JPS5839960B2 - ポリアミド繊維または樹脂あるいはその製品用の包装材 - Google Patents

ポリアミド繊維または樹脂あるいはその製品用の包装材

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JPS5839960B2
JPS5839960B2 JP6145377A JP6145377A JPS5839960B2 JP S5839960 B2 JPS5839960 B2 JP S5839960B2 JP 6145377 A JP6145377 A JP 6145377A JP 6145377 A JP6145377 A JP 6145377A JP S5839960 B2 JPS5839960 B2 JP S5839960B2
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JP
Japan
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paper
products
yellowing
resins
packaging
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JP6145377A
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耕治 岡田
善之助 鈴木
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポリアミド繊維または樹脂あるいはそれらから
なる製品用の包装材に関する。
さらに詳しくは、末端アミノ基を有するポリアミド繊維
、樹脂捷たはそれらからなる製品(以下これら3者を総
称してポリアミド製品と呼ぶ)の黄色を防止することを
目的とした紙製包装材(以下紙材と呼ぶ)に関するもの
である。
従来、ポリアミド製品は分子末端にアミノ基を有する故
、酸性染料に対して染色性が良好である等の長所もある
が、最終製品に至る1での過程に釦いて紙材によシ幾度
も包装され、その際にしばしば黄変色し、時には著しく
商品価値が低下するという欠陥も有していた。
このようなポリアミド製品の黄変色防止対策として該製
品の末端アミノ基を脂肪族あるいは芳香族カルボン酸、
酸無水物、オキサイド化合物等により封鎖する方法が採
用されたり、ガスバリア性の高いフィルムでの内装を行
なうことやガスバリア性の高い物質で紙材内面を被覆す
る方法等が提案されたりしている。
しかしながら、末端アミノ基を封鎖するという方法は酸
性染料に対する親和性の低下や該製品の特有の物性を変
化させる等の欠点があり、またガスバリア性の高いフィ
ルムによる包装やガスバリア性の高い物質で紙材内面を
被覆する方法も包装コストがアップしたり、紙材が故紙
として回収できない等の数々の不都合な点を有している
本発明者らは、前記したような従来の方法の欠点を解消
するため鋭意研究した結果本発明に到達したものである
すなわち、本発明の目的は、ポリアミド製品の物性を変
化させたり、包装コストの過大な上昇を招く等の欠点を
伴うことなく、該ポリアミド製品の黄変色防止を可能に
する新規な包装材を得ることにある。
かかる目的は、ボリア□ド繊維または樹脂あるいはそれ
らからなる製品用の紙製包装材であって、該包装材の絶
乾試料10グラムを1ooccの純水(pH6,0±0
.3)で25°C,10時間処理して得られる処理液の
pHが、25℃で70以上の値を示す包装材とすること
により遠戚される。
以下さらに詳しく本発明のボリア□ド製品用の包装材に
ついて説明をする。
オす、本発明者らは、ポリアミド製品の黄変色の作用要
因について検討を重ねた結果、該製品の黄変色は、紙材
に含浸れる物質−リゲニンの分解により生成するパラ位
に水酸基を有する芳香族アルデヒド、例えばp−オキシ
ベンズアルデヒド、シリングアルデヒド、バニリン等−
に基因する、即ち、昇華、拡散した該アルデヒド化合物
が該製品の末端アミノ基とシッフ塩基を形成する反応に
関連して発生するという知見を得たのである。
以上の知見から、本発明者らは、該製品の特性を変える
ことなく黄変色を防止するには紙材中から上記アルデヒ
ド化合物の昇華・拡散を抑えることが必要かつ充分な条
件であり、上記アルデヒド化合物の特性から前述した本
発明の包装材がこの必要かつ充分条件を満足することを
見い出したのである。
即ち、紙材を塩基性下におけば、該アルデヒド化合物は
塩基性物質と中和反応を起こし昇華不能となり、該製品
の黄変色を防止でき得るようになるのである。
紙材で包装された該製品の包装材質、形態および包装状
態はさ捷ざ筐であり、また放置環境、放置期間もさ1ざ
捷であるが、該紙材の塩基性の度合いは使用状況に応じ
てポリアミド製品の黄変色が発生しない程度に適宜決定
すればよい。
紙材による該製品の黄変色は、高温高湿下はど著しくな
る傾向にあることは知られているが、後記の実施例から
も明らかなように、絶乾した紙材10グラムを100C
Cの純水(pH6±0.3)で25°G、10時間処理
した液のpHが7.6以上の値を示すものを用いれば特
に過酷な使用環境下でも該製品の黄変色を通常製品上問
題ない範囲内に抑制可能であり特に望ましい。
また紙材が多層からなるときは、全ての紙材が上記条件
を満足している必要はなく、該製品と接している少なく
とも1層目が本発明に該当するようにすればよい。
ここで本発明の適用され得るポリアミド製品とは、ナイ
ロン6、ナイロン6・6等のポリアミド繊維・樹脂及び
それらを素材とする製品全般−例えば、フィラメント←
加工糸も含む)のパーン、コーン、チーズ、総、織物、
編物等の布帛、又はこれらよりなる各質製品、ペレット
、フィルム、その他戊型品−を意味する。
また本発明で適用する紙材の包装状態としては、ボビン
に巻かれたフィラメント糸やコーン状の加工糸が段ボー
ル・ケース内に梱包されるとき、織物や編物が紙製の化
粧箱に入れられて店頭に陳列されるとき、樹脂のベレッ
トが紙袋詰され保管や輸送されるとき、紙製のつばをつ
けたロール状に寸かれたフィルム等の該製品が直接ある
いは間接的に紙材と接触状態におかれる状況全般を指す
以下実流例をもって本発明の具体的内容について説明す
る。
なお実施例中におけるボリア□ド製品の黄変色の度合は
下記の方法で評価したものである。
(1)同一試料の、紙材で包装する前と包装して放置し
た後とをそれぞれ測色色差計で測定する。
(日本重色■製ND−101DCを用いてX。
Y、Zを読取る)。
(2)放置する前と後の試料の黄色度(それぞれをWI
b([とW I a @で表わす)を下式で算出する。
ここで添字Sばaまたはbであり、aは放置後、bは放
置前を意味する。
(3)黄変度(JWI@)を下式で求める。
IWI @= WI a (91G−WI b @(4
) (3)項で得られた黄変度の値が大きい程黄変色
が激しいことを意味し、その判定基準は下記の通りであ
る。
AWI5%以上:黄変色が問題になる。
3〜5係 :黄変色がやや問題になる。
3優未満 :黄変色はほとんど問題にならない。
1優未満 :黄変色が見られない。
実施例 1 第1図に示すように市販の30μの厚さの高圧ポリエチ
レンフィルム2で密封した70D−24filからなる
ナイロン−6のフィラメント(末端ア□)基量50μe
(1/’g、酸化チタン含量0.37wt%)を巻き取
ったバーン1を前述した処理で得られる処理液が第1表
に示す如きpHを示す各種の紙を内側にはりつけた段ボ
ールケース3内に入れ、50’C,50%RHの環境下
にそれぞれ150日間放置した。
この時の黄変度を第1表に示す。
なお、この実施例において使用した紙は、クラフトバル
ブの水スラリー液に対して水酸化ナトリウムを重最多で
それぞれ0.04多、 0.12%、 0.2多および
0.8優となるように添加、調整した後、抄紙したもの
で、各処理液(7)pHはそれぞれ6.2 、7.0
、7.6゜9.0であった。
かかる結果から明らかなように、pHが7.0以上の値
を示す紙材を用いた場合には極めて黄変の度合いが少な
くなることがわかる。
実施例 2 ナイロン66のペレット6(末端アミノ基量55 μe
q/g酸化チタンo、35wt%)を第2図に示したよ
うに高圧ポリエチレンフィルム2(厚さ100μ)と実
施例1と同様の方法で抄紙して得られたクラフト紙41
層(該処理液のpH8,8)と市販のクラフト紙5(該
処理液のpH6,4)2層計4層からなる輸送用袋に入
れ、50’C,50%RHの下に150日間放置した。
比較例1として同様のペレットを上記フィルムと市販ク
ラフト紙14層からなる輸送用袋に入れ同様の放置処理
を行なった。
この時の袋と接触している部分のペレットの黄変度を第
2表に示した。
この表から明らかなように塩基性物質を含む輸送用袋を
使用した本発明の包装材による場合は極めて黄変色が防
止されていることがわかる。
実施例 3 第3図のように巻上げた厚さ20μのナイロン6未延伸
フィルム7(末端アミノ基量40μeq/g )のロー
ルを50℃50%RHの環境下に90日間放置した。
放置前後のロール端面の黄変度を測定した。
ここでロールのつば部8のダンボール紙は上記該処理液
のpHが9.1のものを用いた。
また比較例2としてつば部に該処理液のpHが6.5の
ダンボール紙を用いて同様の評価を行なった。
評価結果を第3表に示す。かかる表から、塩基性を示す
段ボール紙を採用した本発明の包装材による場合は明ら
かに黄変色防止効果がすぐれていることがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図はポリアミド繊維の黄変評価用パーンの包装状態
の説明図、第2図はポリアミドペレットの梱包状態、第
3図はポリアミドフィルムのロールの状態を示したもの
であり、それぞれ実施例中で採用したボリア□ド製品の
包装状態を示したものである。 1:パーン 2:フィルム(個装材)、3:段ボールケ
ース、4:塩基性を示すクラフト紙、5:市販のクラフ
ト紙、6:ペレット、7ニフイルム 8:つば(段ボー
ル)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ポリアミド繊維または樹脂あるいはそれらからなる
    製品用の紙製包装材であって、該包装材の絶乾試料10
    グラムを1ooccの純水(pH6,0±0.3)で2
    5°C210時間処理して得られる処理液のpHが、2
    5℃で7.0以上の値を示すことを特徴とする包装材。
JP6145377A 1977-05-26 1977-05-26 ポリアミド繊維または樹脂あるいはその製品用の包装材 Expired JPS5839960B2 (ja)

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