JPS5837883Y2 - ヒハンソウブツノイチセイギヨソウチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、たとえばドラムに巻回した所定巾の長大な
紙、ゴムあるいは各種繊維などの７一ト状製品をドラム
から繰り出す場合、またはドラムに巻取る場合に、これ
が常に所定位置（特に巾方向）にあるように自動的に位
置制御する位置制御装置の改良に関するものである。

第１図は従来のこの種シート状被搬送物の位置制御装置
を示すもので、１は固定台２上に移動自在に載置され複
数のコロまたは車輪３を有する移動架台で、この移動架
台１上にはこれの移動方向と同一方向に延長する支軸４
が設けられ、かつこの支軸にはシート状の被搬送物５を
巻回したドラム６が回転自在に支承されている。

１は上記固定台２上に装着されそのピストンロッド８を
上記移動架台１に連結させた油圧シリンダ、９は上記被
搬送物５のたとえば一側縁１０の位置を光学的に、かつ
連続的に検出する検出装置、１１はこの検出装置９から
の被搬送物５の位置信号を所定の二元出力信号、すなわ
ち所定の電流出力に変換し、かつ増巾する制御装置、１
２はこの制御装置１１からの出力電流を、この出力電流
値に比例する油量に変換する電油変換装置、１３はこの
電油変換装置ｊ２から送出された油を油圧して上記油圧
シリンダ７Ｖｃ送給する油量増巾装置、１４は給油装置
である。

従来の位置制御装置は、上記のように構５！すれている
ので、被搬送物５の搬送中に、これの一側縁１０の位置
がずれたときには、これを検出装置９が検出し、その出
力信号を受けた制御装置１１はこれを所定の電流出力に
変換し、かつ増巾して重油変換装置１２に出力する。

すると、この電油変換装置１２は、その出力電流値に比
例する油量を増巾装置１３を介して油圧シリンダＴに送
給し、ピストンロッド８を介して移動架台１を所定寸法
だけ所定方向に移動させて被搬送物５の位置を修旧する
わけである。

しかしながら、このような従来装置にオー（・では、上
記移動架台１の移動を油圧シリンダ７によって行なうよ
うにしているため、検出装置９が被搬送物５の位置ずれ
を検出してから移動架台１を所定方向に移動させる応答
速度が著しく遅いばかりでなく、被搬送物５の位置修旧
精度も悪い欠点がある。

この考案は、かかる点に着目してなされたもので、以下
、第２図に示す一実施例について説明すれば次の通りで
ある。

な訃、この第２図中、上述した従来装置（第１図）と同
一符号を付した部材は、同一部材につきその説明を省略
する。

すなわち、第２図に訃いて、１４は固定台２上の所定位
置に装着されその駆動軸１５の一端にカップリング１６
を介して結合したホールネじ杆１７を、移動架台１のナ
ツト部材１８に螺挿した従来周知の電磁粒子式旧逆転ク
ラッチ、すなわちパウダクラッチを一対組合わせて構成
上た二連式のパウダクラッチで、このパウダクラッチ１
４は、電動機１９により駆動されるようになされ、駆動
軸１５を介し、ボールねじ杆１７を所定方向に所定回数
回転させることにより、移動架台１を所定寸法だけ所定
方向に移動させるようになされている。

なト、９は被搬送物５の一側縁１０の位置を光学的に、
かつ連続的に検出する検出装置、２０はこの検出装置９
からの被搬送物５の位置信号を相反する二元の矩形波信
号に変換するとともに、この矩形波信号は、高電流から
低電流へと段階的に変化する電流出力に増巾する制御装
置で、この制御装置２０の電流出力は、上記二連式のパ
ウダクラッチ１４の回れか一方を励磁し、これによって
電動機１９の出力トルクの全部、または一部がモ逆２方
向の回転出力として駆動軸１５に出力されるようになさ
れている。

したがって、この駆動軸１５はカップリング１６を介し
てボールねじ杆１７を所定数回転させるため、このねじ
杆１γはナツト部材１８を介して移動架台１を所定寸法
だけ、所定方向に移動させて被搬送物５の位置を倍旧す
るわけである。

なる、第２図中の制御装置は例えば第３図のように構成
される。

すなわち、第３図に訃いて、２１は上記検出装置９から
の被搬送物５の位置信号を相反する二元の矩形波信号に
変換する信号変換器である。

２２．２３はそれぞれこの信号変換器２１からの矩形波
信号を上記二連式のパウダクラッチ１４を励磁するため
の電流出力に変換する低電流出力増巾用トランジスタで
、電流制限用の固定抵抗ｉ２４．２５を介して上記二連
式の・くラダクラッチ１４の励磁コイル２６及び２７に
それぞれ接続されてし・る。

一方２８．２９は上記信号変換器２１からの矩形波信号
を受けて一定時間巾の単一パルスを発生する単一パルス
発生器で、この時間巾は上記二連式のパウダクラッチ１
４の連結が開始してから完了するまでの時間に設定され
ている。

３０，３１は上記単一パルス発生器２８ツ２９からのパ
ルス信号を上記二連式の・くラダクラッチ１４を励磁す
るための電流出力に変換する高電流出力増巾用トランジ
スタで、電流制限用可変抵抗ｉ３２，３３を介して上記
二連式のパウダクラッチ１４の励磁コイル２６及び２７
にそれぞれ接続されている。

このように構成された制御装置２０に訃いて、固定抵抗
器２４，２５の抵抗値は可変抵抗５３２，３３の抵抗値
よりも大きく設定されて釦り、上記検出装置９からの二
元の矩形波信号はそれぞれ高電流から低電流へと段階的
に変化する電流出力に増巾されるとともに、上記可変抵
抗１５３２．３３の抵抗値を変化させることにより高電
流励磁の電流値を調整し得るようになされている。

この考案は、上述したように、被搬送物５の位置倍旧を
行なうための移動架台１の移動を行なう駆動源として二
連式のパウダクラッチ１４を用いるようにしたので、こ
の二連式のパウダクラッチのそれぞれを、連結が開始し
てから完了するまでを高電流励磁を行ない、そして連結
完了後を低電流励磁を行なうことによって、二連式のパ
ウダクラッチのトルク立上り特性を向上させることがで
きるから、消費電力を必要最小限に節約できるばかりで
なく、移動架台１を所定方向に移動させる応答速度が著
しく向上し、被搬送物５の位置倍旧を高精度にかつ迅速
に行なうことができ、必然的に製品である被搬送物５の
加工精度も併せて向上させることができる優れた実用的
効果を有するものである。

また、パウダクラッチ１４に対する高電流励磁の電流値
を変化させることによって、トルク制御が容易に行ない
得られるため、移動架台１の位置修肥時の加速度調整が
可能となり、移動架台１の移動を釦だやかに行なうこと
も可能である。

さらに、この考案によれば従来の油圧式のものと比較し
て制御装置、制御機構が簡素化されるとともに、構成部
材も少なく、安価に実施することができる効果もある。

さらにまた、上述した一実施例にむける被搬送物５の位
置検出は、これの一側縁１０に３いて行なうものについ
て述べたが、これ以外に、被搬送物５０所定位置に、搬
送方向に延長する修正用ラインを印刷し、との修疋用ラ
インによって被搬送物５の位置検出を行なうようにすれ
ば、高精度制御性により修正用ラインの巾が狭くて済み
、修肥用ラインの印刷原料が節減できる効果をも有して
いる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の被搬送物位置制御装置を示す概略図、第
２図はこの考案の一実施例を示す概略図第３図は第２図
中の制御装置２０の一例を示す回路図である。 図面中、１は移動架台、５は被搬送物、６はドラム、９
は検出装置、１０は被搬送物５の一側縁、１４は二連式
パウダクラッチ、２０は制御装置である。 な訃、図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 被搬送物の巻込み、あるいは繰り出しを行なうドラムを
   載架し上記被搬送物の搬送方向と直交する方向に移動す
   る移動架台、上記被搬送物の一側縁の位置を検出する検
   出装置からの位置信号を相反する二元の矩形波信号に変
   換し、かつこの信号を高電流から低電流に順次段階的に
   変化する電流出力に増巾する制御装は、この制御装置か
   らの制御電流により王道回転され上記移動架台を所定方
   向に移動させるとともに、トルク制御される二連式のパ
   ウダクラッチを備えた被搬送物の位置制御装置。