JPS583497Y2 - 電気蚊取り器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は蓋体と底体とよりなりこれらの間に発熱体を挟
持するようにした電気蚊取り器に関するものである。

従来、この種の電気蚊取り器はコードの付いているもの
、またコードの付いていないものがあるが、コードの付
いているものは使用時、保管時にコードが邪魔になり、
コードの付いていないものはその機構上部屋の片隅にセ
ットする為効果が薄く、部屋の中央で使用する場合、延
長コードが必要であった。

本考案は上記の事情に鑑みなされたものであって、その
目的とするところは、構造が簡単でしかも組立も簡単で
大量生産に適し且つ材料の使用量も少なく経済的である
しまた保管時にはコードを巻取って容器内に収納できて
コードが邪魔になることがなく、また使用時には必要長
のみそのコードを繰出し得て部屋の所要の位置での使用
が可能になる電気蚊取り器を提供することにある。

以下、本考案を図面を参照して説明する。

図面中１は底体であり、この底体１の中央部には突起２
が突設してあり、突起２の上端部外周には鍔状のストッ
パ３が形成しである。

また、底体１の周側部１ａの縁部には切欠きよりなる嵌
合部４が形成してあり、この嵌合部４にゴム又は、軟質
の合成樹脂よりなるコードストッパ５が嵌着してあり、
これらでコード１１の係止部Ｂを構成している。

図面中６は蓋体であり、この蓋体６の上面部６ａには開
口部７が形成しである。

また蓋体６の下面部６ｂには保持体８ａが立設してあり
、保持体８ａにより発熱体８が保持されていて、発熱体
８は開口部７側に位置している。

前記蓋体６の下面部６ｂの中央には筒状の巻取り部９が
形成してあり、巻取り部９の下端部内周には鍔状のスト
ッパ１０が形成しである。

巻取り部９には発熱体８に接続されたコード１１が捲回
されている。

そして、巻取り部９内に前記底体１の突起２が挿入して
あり、蓋体６は底体１に対して回転自在であり、また蓋
体６はこれの巻取り部９のストッパ１０が突起２のスト
ッパ３に当接するまで持上げが可能になされている。

しかして、巻取り部９に完全にコード１１を巻取った状
態で蓋体６を下げ電気蚊取り器の容器Ａを閉じて保管す
る。

そして、使用時には、蓋体６を持上げて当該容器Ａを開
らき巻取り部９に巻取られたコード１１を所定長繰出し
、コード１１をコードストッパ５に嵌合して係止し、蓋
体６を下げて当該容器Ａを閉じる。

コード１１はコードストッパ５に圧接し摩擦によりその
係止は完全になされる。

なお、巻取り部９にコード１１を巻く場合、前記蓋体６
を回転させてもよく、また、蓋体６をそのままにして巻
取り部９にコード１１を巻きつけてもよい。

本考案は以上詳述したように、発熱体８を保持した蓋体
６に、発熱体８に接続されたコード１１の筒状の巻取り
部９を下方に突出させて形威し、巻取り部９の下端部内
周に鍔状のストッパ１０を形威し、上面が開口した筒状
の底体１の底部中央に筒状の突起２を上方に向けて形成
すると共に突起２の上端部外周に鍔状のストッパ３を形
成し、底体１の周側部１ａの縁部にコード１１の係止部
Ｂを設け、前記蓋体６の巻取り部９内に底体１の突起２
を上下動自在に且つ回転自在に挿入して巻取り部９と底
体１の周側部１ａとの間をコード１１の収納部にすると
共に両ストッパ１０，３を上下方向で対向させ、底体１
の周側部１ａの縁に前記蓋体６の下面を離脱自在に当接
したことを特徴とする電気蚊取り器である。

したがって、本考案に係る電気蚊取り器は蓋体６と底体
１の２種の成形品のみでよく、コード１１を結線した発
熱体８を蓋体６に組み込み蓋体６の巻取り部９に底体１
の突起２を嵌合させることにより組立ができてその構成
が簡単でしかも組立も簡単であるために大量生産に好適
で且つ材料の使用量も少なく経済的になる。

また、蓋体６と底体１とを上下に引張ることによりコー
ド１１の巻取りに充分な間隙が蓋体６と底体１の周側部
１ａの縁との間に形成され、この形成された間隙より巻
取り部９に肉眼でみながらコード１１を巻くことができ
、このコード１１は巻きながらその状態が管理できるの
でコード１１を無秩序に巻き込むことがなく、秩序よく
巻き取り得て蓋体６、底体１を可能な限り小さくできて
材料も少なくてすむ。

また、コード捲き取り時にコード１１先端のプラグまで
底体１の周側部１ａ内に収納可能になって電気蚊取り器
の外面に突出部がなくなり不使用時期に収納する場合便
利になる。

しかも、使用時にコード１１を適当な位置で係止部Ｂに
係止できるのでコード１１を適正な長さだけ出し部屋内
に適正な位置で使用できると共に誤ってコード１１を足
等に引っかけたような場合に発熱体８とコード１１の接
続個所に大きな力がかかつてこの接続個所が外れるよう
な不具合がなくなる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図はその縦断面図
、第２図は底体周部の嵌合部の斜視図、第３図はコード
の係止部の斜視図、第４図および第５図は作用説明図で
ある。 １は底体、６は蓋体、９は巻取り部、１１はコード、Ｂ
は係止部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 発熱体８を保持した蓋体６に、発熱体８に接続されたコ
   ード１１の筒状の巻取り部９を下方に突出させて形威し
   、巻取り部９の下端部内周に鍔状のストッパ１０を形成
   し、上面が開口した筒状の底体１の底部中央に筒状の突
   起２を上方に向けて形成すると共に突起２の上端部外周
   に鍔状のストッパ３を形威し、底体１の周側部１ａの縁
   部にコード１１の係止部Ｂを設け、前記蓋体６の巻取り
   部９内に底体１の突起２を上下動自在に且つ回転自在に
   挿入して巻取り部９と底体１の周側部１ａとの間をコー
   ド１１の収納部にすると共に両ストッパ１０．３を上下
   方向で対向させ、底体１の周側部１ａの縁に前記蓋体６
   の下面を離脱自在に当接したことを特徴とする電気蚊取
   り器。