JPH10252045A - 排砂設備 - Google Patents

排砂設備

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JPH10252045A
JPH10252045A JP6045897A JP6045897A JPH10252045A JP H10252045 A JPH10252045 A JP H10252045A JP 6045897 A JP6045897 A JP 6045897A JP 6045897 A JP6045897 A JP 6045897A JP H10252045 A JPH10252045 A JP H10252045A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inner cylinder
sand
water
water level
inner tube
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6045897A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Konishi
昭彦 小西
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP6045897A priority Critical patent/JPH10252045A/ja
Publication of JPH10252045A publication Critical patent/JPH10252045A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダム湖の水位を下げずに、放水管を開水路状
態としなくても、排砂を行うことができる排砂設備を提
供することを目的とする。 【解決手段】 ダムの底部から上方に立設され、下方が
放流管11に接続され、上端が開口した内筒6と、前記
内筒6の外周に、前記内筒6とは隙間を有した状態で立
設され、上部は内筒6より突出すると共に給排気口9を
有し、底部はダム底部とは隙間を有すると共に整流用の
底板10を有し、側部に貫通孔8を有してなる外筒7と
を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はダム瑚及び水力発電
所・上水道施設・下水道施設等の沈砂地の排砂設備に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のダムには、図3に示すように排砂
設備が設られている。排砂設備の構造図を図4に示す。
図4において、1は放流管、2は上流ゲート、3は中間
ゲート、4は下流ゲート、5はライニングを示す。
【0003】この排砂設備において排砂を行う場合、ダ
ム湖の水深を放水管の位置まで十分に浅くし、放流管1
内が開水路状態(水面の高さが放流管内の位置になり、
空気がある状態)として放流する必要があった。
【0004】このようにしないと、洪水時のような激流
にならず、掃流力が弱く十分な排砂ができないからであ
る。そのため、ダム水位を何10mも下げなければなら
ず、せつかく貯めた何百万m3〜何千万m3という水を
放流してしまうという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
排砂設備では排砂を行う場合、放水管1内を開水路状態
としなければならないため、放水してダム湖の水位を下
げなければならないという問題があった。本発明は、上
記従来技術に鑑みてなされたものであり、ダム湖の水位
を下げずに、放水管を開水路状態としなくても、排砂を
行うことができる排砂設備を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成する本
発明の請求項1に係る排砂設備は、ダムの底部から上方
に立設され、下方が放流管に接続され、上端が開口した
内筒と、前記内筒の外周に、前記内筒とは隙間を有した
状態で立設され、上部は内筒より突出すると共に給排気
口を有し、底部はダム底部とは隙間を有すると共に整流
用の底板を有し、側部に貫通孔を有してなる外筒とを有
することを特徴とする。
【0007】上記目的を達成する本発明の請求項2に係
る排砂設備は、請求項1において、前記外筒の下部周囲
に旋回流を発生させる旋回流発生手段を設けたことを特
徴とする。
【0008】上記目的を達成する本発明の請求項3に係
る排砂設備は、請求項2において、前記旋回流発生手段
は、ダムの底部から上方に立設され、下方が放流管に接
続され、上端が開口した内筒と、前記内筒の外周に、前
記内筒とは隙間を有した状態で立設され、上部は内筒よ
り突出すると共に給排気口を有し、底部はダム底部とは
隙間を有すると共に整流用の底板を有し、側部に貫通孔
を有してなる外筒とからなることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
〔実施例1〕本発明の第1の実施例を図1に示す。図1
に示すように、内筒6はダムの底部から上方に立設さ
れ、下方が放水管11に接続され、その上端が開口して
いる。
【0010】内筒6の外周には、内筒6と隙間を隔てた
状態で同心に外筒7が立設され、外筒7の底部は、ダム
底部と隙間を有している。外筒7の上部は内筒6よりも
上方に突出すると共に給排気口9を有し、更に、その側
面にはサイフォン停止用の孔(貫通孔)8が設けれてい
る。
【0011】従って、内筒6と外筒7の間の水位が上昇
して、内筒6の上端まで到達すると、水はオーバーフロ
ーして内筒6内に飲み込まれて、放水管11へと放水さ
れることになる。放水管11には、放流・排砂のための
ゲート又はバルブ12が取り付けられている。
【0012】内筒6及び外筒7の外周には4ヵ所に旋回
流を発生させる噴流装置13が配置されると共にその旋
回流は内筒6及び外筒7に向かうようになっている。ま
た、外筒7の底部には、旋回流を整流して導くための整
流用底板10が取り付けられている。
【0013】上述した排砂装置において、水底に土砂・
泥等の排出すべき堆積物がある状態を想定する。ダム湖
の水位が洪水により上昇し、内筒6の高さを超えると内
筒6から水が流れ始め、放流管11を通って ゲート又
はバルブ12より下流に放流されることになる。
【0014】水位が更に上昇すると内筒6に流れ込む水
量は更に増え、外筒7の天井との空間の空気が連行され
る。この空気の連行量が外筒頂部に設けた給排気口9か
らの給気量より多くなると、突然、サイフォンの作用が
成立し一気に排水が始まる。この急激な排水と、噴流装
置13により生ずる旋回流、更には整流用底板10との
相乗効果で、広範囲の水底の堆積物が外筒7の底板付近
に徐々に寄せ集められ、ついにはサイフォン作用によっ
て内筒6と外筒7の間に吸い上げられ放流管11を通っ
て下流に放流される。
【0015】噴流装置13による旋回流がない場合には
狭い範囲の堆積物しか排出することが出来ない。また、
洪水が終わリダム湖の水位が低下して サイフォン停止
用の孔8の位置にまで水位が下がるとこの孔8から内筒
6と外筒7の間に空気が混入し、サイフォンが停止して
自動的に放流が停止される。
【0016】外筒7頂部にあけた給排気口9が無い場合
には外筒頂部の空気が圧縮されたままとなるため、水面
が外筒7の天井以上に高くなり空気がかなり圧縮されな
いとサイフォンが成立ぜず、サイフォンの発生が不安定
になる。また、この給排気口9が余り大きいと給気量が
大きくなり、いつまで経ってもサイフォンが成立しない
ことになるので適度な大きさとしている。堆積物がサイ
フォンによリー時的に上方に持ち上げられるため、その
まま下方に吸い込む方式に比べ堆積物による放流管の閉
塞が生じにくい。
【0017】以上の如き作用でダム水位を必要以上に低
下させることなく排砂を行うことが出来る。
【0018】〔実施例2〕本発明の第2の実施例を図2
に示す。本実施例は、実施例1において、中央にある排
砂設備の周囲に、噴流装置13に代えて旋回流発生装置
14を設けたものである。旋回流発生装置14は、内筒
6、外筒7、サイフォン停止用孔8、給排気口9からな
り、旋回流発生装置14は、旋回流を発生させることが
できる。
【0019】但し、中央にある排砂設備(内筒6、外筒
7、サイフォン停止用孔8、給排気口9からなる)より
高さが低く小型の設備でである。この旋回流発生装置1
4の底板の一部は、塞ぎ板15により閉塞され、旋回流
発生装置14と中央の放流管11は小型の放流管16で
結ばれている。ダム湖の水位が上昇すると、先ず旋回流
発生装置14の所まで水位が上昇し、この装置にサイフ
ォンが発生して周囲の底層水の呑み込みが開始される。
【0020】旋回流発生装置14には、底部に塞ぎ板1
5が取り付けられているため一方向の水しが取水出来な
いことになる。従って、この塞ぎ板15の方向を調整す
ることにより、中央の装置の周りに一定方向の旋回流を
自動的に生じせしめることが出来る。更に水位が上昇す
ると中央の排砂設備に、サイフォンの作用により水が吸
い上げられ、全体として堆積物の排出が行われることに
なる。
【0021】すなわち、基本的な作用・効果は実施例1
に同じであるが、実施例1の場合は旋回流発生装置に動
力を必要とするのに対し、実施例2の場合は旋回流発生
に動力を必要としないという特徴がある。
【0022】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明し
たように、本発明の請求項1に係る排砂設備は、ダムの
底部から上方に立設され、下方が放流管に接続され、上
端が開口した内筒と、前記内筒の外周に、前記内筒とは
隙間を有した状態で立設され、上部は内筒より突出する
と共に給排気口を有し、底部はダム底部とは隙間を有す
ると共に整流用の底板を有し、側部に貫通孔を有してな
る外筒とを有することを特徴とするため、水位が内筒の
高さを越えると土砂・泥等の排出すべき体積物が水と共
に放水管を通って下流に放水され、更に、水位が上昇し
て、外筒との間の空気が連行され、この空気の連行量が
外筒に設けた給排気口からの給気量より大きくなると、
サイフォンの作用により、整流用底板を通じて内筒と外
筒との間に水が吸い上げられて、急激に排水が始まるた
め。このため、本発明では、放水管を開水路状態としな
くても排砂を行うことができる。尚、洪水が終わり水位
が低下して、外筒側部に設けた貫通孔の位置まで水位が
低下すると、この貫通孔から空気が混入して、自動的に
放流が停止することになる。
【0023】更に、本発明の請求項2に係る排砂設備
は、請求項1において、前記外筒の下部周囲に旋回流を
発生させる旋回流発生手段を設けたことを特徴とするの
で、この旋回流発生手段により生じる旋回流による相乗
効果により、一層、急激に排水が始まるため。
【0024】本発明の請求項3に係る排砂設備は、請求
項2において、前記旋回流発生手段は、ダムの底部から
上方に立設され、下方が放流管に接続され、上端が開口
した内筒と、前記内筒の外周に、前記内筒とは隙間を有
した状態で立設され、上部は内筒より突出すると共に給
排気口を有し、底部はダム底部とは隙間を有すると共に
整流用の底板を有し、側部に貫通孔を有してなる外筒と
からなることを特徴とするため、外部からの動力を全く
必要とせずに、旋回流を作り出すことができる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係り、同図(a)は排
砂設備の側面図、同図(b)は排砂設備の平面図であ
る。
【図2】本発明の第2の実施例に係り、同図(a)は排
砂設備の側面図、同図(b)は排砂設備の平面図であ
る。
【図3】従来の排砂設備の全体図である。
【図4】従来の排砂設備の構造図である。
【符号の説明】
6 内筒 7 外筒 8 サイフォン停止用孔 9 給排気口 10 整流用底板 11 放水管 12 ゲート又はバルブ 13 噴流装置 14 旋回流発生手段 15 塞ぎ板 16 小型放流管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダムの底部から上方に立設され、下方が
    放流管に接続され、上端が開口した内筒と、前記内筒の
    外周に、前記内筒とは隙間を有した状態で立設され、上
    部は内筒より突出すると共に給排気口を有し、底部はダ
    ム底部とは隙間を有すると共に整流用の底板を有し、側
    部に貫通孔を有してなる外筒とを有することを特徴とす
    る排砂設備。
  2. 【請求項2】 前記外筒の下部周囲に旋回流を発生させ
    る旋回流発生手段を設けたことを特徴とする請求項1記
    載の排砂設備。
  3. 【請求項3】 前記旋回流発生手段は、ダムの底部から
    上方に立設され、下方が放流管に接続され、上端が開口
    した内筒と、前記内筒の外周に、前記内筒とは隙間を有
    した状態で立設され、上部は内筒より突出すると共に給
    排気口を有し、底部はダム底部とは隙間を有すると共に
    整流用の底板を有し、側部に貫通孔を有してなる外筒と
    からなることを特徴とする請求項2記載の排砂設備。
JP6045897A 1997-03-14 1997-03-14 排砂設備 Withdrawn JPH10252045A (ja)

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JP6045897A JPH10252045A (ja) 1997-03-14 1997-03-14 排砂設備

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005246272A (ja) * 2004-03-05 2005-09-15 Kubota Corp 揚砂装置および揚砂装置を用いた揚砂方法
JP2008086997A (ja) * 2007-12-13 2008-04-17 Asahi Tec Corp 揚砂装置
CN109914357A (zh) * 2018-12-17 2019-06-21 黄河勘测规划设计有限公司 一种高含沙河流坝身排沙孔的设置方法

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Legal Events

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Effective date: 20040601