JPS5836975B2 - 麻酔薬蒸発器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はガス入口孔とガス出口孔を結合するバイパス通
路、およびこのバイパス通路から分れて蒸発室を通り、
再びバイパス通路と合流する蒸発室流の案内装置を有す
る麻酔薬蒸発器に関する。

麻酔薬蒸発器内で、通過するガス流は蒸発器内に含すれ
る液体麻酔薬によって所望の濃度に富化される。

公知のバイパス型麻酔薬蒸発器の場合、所望の配合は全
体の流れをバイパス流と蒸発室流に分割することによっ
て達或され、その際バイパス流は全ガス流のガス組成の
変化はい１部からなり、蒸発室流は全ガス流の残部から
なり、蒸発室内で麻酔薬により飽和１で富化される。

この富化は一般に毛管作用によって液体麻酔薬に含浸さ
れた、液体麻酔薬へ浸漬する吸上げ心に沿って蒸発室流
が流れることによって達成されろ。

乙１ま蒸発室流がその支配温度における蒸気圧に応じて
飽和する昔で行レ臓ケればならない。

いかなる場合にも、それゆえ最犬通過量の場合にも蒸発
室流の麻酔薬による飽和を達成するため、比較的大きい
蒸発面積、したがって大きい蒸発室容積が必要である。

しかし蒸発室容積が大きいと、吸入の際に生ずるような
圧力変化の際に麻酔薬濃度が１定に保持されない。

というのは呼吸ガスの減圧の際、蒸発室から逆に麻酔薬
の富化した蒸発室流がバイパス管に達し、そのため許容
外の高い濃度が麻酔薬蒸発器の出口に発生しうるからで
ある。

公知のバイパス型麻酔薬蒸発器は円筒に形成された２つ
の心を有する。

これらの心は直径が僅かニ異なるので、同じ高さでいっ
しょに挿しこ捷れた心の間に直径差に応じてリング状の
間隙が形成される。

大きい円筒の心は蒸発室を形成する円筒状室壁の内面に
配置される。

小さい円筒の心は蒸発室の空間に配置された空間縮小体
の外径に接する。

２つの円筒心はその下端が液体麻酔薬へ突入する。

蒸発室流は上から蒸発室へ入り、麻酔薬表面上な流力、
ここで少し麻酔薬で富化され、次に毛管作用によって麻
酔薬でぬれた２つの円筒心の間の間隙を通って蒸発室か
ら再び上へ流出し、バイパス流と合流する。

円筒心の筒面積は心を収容するために必要な空間に比し
７て非常に小さい。

流れの状態したがって麻酔薬蒸発は円筒心の間の正確に
決定されない狭い円筒状の間隙内では最適に保証されな
い。

すべての使用状態に対し蒸発室流の必要な飽和を確実に
するため、円筒心したがって麻酔薬蒸発器の寸法を決定
する空間は非常に大きくなる。

心のこの形成によって生ずる大きい空間は吸入の間の圧
力変化の際に釦とりうる蒸発室流の逆流を避けるため、
蒸発器の重量を犬にする空間縮小体によって埋めなげれ
ばならない（英国特許明細書第１２２４４７８号参照）
。

バイパス系による他の公知麻酔薬蒸発器は同様の円筒心
な有する。

しかしこの心はガス案内スパイラルによって互いに離さ
れる。

したがって均一な間隔が確実に保持される。

さらにスパイラルは蒸発室流を麻酔薬で含浸された心の
筒面の所定の通路に沿って流れさせる。

それにもかかわらず円筒心はその収容のため比較的大き
い空間を必要とする。

吸入によって生ずる圧力変化の際の蒸発室流の逆流は圧
力補償スパイラル内で防が々げればならない。

これは円筒心の上に配置される。蒸発室流は順に圧力補
償スパイラル、スパイラル状間隙卦よび麻酔薬表面を通
って再びバイパス流と合流する。

この方式の麻酔薬蒸発器もなあ一構造が非常に大きい。

これは大きいスペースを要すると同時に操作にも不利で
ある（西ドイツ特許公報第１９２４２２７号参照）。

本発明の目的は蒸発器部分の効率ふ・よび同時に麻酔薬
蒸発器の操作性を蒸発室の縮小によって改善することで
ある。

これは同時に圧力補償が改善される場合に達成される。

この目的は本発明により案内装置が麻酔薬に浸漬する円
筒状の心の内壁に接するスパイラル状に巻かれた心ホー
スよりなる心装置を有し、かつ心装置が円筒によって支
持されることによって解決される。

本発明によって達或される利点は大きい麻酔薬蒸発面積
が得られ、それによって高い蒸発効率の要求が充足され
るとともに、操作の容易な小さい蒸発室が得られること
である。

蒸発室に入る蒸発室流はその１部が心ホースを通り、他
の部分が心ホースのスパイラルと円筒心の間の間隙を通
って麻酔薬表面捷で流れる。

それゆえ蒸発面は第１分流が心ホースの全内面、第２分
流が円筒心の内面と心ホースの外面である。

圧力補償は心ホースのスパイラル状の配置によって改善
され、蒸発室流の逆流は圧力低下の際２つの分流内の摩
擦作用によって防止される。

本発明の形戒により心ホースは内部にコイルばねのよう
な支持挿入体を有する。

この簡単な手段により心ホースの全断面積はつねに開い
て保持される。

したがって内側も外側も最犬の蒸発面積が保証される。

挿入体はさらに組立の際蒸発室の壁、円筒心、心ホース
および内側に配置された円筒の間の形状閉鎖を確実にす
る。

この構造により組立がとぐに簡単ＶＣなり、検査釦よび
製造の費用に有利に作用する。

簡単な組立と正しい位置への心ホースの確実な配置は円
筒下端で心ホースを支持する曲りによってさらに容易に
なる。

次に本発明を図面により説明する。

呼吸ガスはガス人口孔１から蒸発器のケーシング２へ達
し、分割位置３で２つの分流、蒸発室流とバイパス流に
分れる。

バイパス流はバイパス管４により、蒸発室流は蒸発室管
５によりさらに導かれる。

蒸発室６は液体麻酔薬７を含む。蒸発室６はポット８に
よって閉鎖され、このポツｌｉｄシン ール９によりケ
ーシング２と気密に結合する。

シール９はリング１０によって支持される。

このリングはその内側に円筒１１を支持する。

円筒１１はその下端に外側へ向く曲がり１２を有する。

蒸発室流は２つの分流となって心装置を流れ、そのマ
際この心装置は心ホース１３ふ−よび円筒心１４によっ
て形戒され、蒸発室流はスパイラル状に巻かれた心ホー
ス１３の内部１５釦よび外側１６に沿って流れる。

心ホース１３ぱコイルばね１７によって内側が支持され
る。

心ホース１３の外側に沿７ つて流れる部分は円筒心１
４にも沿って流れる。

心ホース１３は円筒心１４に接している。

この円筒心１４は麻酔薬７Ｖ？ｃ浸漬している。

毛管作用によって円筒心１４も心ホース１３も麻酔薬で
含浸される。

心ホース１３と円筒心１４の接触は曲がり１２を備える
円筒１１によって確実に達成される。

この場合これ以上の固定手段は必要でない。円筒１１の
長さによって蒸発室流がな釦麻酔薬液面１８より上で蒸
発室６へ流出することが保証される。

麻酔薬の飽和した蒸発室流は蒸発室６からガス案内体１
９に沿って制御円錐２０に達１〜、ここから孔２１を通
ってリング通路２２、円錐ギャップ２３をへてリング通
路２４へ導かれる。

ケーシング２と制御円錐２０によって形威される円錐ギ
ャップ２３は千輪２５により調節呵能である。

蒸発室流はリング通路２４の後方の２６でバイパス流と
再び合流する。

バイパス流はバイパス管４、制御ギャップ２７卦よびＩ
つ以−ヒの孔２８を通って合流点２６へ流れる。

そこで蒸発室流とバイパス流は混合し、ついでいっしょ
にガス出口孔２９から麻酔薬蒸発器を去る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明による麻酔薬蒸発器の縦断面図である。 １・・・ガス入口孔、２・・・ケーシング、４・・・バ
イパス管、５・・・蒸発室管、６・・・蒸発室、７・・
・麻酔薬、１１・・・円筒、１３・・・心ホース、１４
・・・円筒心、１７・・・コイルばね、２９・・・ガス
出口孔。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ガス入口孔とガス出口孔を結合スるバイパス通路、
   お゛よびバイパス通路と分れて蒸発室を通り、再びバイ
   パス通路と合流する蒸発室流のための案内装置を有し、
   この案内装置が 酔薬に浸漬する、円筒形蒸発室の内壁
   を蔽う吸上心の内面釦よび円簡に接するスパイラル状に
   配置されたガス案内装置によって形成されている麻酔薬
   蒸発器に釦いて、ガス案内装置が円筒１１によって支持
   されるスパイラル状に巻かれた心ホース１３からなり、
   蒸発室流の１部が心ホース１３の内部を通って流れるこ
   とを特徴とする麻酔薬蒸発器。 ２ 心ホース１３が内部に支持挿入体を有する特許請求
   の範囲第１項記載の蒸発器。 ３ 挿人体がコイルばね１７である特許請求の範囲第２
   項記載の蒸発器。 ４ 円筒１１がその下端に心ホース１３を下から支持す
   る曲がり１２を備える特許請求の範囲第１項〜第３項の
   １つに記載の蒸発器。