JPS5834631Y2 - テ−プ位置表示装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はテープ位置表示装置に係り、供給リール又は巻
取りリールの回転周期を発振器の単一発振周波数を基準
として測定することにより、特にテープ自動装填型記録
再生装置の走行中のテープ位置をテープ演奏時間に対し
て直線的関係で表示しうるテープ位置表示装置を提供す
ることを目的とする。

近年、プレイ操作により磁気テープをテープ収納筐体内
の供給側リールより引き出して所定のテープパスに装填
した後、音声信号、映像信号あるいはこれら両信号等を
記録又は再生するテープ自動装填型記録再生装置が普及
してきた。

このテープ自動装填型記録再生装置の動作時にむけるテ
ープ位置は、テープが筐体内に収納されているため、外
部より判別しにくいという問題点があった。

そこで、従来のテープ自動装填型記録再生装置は、カウ
ンタを設けてテープ位置を表示していた。

然るに、上記従来装置において、側らかの理由によりテ
ープが巻取りリール（又は供給リール）に全部巻回し終
っていない途中の状態でカウンタをリセットすると、テ
ープ全体のどのあたりをテープが走行しているのかを表
示できないという欠点があった。

また、テープが巻取り及び供給リールのいずれか一方に
巻回し終っていないテープ位置が途中の状態のテープ収
納筐体を、成る装置より取り出し他の装置にて記録又は
再生する場合にも上記と同様の欠点があった。

本考案は上記欠点を除去するものであり、以下図面と共
にその１実施例につき説明する。

第１図は本考案になるテープ位置表示装置の１実施例の
回路系統図、第２図Ａ−Ｅは夫々第１図の動作説明用タ
イムチャート、第３図は記録再生装置の演奏時間と供給
リールの回転周期との関係を示す。

第１図中、１は供給リール、２は供給リール１の反対側
の端部に円板３が固着された供給リールの中心軸である
。

この円板３はその周縁部に所定長さで、かつ所定間隔毎
に切欠部３ａが設けられており、供給リール１の回転と
一体的に回転せしめられる。

また、４はランプで、フォトトランジスタ５に対しこれ
より出射される光が上記円板３の切欠部３ａを通してフ
ォトトランジスタ５により受光され、かつ切欠部３ａの
ない円板３０周縁部にて遮断されるような位置に配設せ
しめられている。

これにより、供給リール１０回転に伴なってこれと一体
的に回転する円板３により、フォトトランジスタ５はラ
ンプ４より出射された光を断続的に受光する。

従って、フォトトランジスタ５より供給リール１の回転
周期に応じたパルス幅の第２図Ａに示す如きトーンホイ
ールパルスａが取り出される。

ここで、供給リール１０回転周期Ｔは第３図に示す如く
、演奏時間ｔが長くなるほど曲線的に短かくなる。

従って、供給リール１の回転周期Ｔを測定することによ
り、テープ位置を知ることができる。

そこで、本実施例では供給リール１の回転周期ニ応シタ
パルス幅のトーンホイールパルスａはパルス発生器６に
供給され、ここで波形整形されて第２図Ｂに示すゲート
パルスｂ１ このパルスｂと逆相の同図Ｃに示すランプ
ドライブパルスＣ及び同図りに示すセットパルスｄとさ
れる。

上記ゲートパルスｂ１ランプドライブパルスｃ及びセッ
トパルスｄは、ゲート回路８、ＮＰＮトランジスタＴＲ
のベース及び複数の出力端子を有するシフトレジスタ９
のセット端子Ｓに夫々印加される。

一方、基準周波数発振器７よシ所定単−発振周波数が基
準周波数として取り出されてゲート回路８に印加され、
上記ゲートパルスｂのパルス期間のみ通過せしめられて
第２ｉＥに示す如きパルスｅとされる。

このパルスｅはシフトレジスタ９をシフトするクロック
パルスとしてシフトレジスタ９のクロックパルス入力端
子Ｋに印加される。

上記シフトレジスタ９は１つの直列入力端子Ｉｓ、多数
の並列入力端子Ｉｐ、上記端子Ｓ、Ｋ及び多数の並列出
力端子Ｏｐを夫々有し、端子Ｓにパルスが入来すると並
列入力の”０１１又は°１″の値が並列出力端子Ｏｐよ
り並列に出力される。

渣たクロックパルス入力端子Ｋにパルスが入る毎ニ出力
の値は第１図中、１つずつ右に移動し最左端には直列入
力の値ｔｊ Ｏｌ＋又は１′′がセットされる。

本実施例では上記シフトレジスタ９の直列入力端子Ｉｓ
は開放、並列入力端子Ｉｐは全て接地することにより、
直列入力の値は１′”、並列入力の値は０”になるよう
にされている。

また並列出力端子Ｏｐには、その出力の値がＯ゛のとき
にのみ光るように発光ダイオードＤ１〜Ｄ８のカソード
が夫々接続されている。

また、シフトレジスタ９の出力はすべて発光表示せず、
テープの進み時間に比例した間隔毎に発光するよう、上
記発光ダイオードＤ１〜Ｄ８のカソードは上記並列出力
端子Ｏｐに選択されて接続されている。

この適当なる選択接続によって第３図に示す曲線の補正
が行なわれる。

また、上記発光ダイオードＤＩ−Ｄｓのアノードは夫々
抵抗を介してトランジスタＴＲの工□ツタに共通接続さ
れている。

更にこのトランジスタＴＲのエミッタは抵抗及び順方向
の発光ダイオードＤ。

を夫々直列に介して接地されている。い１、トーンホイ
ールパルスａが出力されると、１ずセット端子Ｓに印加
されてシフトレジスタ９の出力はすべて”０９１になる
。

このときトランジスタＴＲのベースにはランプドライブ
パルスｃが印加されていないので、トランジスタＴＲは
オフであるため、発光ダイオードＤ１〜Ｄ８はいずれも
発光しない。

続いて、ゲート回路８よりのクロックパルスｅによりそ
の山数だけシフトレジスタ９は直列入力の値”１″を第
１図中、右方向へ移動し出力する。

このクロックパルスｅが消失すると同時に第２図Ｃに示
す如くランプドライブパルスＣが出力されてトランジス
タＴＲをオンとする。

これにより、未だ”Ｏｎの１１になっている並列出力端
子Ｏｐにカソードが接続されている発光ダイオードと、
常にカソードが接地されている発光ダイオードＤｏとが
夫々発光する。

次に、再びトーンホイールパルスａが入来すると、これ
と同時にランプドライブパルスＣが消失して発光ダイオ
ードがすべて消灯し、かつセットパルスｄが入来してシ
フトレジスタ９の出力をすべて”ＯＩ＋としシフトレジ
スタ９に前回記憶されていた内容をすべてクリアする。

このクリアされた状態のシフトレジスタ９は続いて再び
供給り−ル１の回転周期に比例した数のクロックパルス
ｅを端子Ｋに印加せしめられる。

これにより、シフトレジスタ９はクロックパルスｅの山
数だけ直列入力の値！１１０を第１図中、右方向へ移動
し出力する。

そしてランプドライブパルスＣが入来して発光ダイオー
ドが発光せしめられる。

以上の動作を繰り返す。

ここで、テープの始端では第３図に示すように回転周期
Ｔが最良で、従ってゲート回路８を通過する基準周波数
のパルス数は最も多いので直列入力が右端１で移動せ□
□□られ、発光ダイオードＤｏのみが発光する。

テープが進むにつれて供給リール１の回転周期が短かく
なり、これによりシフトレジスタ９のシフト量が減るた
め、発光ダイオードＤ。

及びＤｌ＋ Ｄ□−Ｄ２ ＋ Ｄ□ −Ｄ ３ 。・・
・というように順次同時に発光し、テープの後端ではす
べての発光ダイオードが同時に発光する。

また、上記発光ダイオードＤ ｌ”−Ｄ ｓは、前述し
た如く複数の出力端子を有するシフトレジスタ９に適当
なる選択によって接続されているため、供給リール１０
回転周期は演奏時間ｔに対して第３図に示す曲線が補正
されて直線的関係で表示される。

すなわち、テープ位置は点滅する発光ダイオードＤ。

−Ｄ８の数により表示される。また、シフトレジスタ９
は複数の出力端子を有しているので、発光ダイオードＤ
１〜Ｄ８を接続がえすることが可能で、表示の仕方を一
部に限ってこ筐かく表示する等いろいろ変形の表示法が
可能である。

なお、上記発光ダイオードＤ。

は供給リール１が回転している限り常に点滅するため、
供給リールの回転検出用にも用いることができる。

なト、テープの厚みが異なる場合、この表示装置は演奏
時間単位の表示はせず、テープ全体の走行位置を割合で
示していることになる。

また、上記実施例では供給リール１の回転周期を基準周
波数を基準にして測定しているが、巻取りリールの回転
周期を測定するようにしてもよい。

但し、この場合は上記実施例と同様にテープ位置を表示
するために発光ダイオードを１つずつ点灯していくよう
にするには、第３図に示す曲線が左右反対となるからシ
フトレジスタ９の並列入力をｎ 、 Ｉ＋に、直列入力
をＯ″に接続すれば良い。

更に、トーンホイールパビレスａを得るためには上記実
施例に限ることはなく、その他様々の周知の変形例が考
えられるものである。

上述の如く、本考案になるテープ位置表示装置は、テー
プ供給リール又は巻取りリールの回転周期に応じたパル
ス幅のパルスを発生する手段と、所定の単一周波数信号
を基準信号として発振する発振器と、パルス発生手段の
パルス幅の期間だけ発振器の出力信号を通過させるゲー
ト回路と、ゲート回路を通過した発振器の出力信号の山
数だけ入力を所定方向にシフトせしめられシフト動作を
行なう複数の出力端子を有するシフトレジスタと、パル
スに同期してシフトレジスタの記憶内容をクリアした後
シフトレジスタのシフト動作を開始せしめる回路と、シ
フトレジスタの複数の出力端子に選択的に接続されシフ
トレジスタのシフト動作完了後再びシフト動作が開始さ
れる１での期間シフトが複数の出力端子のどの位置捷で
行なわれたかをテープ演奏時間に対して直線的関係で表
示する表示素子とよりなるため、テープ巻取り及び供給
リールのいずれか一方に巻回し終っていない途中状態の
他の装置で記録又は再生されたテープを新たに記録又は
再生する場合にもテープ位置を表示でき、従来のように
途中でカウンタをリセットしてし１つてテープ位置が表
示できなくなるという現象を除去でき、常にテープ位置
を表示でき、特にテープが筐体内に収納されているテー
プ自動装填型記録再生装置に適用して効果的であり、又
、シフトレジスタの複数の出力端子に夫々表示素子を接
続したため、これらを種々の位置に選択して接続するこ
とによりリールの回転周期の演奏時間に対する曲線的特
注を補正して直線的関係で表示し得、更に、シフトレジ
スタは複数の出力端子を有しているので、表示素子の接
続位置を接続がえすることで、表示の仕方を一部に限っ
てと１かく表示する等種々の変形表示が可能である等の
特長を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置の１実施例の回路系統図、第２図Ａ
−Ｅは夫々第１図の動作説明用タイムチャート、第３図
は記録再生装置の演奏時間と供給リールの回転周期との
関係を示す図である。 １・・・供給リール、６・・・パルス発生器、７・・・
基準周波数発振器、８・・・ゲート回路、９・・・複数
の出力端子を有するシフトレジスタ、Ｄｏ−Ｄ８・・・
発光ダイオ− ド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. テープ供給リール又は巻取りリールの回転周期に応じた
   パルス幅のパルスを発生する手段と、所定の単一周波数
   信号を基準信号として発振する発振器と、該パルス発生
   手段のパルス幅の期間だけ該発振器の出力信号を通過さ
   せるゲート回路と、該ゲート回路を通過した該発振器の
   出力信号の山数だけ入力を所定方向にシフトせしめられ
   シフト動作を行なう複数の出力端子を有するシフトレジ
   スタと、該パルスに同期して該シフトレジスタの記憶内
   容をクリアした後シフトレジスタのシフト動作を開始せ
   しめる回路と、該シフトレジスタの該複数の出力端子に
   選択的に接続され該シフトレジスタのシフト動作完了後
   再びシフト動作が開始される１での期間該シフトが複数
   の出力端子のどの位置１で行なわれたかをテープ演奏時
   間に対して直線的関係で表示する表示素子とよりなるこ
   とを特徴とするテープ位置表示装置。