JPS5839731B2 - ハンソウソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、複数の鋼管などの被搬送物を一斉にピッチ送
りできると共に適宜位置に送り込まれた被搬送物を側力
に引出して加工等を施した後元に戻して再びピッチ送り
することのできる搬送装置を提供するものである。

以下本発明装置を鋼管矢板製造設備に適用した場合の一
実施例を図面に基づいて説明する。

第１図及び第２図において、１は鋼管搬入レールであっ
て、鋼管Ａはこのレール１上を転動して鋼管矢板加工搬
送ライン２に送り込まれる。

この搬送ライン２には、鋼管矢板製造における前処理工
程ａ。

ｂ、ｃ、本付は工程ｄ、後処理工程ｅ、ｆに対応して、
それぞれの加工を施すべく鋼管を載置する各種鋼管受台
が等間隔おきに複数列配設され、この鋼管受台列に並行
して鋼管搬送方向に伸びる鋼管ピッチ送り装置３が複数
列配設されている。

そして、この鋼管ピッチ送り装置３によって各工程の鋼
管受台上に載置された鋼管Ａを、−斉に持ち上げ鋼管受
台間の間隔分だけ前進移動させた後降ろしてこれら鋼管
Ａを次工程の鋼管受台上に載置してこの鋼管受台上で所
定の加工を施し、この動作を順次繰返して鋼管を各工程
に順次ピッチ送りすることにより最終工程′ｆで完成さ
れた鋼管矢板を得、この完成された鋼管矢板が出荷ライ
ン４によって搬出出荷されるのである。

５は、工程ａの鋼管受台である。

６ａ、６ｂ、６ｃは各工程ｂ 、 ｃ。ｅｙｆの一端、
中央、他端に配設された一対のローラを有する鋼管受台
である。

７は本付は工程ｄにおいて搬送台車移動経路を構成すべ
く敷設されたレールであって、該レール７に沿って移動
可能な搬送台車８ａ、８ｂ、８ｃが配設されており、こ
れら搬送台車に一対のブロックから成る鋼管受台９が付
設されている。

また前記ピッチ送り装置３は、水平に敷設されたレール
１０から成る移動経路上を移動可能な台車１１から成り
、この台車１１には各工程部に対応させて等間隔おきに
Ｖ状の被搬送物昇降受台１２が付設されており、この昇
降受台１２の配置間隔分で往復移動可能に構成されてい
る。

そして、このピッチ送り装置３がピット１３の中に配設
されていて、そのピッチ送り台車１１の移動経路上方に
前記鋼管受台５，６及び前記搬送台車移動経路７が位置
する様にしてあり、ピッチ送り台車１１の昇降受台１２
の昇降によって鋼管受台５，６及び搬送台車８の受台９
に対して鋼管Ａの受渡しできる様に、前記昇降受台１２
は鋼管受台５，６及び搬送台車受台９より下方に没入し
た位置と上方に突出した位置との間を昇降できる様に構
成されている。

また、搬送台車移動経路７に対応したピッチ送り台車１
１には、昇降受台１２ａを避けた個所に、この移動経路
を構成するＬ／−ルアに接続可能な中継レール１４が付
設されており、搬送台車１１がこの中継レール上を通る
ことによりピット１３を横断して移動できるようにしで
ある。

かくしてピッチ送り台車の移動径路１０に対して搬送台
車の移動軽微７が立体交叉することになり、この搬送台
車移動経路７を設けた本性工程ｄ部分では搬送台車８に
よりその受台９上の鋼管Ａを搬送経路の側方へ引き出す
ことができ、勿論ピッチ送り台車１１による鋼管Ａのピ
ッチ送りも可能である。

次に、この水付工程ｄにおける溶接装置について第１図
及び第３図により説明すると、搬送ライン２の一側に門
型の溶接装置１５が配設され、前記レール７はこの溶接
装置１５を通って一側力に長く延びている。

従って、このレールγ上を移動可能な搬送台車８上に送
り込まれた鋼管Ａとこの鋼管Ａに前処理工程で仮付けさ
れた継手部材Ｂとが、搬送台車１５の移動に伴なって溶
接装置１５により連続自動溶接される。

１６は溶接装置１５の直後下方のピット１７中に配設さ
れた定置側ターニング装置、１８はその前方のピット１
９中に配設された可動側ターニング装置であって、これ
らターニング装置は搬送台車８の通過を許す下降位置と
、鋼管Ａを受は取って反転させる上昇位置との間で昇降
可能な一対のターニング陥−ラ１８を有している。

かくして、搬送ライン２上においてピッチ送り装置３に
よって搬送台車８上に鋼管Ａが送り込まれると、搬送台
車８がレール７に沿って搬送経路の側方に移動して溶接
装置１５によって片面溶接され、片面溶接が完了すると
ターニング装置１６，１８によって鋼管Ａが反転され、
搬送台車８の復帰移動時に溶接装置１５により反対側の
面が溶接され両面溶接が完了する。

そして搬送ライン２上に搬送台車８が復帰すると、前記
ピッチ送り装置３が動作してこの鋼管Ａは次段の後処理
工程ｅに送り込まれ、同時に前段の前処理工程Ｃからこ
の本付は工程ｄの搬送台車８上に新しく鋼管Ａが送り込
まれる。

なお、本実施例においてはこの本付は工程ｄ以外の各工
程ａ、ｂ、Ｃ２ｄ、ｆにおいては、鋼管Ａを鋼管受台５
，６上に載置した状態で作業されるが、場合によっては
本付は工程ｄと同様に構成して自動作業を行なう様にす
ることもできる。

本発明搬送装置は以上の実施例に示した様に実施し得る
ものであって、これによれば等間隔おきに配設された被
搬送物受台上の被搬送物を一斉に次の共搬送物受台上に
ピッチ送りすることができると共に、被搬送物受台を設
けた搬送台車を任意の位置に設けることによりこの位置
に送り込まれた被搬送物を搬送経路の側方に引き出して
適宜加工等を施すことができ、又搬送台車を元位置に復
帰させた後は前記ピッチ送りが可能となる。

従って実施例に示した様な鋼管矢板の製造装置に限らず
、連続的にピッチ送りしながら順次加工を施して完成品
を得る製造設備において、そのラインから被搬送物を一
旦引出して加工を施さねばならない様な場合に、本発明
装置によれば全体としてピッチ送りによる連続的加工が
可能であるから能率的に完成品を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は鋼管矢板製造
設備の全体平面図、第２図は第１図の■−ｎ矢視図、第
３図は溶接装置部の正面図である。 １・・・・・・搬入レール、２・・・・・・搬送ライン
、３・・・・・・ピンチ送り装置、５，６・・・・・・
被搬送物受台（鋼管受台）、７・・・・・・搬送台車移
動経路（レール）、８・・・・・・搬送台車、９・・・
・・・被搬送物受台、１０・・・・・・ピッチ送り台車
移動経路（レール）、１１・・・・・・ピッチ送り台車
、１２・・・・・・昇降受台、１３・・・・・・ピット
、１４・・・・・・中継レール、１５・・・・・・溶接
装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 被搬送物の搬送経路の側力に、この被搬送物を支持
   する被搬送物受台を等ピッチおきの位置に設け、昇降動
   作により前記被搬送物受台との間で前記被搬送物を受は
   渡し可能な被搬送物昇降受台を前記被搬送物受台のピッ
   チと同ピツチおきに配設してなるピッチ送り台車を、隣
   り合う被搬送物受台間を前記搬送経路方向に往復移動可
   能に構成し、前記ピッチ送り台車の任意の位置に、前記
   搬送経路方向に対する交叉方向に伸びる搬送台車移動経
   路を配設し、前記被搬送物昇降受台の昇降動作によりこ
   の被搬送物昇降受台との間で前記被搬送物を受は渡し可
   能であるとともに、前記搬送台車移動経路上を移動して
   前記被搬送物を前記搬送経路から側方に引出し可能な搬
   送台車を設け、前記搬送台車移動経路に対応した前記ピ
   ッチ送り台車に、前記搬送台車移動経路に接続して前記
   搬送台車が走行可能なレールを設けたことを特徴とす−
   る搬送装置。