JPS5834130B2 - Ｘ線テレビ透視時に於ける被曝量減少装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はＸ線の照射量をビームＸ線を用いて被験者に
あて、Ｘ線の被曝量を減少するＸ線透視時における被曝
量減少装置に関する。

人体等に於いて、疾病等の検査にＸ線投影装置が屡々用
いられる。

近年は被験者に対しＸ線量を極力減らして照射するため
、その結果当然起りうる現象として、蛍光板に写し出さ
れた透過影像は暗く、不明瞭の陰影を電子的に増幅して
明瞭な影像とすると同時に、験者にＸ線被曝効果を減少
させるためにテレビの撮像と受像装置を併用している。

しかし、従来のＸ線テレビを用いた投影装置でも第１図
のように、例えば被験者の胸部にＸ線を照射する場合、
胸部全体に所要時間Ｘ線を照射するように構成されてい
るから、被験者に与えるＸ線の被曝量が比較的多量であ
るため、これを減少させることが要望されている。

上記被曝量を減少させるためにテレビの増幅器感度を上
げ、Ｘ線の量を減らすとテレビ映像の画質が悪化する等
の欠点がある。

本発明の目的は、上記の点に鑑み、テレビ画像が点の走
査によって作製されていることを利用して、被験者に点
のＸ線を走査させて照射し、被験者が受ける被曝の量を
更に減少させるＸ線テレビ透視時に於ける被曝量減少装
置を提供することにある。

本発明の特徴は、Ｘ線のビームを作り、テレビカメラの
水平走査信号に同期させてＸ線ビームを走査することに
ある。

以下、図示の実施例によって本発明を説明する。

第２図で被曝量減少装置はＸ線発生装置１０発生するＸ
線２を、離退性材料例えば鉛で作られた走査板３の透孔
３ａを通して被験体４にビームＸ線を照射する。

被験体４を透過したビームＸ線２ａは、蛍光板５上に被
験体の骨格、内臓などを影像としてあられす。

蛍光板５上に生じた影像はＸ線用蛍光増幅装置６で増幅
し、撮像管のターゲツト面をテレビカメラ装置７の走査
ビームで撮像走査して、影像はテレビ受像装置８のブラ
ウン管８１面で験者が観察するように構成している。

上記テレビカメラ装置７でとらえた影像は一旦ビデオテ
ープレコーダ９に録画して、適宜テレビ受像装置８で観
察するようにしてもよい。

上記走査板３は回転円板状に形成し、回転円板３１は回
転軸３２で保持して回転運動させる。

回転円板３１には第３図のように、多数の透孔３３ｂ。

３３ｃ 、３３ｄ・・・を螺旋、状に穿設配列する。

各透孔３３ｂ 、３３ｃ 、３３ｄ・・・間の間隔およ
び回転円板３１０回転速度はテレビカメラ装置７の水平
走査信号にあわせて選定し、テレビカメラ装置７から回
転軸３２の駆動源３４に同期信号Ｓを送って同期回転さ
せる。

通常のテレビ装置では毎秒６０フイールドで３０フレー
ムの画像を、■フレームの画像は１２５本の走査線で形
成してモニターのブラウン管８１面に送っているから、
上記透孔３３の間隔を例えば約３度、回転速度毎秒−０ 回転に設定すると、回転円板３１０回転で、回転円板３
１の最外第１の透孔３３ｂを通過したビームＸ線２ａで
第１段目の走査線に応じた走査Ｘ線２１を、第２の透孔
３３ｃを透過したビームＸ線で第２段目の走査線に対応
する走査Ｘ線２２をと、順次回転円板３１の回転運動に
あわせてＸ線の走査をおこない、回転円板３１０１回転
で画像１フレ一ム分のＸ線走査をおこなう。

上記透孔を通過したビームＸ線２ａは被験体に照射し、
被験体を透過したビームＸ線２ａは蛍光板５上に影像を
作る。

上記走査Ｘ線はテレビカメラ装置７の走査信号と同期し
ているので、蛍光板５上の影像がブラウン管８１面に送
像されてその集積画像を観察することができる。

上記透孔３３ａ 、 ３３ｂ 、３３ｃ・・・は丸孔で
もよいし、回転円板３１０曲率を考慮して回転軸３２方
向に向いた長孔で形成してもよい。

第４図は透孔を横長の長孔３５で形成し、一つの透孔３
５ａを通過したビームＸ線２ｂが複数本の水平走査信号
に対応するように構成した水平走査板３１の例である。

上記走査板３は上記のように回転円板３１で構成する以
外に、左右に摺動運動する走査板に透孔を穿設して、ビ
ームＸ線を走査してもよい。

さらにＸ線発生装置１を水平走査信号に同期させて揺動
をおこなって、ビームＸ線を被験体に照射させてもよい
。

本発明は上述のように構成したから、仮りに従来と同量
のＸ線をＸ線発生装置から送り出しても、被験体に所要
時間広範囲に全量が照射されず、走査板で遮られた少量
のビームＸ線が被験体を走査しながら照射するので、被
験体の被曝量は従来の被曝量に比し数十分の−乃至数百
分の一以下に減少されることとなる。

と同時にモニターのテレビ受像装置のブラウン管面には
従来と同じ明瞭なモニター画像を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のＸ線テレビ受像装置によるＸ線投影手段
の説明図、第２図は本発明の被曝量減少装置を用いたＸ
線テレビ受像装置によるＸ線投影手段の説明図、第３図
は同上離退性走査板の拡大説明図、第４図は同上性の構
造の離退性走査板の拡大説明図である。 １・・・Ｘ線発生装置、２・・・Ｘ線、２ａ、２ｂ・・
・ビームＸ線、２１ 、２２・・・走査Ｘ線、３・・・
走査板、３１ ・・・回転円板、３ａ、３３，３３ｂ、
３３ｃ。 ３３ｄ 、３５．３５ａ・・・透孔、３２・・・回転軸
、３４・・・駆動源、４・・・被験体、５・・・蛍光板
、６・・・Ｘ線用蛍光増幅装置、７・・・テレビカメラ
装置、８・・・テレビ受像装置、８１・・・ブラウン管
、９・・・ビデオテープレコーダ、Ｓ・・・同期信号。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ Ｘ線発生装置とテレビカメラの間に多数の孔を螺旋
   状に配夕］ルた離退性走査板をテレビカメラの水平走査
   信号に同期して運動するように配置し、上記多数の孔を
   通過するビームＸ線を被験体に照射するＸ線テレビ透視
   時に於ける被曝量減少装置。