JPS5834792Y2 - 電気装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はプラスチックモールド製のケースに収納した電
気装置に関する。

たとえば継電機器等の電気装置では適宜な筐体内へ内蔵
部品を収納する場合、ネジ止め、接着、リベット等によ
り上記筐体へ部品を装着し、さらに筐体を構成するため
に適宜に分割した筐体外郭部品を組合わせネジ止め、接
着、リベット等により固定するようにしていた。

このために筐体への内蔵部品の装着および筐体外郭面の
固定のために２工程の組立作業を必要とする。

さらにこのような作業のためにネジ、接着剤、リベット
等の部材を必要とし、また内蔵部品の取り外し等が極め
て困難あるいは不可能な場合があり、保守整備のための
コストが嵩むことになる。

本考案は上記の事情に鑑みてなされたもので内蔵部品の
装着および筐体の組立てが容易で部品点数を少なくでき
る電気装置を提供することを目的とするものである。

以下本考案の一実施例を第１図に示す保護継電器の組立
斜視図を参照して詳細に説明する。

図中１は筐体外郭の一部を構成するプラスチックモール
ド製の蓋で、この蓋１は内側の板面に垂直に取付板２、
たとえばプリント基板の取付孔２Ａに嵌合して所定位置
に保持する取付ボス１ＡおよびＣＴコイル３を貫装する
角筒１Ｂを一体に突設している。

なお上記プリント基板２は板面の導体箔のパターンに適
宜な電子部品２Ｂをハンダ付は等によって装着し、所定
の電子回路を構成している。

そして４は、プラスチックモールド製で一側が開口し、
筐体外郭の大部分を構成する六面体で、上記開口を上記
蓋１で閉塞して筐体を構成するようにしている。

そしてこの種本体４は上記蓋１の取付ボス１Ａに対応し
て側壁内周に筒体４Ａを設け、この筒体４Ａを上記取付
ボス１Ａに嵌着するようにしている。

そして蓋１の取付ボス１Ａから直角方向に保合ボス１Ｃ
を突設し、この係合ボス１Ｃを種本体４の側壁の端部に
穿設した保合孔４Ｂに着脱自在に係合するようにしてい
る。

また上記蓋１の側縁部にこの蓋１と一体に第１の保合片
１Ｄを突設し、この第１の係合片１Ｄを種本体４の側壁
の内周端部に形成した第１の係合溝４Ｃに着脱自在に係
合するようにしている。

さらに上記蓋１の側縁部にこの蓋１と一体に第２の保合
片１Ｅを突設し、この第２の係合片１Ｅを筐本体４の側
壁に形成した第２の係合溝４Ｄに着脱自在に係合するよ
うにしている。

なおこの第２の係合片１Ｅは、。外部からの押圧力によ
って上記第２の係合溝４Ｄの保合を解くようにしている
。

また上記蓋１の角筒１Ｂの両側にコイル３の挿入位置を
規制するフランジ１Ｆを設け、上記筐本体４に上記角筒
１Ｂに遊貫して上記コイル３を挾持するフランジ４Ｅを
設けている。

このような構成であれば蓋１の取付ボス１Ａにプリント
基板２の取付孔２Ａを嵌装することによって、プリント
基板２の保持位置を確保することができる。

また蓋１の１Ｂにコイル３を貫装するとコイル３の積層
鉄心がフランジ１Ｆに当接して保持位置を確保すること
ができる。

そして、筐体内部に収納すべき適宜な部品を組込み後蓋
１に蓋本体４を被せると、取付ボス１Ａに筒体４Ａを嵌
着し、かつ第２図ａに示すように係合ボス１Ｃを係合孔
４Ｂに併合することができる。

したがってプリント基板２を上記筒体４Ａで押え所定位
置に保持することができる。

また蓋１側の第１、第２の保合片ＩＤ、ＩＥを筐本体４
側の第１、第２の係合溝４ Ｃ，４Ｄに係合して筐体を
構成することができる。

また同時に蓋１に突設した角筒１Ｂに貫装したコイル３
をフランジＩＦ、４Ｅに挟持して所定位置に確実に保持
することができる。

すなわち蓋１と筐本体４とをモールドプラスチックの弾
力性によって嵌合して筐体を構成すると同時に内蔵部品
を所定位置に固定することができ組立て工程を簡素化、
かつ部品数を削減することができる。

そしてたとえば内蔵部品を取り出す場合は第３図に示す
ようにたとえば親指で第２の保合片１Ｅを押圧して第２
の保合溝４Ｄとの保合を解き、さらに蓋１と蓋本体４と
をこじあけるようにすれば容易に嵌合を解き、目的の部
品を取り出すことができる。

なお上記実施例では本考案を保護継電器に応用したもの
について説明したがこのようなものに限定されるもので
はなく、内蔵部品を筐体内に収納する適宜な電気装置に
応用できることは勿論である。

以上詳述したように本考案は、プラスチックモールド製
の蓋およびこの蓋によって開口を閉塞される一側に開口
を有する六面体の筐本体とを相互の弾力性によって係脱
自在に嵌合するようにし、この間に取付孔を取付ボスに
貫装したプリント基板および角筒に貫装したコイル等の
内蔵部品を挾持するようにしたものである。

したがって筐体の組立てと同時に内蔵部品の装着を行な
え組立て工程を簡略化でき、部品数を削減し、コストも
安価な電気装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す組立て斜視図、第２図
ａ、ｌ）、ｃは、蓋と筐本体との各別の保合状態を示す
斜視図、第３図は、蓋と筐本体との保合を解く作業を説
明する斜視図である。 １・・・・・・蓋、１Ａ・・・・・・取付ボス、１Ｂ・
・・・・・角筒、１Ｃ・・・・・・係合ボス、１Ｄ・・
・・・・第１の係合片、１Ｅ・・・・・・第２の係合片
、１Ｆ・・・・・・フランジ、２・・・・・・取付板、
２Ａ・・・・・・取付孔、２Ｂ・・・・・・電子部品、
３・・・・・・コイル、４・・・・・・筐本体、４Ａ・
・・・・・筒体、４Ｂ・・・・・・係合孔、４Ｃ・・・
・・・第１の係合溝、４Ｄ・・・・・・第２係合溝、４
Ｅ・・・・・・フランジ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. プラスチックモールド製の蓋と、この蓋によって開口を
   閉塞されるプラスチックモールド製の一側に開口を有す
   る六面体の種本体と、上記蓋に一体にかつ板面に垂直に
   突設した取付ボスと、所定の電気回路を構成する電気機
   器を取着し適宜な位置に穿設した取付孔を上記取付ボス
   に嵌装して所定位置に保持される取付板と、上記種本体
   に設けられ上記取付ボスに嵌着する筒体と、上記取付ボ
   スから直角方向に突設され上記種本体の側壁の端部に穿
   設した保合孔に係合する保合ボスと、上記蓋の側縁部に
   一体に突設され上記種本体の側壁の内周端部に形成した
   保合溝に係合する第１の保合片と、上記蓋の側縁部に一
   体に突設され上記種本体の側縁に形成した保合溝に係合
   するとともに外部からの押圧力によってこの保合を解く
   第２の保合部とを具備することを特徴とする電気装置。