JPS5840699Y2 - テレビジヨンカメラの電子ビユ−フアインダ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、テレビジョンカメラにおける電子ビューフ
ァインダ装置の改良に関するものであり、接眼部を有す
るミラーボックスを、たとえばテレビジョンカメラ本体
の一方の側面側あるいは他方の側面側へ回動させてファ
インダを覗く場合、あるいはまた、接眼部を有するミラ
ーボックスをその軸心に対して回動させてファインダを
覗く場合に、テレビジョンカメラ本体に内蔵された電子
ビューファインダ用のブラウン管もそれと連動して回動
し、画像が常に正常に見えるようにした電子ビューファ
インダ装置を提供することを目的とするものである。

以下、この考案の実施例を図面と共に詳細に説明すると
、１は第１のミラーボックスで、その内壁１ａにほは４
５°に傾斜させて第１のミラー２を固着させ、この第１
のミラー２の正面に対してそれぞれほぼ４５°傾斜して
対向する部分にそれぞれ開口３，４が設けられている。

６はこの第１のミラーボックス１の下方の開口３の外周
部を回動自在に支持し、テレビジョンカメラ本体５に固
定されたベースである。

８は、上記第１のミラーボックス１の下方の開口３部の
端部外周にたとえば螺合などにより回動自在に取付けら
れ、内周に電子ビューファインダ用のブラウン管７がそ
の前面を上記第１のミラー２に向けて固定されたフレー
ムで゛ある。

したがって、上記ブラウン管７は、その軸方向がテレビ
ジョンカメラ本体５に対し上下方向となるよう回動自在
に配置されている。

９は、上記第１のミラーボックス１の横方の開口４部に
回動自在に取付けられ、その筒体９ａの端部内壁９ｂに
上記第１のミラー２に対してほぼ９０°の傾斜角をもっ
て対向するように第２のミラー１０が設けられて、さら
に、この第２のミラー１０を覗く接眼部１１が設けられ
た第２のミラーボックスである。

１２はこの第２のミラーボックス９の回動自在に取付け
られた部分の外周に設けた歯車、１３は上記フレーム８
の回動自在に取付けられた部分の外周に設けた歯車であ
り、これら両歯車の歯数は同数としである。

１４は上記歯車１２と歯車１３とに噛合する中継歯車で
あり、上記第１のミラーボックス１に固定された車１５
に回転自在に支持されている。

この中継歯車１４はいうまでもなく、上記歯車１２と歯
車１３との回転方向を同じにするためのものである。

これら歯車１２，１３．１４よりなる歯車機構は、上記
第２のミラーボックス９の所定角度の回動時にブラウン
管７を保持したフレーム８も同方向に同角度回動させる
ための回動伝達手段である。

なお、上記それぞれの歯車は、図に示す実施例において
は傘歯車としているが、これらを平歯車とすることもで
きる。

その場合は、中継歯車の角部が、その両側の平歯単に噛
合することになる。

また、歯車機構に代え、歯車１２．１３をプーリーとし
、中継歯車１４を中継プーリーとし、これらのプーリー
にベルトを掛けた回動伝達手段とすることもできる。

１６は必要に応じて第２のミラーボックス９の中間部に
設けた画像を拡大するためのレンズ、１７はアイリス表
示板であり上下左右を表わす表示も行なっている。

次にその作用効果について説明する。

第２図に示す状態は、接眼部１１を有する第２のミラー
ボックス９がテレビジョンカメラ本体５の左側（図にお
いて、紙面に向く方向をテレビジョンカメラの前方とし
た場合）に位置するように、第２のミラーボックス９を
回動させてファインダを覗く場合である。

第４図は、この状態から、接眼部１１がテレビジョンカ
メラ本体５の右側に位置するように、第２のミラーボッ
クス９を回動させた場合を示すものである。

このように、第２のミラーボックス９を回動すると、第
１のミラーボックス１もそれを回動自在に支持したベー
ス６に対して回動するとともに、第２のミラーボックス
９をその軸心Ｘに対して回動させないで上記のような回
動を行なった場合はフレーム８すなわちブラウン管７も
一体にベース６に対して回動する。

そして、接眼部１１が第４図に示す状態になるように第
２のミラーボックス９をその軸心Ｘに対して回動させる
と、歯車１２、中継歯車１４、歯車１３の歯車機構によ
り、フレーム８が回動するので、固定状態の第１のミラ
ー２に対して、ブラウン管７がその軸心Ｙに対して回動
し、接眼部１１で覗いた像が傾いたり、転倒したりする
ことなく常に正常な画像を覗くことができる。

したがって、接眼部１１を、第２図、第３図に示す状態
、さらに第４図に示すようなあらゆる状態に回動させて
覗いても常に正常な画像を覗くことができ、接眼部を好
きな方向に回動させて覗くことができるのできわめて便
利であり、また、接眼部をこのように回動させると、同
時にブラウン管も連動して回動するので、接眼部の回動
と同時に正常な画像を見ることができる。

なお、接眼部を有する第２のミラーボックスの回動範囲
を決めるストッパーおよびその回動範囲内でのいわゆる
クリックストッパーを設けることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の電子ビューファインダ装置を備えた
テレビジョンカメラの側面図、第２図はこの考案の電子
ビューファインダ装置の縦断面図、第３図は第２図のＡ
−Ａ線における断面図、第４図は第２図の状態から接眼
部を有する第２のミラーボックスを図示のように回動さ
せた状態を示すものである。 １・・・・・・第１のミラーボックス、１ａ・・・・・
・内壁、２・・・・・・第１のミラー、３，４・・・・
・・開口、５・・・・・・テレビジョンカメラ本体、６
・・・・・・ベース、７・・・・・・ブラウン管、８・
・・・・・フレーム、９・・・・・・第２のミラーボッ
クス、９ａ・・・・・・筒体、９ｂ・・・・・・端部内
壁、１０・・・・・・第２のミラー、１１・・・・・・
接眼部、１２．１３・・・・・・歯車、１４・・・・・
・中継歯車、１５・・・・・・軸、１６・・・・・・レ
ンズ、１７・・・・・・アイリス表示板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内壁に傾斜させて第１のミラーを設け、この第１のミラ
   ーの正面に対してそれぞれ傾斜して対向する部分にそれ
   ぞれ開口を有する第１のミラーボックスと、この第１の
   ミラーボックスの下方の開口部が回動自在に保持され、
   テレビジョンカメラ本体内に固定されたベースと、この
   ベースまたは上記第１のミラーボックスの下方の開口部
   の端部に回動自在に取付けられ、内周に電子ビューファ
   インダー用のブラウン管がその前面を上記第１のミラー
   に向はテレビジョンカメラ本体に対して上下方向となる
   よう固定されたフレームと、上記第１のミラーボックス
   の横方の開口部に回動自在に取付けられ、その筒体の端
   部内壁に上記第１のミラーに対してほぼ９０°の傾斜角
   をもって対向するように第２のミラーが設けられ、さら
   にこの第２のミラーを覗く接眼部が設けられた第２のミ
   ラーボックスと、この第２のミラーボックスの回動自在
   に取付けられた部分の外周と上記フレームの回動自在に
   取付けられた部分の外周との間に設けた、第２のミラー
   ボックスの所定角度回動時にブラウン管を保持したフレ
   ームも同方向に同角度回動させるための回動伝達手段と
   よりなるテレビジョンカメラの電子ビューファインダ装
   置。