JPS5837212B2 - 冷却水槽に於ける冷却物搬送搬出装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は主として冷却水槽に於ける水中搬送行程を経た
冷却物を自動的に水中から引揚げて外部に搬出できるよ
うにした冷却水槽に於ける冷却物搬送搬出装置に関する
ものである。

以下、本発明一実施例を図面を参照しながら説明すれば
、所要大きさの面積を有する直方体状の水槽１を設け、
該水槽１の長手方向両側に回転軸２，３をそれぞれ回転
自在に水平対設し、該回転軸２，３にはそれぞれ所定等
間隔毎に軸に固定しタ固定スプロケット４及び軸に回転
自在の遊動スプロケット５を交互に軸着すると共に一方
の回転軸２の固定スプロケット４には他方の回転軸３の
遊動スプロケット５を対向させ、又、それにより当然に
一方の回転軸２の遊動スプロケット５には他方の回転軸
３の固定スプロケット４が対向するように位置設定し、
該回転軸２，３の取付け高さよりやや高い位置に床板６
を両側回転軸２，３のスプロケット４，５の近く１で一
面に水平に張設し、該床板６の上面には両側回転軸２，
３の各対応する固定スプロケット４と遊動スプロケット
５との間にそれぞれトラック７を設け、該トラック７の
幅を介してコ字状枠材８，８をその開放面を互に対向さ
せて並行固定し、該各枠材８の上側枠片８ａの上面にラ
イナー９を重合して案内軌道１０を設け、各トラック７
の案内軌道ｉｏ，ｉｏ間に載架移動する合或樹脂製スラ
ット１１を連続的ニ取付ケたスラットコンベヤ等のコン
ベヤ１２を両側回転軸２，３の間の固定スプロケット４
と遊動スプロケット５にかけ渡してスラット１１の裏面
に一体に形成した係止片１３にそのスフロケットの歯１
４を係合させて走行せしめ、該コンベヤ１２の下側走行
面は前記床板６の下方所定位置に架設したコンベヤ下受
板１５上に沿って案内周回するようにしてあり、前記隣
接するトラック７との間にはそれぞれ空隙１６が設けら
れてあり、該空隙１６のコンベヤ転向側両端部所定位置
にはそれぞれ回転円盤取付軸１７を嵌挿固定して立設し
、コンベヤ１２の幅に近い半径を有し、周辺に行くにし
たがって薄くして若干傘状に下方へ開いた円板１８を形
或し、その下面周辺側に偏倚した所要位置にゴム等の摩
擦材１９を円周方向に添着した回転円盤２０を設け、そ
の中心に円盤ホルダー２１を嵌着して前記各取付軸１７
に回転自在に遊嵌し、該円盤２０をスラストベアリング
２２を介在してナット２３で適当に下方へ押圧して各取
付軸１７の両側に隣接するコンベヤ１２，１２０表面に
跨って圧接し、コンベヤ１２．１２の転向側上方には円
盤２０の周辺に沿う凹面を形成した転向案内板２４を設
け、該各コンベヤ１２間の境界空隙１６には分離壁２５
を構設し、その転向側境界にそれぞれ転倒防止枠２６を
垂設し、前記回転軸２，３にはそれぞれ駆動用モーター
２７，２８を減速機２９．３０を介して連動させて該回
転軸２，３を所要方向に互に逆回転するように設定して
あり、前記水槽１には所要高さの部位に溢水用孔３１を
開穿し、水槽１の上方には放水管（図示されていない）
を配設してある。

前記コンベヤの最終列目の終端部延長側に近接してそこ
から水槽１の上縁昔で直線的に傾斜させた傾斜背板３２
を設けると共にそれに引き続き槽外下向きに傾斜した導
出板３３を連設し、該背板３２の側方にそれと並行する
案内杆３４を並設固定し、該案内杆３４に摺動自在に摺
動管３５を外挿し、該摺動管３５の上端にはその管方向
と一致させたエアシリンダー３６のピストン軸３７の先
端を継手３８を介在させて一体的に連設し、前記背板３
２の所定位置に／Ｊ呼Ｌ３９を開穿し、該ｌＪ４Ｌ３９
に出没自在のスイッチ用ボタン４０を嵌挿し、前記摺動
管３５の下端部には背板３２の表面に接触摺動する引揚
用枠板４１を水平に固定し、該枠板４１の下辺所定位置
には前記突出したときのボタン４０を通過するための切
欠部４２を欠設した搬出装置を構戊し、更に必要により
前記コンベヤの最終列目の終端部手前には適当な遮断機
４３を設けて前記摺動管３５が初期位置から上動する際
には該コンベヤ上に遮断機を下１〜でそのコンベヤ方向
を遮断し、反対に摺動管３５が初期位置に下動復帰する
際には遮断機を上げるように設定してある。

前記スイッチ用ボタン４０の裏面Ｋは水槽１の上縁の所
定位置に固着したマイクロスイッチＳＷ１のレバーＬ１
に作用して該マイクロスイッチＳＷ１を操作する操
作杆４４の一端を連結して通常はそのスイッチの接点を
開放するレバーＬ１ の弾発力により操作杆４４を介
してスイッチ用ボタン４０を背板３２から突出せしめて
おり、前記エアシリンダー３６の下方所定位置にはマイ
クロスイッチＳＷ２を固着してそのレバーＬ２に継手が
当接すると該マイクロスイッチＳＷ２の接点を閉から開
に作用するように設定してあり、それらのスイッチＳＷ
１，ＳＷ２ぱ第８図に示すように別設の制御盤４５内に
組み込１れた制御回路に接続されている。

前記制御回路はマイクロスイッチＳＷ１が閉じるとリレ
ーＲｃが作用してその接点ＣＲを開から閉にして両マイ
クロスイッチＳＷ１ ，ＳＷ２の回路を並列に導通する
と共にエアシリンダー３６の電磁弁１の接点ＣＶを開か
ら閉に切換えてピストン軸３７を上動する方向に作用さ
せ、そしてマイクロスイッチＳＷ１が閉から開に切換わ
ってもマイクロスイッチＳＷ２の回路が導通して自己保
持し、次にマイクロスイッチＳＷ２が一旦開放すると自
己保持を解くと共に電磁弁ｖＭの接点ＣＶは閉から開に
切換わってピストン軸３７を下動する方向に作用するよ
うに構或してある。

前記エアシリンダー３６はコンプレッサー４６からフィ
ルター４７と所定の圧力以上になると自動的に送気管を
閉じる安全弁４８と電磁弁ＶＭとを介してシリンダー操
作するように配置してある。

次に上記実施例に基き作用効果を使用方法と共に説明す
れば、使用に先立って水槽１内に送水して所要の水位に
してから電源スイッチを入れてモーター２７．２８を一
斉に回転させると共に制御盤４５とコンプレッサー３６
を作用させると、回転軸２，３は互に逆回転してその強
制回転する各固定スプロケット４の回転方向に各トラッ
ク７のコンベヤ１２を走行させ、それによって各コンベ
ヤ１２の奇数列と偶数列即ち隣り合うコンベヤ１２は第
１図に示す如く互に逆方向に走行し、その転向側端部で
隣接コンベヤに跨って圧接した各回転円盤２０はその中
心の両側で反対方向の偶力の作用による回転摩擦力を受
けて自動的に回転してコンベヤの走行終端部側から隣り
のコンベヤの始端部側に移行する流れ方向を作り、それ
によりコンベヤの第１列目の始端部から最終夕１泪の終
端部１で往路とと復路を順次折り返して連続した一連の
走行路を形成するものであり、従って、コンベヤの第１
列目の始端部に要冷却物Ａを順次載置すれば前記各コン
ベヤ１２と回転円盤２０の共働により形或された一連の
走行路に乗ってコンベヤの最終列目の終端部筐で搬送さ
れ、その搬送中に要冷却物Ａは充分に冷却されるもので
ある。

尚、この場合、要冷却物Ａがコンベヤ１２表面から回転
円盤２０に乗り移って再び隣りのコンベヤ１２表面に移
置する過程に於で、転回案内板２４により確実に転回さ
れると共に外側に傾斜しても該回転案内板２４と転倒防
止枠２６の作用により姿勢を維持して搬送されるもので
ある。

前記コンベヤの最終列目の終端部１で搬送された要冷却
物Ａは背板３２に自然に転載してその自重によりスイッ
チ用ボタン４０を押し、それによりマイクロスイッチＳ
Ｗ１が閉じると同時にリレ−Ｒｅが作用して電磁弁ｖＭ
の接点Ｃ■を閉じてエアシリンダー３６のピストン軸３
７即摺動管３５を上動する方向に切換えて引揚用枠板４
１に支持されて背板３２上に沿って押上げられ、その過
程でスイッチ用ボタン４０はそれに負荷された要冷却物
Ａが通過すると自然に背板３２から突出してマイクロス
イッチＳＷ，を開の位置に復帰させるが自己保持作用に
より導出板３３に転倒する所定位置１で引き続き押し上
げられ、その位置に到達すると継手３８がマイクロスイ
ッチＳＷ２を閉から開に操作して自己保持を解き電磁弁
１の接点Ｃ■を開いてエアシリンダー３６のピストン軸
３７即摺動管３５を下動する方向に切換えて下動すると
その過程で直ちに該マイクロスイッチＳＷ２は開から閉
に復帰し、引揚用枠板４１を初期位置に復帰させて次の
引揚操作に備えるものである。

同、コンベヤに順次載置された要冷却物の到達時間間隔
と引揚用枠板４１の往復所要時間とが同期していない場
合には前述の如く適当な遮断機４３を設置して同期でき
るようにするものである。

本発明は以上の説明で明らかなように、水槽１内に複数
列並設したコンベヤ１２と、そのコンベヤ転向側端部で
隣接コンベヤに跨って圧接する回転円盤２０とを設け、
それらの隣り合うコンベヤを互に反射方向に走行させる
ことにより前記複数列のコンベヤ１２と回転円盤２０と
の共働作用によりゴ連の連続した走行路を形成し、又、
コンベヤの最終列目の終端部には自動引揚搬出装置を設
定したものであるからコンベヤ１２の一列の略走行長に
設置コンベヤ数を乗じた走行長を形戒できて短かい設置
空間に対して極めて長い搬送行路を敷設できると共に回
転円盤２０の回転力はそれが圧接しているコンベヤ１２
との摩擦力により得られるものであるからそのための特
別の駆動機構を一切要せず、又、前記コンベヤによる冷
却工程を経た要冷却物は自動的に引揚げて外部に搬出で
きる等の省力化を図った経済的且つ合理的な冷却水槽に
於ける冷却物搬送搬出装置である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明一実施例の全体の構成を示す平面図、第
２図は一部破断して内部構造を示す要部側面図、第３図
はコンベヤ転向側の断面正面図、第４図は回転円盤の構
造を示す拡大断面図、第５図は引揚搬出装置の構成を示
す正面図、第６図は傾斜背板とスイッチ用ボタンとその
マイクロスイッチの関連構成を示す背面図、第７図は同
側面図、第８図は搬出装置の等価電気回路構戒図、第９
図はエアシリンダーの系統図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 水槽１内に複数列設置したコンベヤ１２と、該コン
   ベヤ転向側端部で隣接コンベヤに跨って圧接する回転円
   盤２０とを設け、それらの隣り合うコンベヤを互に反対
   方向に走行させる手段と、該コンベヤの終端部延長側に
   近接して水槽１の上綴方向に傾斜させた傾斜背板３２と
   、該背板３２の表面に沿って上下動する引揚用枠板４１
   と、該枠板４１を動作させるエアシリンダー３６と、前
   記背板３２の下部にその表面に突出自在に設けたスイッ
   チ用ボタン４０と、該スイッチ用ボタン４０により操作
   されるマイクロスイッチＳＷ１ と、前記引用枠板４１
   の上動限界付近で操作されるマイクロスイッチＳＷ２と
   、前記エアシリンダー３６の動作方向を切換える電磁弁
   １とから或ることを特徴とする冷却水槽に於ける冷却物
   搬送搬出装置。