JPS5839074Y2 - 庭木バリカンの刈込刃 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は庭木バリカンの刈込刃の改良に関し、固定板１
の側部に長手方向に亘って多数の固定刃２を突設し、固
定板１上面上にて固定板１の長手方向に沿って摺動自在
な可動板３の側部に長手方向に亘って多数の可動刃４を
突設し、可動刃４の上面と下面にそれぞれすき間形成用
の凹部５，６を形成し、可動板３の上筒に可動板３の長
手方向に沿って案内板８を配設すると共に案内板８０両
側に上記固定板１の固定刃２と同ピツチでかつ固定刃２
と上下で対応する案内刃９を突設して成る庭木バリカン
の刈込刃に係るものである。

固定板１の固定刃２と固定板１上を摺動する可動板３０
町動刃４との間にて植木などを挾み切る第１図の如き庭
木バリカンの刈込刃にあって、従来は第２図ａｙｂのよ
うに可動刃４の上下面をストレート画に形成していたの
で、庭木切断途中において可動刃４の移動で第３図ａの
矢印Ｍの様な曲げモーメントが庭木γに発生し、固定板
１の上方位置にて固定されている案内板８０案内刃９に
加わるこのモーメントＭの反力が案内刃９より庭木Ｔに
働き、この反力で庭木７の切断箇所にて第３図すで示す
ような力Ｐが可動刃４の進行方向面及び上下面に加わり
、可動刃４の庭木７への摩擦力が増加し、切断抵抗が増
大して、庭木７の切口面にわれ、つぶれ、さけ等が発生
する釦それがあった。

本考案は上記の点に鑑みて成されたものであって、切断
抵抗を減少せしめて良好な切口にて庭木を切断すること
のできる庭木バリカンの刈込刃を提供することを目的と
するものである。

以下本考案を実施例により詳述する。

固定板１はバリカン本体１０の前部に固設されていて、
その両側に固定刃２が多数一定間隔で突設しである。

可動板３の両側には長手方向に亘って一定間隔で可動刃
４が多数突設してあり、可動板３は固定板１上面上にて
固定板１に沿って長手方向にて往復摺動自在に配されて
いて、バリカン本体１０に内蔵したモータで往復駆動さ
れる。

８は案内板で、案内板８の両側には前記固定刃２と同ピ
ツチで案内刃９が突設しである。

固定板１への可動板３と案内板８との取付けは次のよう
にして行なう。

第６図に示すように先ずボルト１１を固定板１に螺結し
て可動刃３の長孔１６をボルト１１を挿通して可動板３
を固定板１上に配置し、次で可動板押え板ばね１２を可
動板３上に載置してボルト１１に取付けた押えブツシュ
１３で可動板押え板ばね１２を固定し、最後に案内板８
をボルト１１を挿通して可動板押え板ばね１２上に載置
して蝶ナツト１７をボルト１１上端に螺結せしめるもの
である。

このようにして第４図に示す如き庭木バリカンを形成す
る。

図中１４はスイッチである。また可動板３の可動刃４の
上下面には第７図のようにそれぞれ凹部５，６が凹設し
である。

本考案にあって今、スイッチ１４を入れて可動板３を往
復駆動せしめ、庭木７を固定刃２間に導入すると、第８
図ａ、ｂのように可動刃４の動きに従って庭木７が案内
刃９に押圧されるのでモーメン）Ｍが発生してその反力
として力Ｐが庭木７より可動刃４に作用するが、可動力
４の上下面にはそれぞれ凹部５，６が形成しであるので
、庭木７の切断面１５と可動刃４の上下面との間には第
８図ａ、ｂのように隙間α１．ｃｔ２が形成されること
になり、従来の第３図すのように庭木γの切断面１５よ
り力Ｐが可動刃４の上下面に加わって摩擦抵抗が増大す
ることを防止でき、この結果切断抵抗が小さくなって庭
木７の切口面のわれ、つぶれ、さけなどの発生を低下さ
せることができるものである。

また第９図、第１０図のように可動板３の長孔１６が可
動板３のセンター線上に一列に配置されているものにあ
って、このような庭木バリカンで庭木を切断するときに
は、まず第１１図ａのように庭木７が同定板１の隣り合
う固定刃２，２間に入り、可動刃４がＸ方向に動くこと
により可動刃４の固定刃２と固定板１の固定刃２と案内
板８０案内刃９０間にはさ芽れ、次に可動刃４がＸ方向
にさらに動くに従って同図すに示すように可動刃４は庭
木ｒに喰い込んでいくと同時に、固定刃２の歯面Ｓに働
らく力ＰＯの分力Ｐ’ｏにより同図Ｃ１第１２図に示す
ように可動刃２が傾き下方に６１分押し下げられ、庭木
７切断時に固定刃２との歯先干渉が生じて可動刃４及び
固定刃２の歯先は摩耗し、切味寿命が悪くなるという欠
点があった。

これは第１２図において可動刃４の刃面に働らく力ＰＯ
の分力ｐ１０によって生ずるモーメントＭ２が押え板ば
ね１２によって可動刃４の反対側を押えようとする力Ｐ
２によるモーメントＭ３以上になると長穴１６とガイド
ブツシュ１３との間の隙間のために可動刃４が傾くため
である。

第１１図ｄは歯先干渉による歯先摩耗δ’１．”２の生
じた固定刃２と可動刃４とを示したものである。

第１３図は可動板３の長孔１６を可動板３のセンター線
よりＬの寸法ずらせて形成した実施例を示すもので、か
かる実施例にあっては、第１４図のように庭木７切断途
中において可動刃４を押し下げようとするモーメントＭ
’、２が作用し、可動力４をＡ点を支点として傾ける力
となって働く。

しかしながらこの場合は長孔１６の位置を可動板３のセ
ンター線よりＬの寸法ずらせであるので、ｌ′２＝１２
＋Ｌ＞１２となる。

ところでモーメントＭｚ＝Ｐ’ｏ Ｘｌ！１ 、Ｍ３
：Ｐ ２ Ｘ１２であり、昔たＭ’２ ＝Ｐ’□ Ｘ
ｌ’１． Ｍ’３ ＝Ｐ ２ Ｘ ＩＪ’２である。

ここで１１＝ｌｘよりＭ２＝Ｍ２，１２−１２＋Ｌより
ｌｌ’ｚ＞１２であって、Ｍ２Ｓ〉Ｍ３となる。

従ってＭ２ Ｍ３＞Ｍ２−Ｍ３となって、第１２図の
ものにおける歯先の干渉量δ１はＭ２とＭ３の差によっ
て生じるのであるからＭ’２とＭ’３の差によって生じ
る第１４図の歯先の干渉量δ２はδ１より小さくなる。

このようにして第１４図のものにあっては、押え板ばね
１２の力Ｐ２を大きくすることによってモーメント、Ｍ
’３を大きくする必要なく（このように押え板ばね１２
のばね力を大きくしてＰ２を大きくすると可動板３の摺
動抵抗が増加して好１しくない）、歯先干渉量を減少さ
せることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の一部切欠上面図、第２図ａ。 ｂは同上の側断面図と概略拡大側面図、第３図ａ。 ｂは同上の作用を示す概略拡大側屈図とこれをさらに拡
大した図、第４図は本考案−実施例の縮小全体斜視図、
第５図は同上の斜視図、第６図は同上の耐直図、第７図
は同上の可動刃の拡大断面図、第８図ａ、ｂは同上の作
用を示す概略拡大側面図とこれをさらに拡大した図、第
９図は第１３図、第１４図の実施例との比較を説明する
ために用いた例の一部省路上面図、第１０図は第９図の
Ｂ−Ｂ線断直間、第１１図ａｙｂｙｃｙｄは同上の作用
を説明する概略拡大図、第１２図は同上の作用を説明す
る断面図、第１３図は本考案の他の実施例の一部省路上
面図、第１４図は同上の作用を説明する断面図である。 １は固定板、２は固定刃、３は可動板、４は可動刃、５
，６は凹部、８は案内板、９は案内刃である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 固定板の側部に長手方向に巨って多数の固定刃を突設し
   、固定板上面上にて固定板の長手方向に沿って摺動自在
   な可動板の側部に長手方向に亘って多数の可動刃を突設
   し、可動刃の上筒と下面にそれぞれすき間形成用の凹部
   を形成し、可動板の上面に可動板の長手方向に沿って案
   内板を配設すると共に案内板の両側に上記固定板の固定
   刃と同ピツチでかつ固定刃と上下で対応する案内刃を突
   設して成る庭木バリカンの刈込刃。