JPS583541Y2 - 時計バンド等の尾錠 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は時計バンド等の尾錠に関するものである。

従来、この種の尾錠としては種々のものが開発され実用
に供されている。

ところでこの種の尾錠が取り付けられる時計バンド等は
装身用としての価値も高いことから特に装飾的に優れた
もの、つまり意匠性の高いものが一般からも強く要求さ
れる傾向にある。

したがって、そのバンド等に取り付けられる尾錠もバン
ド自体の意匠性を損なわないようなものが当然型まれる
。

また一方では、尾錠としての機能が優れていること、す
なわち着脱操作が容易で、しかもそれらの操作が確実に
行なえることも必要である。

この考案は上記のような事情に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、尾錠に対するバンドの着脱操
作が容易であるとともにそれらの着脱機能が確実に働き
、しかも意匠的に優れた時計バンド等の尾錠を提供しよ
うとするものである。

以下、この考案の一実施例を図面を参照して詳細に説明
する。

第１図ないし第７図は、この考案の一実施例を示すもの
で、この考案の尾錠は、第１連結片１と２本の第２連結
片２，２及び第３連結片３とからなる。

上記第１連結片１は一端１ａにバンド１０を連結する連
結部４を有し、かつ下面の左右の側部に凸状縁１ｂ、ｌ
ｂを有する。

また第２連結片２，２は、上記第１連結片１の他端１Ｃ
に一方の端部２ａ、２ａを第１連結ピン１１により連結
され、上記第１連結片１の凸状縁１ｂ。

１ｂの間に形成された収納空間Ｓに折込み自在に構成さ
れている。

一方、第３連結片３は、一端３ａにバンド１０を連結す
る連結部５を有し、他端３ｂを上記第２連結片２，２の
他方の端部２ｂ、２ｂに第２連結ピン１２で連結され、
上記第１連結片１に対する第２連結片２，２の折込みに
よって上記凸状縁１ｂと第２連結片２の間に残された収
納空間、（この場合は２本の第２連結片２，２の間）に
折込み自在に構成されている。

上記連結部４および連結部５には、ピン穴４ａ、５ａが
それぞれ設けられ、それらにピン４ｂ、５ｂを挿入して
連結片１，３をバンド１０．１０に連結することができ
るようになっている。

上記第１連結ピン１１には、中心に向けて突出する突条
１３ａを有するパイプ１３がその突条１３ａを第１連結
ピン１１の外周に刻設された溝１１ ａに嵌め込んで嵌
合され、２本の第２連結片２，２の間隔を規制するとと
もに第１連結ピン１１の軸方向への抜は出しを防止して
いる。

また第３連結片３の一端３ａには幅方向に係止溝６が設
けられ、上記パイプ１３は各連結片が折り込まれた際、
この係止溝６に嵌め込まれて係止するようになっている
。

しかして７はドライバー等によって係止溝６を変形させ
て係止溝６に対する第１連結ピン１１のパイプ１３の係
止力を調節するために設けられた調節溝であり、８は第
３連結片３の一部分を外部に露出させるために第１連結
片１に設けられた窓孔である。

上記のように構成された尾錠の使用方法は、従来の三つ
折れ式の尾錠とほぼ同じであり、第１連結片１に第２連
結片２，２および第３連結片３を折り込み、第１連結片
１の一端ＩＣを押圧して第１連結ピン１１のパイプ１３
を係止溝６に嵌め込めばよい。

この場合、第１連結ピン１１に嵌合されたパイプ１３は
、係止溝６の内壁に沿って転がるようにして溝６内に入
るため軽く押圧するだけでよい。

またこの際、パイプ１３は突条１３ａを溝１１ ａに当
接させてわずかに弾性変形するため係止が確実で外力に
よって容易に外れたりすることはない。

なお、パイプ１３は必ずしも必要でない。

以上、詳述したように、この考案の尾錠は、一端をバン
ドに連結する第１連結片とこの第１連結片の他端に一方
の端部を第１連結ピンによって連結される第２連結片と
一端をバンドに連結し、第２連結片の他方の端部に連結
される第３連結片とからなり、三折状に折畳み自在に構
成された尾錠において、上記第３連結片のバンドに連結
される一端には上記第１連結ピンを嵌め込んで第１連結
片に第３連結片を折畳み状態で係止する係止溝とこの係
止溝の係止力を調節する調節溝が設けられてなり、軽く
押圧するだけで係止溝に第１連結ピンを嵌め込むことが
でき外観が簡素で意匠性を高めることができる等の優れ
た効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の尾錠を示す外観図、第２図は正面図
、第３図は尾錠を開けた場合の側面図、第４図は尾錠を
係止した場合の側面図、第５図は連結ピンの正面図、第
６図は第２図ＶＩ−ＶＩ線に沿う拡大断面図、第７図は
要部の拡大図である。 １・・・・・・第１連結片、１ａ・・・・・・一端、１
Ｃ・・・・・・他端、２・・・・・・第２連結片、２ａ
・・・・・・一方の端部、２ｂ・・・・・・他方の端部
、３・・・・・・第３連結片、３ａ・・・・・・一端、
４・・・・・・連結部、６・・・・・・係止溝、７・・
・・・・調節溝、１１・・・・・・第１連結ピン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一端にバンドを連結する連結部が設けられた第１連結片
   と、この第１連結片の他端に一方の端部を第１連結ピン
   によって連結された第２連結片と、第２連結片の他方の
   端部に連結された第３連結片とからなり、三折状に折畳
   み自在に構成された尾錠において、上記第３連結片のバ
   ンドに連結される一端には上記第１連結ピンを嵌め込ん
   で第１連結片に第３連結片を折畳み状態で係止する係止
   溝と、この係止溝の係止力を調節する調節溝が設けられ
   てなることを特徴とする時計バンド等の尾錠。