JPS5811224Y2 - 製図台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は製図台に関するもので、製図板の傾斜角度と高
さを随意に調節できると共に、その調節作業をスムーズ
に行なうことができる製図台を得んとするものであり、
その構成は次の通りである。

本考案は、製図板取付枠と支持脚とから成り、製図板取
付枠の左右両側部における前後二個所の背面に連結杆を
前後方向に揺動自在に突設し、一方、上記支持脚の左右
両側部における前後二個所に、上記連結杆に係合し得る
凹状部を有するガイド部材を前後方向に回動自在に設け
、上記連結杆をこのガイド部材の凹状部に連結杆長さ方
向にスライドし得るように挿通係合させることにより、
上記製図板取付枠を支持脚に傾斜角度および高さ変更自
在に支持せしめ、同連結杆を適宜締付具によって支持脚
に固定することにより、製図板取付枠を所望の傾斜角度
および高さ位置に保持し得るように構成したことを特徴
とする製図台である。

以下、本考案の実施例を図に依拠して説明する。

１は製図板取付枠、２は支持脚、３・・・・・・は製図
板取付枠１を支持脚２に取付けるための四本の連結杆、
４，４はこの連結杆３・・・・・・を前後方向に回動自
在で且つスライド自在に支承するためのガイド枠である
。

上記製図板取付枠１は、角パイプ製の左右側縦枠５，５
と、該両組枠５，５の後方部間に懸架せしめた角パイプ
製の横枠６、それに同縦枠前端部間に懸架せしめた製図
板受止枠７によって形成し、かつ、両組枠５，５の上端
部に製図板固定片８，８を突設している。

図示しない製図板は、前端面を受止枠７に受支され、後
端面を固定片８，８にビス等にて固定された状態でこの
取付枠１に取付けられる。

連結杆３・・・・・・は丸パイプからなり、その上端を
上記左右側縦枠５，５の前後両側部の背面部に取付片９
・・・・・・を介してボルト、ナツトにて枢支連結する
ことにより、該各連結杆３・・・・・・を製図板取付枠
１の左右両側背面部に前後方向に回動自在に取付けてい
る。

また、支持脚２は、丸パイプを■字形に折り曲げてなる
左右両脚枠１０．１０と、これらと同径の丸パイプから
なるコ字形枠１１とを嵌合連結して形成している。

なお、かかる支持脚構造によれば、成形が簡単でコスト
が安くつき、しかもシンプルなデザインで美麗な外観が
得られる等の利点を有する。

但し本考案においては、この支持脚の形状、構造、成形
材料は上記のもの以外に種々任意に選択し得るところで
ある。

１２は２本の帯板をＸ字形の交差姿勢で枢支連結してな
るＸ形補強枠で、左右両側の上端部を左右の脚棒１０，
１０に、同下端部をコ字形枠１１にそれぞれボルト、ナ
ツトにて枢着せしめて支持脚２に取付けている。

１３・・・・・・は支持脚２の下面数個所に設けた接地
具である。

ガイド枠４，４は扁平な角パイプからなり、支持脚２に
おける左右両脚枠１０．１０の上端部間および同下方部
間に横架してねじ軸１４．１４により取付けている。

すなわち、左右両脚枠１０．１０の上端部および下方部
にそれぞれ径方向に沿って貫通孔１５・・・・・・を設
け、長尺のねじ軸１４．１４を、一方の脚棒１０の貫通
孔１５．１５を介してガイド枠４，４の内空部に挿通さ
せ、さらに他方の脚棒１０の貫通孔１５゜１５を介して
該脚棒１０の外側に導出させ、この導出端部に締付レバ
ー１６．１６を螺嵌させることにより、両ガイド枠４，
４を支持脚２の上下二個所に、ねじ軸１４．１４を中心
として前後方向に回動自在に取付けている。

このガイド枠４，４の左右両端部における該枠軸心より
後方にずれた位置を、連結杆３゜３の管径とほぼ同等の
径寸法をもって半円状に切欠することにより、該連結杆
３，３に係合する凹状部１７・・・・・・を形成してい
る。

なお、支持脚２の左右両側枠１０．１０におけるガイド
枠４，４の両端面に対向する部位に円板状の当板１８・
・・・・・を溶接等にて固着している。

また、ガイド枠４，４は支持脚２の補強枠としても効果
的に作用する。

しかして、各連結杆３・・・・・・を両ガイド枠４，４
の凹状部１７・・・・・・に挿通係合させることにより
、製図板取付枠１を支持脚２に取付けている。

この状態において、各連結杆３・・・・・・は、凹状部
１７・・・・・・に沿って長さ方向にスライド自在で、
かつ、ねじ軸１４．１４を中心としたガイド枠４，４の
回動作用により前後方向に回動自在となり、これにより
、製図板取付枠１の傾斜角度と高さを随意に変更できる
こととなる。

そして、この製図板取付枠１は、締付レバー１６．１６
の締付操作によって所望の傾斜角度および高さ位置に固
定される。

すなわち、締付レバー１６゜１６を締付操作すれば、支
持脚２が横方向に圧縮されることにより、各連結杆３・
・・・・・が左右の脚棒１０゜１０とガイド枠４，４と
によって挟圧され、これにより該連結杆３・・・・・・
がスライドおよび回動不能に固定されるのである。

また、この実施例では、製図板取付枠１における左右側
縦枠５，５の前後方向中間部と、上記した左右の脚棒１
０，１０および上部ガイド枠４による後部連結杆３の固
定部分との間に補助支柱１９．１９を設けている。

この補助支柱１９．１９は角パイプからなり、その下端
に連設した連結片２０．２０と、上部ガイド枠４の左右
両端と左右の脚棒１０，１０との間においてねじ軸１４
に軸支せしめ、上端を、左右側縦枠５．５の背面部に取
付片２１．２１を介して枢支連結せしめることにより、
前後方向に揺動自在に取付けている。

２２はこの補助支柱１９．１９間に懸架せしめた補助桟
である。

この補助支柱１９．１９によって製図板取付枠１の支持
強度を高め得るだけでなく、該支柱１９と連結杆３と縦
枠５の三者によって三角形部が形成されることにより、
同取付枠１の支持状態が安定化し、たとえば前後いずれ
か一方の連結杆３，３の固定強度が若干不足していても
製図板取付枠１が急激に姿勢変更されるなどのおそれが
ない。

また、製図板取付枠１の傾斜角度および高さを調節する
場合に、締付レバー１６．１６をゆるめて連結杆３・・
・・・・をフリーにした状態でも、該取付枠１を補助支
柱１９．１９によって支持できるため、調節作業を安定
的に、がっスムーズに行なうことができる。

なお、この補助支柱１９．１９を設けたことによって、
製図板取付枠１が該支柱１９，１９の回動範囲内で角度
および高さ変更されることになる。

この製図台によるときは、連結杆３・・・・・・を、前
後方向に回動自在に設けたガイド枠４，４の凹状部１７
・・・・・・にスライド自在に挿通係合させているがら
、該連結杆３・・・・・・の前後方向の回動およびスラ
イドを、個別に行なう場合および同時に行なう場合のい
ずれにおいてもきわめてスムーズに行なうことができる
。

とくに、連結杆３・・・・・・を凹状部１７・・・・・
・に挿通係合させているため、たとえばこの連結杆３・
・・・・・を鞘管にスライド自在に嵌入させた場合等と
比較して、スライド時の摩擦抵抗が少なく、このため連
結杆３・・・・・・を一層軽快かつスムーズにスライド
させることができる。

従って、製図板取付枠１、すなわち製図板の傾斜角度お
よび高さの調節作業を非常にスムーズに行なうことがで
きる。

ところで、この実施例によると、連結杆３・・・・・・
をはしめ、ガイド枠４，４および補助支柱１９．１９な
らびにＸ形補強枠１２がそれぞれ製図板取付枠１または
支持脚２に対して着脱可能であると共に、支持脚２も左
右の脚絆１０，１０とコ字形枠１１とに分解可能である
ため、製図台全体が組立、分解自在となり、従って梱包
や運搬、保管等の面で便利となる。

なお、本考案は上記実施例に限定されず、たとえば、連
結杆を回動およびスライド自在に支承するためのガイド
部材は、上記実施例のガイド枠４，４のように支持脚２
の左右方向全長に亙って設けずとも、支持脚２の左右両
側部のみに設けてもよい。

この場合のガイド部材の形状および連結杆締付構造は種
々選択し得る処であり、たとえば、上記実施例ガイド枠
４の両端部分に相当する短尺角パイプ状のガイド部材を
左右別個にねじ軸と締付レバーによって支持脚に取付け
る構造を採用することかで゛きる。

上記のように本考案によれば、製図板の傾斜角度および
高さを随意に調節でき、しかもその調節作業をきわめて
スムーズに行なうことができると共に、構造が簡単で安
価に製作し得るものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示し、第１図は斜視図、第２図は
側面図、第３図は連結杆支持部分の拡大分解斜視図、第
４図は同組立状態の拡大斜視図、第５図は第４図■−■
線に沿う断面図である。 １・・・・・・製図板取付枠、２・・・・・・支持脚、
３・・・・・・連結杆、４・・・・・・ガイド枠（ガイ
ド部材）、１４・・・・・一連結杆締付具兼ガイド枠枢
軸としてのねじ軸、１６・・・・・・同締付レバー、１
７・・・・・・ガイド枠の凹状部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 製図板取付枠と支持脚とから成り、製図板取付枠の左右
   両側部における前後二個所の背面に連結杆を前後方向に
   揺動自在に突設し、一方、上記支持脚の左右両側部にお
   ける前後二個所に、上記連結杆に係合し得る凹状部を有
   するガイド部材を前後方向に回動自在に設け、上記連結
   杆をこのガイド部材の凹状部に連結杆長さ方向にスライ
   ドし得るように挿通係合させることにより、上記製図板
   取付枠を支持脚に傾斜角度および高さ変更自在に支持せ
   しめ、同連結杆を適宜締付具によって支持脚に固定する
   ことにより、製図板取付枠を所望の傾斜角度および高さ
   位置に保持し得るように構成したことを特徴とする製図
   台。