JPS583717Y2 - トランスリフト・モノレ−ル搬送方式における搬送物品の昇降装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は建物等の天井に配置したモルレールを利用して
成る場所から目的の場所へ物品を移送するトランスリフ
ト・モルレール搬送方式における搬送物品の昇降装置に
係るものである。

従来、前記種類の部品昇降装置として、既に、出願人に
より実公昭５３−２５３４２号公報、実公昭５４−１９
６５９号公報及び特開昭５３−８５０４１号公報が提案
されているが、これらは何れも搬送物品が垂直上下方向
に昇降せしめられるものであるために、自動車サイドフ
レーム等の搬送物品は垂直状態から傾斜して下ろさなけ
ればならないが、または傾斜状態で着床させなければな
らない場合には不適である。

従って、搬送物品を傾斜させるにはハンガー機構のハン
ガーアーム乃至アタッチメントを何等かの駆動手段にて
動かさなければならず、このことは電動台車乃至ハンガ
ーの台数が多い時は製作と調整に多大の時間がかかり、
コストも高くなるという欠点がある。

これに対して、本考案は前記欠点を除去し得るトランス
リフト・モルレール搬送方式における搬送物品の昇降装
置を提供しようとするものであって、その要旨とすると
ころは、トランスリフト・モルレール搬送方式の固定レ
ールに形成されているリフト部に対向配置されるべきポ
ストと、これら両ポスト間に橋架されて昇降可能な昇降
フレームと、該昇降フレームの自由端に傾斜可能に設け
た昇降レールに懸吊装架した電動台車と、該電動台車の
下部に設置した搬送物品を支持するハンガー機構とを具
備せしめた点に存するものであり、かくして、本考案に
よれば、搬送物品が懸吊装架しである電動台車（昇降レ
ール及び揺動アーム）を昇降フレームに設置しである流
体圧シリンダにて前記揺動アームを動かして搬送物品を
傾斜せしめるもので、これによってハンガー機構が簡略
化され、作業能率が向上してコスト低減を図ることがで
きるものである。

次に、第１図及び第２図に示されている一実施例により
本考案を更に詳細に説明する。

先ず、第１図において、１は電動台車、２は昇降フレー
ム、３は該フレームが昇降する対向配置のポスト乃至マ
スト、４は昇降駆動用モータユニット、５はハンガー機
構をそれぞれ示すものであって、電動台車１は主として
１対のＣ型フレーム６とこれらのフレームを連結するト
ラバーサ７と駆動モータ８にて駆動される駆動車９及び
被駆動車１０とから構成されていると共にポスト３，３
の側方に付設しであるリフトレール１１，１１（第２図
）に昇降可能に装着されている昇降フレーム２の自由端
に取付ブラケツ）１２，１２を介して懸吊した断面眼鏡
状の昇降レール１３に乗設せしめられ且つ適宜建物等の
天井に配設されるべき断面顔鏡状の固定レール１４上を
走行する。

昇降フレーム２の自由端上部に配置されるべき回動軸１
５は軸承１６，１６にて枢支されており、当該軸の両側
には昇降レール１３と一体の取付ブラケット１２．１２
が固設してあり、中央には前記昇降フレームに枢設しで
ある流体圧シリンダ１７の作動ロッド１８と枢着連結さ
れている双腕レバー１９の上端が固着してあって、前記
流体圧シリンダの作動により前記双腕レバーが前記回動
軸を中心として揺動するようになっている。

また、電動台車１のトラバーサ７の中央には搬送物品２
０を抑止乃至支持するハンガーアーム２１が取付けてあ
り、その両側には前記搬送物品を掛止すべきアタッチメ
ント２２．２２が取付けてあって、これにより車種によ
って異なるボディサイド等のワークが懸吊保持されて搬
送せしめられ、この場合の安定性を維持するために前記
ハンガーアームの内方上端に設けであるローラ２３が前
記双腕アームの下部に設置したガイド２４に摺動嵌合せ
しめである（搬送物品ハンガー機構５）。

駆動用モータユニット４はモータ２５、減速機２６、カ
ップリング２７及び昇降駆動軸２８から構成され且つマ
スト３の上方に取付けたプラットホーム２９上に設置さ
れるものであって、前記駆動軸に固設した駆動スプロケ
ットホイール３０゜３０と前記マストのブラケット３１
，３１に枢設しである被駆動スプロケットホイール３２
，３２には一端が昇降フレーム２ＩＩこ止着され且つ他
端にバランスウェイト３３．３３を有する昇降駆動チェ
ーン３４，３４が装架してあり、前記昇降フレームの基
部は上下部ガイドローラ３５．３６を介して前記マスト
に取付けであるリフトレール１１゜１１に沿って昇降す
るようになっている。

なお、電動台車１の走行時に左右振れしないようＣ型フ
レーム６．６の内方下部には昇降レール１３及び固定レ
ール１４の下方側面を摺動するガイドローラ３７．３Ｂ
が設けてあり、搬送物品２０は受金具３９で受取られる
。

次に、前記構成を有する本案装置の作動態様を脱荷につ
いて述べると、第１図において、搬送物品乃至ボディサ
イド２０を吊下げた電動台車１がＡ状態からリフト部へ
矢印方向に走行してきたＢ状態に達した時に、前記電動
台車を停止させ、次いで、リフト部下方の受金具３９に
前記ボディサイドをセットするために、第２図に示すＢ
１状態から流体圧シリンダ１７にて作動ロンド１８を引
張れば、これと枢着連結されている双腕レバー１９が回
動軸１５を中心として反時針方向に回動せしめられ、こ
れによって昇降レール１３上の電動台車１が、従ってハ
ンガー機構５に吊下げられている前記ボディサイドが所
定の角度だけ傾斜して第３図に示すＢ２状態となる。

この状態からモータ２５の正回転により昇降フレーム２
をリフトレール１１，１１に沿って下降せしめ、Ｃ状態
で搬送物品乃至ボディサイド２０を受金具３９にセット
する。

次いで、ハンガー機構５のハンガーアーム２１乃至アタ
ッチメント２２から搬送物品乃至ボディサイド２０を離
脱させるために、流体圧シリンダ１７にて作動ロンド１
８を前記とは逆に押動すれば、双腕レバー１９が時針方
向に回動せしめられることによって第２図に示すＣ１状
態となる。

この状態からモータ２５の逆回転により昇降フレーム２
を上限まで上昇させてＢｌ（空）状態となし、電動台車
１を自走せしめてＤ方向へ走行させるものである。

以上は脱荷について述べたが、載荷については、Ａ（空
）→Ｂ、Ｂ１（空）→Ｃ１→Ｃ（実）→Ｂ２（実）→Ｂ
１（実）→Ｄ（実）の順序となるものである。

なお、叙上の実施例では、例えば自動車ボディサイドの
片側につ、いて説明したが、両側の場合は本案装置を対
称的に配置すればよいことは勿論である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る搬送物品の昇降装置をトランスリ
フト・モルレール搬送ラインに組込んだ場合の正面図、
第２図及び第３図は本案装置のそれぞれ異なる作動態様
を示す側面図である。 なお、図示された主要部と符号との対応関係は下記の通
りである。 １・・・・・・電動台車、２・・・・・・昇降フレーム
、３・・・・・・ポスト、４・・・・・・駆動モータユ
ニット、５・・・・・・バンカー機構、１３・・曲昇降
レール、１４・・・・・・固定レール、１７・・・・・
・流体圧シリンダ、１８・・・・・・作動ロッド、１９
・・・・・・双腕Ｌ’バー ２１・・・・・・ハンガ
ーアーム。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）トランスリフト・モルレール搬送方式の固定レー
   ルに形成されているリフト部に対向配置されるべきポス
   トと、これら両ポスト間に橋架されて昇降可能な昇降フ
   レームと、該昇降フレームの自由端に傾斜可能に設けた
   昇降レールに懸吊装架した電動台車と、該電動台車の下
   部に設置した搬送物品を支持するハンガー機構とを具備
   せしめたことを特徴とするトランスリフト・モルレール
   搬送方式における搬送物品の昇降装置。
2. （２）実用新案登録請求の範囲（ｌ記載の装置において
   、昇降レールの傾斜が昇降フレームに枢設した双腕レバ
   ーの作動により行なわれるようにした搬送物品の昇降装
   置。