JPS5834220Y2 - 鏡戸ユニツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、襖、障子等引違い建具の鴨居・敷居間に装着
される鐘声ユニットに関する。

一般に、お茶、お華や踊りの所作もしくは着物の着付等
を行なうに際し姿見があると便利であり、また、必要に
より多く用いられている。

ところか゛、現今の我国住宅事情の下においては、姿見
、すなわち全身を写す程の大型の鏡の置き場所に困るこ
ととなり、他方、据え付けであるものは、常に、物がぶ
つかることにより生じうる破損の危険にさらされている
。

本考案の鐘声ユニットは斜上の点に鑑みてなされたもの
で、新築は勿論のこと既存の住宅にも取付けられ、更に
、その置き場所に困ることがなく、しかも、必要に応じ
て部屋内に出し入れしうろことをその目的とする。

上記目的を達成するために本考案は、襖、障子等引違い
建具の鴨居・敷居の畦間に装着され、それ自体当該建具
同様左右に開閉摺動のなしうる鎧戸ユ１ニットを提供せ
んとするものである。

以下、本考案を図面に示した一実施例に基づいて説明す
る。

本考案は、第１図ないし第３図に示すように、下端にガ
イドレール２を設けた横長状の支承具１を鴨居３の畦４
に取付けると共に、支承具１の下部に鎧戸５を摺動自在
に取付けて構成され、しかして、鴨居３と敷居１１間を
摺動すべき一組の引違い建具、すなわち本例では襖１４
．１５のうち、表側建具、すなわち表側の襖１４の裏面
部適所に横長状のガイド部Ａを設け、更に、鎧戸５は、
鏡本体６の四周が枠体７，８．９で囲まれると共に、そ
の上枠７の上端適所にはガイドレール２内を転動する案
内子１０．１０が設けられ、下枠８の下端適所には敷居
１１の畦１２を転動する滑り子たる車輪１３．１３が設
けられ、且つ、上記ガイド部Ａに係合する係合部Ｂが設
けられている。

この本案鐘声ユニットは、表側の襖１４と裏側の襖１５
との間において、該襖１４に案内されつつ左右に開閉摺
動がなされるように構成されている。

上記支承具１は、アルミニウム、アルミ合金等の軽量金
属部材より成り、釘（図示せず）により鴨居畦４に取付
けられている。

ガイドレール２も支承具１と同様に軽量金属部材より成
り、支承具１の下端に設けられている。

このガイドレール２は、支承具１にネジ１６によって取
付けられており、その取付は上下位置を調整しうるよう
にネジ孔が縦長形状をなしている。

もつとも、支承具１とガイドレール２を一体成形したも
のを用いてもよい。

鏡片５の枠体７，８．９はアルミ押出型材より成り、そ
れぞれバッキング１７を介して鏡本体６を囲んでいる。

上枠７の上端には、少なくとも二個の案内子１０．１０
が設けられて回転自在に枢支され、これが鏡片５の開閉
摺動時にガイドレール２内を転動するように構成されて
いる。

同様に、下枠８の下端には、少なくとも二個の滑り子た
る車輪１３．１３が設けられている。

この車輪１３は、上述したように、敷居畦１２上を転動
するもので、該畦１２に常に摺接するようにスプリング
１８により下方に押圧されている。

もつとも、上述した如く車輪１３に限らす１、単なるコ
ロ状のもの等任意の滑り子を用いてよい。

鏡片５には、襖１４の裏面部に設けたガイド部Ａに係合
する係合部Ｂが設けられている。

本例の場合、ガイド部Ａに断面り形状の横長状部材を用
い、これを襖１４の下縁１４ｂに釘付けして下部開口の
溝条を形威しており、他方、係合部Ｂは、ガイド部Ａに
係合すべく、断面り字状の突条で構成している。

このように、ガイド部Ａに係合部Ｂを係合させた場合は
、開閉摺動に際して鏡片５の横振れを防止しうるもので
ある。

また、ガイド部Ａにより下部開口の溝条を形威し、これ
に保合部Ｂを係合させる方式は、当該係合自体を容易に
行なわせうるものである。

すなわち、襖１４を上方に若干持ち上げる作業のみにて
なしうるものである。

第４図は、襖１４にアルミ型材を用いた場合の下框部分
の斜視図で、本例においては、襖１４の下框１４Ｃにガ
イド部Ａを一体成形している。

この場合も係合部ＢはＬ字状の突条より構成している。

なお、係合部Ｂを、下枠８に枢支される転動子等の案内
子で構成してもよい。

第５図は、アルミ型材より成り襖下框１４ Ｃのガイド
部Ａを横向きＴ字状の突条とし、これを上下より挟持す
る形に係合部Ｂを構成しているものである１゜なお、ガ
イド部Ａ及びこれに対応する係合部Ｂは、両者が係合し
て鏡片５の横振れが回避しうるものであれば、その形状
及び形成個所等は適宜になしてよい。

また、鏡片５の縦枠９には連係ピン１９が支軸２０を支
点として回動自在に設けられており、他方、表側の襖１
４の縦縁１４ａには上記ピン１９に対応してＬ字状の受
は具２１が設けられている。

連係ピン１９は、所望により鏡片５を襖１４に連係・追
随せしめる部材で、これを回動して受は具２１に係合さ
せれば、鏡片５と襖１４は一体的に開閉することとなる
。

この連係′ピン１９及び受は具２１は、鎧戸縦枠９及び
襖縦縁１４ ａの端部に設けることが好ましい。

なお、連係ピン１９は、本例の如き回動方式のもののほ
か、差込み方式、フックボルト状の引掛は方式等の任意
の手段を用いてよい。

以上説明したように、本考案に係る鐘声ユニットは、下
端にガイドレールを設けた支承具を鴨居の畦に取付ける
と共に、この支承具の下部に鏡片を取付けて構成してい
るので、新築は勿論のこと既存の住宅にも取付けられ、
更に襖、障子等の引違い建具間に装着せられるのでその
置き場所に困ることがなく、シかも鏡片は開閉摺動自在
に構成されていることから必要に応じて部屋内に出し入
れすることができ、更にまた、襖等建具の適所に設けた
ガイド部に鏡片の係合部が係合するようになされている
ので、開閉摺動に際して鏡片の横振れを阻止しうる等の
効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る鐘声ユニットの使用状態を示す正
面図、第２図は本案ユニットの縦断側面図、第３図は鏡
片の車輪部分を示す一部縦断正面図、第４図は襖にアル
ミ型材を用いた場合の下框部分の斜視図、第５図はガイ
ド部及び係合部の他の実施例を示す一部縦断側面図であ
る。 １・・・・・・支承具、２・・・・・・ガイドレール、
３・・・・・・鴨居、４・・・・・・鴨居畦、５・・・
・・・鏡片、６・・・・・・鏡本体、７，８．９・・・
・・・枠体、１０・・・・・・案内子、１１・・・・・
・鴨居、１２・・・・・・敷居畦、１３・・・・・・車
輪、Ａ・・・・・・ガイド部、Ｂ・・・・・・係合部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下端にガイドレールを設けた横長状の支承具を鴨居の畦
   に取付けると共に、この支承具の下部に鎧戸を摺動自在
   に取付けて構成され、上記鴨居と敷居間を摺動すべき一
   組の引違い建具のうち表側建具の裏面部適所には横長状
   のガイド部を設け、上記鎧戸は、鏡本体の四周が枠体で
   囲まれると共に、その上枠上端には上記ガイドレール内
   を転動する案内子が設けられ、且つ、下枠下端には敷居
   の畦を転動する滑り子が設けられると共に、上記ガイド
   部に係合する係合部を設けて成ることを特徴とする鐘声
   ユニット。