JPS5836606B2 - 吸着処理方法 - Google Patents
吸着処理方法Info
- Publication number
- JPS5836606B2 JPS5836606B2 JP15157581A JP15157581A JPS5836606B2 JP S5836606 B2 JPS5836606 B2 JP S5836606B2 JP 15157581 A JP15157581 A JP 15157581A JP 15157581 A JP15157581 A JP 15157581A JP S5836606 B2 JPS5836606 B2 JP S5836606B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- chelate
- aqueous solution
- treatment method
- phenolic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
- Water Treatment By Sorption (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
- Phenolic Resins Or Amino Resins (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はキレート基を有するエーテル化フェノール樹脂
を用いて重金属イオンを吸着分離する吸着処理方法に関
するものである。
を用いて重金属イオンを吸着分離する吸着処理方法に関
するものである。
従来から重金属イオンの吸着、除去及び回収に各種のキ
レート樹脂が用いられているが、その中でもキレート基
を有するフェノール樹脂は、親水性に富みすぐれた重金
属イオン捕捉能を有し、物理的、機械的安定性にすぐれ
た再生使用可能な樹脂であり、広く工業的に製造され使
用されている。
レート樹脂が用いられているが、その中でもキレート基
を有するフェノール樹脂は、親水性に富みすぐれた重金
属イオン捕捉能を有し、物理的、機械的安定性にすぐれ
た再生使用可能な樹脂であり、広く工業的に製造され使
用されている。
しかし、フェノール縮合物を基体とするこの型のキレー
ト樹脂は、フェノール性水酸基の影響により高温におけ
る耐アルカリ性、耐薬品性が十分でないため、再生繰り
返し使用において、樹脂吸着性能が低下するなどの欠点
を有している。
ト樹脂は、フェノール性水酸基の影響により高温におけ
る耐アルカリ性、耐薬品性が十分でないため、再生繰り
返し使用において、樹脂吸着性能が低下するなどの欠点
を有している。
これ等の欠点を改善するために一般にフェノール・ホル
ムアルデヒド樹脂においては各種の方法によりそのフェ
ノール性水酸基をエーテル基に変換することが行なわれ
ているが、キレート基を有するフェノール樹脂について
は全く行なわれていないのが現状である。
ムアルデヒド樹脂においては各種の方法によりそのフェ
ノール性水酸基をエーテル基に変換することが行なわれ
ているが、キレート基を有するフェノール樹脂について
は全く行なわれていないのが現状である。
従来のフェノール・ホルムアルデヒド樹脂のエーテル化
反応は、フェノール性水酸基を水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等のアルカリ金属塩にして、フェノール性水
酸基と等モル又は過剰のエーテル化剤とを加熱反応させ
るものである。
反応は、フェノール性水酸基を水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等のアルカリ金属塩にして、フェノール性水
酸基と等モル又は過剰のエーテル化剤とを加熱反応させ
るものである。
このエーテル化方法で、キレート基を有するフェノール
樹脂のエーテル化を行なった場合には、このキレート基
が化学的反応性に富んでいるため、キレート基が破壊さ
れ、その結果、得られたキレート樹脂は、吸着性能が低
下し工業的には利用することができないという問題があ
った。
樹脂のエーテル化を行なった場合には、このキレート基
が化学的反応性に富んでいるため、キレート基が破壊さ
れ、その結果、得られたキレート樹脂は、吸着性能が低
下し工業的には利用することができないという問題があ
った。
本発明者らは、かかる問題を解決すべく鋭意研究した結
果、あらかじめ錯体形成能を有する金属イオンを吸着さ
せたキレート基を有するフェノール樹脂は該金属イオン
とのキレート結合性が強く、通常のアルカリ水溶液下で
エーテル化反応を実施しても、樹脂に吸着されている金
属イオンの脱離はほとんど起きないため、キレート基が
安定化保護された状態で反応が進行し、キレート性能を
全く低下させることなく、キレート基を有するフェノー
ル樹脂のフェノール性水酸基をエーテル化した樹脂を用
いると、高温下で、かつ高PH領域で重金属イオンを効
率良く吸着処理することができ、再生繰り返し使用にお
いても全く樹脂吸着性能が低下しないことを見い出し、
本発明に到達した。
果、あらかじめ錯体形成能を有する金属イオンを吸着さ
せたキレート基を有するフェノール樹脂は該金属イオン
とのキレート結合性が強く、通常のアルカリ水溶液下で
エーテル化反応を実施しても、樹脂に吸着されている金
属イオンの脱離はほとんど起きないため、キレート基が
安定化保護された状態で反応が進行し、キレート性能を
全く低下させることなく、キレート基を有するフェノー
ル樹脂のフェノール性水酸基をエーテル化した樹脂を用
いると、高温下で、かつ高PH領域で重金属イオンを効
率良く吸着処理することができ、再生繰り返し使用にお
いても全く樹脂吸着性能が低下しないことを見い出し、
本発明に到達した。
すなわち、本発明はキレート基を有するフェノール樹脂
のフェノール水酸基の一部又は全部をエーテル化剤でエ
ーテル化してなるキレート基を有するフェノール樹脂を
用いて、PH7以上の水溶液中から重金属イオンを吸着
分離することを特徴とする吸着処理方法である。
のフェノール水酸基の一部又は全部をエーテル化剤でエ
ーテル化してなるキレート基を有するフェノール樹脂を
用いて、PH7以上の水溶液中から重金属イオンを吸着
分離することを特徴とする吸着処理方法である。
本発明に用いるエーテル化してなるキレート基を有する
フェノール樹脂(以下エーテル化フェノール系キレート
樹脂という。
フェノール樹脂(以下エーテル化フェノール系キレート
樹脂という。
)を製造するには、例えば次のごとき方法を採用するこ
とができる。
とができる。
すなわち、まずキレート基を有するフェノール樹脂(以
下フェノール系キレート樹脂という。
下フェノール系キレート樹脂という。
末端基H型)をイオン交換水に浸漬したのち、5〜10
%の水酸化ナトリウム水溶液を加え、室温で時々攪拌し
ながら、樹脂末端基をNa型にしたのち錯体形成能を有
する金属イオンを吸着させる。
%の水酸化ナトリウム水溶液を加え、室温で時々攪拌し
ながら、樹脂末端基をNa型にしたのち錯体形成能を有
する金属イオンを吸着させる。
この場合、錯体形成能を有する金属イオンによっては例
えば、アルミニウム、ニッケル、銅等は末端基がNa型
では水酸化物の沈殿が生じるため、末端基をH型のまま
で吸着させることが望ましい。
えば、アルミニウム、ニッケル、銅等は末端基がNa型
では水酸化物の沈殿が生じるため、末端基をH型のまま
で吸着させることが望ましい。
この方法を実施するには、バッチあるいはカラム法のい
ずれでもよいが、通常はカラム法により金属濃度約50
〜10000■/l1好ましくは100〜1000m9
/lの溶液をダウ/70−Kて吸着容量の2〜5倍量を
通水速度S V = 0. 5〜50,好ましくはSV
=1〜10で通液し所望の金属イオンをフェノール系キ
レート樹脂に吸着させるのが好ましい。
ずれでもよいが、通常はカラム法により金属濃度約50
〜10000■/l1好ましくは100〜1000m9
/lの溶液をダウ/70−Kて吸着容量の2〜5倍量を
通水速度S V = 0. 5〜50,好ましくはSV
=1〜10で通液し所望の金属イオンをフェノール系キ
レート樹脂に吸着させるのが好ましい。
次にこの金属イオンを吸着させたフェノール系キレート
樹脂のフェノール性水酸基をエーテル化する。
樹脂のフェノール性水酸基をエーテル化する。
このエーテル化反応は公知の方法を用いてもよいが、水
あるいは水との混合溶媒中(例えば水とメタノールもし
《はジメチルホルムアミド等の水と混じうる有機溶剤を
混合し、混合溶媒中に占める水の割合が約10〜9 0
vol%好ましくは50〜80vol%である。
あるいは水との混合溶媒中(例えば水とメタノールもし
《はジメチルホルムアミド等の水と混じうる有機溶剤を
混合し、混合溶媒中に占める水の割合が約10〜9 0
vol%好ましくは50〜80vol%である。
)好ましくは水を溶媒として、樹脂中の全フェノール性
水酸基と等モルの水酸化ナトリウムあるいは水酸化カリ
ウムを加えた後、全フェノール性水酸基と等モルもしく
は過剰のエーテル化剤を添加し約20〜150℃で約1
−15時間、特に30〜100℃で3〜10時間反応さ
せるのが好ましい。
水酸基と等モルの水酸化ナトリウムあるいは水酸化カリ
ウムを加えた後、全フェノール性水酸基と等モルもしく
は過剰のエーテル化剤を添加し約20〜150℃で約1
−15時間、特に30〜100℃で3〜10時間反応さ
せるのが好ましい。
この場合反応系のPHを約7〜14、特に9〜13に保
つことが望ましいので、10〜30重量%、好ましくは
15〜25重量%の水酸化ナトリウムあるいは水酸化カ
リウムの水溶液を加える。
つことが望ましいので、10〜30重量%、好ましくは
15〜25重量%の水酸化ナトリウムあるいは水酸化カ
リウムの水溶液を加える。
反応系のPHが7より小さいかもしくは14をこえると
フェノール性水酸基はほとんどエーテル化されず、エー
テル化剤が加水分解するだけで効果がない。
フェノール性水酸基はほとんどエーテル化されず、エー
テル化剤が加水分解するだけで効果がない。
この反応の進行度は種々の機器分折等の手法によって確
認できるが最も簡便には中和滴定法により残存フェノー
ル性水酸基の量を測定することができる。
認できるが最も簡便には中和滴定法により残存フェノー
ル性水酸基の量を測定することができる。
工一テル基への変換率は20〜100%であることが好
ましい。
ましい。
前記したフェノール系キレート樹脂としては、例えば、
樹脂母体がフェノール縮合物を基体とし官能基として、
ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テト
ラエ伊チレンペンタミン、ペンタエチレンへキサミン等
のアミン類やイミノジ酢酸あるいは上記アミン類とハロ
ゲン化酢酸との反応物であるアミノカルボン酸類、ジエ
タノールアミン、ジプロパノールアミン等のアルコール
アミン類、尿素、チオ尿素等の尿素類を導入したものが
あげられる。
樹脂母体がフェノール縮合物を基体とし官能基として、
ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テト
ラエ伊チレンペンタミン、ペンタエチレンへキサミン等
のアミン類やイミノジ酢酸あるいは上記アミン類とハロ
ゲン化酢酸との反応物であるアミノカルボン酸類、ジエ
タノールアミン、ジプロパノールアミン等のアルコール
アミン類、尿素、チオ尿素等の尿素類を導入したものが
あげられる。
このフェノール系キレート樹脂を製造するには、例えば
、特公昭51−16240号公報の方法に従って、フェ
ノール類、アルデヒド類及び上記官能基を導入したフェ
ノール化合物を架橋三次元化して製造すればよい。
、特公昭51−16240号公報の方法に従って、フェ
ノール類、アルデヒド類及び上記官能基を導入したフェ
ノール化合物を架橋三次元化して製造すればよい。
また前記で用いるエーテル化剤としては、例えば沃化メ
チル、臭化エチル等の・・ロゲン化アルキル類、ジノチ
ル硫酸、ジエチル硫酸等のジアルキル硫酸類、P一トル
エンスルホン酸メチル、P−トルエンスルホン酸エチル
等の芳香族スルホン酸アルキル類、モノプロム酢酸等の
・・ロゲン化酢酸類、エチレンオキサイド、プロピレン
オキサイド等のアルキレンオキサイド類、エチレンクロ
ルヒドリン、エチレンブロムヒドリン等のハロヒトリン
類、その他塩化アリル、臭化アリル、塩化ベンジル、臭
化ベンジルがあげられるが、このなかでハロゲン化酢酸
類、ハロヒドリン類が有効でありまたエーテル化剤とフ
ェノール系キレート樹脂のキレート基との関係において
、キレート基がアミノカルボン酸類のとき、エーテル化
剤をハロゲン化酢酸類、ハロヒドリン類、アミン類及び
尿素類のとき、ハロゲン化アルキル類、ジアルキル硫酸
類の組合せで用いることが好ましい。
チル、臭化エチル等の・・ロゲン化アルキル類、ジノチ
ル硫酸、ジエチル硫酸等のジアルキル硫酸類、P一トル
エンスルホン酸メチル、P−トルエンスルホン酸エチル
等の芳香族スルホン酸アルキル類、モノプロム酢酸等の
・・ロゲン化酢酸類、エチレンオキサイド、プロピレン
オキサイド等のアルキレンオキサイド類、エチレンクロ
ルヒドリン、エチレンブロムヒドリン等のハロヒトリン
類、その他塩化アリル、臭化アリル、塩化ベンジル、臭
化ベンジルがあげられるが、このなかでハロゲン化酢酸
類、ハロヒドリン類が有効でありまたエーテル化剤とフ
ェノール系キレート樹脂のキレート基との関係において
、キレート基がアミノカルボン酸類のとき、エーテル化
剤をハロゲン化酢酸類、ハロヒドリン類、アミン類及び
尿素類のとき、ハロゲン化アルキル類、ジアルキル硫酸
類の組合せで用いることが好ましい。
さらに前記した錯体形成能を有する金属イオンとしては
、例えば、亜鉛、銅、ニッケル、アルミニウム、カルシ
ウム、鉛、鉄、マグネシウム等があげられるが、特に銅
、カルシウムが有効である。
、例えば、亜鉛、銅、ニッケル、アルミニウム、カルシ
ウム、鉛、鉄、マグネシウム等があげられるが、特に銅
、カルシウムが有効である。
上記で得たエーテル化フェノール系キレート樹脂を用い
て重金属イオンを含む溶液を処理する方法として例えば
、重金属イオンを含むPH7以上の溶液をエーテル化フ
ェノール系キレート樹脂10〜90℃、好まし《は20
〜80℃で接触させればよい。
て重金属イオンを含む溶液を処理する方法として例えば
、重金属イオンを含むPH7以上の溶液をエーテル化フ
ェノール系キレート樹脂10〜90℃、好まし《は20
〜80℃で接触させればよい。
接触させる方法としては、キレート樹脂を単に溶液と混
ぜ振と5するバッチ法と、カラムに充填して通液するカ
ラム法が用いられるが、一般にはカラム法が用いられる
。
ぜ振と5するバッチ法と、カラムに充填して通液するカ
ラム法が用いられるが、一般にはカラム法が用いられる
。
)エーテル化フェノール系キレート樹脂と重金属イオン
との接触時間は、使用するキレート樹脂の量、被処理液
組成力ラム通夜速度等により異なるが、一般的には、接
触時間は、樹脂をIOOPとした場合、5分〜30日、
好ましくは30分〜10日である。
との接触時間は、使用するキレート樹脂の量、被処理液
組成力ラム通夜速度等により異なるが、一般的には、接
触時間は、樹脂をIOOPとした場合、5分〜30日、
好ましくは30分〜10日である。
キレート樹脂に重金属イオンを吸着させ、その吸着能力
が飽和になったときは、該キレート樹脂を5〜20%の
塩酸あるいは硫酸などの鉱酸水溶液を用いて処理するこ
とにより、重金属イオンは樹脂から容易に脱着し、鉱酸
水溶液に溶出する。
が飽和になったときは、該キレート樹脂を5〜20%の
塩酸あるいは硫酸などの鉱酸水溶液を用いて処理するこ
とにより、重金属イオンは樹脂から容易に脱着し、鉱酸
水溶液に溶出する。
再生に必要な時間は、再生される樹脂の量によって変わ
るが、樹脂をZoo?とじて10%の硫酸で再生した場
合には、2分〜120分、好ましくは5分〜60分であ
る。
るが、樹脂をZoo?とじて10%の硫酸で再生した場
合には、2分〜120分、好ましくは5分〜60分であ
る。
再生温度は、10〜50℃、好ましくは15〜30℃で
ある。
ある。
重金属イオンを溶離した樹脂はそのままでも再び使用で
きるが、好ましくは水酸化ナトリウム、水酸化カルシウ
ムなどの4〜10%のアルカリ水溶液にて処理するか、
または水洗して再使用することができる。
きるが、好ましくは水酸化ナトリウム、水酸化カルシウ
ムなどの4〜10%のアルカリ水溶液にて処理するか、
または水洗して再使用することができる。
この再使用による重金属イオン吸着能力の低下は全く認
められない。
められない。
本発明は、例えばソーダ工業でのアルカリ塩水電解に用
いる塩水の高度処理システムに適用できる。
いる塩水の高度処理システムに適用できる。
このソーダ用塩水を処理すると、処理後の塩水中には、
カルシウム0. 3 m9/l以下、マグネシウム0.
3 m9/l以下および鉄o1mtp/l以下となり
、膜法でのソーダ製造用の塩水として十分な品質になる
まで精製できるのである。
カルシウム0. 3 m9/l以下、マグネシウム0.
3 m9/l以下および鉄o1mtp/l以下となり
、膜法でのソーダ製造用の塩水として十分な品質になる
まで精製できるのである。
すなわち、上記のキレート樹脂(配位子末端Na型)1
00mlを内径13關のカラムに充填し、食塩300?
/l,カルシウムイオン14■/l1マグネシウムイオ
ン2■/l、鉄イオン1■/lを含むPH1 0、温度
60℃に調整した濃厚食塩水溶液を1時間に1000m
lの割合で通液すると、処理後の濃厚食塩水中に残存し
ているカルシウムイオン、マグネシウムイオンおよび鉄
イオンはそれぞれ0.3■/l, 0.3■/lおよび
0.1即/l以下であり、濃厚食塩水中のカルシウム、
マグネシウムおよび鉄は殆んど吸着除去される。
00mlを内径13關のカラムに充填し、食塩300?
/l,カルシウムイオン14■/l1マグネシウムイオ
ン2■/l、鉄イオン1■/lを含むPH1 0、温度
60℃に調整した濃厚食塩水溶液を1時間に1000m
lの割合で通液すると、処理後の濃厚食塩水中に残存し
ているカルシウムイオン、マグネシウムイオンおよび鉄
イオンはそれぞれ0.3■/l, 0.3■/lおよび
0.1即/l以下であり、濃厚食塩水中のカルシウム、
マグネシウムおよび鉄は殆んど吸着除去される。
本発明の吸着処理方法は、前記以外にも海水淡水化工程
における海水の精製、ビニロン、レーヨン排水からの亜
鉛回収、ゴミ焼却場の洗煙排水からの重金属イオンの回
収および食塩の回収、アルカリ蓄電池製造時のアルカリ
水溶液からの重金属イオンの除去等にも有用である。
における海水の精製、ビニロン、レーヨン排水からの亜
鉛回収、ゴミ焼却場の洗煙排水からの重金属イオンの回
収および食塩の回収、アルカリ蓄電池製造時のアルカリ
水溶液からの重金属イオンの除去等にも有用である。
次に実施例により本発明をさらに具体的に説明する。
実施例中の部及び%は、重量部及び重量%を示す。
参考例 1
フェノール系キレート樹脂ユニセレツクUR10(商品
名ユニチカ■製、官能基イミノジ酢酸配位子末端Na型
)樹脂50mlを7%塩化カルシウム溶液30Orul
中に入れ室温で2時間処理しカルシウムを吸着させた。
名ユニチカ■製、官能基イミノジ酢酸配位子末端Na型
)樹脂50mlを7%塩化カルシウム溶液30Orul
中に入れ室温で2時間処理しカルシウムを吸着させた。
このようにして得たカルシウム吸着フェノール系キレー
} 樹脂4 5 rrilと10%水酸化ナトリウム5
5部、エチレンクロルヒドリン16.1を500mlの
冷却管付3つ目フラスコに入れ50℃で1時間加熱攪拌
し、次いで温度を80℃に上げさらに5時間反応を行な
いエーテル化反応を完結させた。
} 樹脂4 5 rrilと10%水酸化ナトリウム5
5部、エチレンクロルヒドリン16.1を500mlの
冷却管付3つ目フラスコに入れ50℃で1時間加熱攪拌
し、次いで温度を80℃に上げさらに5時間反応を行な
いエーテル化反応を完結させた。
この得られた樹脂のエーテル化率は60%であった。
得られた樹脂の亜鉛吸着量は0. 6 mol /lR
であった。
であった。
またこの樹脂をPH12の水溶液中で80℃100時間
処理したのち、この樹脂の亜鉛吸着量を測定したところ
0. 5 5 mol /73−R であった。
処理したのち、この樹脂の亜鉛吸着量を測定したところ
0. 5 5 mol /73−R であった。
比較例 1
参考例1と全く同じフェノール系キレート樹脂ユニセレ
ツクUR−10(商品名ユニチカ■製)樹脂の亜鉛吸着
量は0. 6 mol /73−Rであった。
ツクUR−10(商品名ユニチカ■製)樹脂の亜鉛吸着
量は0. 6 mol /73−Rであった。
この樹脂に重金属イオンを吸着させないで実施例1と同
様の条件でエーテル化反応を行った。
様の条件でエーテル化反応を行った。
得られた樹脂の亜鉛吸着量は、0. 3 9 mol/
7Rであった。
7Rであった。
またこの樹脂をPH12の水溶液中で80℃で20時間
処理したのち、この樹脂の亜鉛吸着量を測定したところ
0. 3 5 mol/l:−Rであった。
処理したのち、この樹脂の亜鉛吸着量を測定したところ
0. 3 5 mol/l:−Rであった。
参考例 2
参考例1の方法により、カルシウムを吸着させたカルシ
ウム吸着フェノール系キレート樹脂を得た。
ウム吸着フェノール系キレート樹脂を得た。
この樹脂65mlと7,5%水酸化ナトリウム95部、
40%モノクロル酢酸ソーダ120部を500ml冷却
管付き3つロフラスコに入れ70℃で0.5時間加熱攪
拌した。
40%モノクロル酢酸ソーダ120部を500ml冷却
管付き3つロフラスコに入れ70℃で0.5時間加熱攪
拌した。
次に温度を90℃に上げ反応溶液のPHを10〜12に
保ちさらに10時間反応を行いエーテル化反応を完結さ
せた。
保ちさらに10時間反応を行いエーテル化反応を完結さ
せた。
得られた樹脂のカルシウム吸着量は0.75mol/J
−Rであった。
−Rであった。
またこの樹脂をPH12の水溶液中で80℃で200時
間処理したのち、この樹脂のカルシウム吸着量を測定し
たところ0.7mol/J−Rであった。
間処理したのち、この樹脂のカルシウム吸着量を測定し
たところ0.7mol/J−Rであった。
実施例 1
参考例1で得たエーテル化フェノール系キレート樹脂(
配位子末端Na型)60mlを内径13關φのガラス管
に充填し、とのカラムに濃厚塩水溶液を通液水温度60
℃、通水速度sv=ioで通液した。
配位子末端Na型)60mlを内径13關φのガラス管
に充填し、とのカラムに濃厚塩水溶液を通液水温度60
℃、通水速度sv=ioで通液した。
この濃厚塩水溶液の組成はNaCl3 0 0 ?/l
,Ca2+2 0 ml/l、Mg2+2■/lであり
、PHは10であった。
,Ca2+2 0 ml/l、Mg2+2■/lであり
、PHは10であった。
このようにして処理した処理水中のCa2+、Mg2+
濃度を原子吸光法で測定した。
濃度を原子吸光法で測定した。
その結果はCa2+0.3mfj/l以下、Mg”0.
3■/J以下であった。
3■/J以下であった。
また、この樹脂について上記通液水を10回繰り返した
が、全く吸着性能の低下は認められなかった。
が、全く吸着性能の低下は認められなかった。
実施例 2
参考例1で得たエーテル化フェノール系キレート樹脂(
配位子末端Na型)100mlを内径131rLTIL
φのガラス(製)カラムに充填し、このカラムにあらか
じめ前処理した海水を通液水温度30℃、通水速度SV
=10で7時間通液した。
配位子末端Na型)100mlを内径131rLTIL
φのガラス(製)カラムに充填し、このカラムにあらか
じめ前処理した海水を通液水温度30℃、通水速度SV
=10で7時間通液した。
この海水の組戒は、Na+I O.6 f!/l, M
g2+1 4 0 0my/l, Ca2+3 5 0
1n9/l、K+3807V/J、Cl 1 9.
0 ?/L SO4”−2.6 ?/l、その他Sr2
、HCO3−、Br−、F一等を微量に含み、PHは7
.0であった。
g2+1 4 0 0my/l, Ca2+3 5 0
1n9/l、K+3807V/J、Cl 1 9.
0 ?/L SO4”−2.6 ?/l、その他Sr2
、HCO3−、Br−、F一等を微量に含み、PHは7
.0であった。
このように処理して吸着除去されたマグネシウムおよび
カルシウムの量はそれぞれ0.45mol/l−Rおよ
び0. 3 0 mol/ l − Rであった。
カルシウムの量はそれぞれ0.45mol/l−Rおよ
び0. 3 0 mol/ l − Rであった。
参考例 3
フェノール56.4部、イミノジ酢酸40.0部、37
%ホルマリン53.5部、98%硫酸60.0部を常法
により反応させて流動性のある樹脂液を得た。
%ホルマリン53.5部、98%硫酸60.0部を常法
により反応させて流動性のある樹脂液を得た。
この樹脂液にテトラエチレンペンタミン11.3部、3
7%ホルマリン68.1部、芒硝7.6部を加えO−ジ
クロルベンゼン中で懸濁重縮合を行って樹脂を得た。
7%ホルマリン68.1部、芒硝7.6部を加えO−ジ
クロルベンゼン中で懸濁重縮合を行って樹脂を得た。
次に参考例1と同様にして、カルシウムを吸着させたフ
ェノール系キレート樹脂を得た。
ェノール系キレート樹脂を得た。
この樹脂100mlと22.0%水酸化ナトリウム50
部、4.0%モノク0ル酢酸ソーダ200部を500T
rLl冷却管付3つロフラスコに入れ、90℃で反応溶
液のPHを10〜12に保ちながら10時間反応を行い
エーテル化反応を完結させた。
部、4.0%モノク0ル酢酸ソーダ200部を500T
rLl冷却管付3つロフラスコに入れ、90℃で反応溶
液のPHを10〜12に保ちながら10時間反応を行い
エーテル化反応を完結させた。
この得られた樹脂のエーテル率は50%であった。
得られた樹脂のカルシウム吸着量は0.75mol/J
一Rであった。
一Rであった。
また、この樹脂をPH 1 2の水溶液中で80℃で2
00時間処理したのち、この樹脂のカルシウム吸着容量
を測定したところ0.72mol/lであった。
00時間処理したのち、この樹脂のカルシウム吸着容量
を測定したところ0.72mol/lであった。
実施例 3
参考例3で得たエーテル化キレート樹脂(配位子末端N
a型)100mlを内径13朋のガラス(製)カラムに
充填し、このカラムにビニロン]J排水を通液水温度3
0℃、通水速度SV=20で4時間通液した。
a型)100mlを内径13朋のガラス(製)カラムに
充填し、このカラムにビニロン]J排水を通液水温度3
0℃、通水速度SV=20で4時間通液した。
このビニロン工場排水の組成は、Zn”20ml;//
l, Ca”+1 2 5m9/l, Mg2+1 2
In9/l, Na + 6 0 0 me/lであり
、PHは9.0であった。
l, Ca”+1 2 5m9/l, Mg2+1 2
In9/l, Na + 6 0 0 me/lであり
、PHは9.0であった。
このようにして処理して吸着除去された亜鉛の量は、0
. 7 0 mol/J−Rであり、亜鉛の回収率は9
5%であった。
. 7 0 mol/J−Rであり、亜鉛の回収率は9
5%であった。
なお、この工程を10回以上繰り返しても何ら変わるこ
とはなかった。
とはなかった。
実施例 4
参考例3で得たエーテル化キレート樹脂(配位子末端N
a型)10077Ilを内径131n11Lのガラス(
製)カラムに充填し、このカラムに前処理したゴミ焼却
場の洗煙廃水を通液水温度30℃、通水速度SV=10
で8時間通液した。
a型)10077Ilを内径131n11Lのガラス(
製)カラムに充填し、このカラムに前処理したゴミ焼却
場の洗煙廃水を通液水温度30℃、通水速度SV=10
で8時間通液した。
この洗煙廃水の組成は、Pb2+20■/l、Zn2+
307n9/l、Cd2+10僧,/z、Ca2+5
0m9/l1Mg2+1 (Jm9/l:, Na 1
0 ?/l,その他Cu2+、AI”十等を微量に含
みPHは、7.0であった。
307n9/l、Cd2+10僧,/z、Ca2+5
0m9/l1Mg2+1 (Jm9/l:, Na 1
0 ?/l,その他Cu2+、AI”十等を微量に含
みPHは、7.0であった。
このようにして処理した処理水中のPb2+、Zn2+
、Cd2+はいずれも0. 1 m9#!以下であり、
Ca2+は0.3mtp/l、Mg2+は0.31n9
/l:以下であった。
、Cd2+はいずれも0. 1 m9#!以下であり、
Ca2+は0.3mtp/l、Mg2+は0.31n9
/l:以下であった。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 キレート基を有するフェノール樹脂のフェノール性
水酸基の一部又は全部をエーテル化剤でエーテル化して
なるキレート基を有するフェノール樹脂を用いて、PH
7以上の水溶液中から重金属イオンを吸着分離すること
を特徴とする吸着処理方法。 2 水溶液が海水である特許請求の範囲第1項記載の処
理方法。 3 水溶液が無機塩を含有するゴミ焼却場の洗煙廃水で
ある特許請求の範囲第1項記載の処理方法。 4 水溶液が排煙脱硫の洗煙廃水である特許請求の範囲
第1項記載の処理方法。 5 水溶液がソーダ用塩水溶液である特許請求の範囲第
1項記載の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15157581A JPS5836606B2 (ja) | 1981-09-24 | 1981-09-24 | 吸着処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15157581A JPS5836606B2 (ja) | 1981-09-24 | 1981-09-24 | 吸着処理方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11009977A Division JPS5443292A (en) | 1977-09-12 | 1977-09-12 | Etherified phenolic chelate resin* its production* and adsorption treatment |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21864782A Division JPS58145719A (ja) | 1982-12-13 | 1982-12-13 | エ−テル結合を有するキレ−ト性イオン交換樹脂 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5798520A JPS5798520A (en) | 1982-06-18 |
JPS5836606B2 true JPS5836606B2 (ja) | 1983-08-10 |
Family
ID=15521511
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15157581A Expired JPS5836606B2 (ja) | 1981-09-24 | 1981-09-24 | 吸着処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5836606B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH035500U (ja) * | 1989-06-03 | 1991-01-21 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5166497B2 (ja) * | 2010-03-17 | 2013-03-21 | 株式会社東芝 | 吸着材用樹脂粒子、及びホウ素吸着材 |
AU2013330344B2 (en) | 2012-09-17 | 2018-07-05 | W. R. Grace & Co.-Conn. | Chromatography media and devices |
-
1981
- 1981-09-24 JP JP15157581A patent/JPS5836606B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH035500U (ja) * | 1989-06-03 | 1991-01-21 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5798520A (en) | 1982-06-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4479877A (en) | Removal of nitrate from water supplies using a tributyl amine strong base anion exchange resin | |
US4305827A (en) | Heavy metal adsorbents of high selectivity, process for production of same, and adsorption process | |
CA1212368A (en) | Spherical ion exchange resin, method for producing the same and method for adsorption treatment using the same | |
CN1197085A (zh) | 改进的螯合树脂 | |
CA1265412A (en) | Insoluble compositions for removing mercury from a liquid medium | |
CN112755972A (zh) | 硅基树脂的制备及作为除氟吸附剂的应用 | |
US4266045A (en) | Etherified phenolic chelate resin, process for its production, and method for adsorption treatment | |
CN105080504B (zh) | 一种氟离子表面印迹聚合物及其含氟水的处理方法 | |
JPS5836606B2 (ja) | 吸着処理方法 | |
US4415678A (en) | Removal of sulfate ions from brine using amorphous polymeric zirconium oxide formed within a macroporous polymer matrix | |
EP1231231B1 (en) | Use of a material having separating function | |
CN1478807A (zh) | 一种螯合树脂及合成方法 | |
JP2000342962A (ja) | 重金属吸着剤およびその製造方法 | |
JPS6025540A (ja) | フミン酸系吸着剤 | |
JP2002177770A (ja) | 重金属吸着剤およびその製造方法 | |
JP4041202B2 (ja) | Srイオン吸着剤、その製造方法及びそれを用いたSrイオン含有水の処理方法 | |
US3801659A (en) | Method of removing corrosion-promoting substances from chlorinated hydrocarbons | |
KR100903421B1 (ko) | 해수중의 붕소 제거용 조성물의 제조 방법 | |
JPS6148981B2 (ja) | ||
JP3173836B2 (ja) | 活性炭吸着材の製造方法 | |
US5294652A (en) | Process for recovering silver from photographic chemical effluent | |
JPS6023176B2 (ja) | ニツケルおよび/またはコバルト含有溶液からの脱銅法 | |
JPS58174241A (ja) | 硼素選択性イオン交換樹脂の再生方法 | |
US2991156A (en) | Method for removing iron from aqueous concentrated alkali metal hydroxide solutions | |
JPH0571000A (ja) | 鍍金浴液中の鉄イオンの除去方法 |