JPS584013A

JPS584013A - ナツプによる振動を防止した水門

Info

Publication number: JPS584013A
Application number: JP10215481A
Authority: JP
Inventors: Shigeo Kuzutani; 葛谷　重雄; Hisayoshi Ando; 安藤　久義; Akihiko Fujikawa; 昭彦藤川
Original assignee: MARUTOKU TEKKOSHO KK
Current assignee: MARUTOKU TEKKOSHO KK
Priority date: 1981-06-30
Filing date: 1981-06-30
Publication date: 1983-01-11

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、越流蓋水門におけるナツプの振動を防止する
ために、越流水を単、に越流落下させるのではなく、越
流型水門の扉体の背面に設けたドレンにより一道流下さ
せて、チップそのものを無くし、これによりチップによ
る振動を防止した水門、の改良に関する。

従来より、フラップゲートや転倒ゲー）１９のような越
流型水門においては、ある越流水深でナツプが振動を起
し、ゲートが激しく振動するという現象が生じている０
これは、チップ自体の脈動により、ナツプと水門との間
の空気が振動し、更にはこれに水門の振動が加わる自動
振動であるといわれている。このナツプによる振動は近
くに人家がある場合には、人家の愈ガラスを振動させた
り、騒音となって被害を及ぼす。このためチップの振動
を防止するために、水門の上端に複数のスｆイラーを設
けてナツプを分割し、これによりナツプの振動を低減し
ようとする試みがなされ、ナツプの数や廖状についても
種々検討されている。然し乍らスポイラ−によるナツプ
の分−も越流水深によっては不充分な場合も多く、又分
割されたチップによってもナツプがある以上多少の振動
が発生し、満足すべき解決手段とはなっていない。

本発明者等は上記のような従来技術の欠点を克服するも
のとして越流型水門における越流水を単に越流落下させ
るのではなく、ドレンにより誘道流下させてナツプその
ものを無くシ、これによりチップの振動を防止した水門
、より詳細には、越流型水門の扉体の背面に上下方向の
ドレンを多数併設し、これらのドレンの上端をそれぞれ
前記扉体の上部に呑口として開口させ、下端を扉体の下
流側下部に仕口として開口させたことを特徴とする水門
について発明を完成したが、これによれば従来のナツプ
による振動は完全に排除されたものの、水面が除々に上
昇してゆき、水面がドレンの呑口の全面を覆ってしまう
前後において水と−１に空気を吸い込むため濁水流が発
生し、騒音を発生するという問題点が存することが明ら
かになった・この濁水流による騒音は水位が変化する場
合はごく短時間に限られるが、水位がちょうどドレンの
呑口付近で安定すると比較的長時間に亘る場合があり、
更にはドレンの呑１口は多数併設されているため無視で
きない騒音となる場合がある・本発明は上記の事情に鑑
みなされたものであって、以下、本発明を転倒式水門に
応用した実施例（に従い図面を参照しながらより具体的
に説明する第１ｗＪは本発明を応用した転倒式水門曽を
取水ロー・舗の下流側に設置した状態を示しており、こ
の第１図は岸側からみた図であり、河川の流れは図示矢
印方向である０転倒式水円輪は主として扉体（ロ）及び
これを起伏させる作動装置である複数の油圧シリンダー
勅（ロ）・（２）からなっている。扉体α玲は鋼板等の
剛体により形成されているもので、その基端部（至）は
、第５図に示すように、ブラケットα◆を介して河川庫
側に枢着（１３＆）されている。なお、この扉体Ｉの基
端部（２）においては、この基端部（２）の上流側及び
河川床偶に固着したゴム板（２）により、水が流失しな
いようにしである各油圧シリンダ（ロ）は、その基端部
を河川床傭に枢着し、そのビスシン胃ツ）の先端を扉体
（２）に設けたｐラド上の摺動部材に連結しである・こ
れにより扉体（２）は各油圧シリンダ（２）の作動によ
り河川流に略直交して起伏され、その上流側の水位を遣
宣羨更させる。（第１図参照）しかして、扉体（ロ）には、第４図及び第５図に示すよ
うに、複数のドレン曽〜翰が併設されてｌ、ｓる。これ
ら各ドレン曽は筒状のもので、扉体ａ１が起立されたと
き上下方向の流水通路を形成するものである。ドレン曽
の上端■は扉体ｏ１の上流側面に呑口として゛開口され
ており、この上端（２）は、一体Ｉが起立されたとき、
その自由端（至）よりも儀かに下方に位置すべく設けら
れている。また、ドレン曽の下端翰は扉体（ロ）の下流
側面に仕口として開口されており、この他端■は一体（
ロ）が起立されたとき下流−の水面より儀かに下方に位
置すべく設置すられており、こうすればドレインからの
吐出水による騒音を防止できる。さらに、本実施例にお
し１ては、ドレン（２）の内径は呑口から仕口ぺ向うに
従って小となるように形成しである。なお、このドレン
−の−１１Ｉ■においては、第４図の仮想線により示し
た様に、一端一の図示下部に位置する扉体修ｐにＶ字状
の７ランジ僻を験けたり、一端一に複数の桟−を設けた
りすれば扉体（ロ）の倒伏時に水といっしょに流れてく
るゴｔや砂利等が直接ドレン（■内に入らないようにす
ることが出来る。

このような各ドレン曽の上部（扉体（ロ）を起立させた
ときに上方になる部分）には通気管輔が取付けである。

この通気管−の先端−）は第４図及び第５図に示したよ
うに、ゲート本体（ロ）の自白端（至）よりも先方（上
方）にて開口しており、一方通気管■の下端−を上述し
たドレン軸内の一端近傍に開口してあり、これによりド
レン内部に通気管から外気が導入されて、呑口から外気
が強制的に吸し１込まれなくなり、渦の発生が防止され
て、渦流水による騒音が発生しなくなるのである。

以上のように構成した転倒式水門■は、次のようにして
使用される。取水ロー・−から取水しない場合は、転倒
式水門四の上流側の水位を１番する必要はないので、油
圧シリン、ダ（２）により転倒式水門（２）を倒伏させ
ておく。（第１図の仮想線の位Ｉこの場合、転倒ゲー）
００は略水面下になるので、騒音を発生させることはな
い。また、各取水ローから取水したい場合は、各油圧シ
リンダ（６）を作動させて、扉体（ロ）を起立させる・
なお、この場合、油圧シリンダ（２）の作動量を適宜選
択することにより、転倒式水門（６）の上流側の水位は
適宜調整することができる。このようにして、転倒式水
門α０を起立させれば、その上流側の水位を上昇させ、
取水口−への水の取水を行なうことができる。

この転倒式水門α呻の起立時においては、各取水口開側
で不必要な余剰水は各ドレン（ホ）の上端（２）から下
端−に向けて流下する。すなわち、余剰水は従来の転倒
式水門の場合のように扉体（ロ）の上端からナツプとな
って越流するのではなく、各ドレン曽内に沿って流下す
るのである。また、各ドレン（転）の下端曽は下流側の
水面下にて仕口として開口しうるようになっているため
、余剰水が流下後直接水面に衝突することはなく、静か
に流下を完了する。これにより、従来問題となっていた
ナツプとこれによって形成される空気層の振動を原因と
する水門の振動は殆んど解消されたことになる。

更に本発明においては各ドレン曽に設けた通気管は一廿、余剰水がドレン（ホ）内を流下する際に上方から
外気を導入することによって呑口における外気の強制的
な吸い込みを防止し渦流の発生を防ぎドレン（ホ）内に
この水の流下を円滑にさせるものであり、これにより呑
口付近、及びドレン内の騒音の解消を図ったものである
なお、各ドレン（転）の内径を呑口から仕口ぺ向うに従
って小となるようにすれば余剰水にはドレン■の下端（
２）から放水されるとき一定以上の流速が与えられこれ
によって、他端■近傍に堆積しようとする土砂をより下
流へ押し流すことができる。この場合はドレン内部に流
木略のゴミが詰まらないようにするため呑口の開口にゴ
ミ除けのネットやさんを取付けることが好ましいが、あ
まり細かいネットやさんはかえってゴミによって呑口を
閉がれる食除性があるので、仕口の開口の大きさと同じ
かそれよりやや小さいサイズのネットやさんにすること
が好ましい。

以上、本発明を転倒式水門に応用にした実施例に従って
説明したが、転倒式水門の場合は転倒角度が設定水位に
よって異なるため、呑口付近の渦流の発生も一様でなく
従って呑口付近の渦流の発ｔ＜よ生瞥する騒音も種々の条件のものが発生しており本発明
の果す役割は非常に大なるものである。しかし、本発明
は転倒式水門に限られるものでなく、ドレン呑口を設け
た全ての越流型水門に応用できることは勿論である。又
、図面には通気管をドレンの呑口とは別に設けたものを
示したがドレンの呑口な通して通気管を設けても良い０
以上、詳述した様に、本発明は、越流型水門の扉体の背
面に上下方向のドレンを多数併設し、これらのドレンの
上端をそれぞれ前記扉体の上部に呑口として開口させ、
下端を扉体の下流側下部に仕口として開口させたナツプ
による振動を防止した水門において、ドレン内部に外気
を導入する通気管を設けたことを特徴とするものであり
、これによりドレン呑口付近で発生する渦流による騒音
を防止したもので、ナツプによる振動ばかりでなく水の
流下騒音もなく、人家の密集した地域にも設置できる静
かな水門を実現したものである０

【図面の簡単な説明】

第１図は取水口の近傍に本発明を応用した転倒式水門を
設置した側面図、第２図は転倒式水門の部分正面図、第
１図は同背面図、第４図は転倒式水門に設けたドレイン
の拡大正面図、第ｉｖ！Ｊは第４図のマーマ線に沿って
みた縦断面図である。符号の説明 αＱ・・・転倒式水門　ＤＩ・・・扉体　（２）・・・
油圧シリンダー　（至）・・・基端部　（至）・・・自
由端部　（転）・・・ドレン　（２）・・・上端　（２
）・・・下端　−・・・取水口（至）・・・通気管

Claims

【特許請求の範囲】ｌ　魅ｗＬＩＩ水門の扉体の背面に上下方向のドレンを
多数併設し、これらのドレンの上端をそれでれ前記扉体
の上部に呑口として開口させ、下端を扉体の下流側下部
に仕口として開口さ蓄ると共に、ドレン内部に外気を導
入する逓気管を設けたことを特徴とするナツプによる振
動を防止した水門。雪　仕口が下流側水面下に設けられていることを特徴と
する特許請求の範囲第１項記載のナツプによる振動を防
止した水門。