JPS5835584B2 - 良好な熱間圧延性を有するりん青銅 - Google Patents

良好な熱間圧延性を有するりん青銅

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JPS5835584B2
JPS5835584B2 JP5328680A JP5328680A JPS5835584B2 JP S5835584 B2 JPS5835584 B2 JP S5835584B2 JP 5328680 A JP5328680 A JP 5328680A JP 5328680 A JP5328680 A JP 5328680A JP S5835584 B2 JPS5835584 B2 JP S5835584B2
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JP
Japan
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phosphor bronze
hot
hot rolling
rolling
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JP5328680A
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直男 榊原
錬成 二塚
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Mitsubishi Shindoh Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Shindoh Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、熱間圧延に際して、耳割れや表面割れなど
の圧延欠陥の発生が全くない、良好な熱間圧延性を有す
るりん青銅に関するものである。
一般に、りん青銅は、Sn:3.0〜9.0%、P:0
.03〜0.35%、Cuおよび不可避不純物:残り(
以上重量饅、以下φはすべて重置板を意味する)からな
る組成をもつが、これを熱間圧延に供した場合、熱間脆
性の原因となる低融点のCu−P相やCu−8n−P相
が生成するため、熱延材には耳割れや表面割れなどの圧
延欠陥が発生し、しかもこの圧延欠陥の発生傾向はSn
およびPの含有量が高いほど顕著になるものであった。
そこで、従来、りん青銅より、例えば板材を製造するに
際しては、通常、熱間圧延を行なわず、鋳塊に対して約
50φ程度の冷間圧延と焼鈍とを繰り返し施して板厚約
10朋程度の長尺板どし、この長尺板の上下面を面削し
た後、通常の冷間圧延条件にて所定厚さの板材とする工
程がとられている。
このため一般的鋳塊寸法である厚さ60〜150皿の鋳
塊より厚さ約IQmiの長尺板を製造するには数回の焼
鈍工程を必要とし、この結果焼鈍の度毎に加熱を必要と
することになるから、そのエネルギー損失はきわめて大
きいものであった。
本発明者等は、上述のような観点から、従来熱間脆性が
大きいために熱間圧延を施すことができなかったりん青
銅に対して良好な熱間圧延性を付与し、もって板材や条
件などへの製造に際して省力化や省エネルギー化がはか
れる熱間圧延を可能とすべく研究を行なった結果、P含
有量を0.04φ以下と著しく低くすると熱間圧延性を
阻害していたCu−P相やCu−8n−P相の生成が皆
無となり、このP含有量低減による脱酸不足は同じく脱
酸作用を有するhを添加含有させることによってカバー
でき、さらにFeを添加含有させると、その一部が素地
に固溶し、残りが析出して熱間脆化阻止に寄与するとい
う知見を得たのである。
この発明は、上記知見にもとづいてなされたものであっ
て、Sn:0.5〜7.0%、P:0.04%以下、F
e : 0.5〜1.5%、711: 0.005〜0
.8%、Cuおよび不可避不純物:残りからなる組成を
有し、かつすぐれた熱間圧延性を有するりん青銅に特徴
を有するものである。
つぎに、この発明のりん青銅において、成分組成範囲を
上記の通りに限定した理由を説明する。
(a) Sn その含有量が0.5%未満では、所望の強度、延性、お
よび耐食性を確保することができないので0.5%以上
の含有が必要であるが、7φを越えて含有させると、熱
間脆性が現われ、圧延欠陥が発生するようになるので7
俤を越えて含有させてはならない。
(b) P 上記のようにPの含有量が0.04%を越えると、熱間
脆性の原因となるCu−P相やCu−8n−P相の生成
が見られ、満足な熱間圧延を不可能とすることから、0
.04%を越えて含有させてはならない。
なお、このようにPの含有量は低い方が望ましいが、反
面脱酸能力の低下をまねくことになるので、0.004
〜0.03%の含有に制御するのがよい。
(c) Fe Fe戒成分は、その一部が素地に固溶し、残りの部分が
析出して熱間脆性を防止する作用があるが、その含有量
が0.5%未満では、前記作用に所望の効果が得られず
、一方1.5優を越えて含有させると、Feの巨大な析
出物が生じ、かえって熱間脆性を助長するようになるこ
とから、その含有量を0.5〜1.5%と定めた。
(d) Zn h成分には、強力な脱酸作用があるほか、溶解時の蒸発
性(亜鉛華発生)を生かして溶湯中の脱ガスを行ない、
もって鋳塊の健全性を高めると共に、熱間脆化を阻止す
る作用があるが、その含有量が0.0051%未満では
前記の脱酸脱ガス作用に所望の効果が得られず、一方0
.8優を越えて含有させると、亜鉛華の多発、導電率の
低下、さらに応力腐食割れに対する感受性の増大が見ら
れるようになることから、その含有量を0.005〜0
.8%と定めた。
なお、この発明のりん青銅において、B、Al、※※M
g s Mn s Z r sおよびSiのうちの1種
または2種以上からなる脱酸成分を含量で0.2%を越
えない範囲で含有させても、またんおよびsbのうちの
1種または2種の耐食性向上成分を0.01〜0.05
%の範囲で含有させても、良好な熱間圧延性が何ら害な
われるものではない。
また、この発明のりん青銅は、通常の溶解鋳造条件にて
製造でき、さらに通常の熱間および冷間加工条件にて条
材、板材、棒材、および線材などに成形することができ
るが、熱間圧延に際しては、その温度を700〜950
℃とするのが望ましい。
これは700℃未満の圧延温度では、変形抵抗が大きく
、この結果圧延機に対する負荷が大きくなって熱間圧延
が困難になり、一方950℃を越え1 た圧延温度にす
ると熱間脆性が顕著に現われ、健全な熱延材を得ること
ができなくなるという理由にもとづくものであり、さら
に好ましくは750〜900℃の温度で熱間圧延するの
がよい。
つぎに、この発明のりん青銅を実施例により具体的に説
明する。
実施例 それぞれ第1表に示される成分組成をもったりん青銅溶
湯を通常の溶解法により溶製し、半連続鋳造法により厚
さ5Qs+zX幅4 Q Q gicX長さ2000朋
の寸法をもったケークとし、ついで前記ケークに温度7
00℃に2時間保持の均質化処理を施した後、同じくそ
れぞれ第1表に示される温度にて熱間圧延を行なうこと
によって、それぞれ板厚10+i+を有する本発明りん
青銅熱延板1〜3および従来りん青銅熱延板を製造した
この結果得られた本発明りん青銅熱延板1〜3と従来り
ん青銅熱延板について、その表面性状を観察したところ
、従来りん青銅熱延板には、50〜120Bの耳割れが
多発し、かつ部分的に表面割れが見られたのに対して、
本発明りん青銅熱延板1〜3においては、はとんど大部
分に表面割れや耳割れは見られず、わずかに本発明りん
青銅熱延板3にサイドチッパにより除去できる程度の5
〜lQgmの大きさのわずかな耳割れが見られるにすぎ
なかった。
つぎに、上記熱延板に対して、上下面を各0.5IIづ
つの面側処理、およびサイドチッパまたは切断による両
側部分の除去処理を施した後、通常の冷間圧延条件にで
板厚3.0 amの冷延板とし、さらに前記冷延板に温
度500℃に60分間保持の焼鈍を施し、引続いて前記
焼鈍材の一部に圧延率37.5%の冷間圧延を行なうこ
とによって、本発明りん青銅1〜3および従来りん青銅
の焼鈍板材および冷延板材をそれぞれ製造した。
※※ この結果得られた焼鈍板材および冷延
板材のそれぞれについて引張り特性を測定し、さらに焼
鈍板材については平均結晶粒径を測定した。
この測定結果を第2表に示した。
、第2表において、特にSnの含有量が近似した本発明
りん青銅板材3と従来りん青銅板材との比較から明らか
なように、本発明りん青銅は、従来りん青銅に比して著
しくすぐれた強度を有するばかりでなく、結晶粒もきわ
めて微細であることから、加工性、耐熱性、および耐食
性にもすぐれたものであることは容易に理解されるとこ
ろである。
上述のように、この発明0りん青銅によれば、加熱、冷
却の繰り返しパターン(焼鈍工程)を必要とすることな
く、鋳造後あるいは熱処理後の高温状態を有効に利用し
て熱間加工を行なうことができるので、板材、余材、線
材、および棒材などの製造に際しては省力化および省エ
ネルギー化をはかることができ、しかも従来りん青銅と
比して一段とすぐれた特性を有しているなど工業上有用
な効果がもたらされるものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 I Sn : 0.5〜7.0%、 P:0.04φ以下、 Fe : 0.5〜1.5%、 Zn : 0.005〜O18%、 Cuおよび不可避不純物:残り、 (以上重量饅)からなる組成を有することを特徴とする
    良好な熱間圧延性を有するりん青銅。
JP5328680A 1980-04-22 1980-04-22 良好な熱間圧延性を有するりん青銅 Expired JPS5835584B2 (ja)

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JPS56150149A JPS56150149A (en) 1981-11-20
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WO2017221981A1 (ja) 2016-06-21 2017-12-28 日産化学工業株式会社 ラマン散乱による簡易センシング法
CN111826546A (zh) * 2020-06-30 2020-10-27 飞亚达精密科技股份有限公司 青铜材料及其制备方法、制造钟表外壳的加工方法

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JPS6039141B2 (ja) * 1981-12-28 1985-09-04 玉川機械金属株式会社 熱間加工性のすぐれたりん青銅
DE19927137C1 (de) * 1999-06-15 2001-03-01 Wieland Werke Ag Verwendung einer Kupfer-Zinn-Eisen-Titan-Legierung

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