JPS5838169B2 - ジユ−サ− - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は後片付けを極めて簡単に行えるようにしたジュ
ーサーに関するものである。

従来のジューサーに於いては、底面に多数の細かい突起
（カッター）を形或し且つ外方に広がる如く延長した側
壁には多数の小孔を形或した遠心分離籠なるものを設け
、この遠心分離籠を高速回転させることによりその底面
の突起部で果物、野菜等をすりつぶし、これを側壁に形
或した小孔で遠心分離した後、残滓を遠心分離籠外に形
或した残滓収納凹部に収納するものであったが、此の種
のものに於いては遠心分離籠にて果物、野菜等をすりつ
ぶして高速遠心分離するものであるから、残滓が周囲に
飛び散り蓋の周縁の溝部やコーナ一部に入り込んで掃除
を面倒にするのみならず、遠心分離籠の突起部や小孔部
分に附着した絞り滓は非常にとれに＜＜、ブラシ等でこ
すっても完全にとり除くことができず、かといって上記
絞り滓を残したまま放置すると残滓が腐敗して衛生上好
ましくないといった欠点が有る。

現に、家庭の主婦を対象として「家庭電化製品のうちで
最も使用回数の少ないものは何か」というアンケート調
査に対して最も多かったのが「ジューサー」という回答
であり、これというのも上記した如く後片付けが非常に
面倒であるということに起因するものと考えられる。

本発明は上述事項に鑑みて発明されたもので、電動送風
機の吸引力を利用してジューサー容器とカップとの間に
圧力差を生じせしめ、この圧力差によってジューサー容
器内の粉砕汁をフィルターを通して濾過し、この濾過後
の絞り汁（ジュース）を上記カップ側に貯溜するように
したものである。

以下図示の一実施例について説明すると、１は上部にジ
ューサー容器２を着脱自在に装入する凹部３とミキサー
容器４を着脱自在に装入する収納部５を形或し、又上記
凹部３の下方にカップ６を着脱自在に収納するカップ収
納凹部７と収納部５の下方に機械収納部８を形或した本
体である。

９は上記カップ収納凹部７の上面若しくはカツプ６の開
口部周縁に取り付けられたパッキンにして、カツプ６を
カップ収納凹部７内に設置した際該カツプ６内を略気密
状態に保持するものである。

１０は一端をジューサー容器２を装入する凹部３の底部
に接続し、又他端をカップ収納凹部７の上面を貫通して
開口せしめた給液管にして、上記ジューサー容器２内か
らの絞り汁（ジュース）をカップ６内に供給するための
ものである。

１１はジューサー容器２の底部に穿設された小孔にして
、上記給液管１０の一端開口部に連通されている。

１２は紙若しくは布等からなるフィルターにして上記ジ
ューサー容器２内に着脱自在に装入されている。

１３はジューサー容器２の上面開口部に着脱自在に取り
付けられる蓋体にして、軟質の合成樹脂材にて或型され
気密性を良好にするものである。

１４は収納部５と機械収納部８とを区画する仕切壁１５
に取り付けられた回転部にして、第１モーター１６の回
転軸１６ａにて回転されるものである。

１１はミキサー容器４の底部に装着された結合部にして
、その上部には回転羽根１８を有して居り、上記ミキサ
ー容器４を本体１の収納部５内に設置した際該結合部１
７と回転部１４とが連結されるようになっている。

１９は一端をカップ収納凹部Ｉの上面に前記給液管１０
の開口部とは位置をずらせて開口し、又その他端をファ
ン２０を内装するファンケーシング２１の吸込口部に接
続した空気通路である。

上記ファン２０は第２モーター２２にて回転され、上記
カップ６内の空気を上記空気通路１９を介して排気口２
３より排出する作用をなす。

尚、２２ａは第２モーター２２０回転軸を示す。

ここで本発明の動作について説明する。

先ず最初、ミキサー容器４内に果物或いは野菜等（必要
に応じて少量の水又は牛乳等を入れる）を収納し、第１
モーター１６に通電する。

すると、その回動力は回転軸１６ａから回転部１４を介
して結合部１７に伝わり、回転羽根１８が回転して内部
の果物或いは野菜が粉砕される。

而して、上記果物或いは野菜が細かく粉砕されると、第
１モーター１６への通電を遮断し、ミキサー容器４を収
納部５から取り外し、その内部の粉砕汁をジューサー容
器２内に移し変え、蓋体１３を閉塞した後、第２モータ
ー２２に通電する。

すると、カップ６内の空気はファン２００回転により空
気通路１９を介して排気口２３より本体外に排出され、
上記カップ６内の圧力は低下する。

この圧力の低下によりカツプ６がカップ収納凹部１の上
面に吸い付くようになり、パッキン９と相伴なって更に
気密性か高められる。

一方、ジューサー容器２内の粉砕汁はフィルター１２に
て濾過され、該フィルター１２を透過した液体（ジュー
ス）のみが最初のうちは自然落下によって給液管１０よ
りカップ６内に滴下される。

而して、空気通路１９を介しての排気が多くなるにつれ
てカップ６内の圧力が低下してくると、該カップ６内の
圧力とジューサー容器２内の圧力との間に圧力差が生じ
、この圧力差によって更に．強くジューサー容器２内か
らのジュースの取り出し作業が行なわれる。

この時、フィルター１２を透過しない絞り滓は該フィル
ター１２上に堆積された状態となり、該絞り滓及びフィ
ルター１２が空気抵抗となってカップ６内の圧力とジュ
ーサー容器２内の圧力差を更に大きくするように作用し
、絞り滓中に含まれる水分が完全に取り出されることと
なる。

然る後、粉砕汁の絞り作業を終え、第２モーター２２へ
の通電を遮断すると、空気は排気口２３より空気通路１
９を通ってカップ６内に逆流し、該カップ６内の圧力が
高くナって外気圧と等しくなり、カツプ６の取リ外しが
可能となる。

又、後片付けをする場合にはジューサー容器２内よりフ
ィルター１２を取り出し、残滓を含めたままフィルター
を捨てるか、若しくは残滓を捨てた後フィルターを丸洗
いすれば良い。

このようにすることにより従来のようなブラシ洗浄をな
くすζとができ、後片付けが極めて簡単となる他、衛生
的にも良好となるものである。

尚、上記実施例に於いてミキサー機構部の回転部１４の
回転と、真空ポンプ機構部のファン２００回転とを、２
コのモーター１６，２２にて別個に行うようにしている
が、クラッチ機構を用いて１コのモーターで切り換える
ようにすることも可能である。

本発明は、以上の如く電動送風機の吸引力を利用してジ
ューサー容器とカップとの間に圧力差を生じせしめ、こ
の圧力差によってジューサー容器内の粉砕汁をフィルタ
ーを通して濾過し、この濾過後の絞り汁を上記カップ側
に貯溜するようにしたものであるから、上記フィルター
に使い捨ての紙フィルター等を使用した場合には該フィ
ルターごと絞り滓を捨てれば良く、又布フィルターを使
用した場合でも上記絞り滓を捨てた後該布フィルターを
丸洗いするだけで良いので後片付けが極めて簡単となる
他、絞り滓も残らず非常に衛生的となるものであり、又
ミキサー機構をも併せ持つものであるから果物や野菜等
の粉細からジュース製造までの一連の動作を１つの機器
で行うことができるという多々効果を奏し得るものであ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明ジューサーの側面断面図を示す。 １・・・・・・本体、２・・・・・・ジューサー容器、
４・・・・・・ミキサー容器、６・・・・・・カップ、
７・・・・・・カップ収納凹部、１０・・・・・・給液
管、１２・・・・・・フィルター １４・・・・・・回
転部、１６・・・・・・第１モーター、１７・・・・・
・結合部、１８・・・・・・回転羽根、１９・・・・・
・空気通路、２０・・・・・・ファン、２２・・・・・
・第２モーター。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 果物、野菜等を粉砕した粉砕汁を濾過するフィルタ
   ーと、該フィルターを着脱自在に装入するジューサー容
   器と、カップを収納するカップ収納凹部及び上記ジュー
   サー容器を備えた本体と、上記フィルターで濾過された
   ジュースをカップ収納凹部に着脱且つ気密的に設けられ
   るカップの上面開口部に導ひく給液管と、該給液管の開
   口部とは位置をずらしてカップの上面開口部に開口する
   空気通路と、該空気通路を介してカップ内部の空気圧を
   減圧させる電動送風機とからなるジューサー。 ２ 果物、野菜等を粉砕した粉砕汁を濾過するフィルタ
   ーと、該フィルターを着脱自在に装入するジューサー容
   器と、カップを収納するカップ収納凹部及び上記ジュー
   サー容器を備えた本体と、上記フィルターで濾過された
   ジュースをカップ収納凹部に着脱且つ気密的に設けられ
   るカップの上面開口部に導ひく給液管と、該給液管の開
   口部とは位置をずらしてカップの上面開口部に開口する
   空気通路と、該空気通路を介してカップ内部の空気圧を
   減圧させる電動送風機とからなるジューサーに於いて、
   前記本体に回転機構部を設け、この回転機構部を介して
   本体に着脱自在に設置されるミキサー容器内の回転羽根
   を回転させるようにした事を特徴としてなるジューサー
   。