JPS6141830Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は人孔内に滞溜する汚水や塵芥などの浚
渫装置に関するものである。

従来の人孔内に於ける汚水の排出方法として
は、汎用として製作された排水管をポンプに連結
して使用していたために堆積する汚泥、土砂、塵
芥を効果的に排出することを不可能である。従つ
てこの場合は人孔の開口部より注水して入力で堆
積物を撹拌して排出する以外に方法はない。しか
しながら人孔内には高圧電纜、電気通信電纜、高
圧ガス管等が設置されて危険であると共に敷設工
作物に障害を与えるおそれがあつた。本考案は従
来の欠点を除去すべく考案されてもので、図面に
つき実施例を記述すると次の通りである。

１は人孔内に挿入する上下両端開口の浚渫管
で、該管内に給水管２と圧縮空気噴出管３及び排
出管４をそれ配設するが、給水管２は浚渫管の上
段部に設け、下端の多数の噴出孔を設けた撒水部
５を取付け、圧縮空気噴出管３に下端にはノズル
６を取付け、排出管４の下端に防塵網７を取付け
る。上記浚渫管の下段に多数の吸水孔８を穿作
し、該管の上端は取付板９に昇降調節可能に調節
ネジ１０で取付ける。取付板９は下面に台枠１２
と係合摺動する摺動板１１を下方へ突設する。従
つて浚渫管は上下と左右方向への調節が可能であ
る。上記台枠１２の一側にエアコンプレツサー１
３を設置して前記圧縮空気噴出管３を連結し、他
側に吸上ポンプ１４を設置して排出管４を連結す
る。

尚図面中１５は台枠の脚部、１６……は前記給
水管と噴出管及び排出管の取付金具で、１７は浚
渫管の脚部で、１８は人孔を示す。尚図示してい
ないが、本願装置を現場に移動させるには専用の
運搬車を使用し、到着現場で組立てる。

以上の構成から成る本案装置を使用する場合
は、開口部１８′に台枠１２を置いて浚渫管１を
人孔１８内に挿入して高さを調節した後給水管２
を介して給水すると同時にエアコンプレツサー１
３を作動させて圧縮空気噴出管３で圧縮空気を送
るとヘドロ状に堆積した土砂や塵芥の塊は、浚渫
管１内で撹拌するので、排出に適する状態迄充分
に撹拌され、また一方浚渫管の外のヘドロ層は吸
水口８を介して管内へ浸入する際に、該口で塊は
崩壊されて排出管４の下端に設けた防塵網７が目
詰まりすることもなく非常に効率的に排出管で排
出される。

浚渫管は左右方向へ自由に移動できるため人孔
の隅々迄浚渫することができる。給水管を上段に
取付けるため排出作業完了後、汚水の附着した浚
渫管を洗滌することも可能である。本案装置は浚
渫作業に危険を伴うことなくまた敷設工作物に損
傷を与えることなく効果的浚渫ができる勝れた実
益を有す考案というべきである。

【図面の簡単な説明】

本考案の実施例を示すもので、第１図は本案装
置の正面一部断面図、第２図は平面図である。 １……浚渫管、２……給水管、３……圧縮空気
噴出管、４……排出管、５……撒水部、６……ノ
ズル、７……防塵網、８……吸入孔、９……取付
板、１０……調節ネジ、１１……摺動板、１２…
…台枠、１３……エアコンプレツサ、１４……吸
上ポンプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 人孔内に挿入する浚渫管の上下両端を開口し、
   該管内に給水管と圧縮空気噴出管及び排出管を配
   設し、上記浚渫管の下段には多数に吸水孔を穿作
   し、上端は取付板に左右移動と昇降調節可能に取
   付け、前記噴出管はエアコンプレツサーに排水管
   は吸上ポンプにそれぞれ連設したことを特徴とす
   る人孔内に滞溜する汚水や塵芥などの浚渫装置。