JPS5835080Y2 - 製図台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は製図板を傾動自在に支持する製図台に関する
ものである。

この種製図台としては、例えば支持台の左、右の支持脚
の上端部に製図板支持枠の左、右の側杆を枢着し、その
支持枠上に製図板を取付けるようにしたものが知られて
おり、このものは製図板支持枠を所望の傾斜角度に調整
するための傾斜角度調節装置等を備えているのが一般的
である。

ところで、この種製図台にあっては、例えば、その製図
板支持枠の後端部を伸縮自在にして、その支持枠上に各
種サイズの製図板を好みあるいは必要に応じて取付けら
れるようにしたものが開発されているが、このものは、
小形な製図板を取付けた場合と、大形な製図板を取付け
た場合とで、これを支持する支持枠の重心位置が大きく
異なるものである。

ところが、従来のものは支持脚に対する製図板支持枠の
枢着位置が不変であるため、取付けた製図板のサイズに
よっては、その支持枠の重心位置と枢着位置とが相当能
れてしまうことがあり、この場合には、製図板支持枠を
所望の角度に保持する傾斜角度調節装置等に大きな支持
力を負担させることになり、傾斜角度の調節操作にも大
きな力が必要になるという不都合があった。

そこで、本考案者はこのような不都合を解消すべく、先
願（実願昭５３−４６１０６号）で、製図板支持枠を支
持脚に対して適宜位置調整できるようにする製図台を提
供した。

すなわち、この製図台は、左、右の支持脚の上端部側面
にＬ字形の回動ブラケットの垂直片部を枢着するととも
に、製図板支持枠の左、右の側杆に上記回動ブラケット
の水平片部に取着する固定ブラケットを固着し、両ブラ
ケットの一方に長孔等の取付位置調整孔を、他方にねし
孔を設け、それら両ブラケットを上記調整孔を通して上
記わじ孔に螺着した調整ボルトで前後に位置調整可能に
締付固定するというものであった。

ところが、このような先願の製図台にあっては、製図板
支持枠を支持脚に対して位置調整する調整ボルトを、Ｌ
字形回動ブラケットの水平片部においているため、つま
りこの回動ブラケットの水平片部に調整ボルトをおくと
製図板支持枠上に取付ける製図板の丁度下側に位置する
ため、該支持枠上に製図板を取付けた後においては上記
調整ボルト操作ができなくなるという不都合を有してい
た。

本考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、先
願の利点とする支持脚に対する製図板支持枠の枢着位置
を容易な操作で調整できるということは、そのまま維持
させ、さらに前述の不都合を解消できる、つまり製図板
を製図板支持枠上に取付けたままでも調整ボルトを操作
できて、所望の支持脚に対する製図板支持枠の枢着位置
を変更調整できる製図台を提供するものである。

以下、この考案の一実施例を図面を参照して説明する。

図中１は支持台である。

支持台１は床上に載置される左、右の基杆２，２上に左
、右の支持脚３，３を立設し、図示しない連結横杆によ
りこれら左、右の基杆２，２および左、右の支持脚３，
３を一体化したものである。

そして、上記左、右の支持脚３，３の上端部に製図板支
持枠４を枢着し、その製図板支持枠４を傾斜角度調節装
置５で適宜な傾斜位置に保持できるようにしている。

上記製図板支持枠４は、例えばパイプ材を短形に組んだ
枠形のもので、その左、右の側杆４ ａ 、４ ａの後
端部に製図板６の後端部を支持する補助側杆４ ｂ 、
４ ｂを突没自在に嵌着することによって、その製図板
支持枠４上に各種サイズの製図板を取付けることができ
るようにしている。

また、上記傾斜角度調節装置５は、例えば、上記製図板
支持枠４の左、右側杆４ ａ 、４ ａの前端部にステ
ー７．７の一端を枢着し、そのセス−７，７の他端側を
上記支持脚３，３に枢着した案内部材８にスライド調節
可能に固定できるようにしたものである。

ここで、上記支持脚３，３と製図板支持枠４との枢着部
の構成を詳述すれば、第２図に示すように上記支持脚３
，３の上端部外側面に、板状の回動ブラケット９の下端
部をピン軸１０により枢着するとともに、製図板支持枠
４の左、右の側杆４ａ、４ａの下面から前後に細長な板
状の固定ブラケット１１を下方へ突設している。

そしてこの固定ブラケット１１に前後に細長な長孔１２
を穿設するとともに、上記回動ブラケット９の上部にね
し孔１３を設け、それら両ブラケツ） ９，１１を上記
長孔１２を通して上記ねし孔１３に螺着した調整ねヒ１
４で締付固定している。

なお、１５．１５は回動ブラケット９から突設した突起
であり、この突起１５は固定ブラケット１１の下辺に当
接して上記回動ブラケット９の上記固定ブラケット１１
に対する回動を防止するためのもので゛ある。

また、１６は回動ブラケット９から上記突起１５と反対
方向に突設したストッパであり、このストッパ１６は支
持脚３の上端部前面に当接して製図板支持枠４の後方へ
の傾動を水平位置で規制するためのものである。

このような構成において、特に本考案では、左。

右の支持脚３，３の上端部−側面に板状の回動ブラケッ
ト９を枢着するとともに、製図板支持枠４の左、右の側
杆から固定ブラケット１１を下方へ突設して、これら回
動ブラケット９と固定ブラケット１１との側面で、製図
板支持枠４の位置調整を図る調整ボルト１４を締付固定
するようにしたので、仮令・製図板支持枠４の上に製図
板６が取付いていても、上記調整ボルト１４を側面から
簡単に操作することができる。

したがって、特に製図台のように、製図板支持枠４上に
製図板６を取付けた後もなお製図を描いている途中で、
その製図板支持枠４を傾斜調整する必要が生じるものに
おいては、製図板６を製図板支持枠４上に取付いた状態
でもその製図板支持枠４の重心位置を変更調整できるよ
うにすることは、すこぶる使用者にとって便利である。

また本考案では、先願（実願昭５３−４６１０６号）と
同じように、調整ボルト１４を一時的に緩めて回動ブラ
ケット９に対する固定ブラケット１１の締付位置を変更
することにより、製図板支持枠４の枢支位置を容易に移
動させることができること勿論である。

そのため、製図板支持枠４上に各種サイズの製図台を取
付けられるようにしても、支持杆４の重心位置と枢支位
置とが大きく離れて傾斜角度調節装置５等に無理な力が
作用したり傾斜角度の調節操作に大きな力を要する等と
いった不都合を有効に回避することができるものである
。

なお、前記実施例では、回動ブラケットにねし孔を、固
定ブラケットに長孔をそれぞれ設けた場合について説明
したが、逆に、回動ブラケットに長孔を設けるとともに
固定ブラケットにねし孔を設けてもよい。

また、回動ブラケットに設けたストッパは前述したもの
に限らず、例えば、支持脚の上端に樹脂製キャップ１７
等を嵌着しない場合には、支持脚の上端面後縁部に当接
するようなものでもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す側面図、第２図は第１
図におけるＩＩ−ＩＩ線断面図、第３図は同実施例にお
ける回動ブラケットを示す平面図である。 １・・・・・・支持台、３・・・・・・支持脚、４・・
・・・・製図板支持枠、４ａ・・・・・・側杆、９・・
・・・・回動ブラケット、１１・・・・・・固定ブラケ
ット、１２・・・・・・長孔、１３ねし孔、１４・・・
・・・調整ボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 支持台の左、右の支持脚に製図板支持枠の左、右の側杆
   を回動自在に枢着したものにおいて、上記左、右の支持
   脚の上端部−側面に板状の回動ブラケットを枢着すると
   ともに、上記製図板支持枠の左、右の側杆から固定ブラ
   ケットを下方へ突設し、これら両ブラケットの一方の側
   面に長孔を設けるとともに他方の側面にねじ孔を設け、
   これら両ブラケットを上記長孔を通して上記ねし孔に螺
   着した調整ボルトで前後に位置調整可能に締付固定した
   ことを特徴とする製図台。