JPS5838903Y2 - 室内ユニットの壁掛装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は室内ユニットの壁掛装置に関するものである。

従来、壁掛形室内ユニットを壁掛固定するには、第６図
に示す如く鴨居６１と回り縁６２との間に適宜間隔をへ
だてで２本の木製据付板６３ 、６３を平行に張架し、
これら左右の据付板６３．６３に例えば６本の木ネジ６
４・・・・・・を用いて金属製据付は板６５を固定する
一方、室内ユニット６６の背板６７の上部に門形の係止
金具６８・・・・・・を固定して、前記据付板６５に該
係止金具６８・・・・・・を引掛けることにより、室内
ユニット６６を壁掛固定するのであるが、室内ユニット
６６の背面には連絡配管６９が導出している一方、壁に
は該連絡配管６９を室外へ導出するための壁貫通孔７０
が穿設されている関係上、前記据付板６５をこの壁貫通
孔７０に対して正しい位置に取り付げることが要請され
る。

しかしながら、従来構造の壁掛装置においては、前記据
付板６５に木ネジ６４用の６個−組の丸孔６５Ａ、６５
Ｂが比較的広い間隔ｌをへだてて穿設しであるため、該
貫通孔７０に対する据付板６５の取付位置を左右方向に
微調整することができず、該据付板６５を前記壁貫通孔
７０に対して最も適切な位置に取り付けることができな
い欠点があった。

そこで、本考案は少なくとも４個一組の前記孔を長孔と
威す一方、該長孔は左右に位置をずらせて多数穿設し、
かつ左右隣り合わせの各組の長孔を上下位置をずらせる
と共に、左右隣り合わせの各組の長孔の各端部は上下方
向に重なり合う如くなすことによって、据付板に取り付
ける金属製据付板の取付位置を左右方向に連続的に位置
調整することができ、このため、該据付板を前記壁貫通
孔に対して最も適切な位置に固定させることができる室
内ユニットの壁掛装置を提供しようとするものである。

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳述する。

第１図は本考案に係る壁掛装置を用いて室内ユニットを
壁掛固定した状態で示す側面視図、第２図は第１図の要
部の分解斜視図であって、鴨居１と回り縁２との間に適
宜間隔をへだてて２本の据付板３，３を平行に張架して
いる。

該据付板３は木製の芯材４と、該芯材４の正面および左
右両側面の三方を囲繞する長さの異なる二種類の金属製
据付桟カバー５，６との三者によって構成したもので、
第１図乃至第２図においては短寸の据付桟カバー５を木
ネジ７によって前記芯材４の上部に、また長尺の据付桟
カバー６を木ネジ７によって前記芯材４の下部にそれぞ
れ取り付けている。

而して、前記回り縁２には３本の木ネジ８・・・・・・
を用いて短寸の据付桟カバー５を、また前記鴨居１には
３本の木ネジ８・・・・・・を用いて長尺の据付桟カバ
ー６をそれぞれ取り付けることによって、前記鴨居１と
回り縁２との間に２本の据付板３，３を張架したもので
ある。

このようにして張架した据付板３，３には木ネジ９・・
・・・・を用いて金属製据付板１０を取り付けている。

一方、前面ケーシング１１と背板１２と底板１３とでケ
ーシング本体を構成した壁掛形室内ユニット１４の前記
背板１２の上部には、逆Ｖ字状の係止金具１５をビス止
めし、前記金属製据付板１０に該係止金具１５を引掛け
ることにより室内ユニット１４を壁掛固定すべく構成し
ている。

前記金属製据付板１０には、第２図乃至第５図に示す如
くその上端を手前側に折り曲げて、２条の係止突起１６
．１６を適宜間隔をへだてで形成すると共に、該金属製
据付板１０の左右両側部および下端部を該据付板１０の
主面１０ ａから若干手前側へ浮かせるようにして段付
部１０ ｂ 、１０ Ｃ，１０ｄを形成している。

さらに、該金属製据付板１０の左右両端および下端部を
裏側へ折り曲げてヘミング加工すると共に、該金属製据
付板１０の下端複数個所をく字状に折り曲げて端部下面
が前方に向くく字状取付片１７・・・・・・を一体形成
している。

しかも、該金属製据付板１０の主面１０ａには、該据付
板１０の左側上部および左側下部並びに右側上部および
右側下部の４個一組の木ネジ９貫挿用の孔１８Ａ、１８
Ｂ。

１８ Ｃ，１８Ｄ、１８ Ｅ、１８ Ｆを穿設している
。

これら１８Ａ〜１８Ｆは長孔となす一方、これら各長孔
１８ Ａ、１８ Ｂ、１８ Ｃ，１８Ｄ、１８ Ｅ、１
８ Ｆは左右に位置をずらせて多数組たとえばＡ組から
Ｆ組までの６組穿設したものである。

また、前記各長孔１８Ａ〜１８Ｆは第３図からも明らか
な如く左右隣り合わせの各組の長孔、すなわちＡ組とＢ
組の各長孔１８ Ａ、１８ Ｂ、Ｃ組とＤ組の各長孔１
８Ｃ，１８Ｄ並びにＥ組とＦ組の各長孔１８Ｅ、１８Ｆ
を上下に位置をずらせて穿設すると共に、左右隣り合わ
せの各組の長孔の各端部、すなわち長孔１８Ａ、１８Ｂ
の各端部、長孔１８Ｃ，１８Ｄの各端部および長孔１８
Ｅ、１８Ｆの各端部は上下方向に互いに少くとも木ネジ
９の外径寸法以上に重なり合う如くなしたもので、この
ように長孔を穿設することによって第８図に幅りで示す
範囲内において、前記金属製据付板１０の取付位置を左
右方向に連続的に位置調整し得るように構成したもので
ある。

なお、前記金属製据付板１０の主面１０ ａに多数列状
に穿設した丸孔１９・・・・・・は、該据付板１０をコ
ンクリート壁等の壁面に直付けする際に用いるビス貫挿
用の孔である。

前記室内ユニット１４は前面ケーシング１１と背板１２
とで囲繞するケーシング内に熱交換器２０およびクロス
フローファン２１等を内蔵すると共に、前面ケーシング
１１の上部開口には吸込グリル（図示せず）を、また下
部開口には吹出グリル（図示せず）をそれぞれ装設した
もので、該室内ユニット１４の背面下部にはその左右方
向に沿って連絡配管収納用の収納スプース２２を形成し
ている。

また、前記背板１２の底部には底板１３を固定し、この
底板１３の後端には、前記く字状取付片１７と対向する
如く、端部下面が前方に向くへ字状取付片２３を一体的
に連設し、この取付片２３に長孔（図示せず）を穿設し
て、第１図に示す如くネジ２４を用いて該へ字状取付片
２３を前記く字状取付片１７に連結すべく構成している
。

また、前記逆Ｖ字状の係止金具１５は室内ユニット１４
における背板１２の上部に設けた取付座２５にビス２６
を用いて固定したもので゛ある。

なお、第２図における２７は連絡配管を室外へ導出する
ための壁貫通孔、２８は前記壁貫通孔２７に嵌め込むウ
オールカバーである。

本考案は上記の如く構成するものにして、以下室内ユニ
ット１４の取り付けについて説明する。

室内ユニット１４を取り付けるには、鴨居１と回り縁２
との間に適宜間隔をへだてて２本の据付板３．３を平行
に張架し、前記据付板１０のいずれか一組の長孔１８を
伸して前記据付板３，３に該据付板１０を木ネジ９で固
定し、この据付板１０上端の係止突起１６．１６に係止
金具１５を引掛けると共に、据付板１０下端のく字状取
付片１７・・・・・・に、室内ユニット１４の底板１３
に一体形成したへ字状取付片２３・・・・・・をネジ２
４によって連結するものである。

ここで、前記据付板１０を据付機３，３に取り付ける際
には、該据付板１０の取付位置は壁に形成された壁貫通
孔７０の位置によっである程度規制され、この壁貫通孔
７０に対して前記据付板１０を最も適切な位置に取り付
けることが要請されるが、上記構成の据付板１０は第３
図に示す幅りの範囲内において左右方向に連続して位置
調整できるように構成したものであるから、据付機３，
３にネジ止めする据付板１０の位置が前記壁貫通孔２７
に対して最も適切な位置に位置するようにＡ組からＦ組
までの合計６組の長孔のうち、最も適切な一組の長孔群
を選んで、該−組の長孔１８を介して前記据付機３，３
に該据付板１０を仮り止めし、さらに、４個一組の長孔
１８の微調整可能な範囲内において前記据付板１０を左
右方向に移動させて微調整し、室内ユニット１４の背面
に導出させた連絡配管と前記壁貫通孔２７との相対的な
位置関係において前記据付板１０を最も適切な位置に設
定した後に、木ネジ９・・・・・・によって前記据付板
１０を前記据付機３．３に完全に固定するものである。

このように、本考案は鴨居１と回り縁２との間に適宜間
隔を存して２本の据付機３，３を平行に張架し、この据
付機３，３に固定する金属製据付板１０には該据付板１
０の左側上部および左側下部並びに右側上部および右側
下部の少なくとも４個一組のネジ９貫挿用の孔１８を穿
設して、該−組の孔１８を介して前記据付機３．・３に
金属製据付板１０をネジ９で固定し、この金属製据付板
１０に、壁掛形室内ユニット１４の背板１２に設けた係
止部１５（つまり係止金具）を介して該室内ユニット１
４を取り付けるように構成した室内ユニットの壁掛装置
において、前記孔１８を長孔と威し、これらの各長孔１
８は左右に位置をずらせて多数組穿設し、かつ左右隣り
合わせの各組の長孔１８を上下に位置をずらせると共に
左右隣り合わせの各組の長孔１８の各端部は上下方向に
少なくともネジ９外径寸法以上に重なり合う如くなした
ものであるから、前記据付機３，３に取り付ける金属製
据付板１０の取付位置を左右方向に連続的に位置調整す
ることができ、このため、該据付板１０を前記壁貫通孔
２７に対して最も適切な位置に固定することができる効
果があり、、特に既存の壁貫通孔２７を用いる際には極
めて有効である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る壁掛装置を用いて室内ユニットを
壁掛固定した状態で示す側面図、第２図は第１図の要部
の分解斜視図、第３図は金属製据付板１０の正面図、第
４図はその平面図、第５図は第３図の■−Ｖ線矢視断面
図、第６図は従来例の欠点を説明するための分解斜視図
である。 １・・・・・・鴨居、２・・・・・・回り縁、３・・・
・・・据付機、９・・・・・・木ネジ、１０・・・・・
・金属製据付板、１２・・・・・・背板、１４・・・・
・・壁掛形室内ユニット、１５・・・・・・係止金具（
係止部）、１８Ａ、１８ Ｂ、１８ Ｃ，１８Ｄ、１８
Ｅ、１８ Ｆ・・・・・・長孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鴨居１と回り縁２との間に適宜間隔を存して２本の据付
   板３，３を平行に張架し、この据付板３，３に固定する
   金属製据付板１０には該据付板１０の左側上部および左
   側下部並びに右側上部および右側下部の少なくとも４個
   一組のネジ９貫挿用孔１８を穿設して、該−組の孔１８
   を介して前記据付板３．３に金属製据付板１０をネジ９
   で固定し、この金属製据付板１０に、壁掛形室内ユニッ
   ト１４の背板１２に設けた係止部１５を介して該室内ユ
   ニット１４を取り付けるように構成した室内ユニットの
   壁掛装置において、前記基孔１８を長孔と戊し、これら
   の各長孔１８は左右に位置をずらせて多数組穿設し、か
   つ左右隣り合わせて各組の長孔１８を上下に位置をずら
   せると共に、左右隣り合わせの各組の長孔１８の各端部
   は上下方向に少くとも前記ネジ９の外径寸法以上に重な
   り合う如くなしたことを特徴とする室内ユニットの壁掛
   装置。