JPS5840048B2 - ロツク装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はねじ締結具用ロック装置に関し、特に、ざら穴
をあけられたねじ締結共用ロック装置に関するものであ
る。

先行技術においてよく知られているように、ねじ締結具
により２つ又はそれ以上の物を一緒に固定しようとする
際には、それらの物の偶発的なゆるみを阻止するロック
カップ又はロックピンを備えていることがときどき有用
である。

例えば、大きな振動を受けるねじ締結具の適用例におい
ては、振動によりねじ締結具が抜けるようになるのを阻
止するために回り止めが用いられている。

同様に、ねじ締結具が破壊しそうな場所でねじ締結具を
保持するためにロックピン又はロックカップを使用する
ことができ、これによりねじ締結具が分離するのを阻止
している。

ねじ締結具のゆるみを阻止する装置は先行技術において
は多く知られている。

しかし、これらの装置の大部分は機械的に複雑であるか
あるいは据え付けるのに多くの手順を必要としている。

従って、本発明の主な目的はねじ締結具の偶発的なゆる
みを阻止することができ、しかも構造及び使用において
簡単なロック装置を提供することである。

この目的を考慮して本発明は、ねじ締結具を受は入れる
部材からの該ねじ締結具の偶発的なゆるみを阻止するた
めのロック装置において、前記ねじ締結具と部材との間
に配設されるようになっており、且つスロット及び突起
を有する実質的に円筒状のリングにより構成され、前記
スロットは前記リングに伸縮自在性を与えるために前記
リングの全幅にわたって伸び、前記突起は、前記部材に
ある切欠きに係合して前記リングを前記部材にロックす
るために前記リングの外側にあり、前記リング及び前記
締結具は前記締結具を前記リングにロックするため互い
に係合する部分を有することを特徴とするものである。

本発明は添付図面に例示のためのみに示された以下の好
適な実施例からさらに明らかとなろう。

ねじ締結具を用いるときには、ねじ締結具の偶発的なゆ
るみを阻止するロック装置を用いることがときどき必要
である。

ここに開示された発明は、締結具の偶発的なゆるみを阻
止するためねじ締結具と共に用いるロック装置を提供し
ている。

第１〜４図について説明すると、ロックリングは参照符
号１０で総括的に示されていて、ステンレス鋼のような
金属から形成される実質的に円筒状の金属リング１２か
ら構成されている。

リング１２は約３．８ＣＩｎの幅、約６ｃ１ｒＬの直径
、そして約０．７５ｍｍの厚みを有している。

しかしこれらの寸法は適用例に応じて調整され得る。

リング１２はその全幅に渡って伸び且つリング１２に伸
縮自在性と弾性を与えるスロット１４を有している。

リング１２はその厚味がその直径に較べて小さいように
形成されているので、リング１２を圧縮して端ぐり穴内
に嵌合しうる。

少なくとも１つ、好ましくは２つの突起１６はリング１
２の外面上に、好ましくはリング１２の幅に沿った大体
中程に形成されている。

突起１６がリング１２の幅に沿った大体中程に位置して
いることにより、リング１２がその頂部と底部に関して
対称的になる。

突起１６は長さが約２．５關で、その外端部では閉塞し
ていてもよいしあるいは突起がどのように製造されるか
に依存して該突起が開放していてもよい。

突起１６はリング１２の内面に孔をあけることにより又
はリング１２の内面にへこみをつけることにより形成し
てもよい。

従って、突起１６はリング１２自身の材料から形成しう
る。

第２図について説明すると、突起１６は、リング１２が
弛緩した又は非圧縮状態にあるときに約１６８°の包含
角度を画定するように、リング１２上に配置されている
。

従って、突起１６が弛緩した状態にあるときには、突起
１６は大体互いに正反対に対向して配置されてはいない
。

むしろ、突起１６は、リング１２が圧縮されたときに少
なくとも２つの突起１６が第４図で示されたように互い
に正反対に対向して整列されるような方法でリング１２
上に配置されている。

スロット１４はリング１２に伸縮自在性及び弾性と共に
、圧縮される能力を与え、こうしてスロット１４に沿っ
た間隙を閉塞し且つ少なくとも２つの突起１６を互いに
約１８０°で整列させる。

第５図及び第６図について説明すると、例えば第１部材
１８及び第２部材２０のような２つの部材を一緒に締結
するのが望ましいときには、ボルト２２のような締結具
をそれらの部材内に通して通常の既知の方法でそれらの
部材を一緒に保持する。

締結具に加えて、ロックリング１０のようなロック装置
が締結具の偶発的なゆるみを阻止するために用いられる
。

例えば、振動条件下では、ボルト２２のような締結具は
ロック装置により拘束されなければねじがゆるむように
なり得る。

同様に、万一締結具が砕けて２つ又はそれ以上の小片に
なれば、ロックリング１０のようなロック装置は前記小
片全部を閉じ込めて機械の破壊を防止するのに使用でき
る。

ロックリング１０を用いるために、端ぐり穴２４と、突
起１６の数及び形状に対応する複数の切欠き２６とが第
１部材１８に形成されている。

ボルト２２のような締結具が第１部材１′８に入れる前
には、ロックリング１０が圧縮されて端ぐり穴２４内に
嵌合し、それにより突起１６を切欠き２６に配設できる
。

一旦突起１６が切欠き２６と整合すると、リング１２を
ゆるめることができこうして突起１６を切欠き２６内に
入れることができる。

ここで、リング１２がゆるめられたときに突起１６間で
画定される角度よりわずかに大きい包含角度を画定する
ように切欠き２６が第１部材１８に配置されているので
、リング１２が端ぐり穴２４内に配置されて拡がったと
きには、リング１２が全体的にその弛緩位置に戻るわけ
ではない。

むしろ、若干の圧縮力が突起１６及び切欠き２６の相対
的な整合によりリング１２上で維持され、こうしてリン
グ１２を端ぐり穴２４内にしっかりと保持し且つ第１部
材１８に関するリング１２の回転を阻止できる。

一旦ロツクリング１０がこうして端ぐり穴２４内に配置
されてしまうと、ボルト２２のような締結具がリング１
２を通って挿入されて締付けられ第１部材１８及び第２
部材２０を一緒に保持できる。

さらに、ボルト３２は複数の溝２８を備えているので、
これ等の溝２８に対応するリング１２の部分が溝２８内
にくせを付けて挿入され、こうしてリング１２及び第１
部材１Ｂに関するボルト２２の相対運動を阻止できる。

リング１２は比較的撓みやすい材料から作られているの
で、第５図に示されているように溝２８内に容易にくせ
を付けて挿入される。

ここでリング１２をただ１つの溝２８内にくせを付けて
挿入すればよいが、好適には少なくとも２つの溝２８内
にリング１２をくせを付けて挿入するのがよく、それに
よりボルト２２の固定を確実にできる。

リング１２が第１部材１８とボルト２２の両方に固定さ
れると、リング１２が第１部材１８に関するボルト２２
の運動を阻止できるので、振動による抜けや同様のゆる
みによりボルト２２がゆるんでくることが阻止される。

同様に、万一ボルト２２が１つ又はそれ以上の小片に砕
けたとしても、リング１２によりこれらの小片が第１部
材１８から出ることが防止される。

他方、突起１６は閉塞した端部を有するように形成され
ることができ且つリング１２は第７図に示されているよ
うにねじナツト３０を用いて取付けられ得る。

もちろん、ロックリング１０の作用効果はボルト装置あ
るいはねじナツト装置を用いるかどうかには依存せず同
じである。

従って、本発明はねじ締結具の偶発的なゆるみを阻止す
るロック装置を提供する。

【図面の簡単な説明】

第１図はロックリングの斜視図、第２図は非圧縮状態に
あるロックリングの平面図、第３図は第２図の線１−Ｉ
１１に沿った図、第４図は圧縮状態にあるロックリング
の平面図、第５図はロックリング及び締結具の平面図、
第６図はロックリング及び締結具の正面断面図、第７図
は別のロックリング及び締結具の正面断面図である。 １２・・・・・・リング、１４・・・・・・スロット、
１６・・・・・・突起、１８・・・・・・第１部材、２
２・・・・・・締結具、２６・・・・・・第１部材にあ
る切欠き、２８・・・・・・溝（リングの対応部分と互
いに係合する締結具の部分）。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ねじ締結具を受は入れる部材からの該ねじ締結具の
   偶発的なゆるみを阻止するためのロック装置において、
   前記ねじ締結具と部材との間に配設されるようになって
   おり、且つスロット及び突起を有する実質的に円筒状の
   リングにより構成され、前記スロットは前記リングに伸
   縮自在性を与えるために前記リングの全幅にわたって伸
   び、前記突起は、前記部材にある切欠きに係合して前記
   リングを前記部材にロックするために前記リングの外側
   にあり、前記リング及び前記締結具は前記締結具を前記
   リングにロックするため互いに係合する部分を有するこ
   とを特徴とするロック装置。