JP3296013B2 - X線ct装置 - Google Patents

X線ct装置

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JP3296013B2 JP09533693A JP9533693A JP3296013B2 JP 3296013 B2 JP3296013 B2 JP 3296013B2 JP 09533693 A JP09533693 A JP 09533693A JP 9533693 A JP9533693 A JP 9533693A JP 3296013 B2 JP3296013 B2 JP 3296013B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、歯科用に適したX線
CT装置に関する。
【0002】
【従来の技術】歯科において、歯根やその付近の骨の状
況を知ることは、う歯や歯周病の診断や治療計画、予後
の診断のために重要である。従来、主として単純X線撮
影やパノラマ撮影によって歯根などを撮影している。患
部の状況をさらに詳しく知りたい場合には、X線CT装
置が用いられることもある。このX線CT装置は、一般
的には人体の腹部などを撮影するに適したように作られ
ているので、歯科用として、スライスの厚さを細かく設
定したり、パノラマのように歯の状態を展開して見せる
ために、歯科専用のソフトウエアも開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。従来のX線CT装置は、腹部などの撮影を可能に
するためにガントリの径が大きく形成されており、ま
た、被検体を載せるためのベッドなどが必要であり、装
置全体としてかなり大型で、高価なものである。そのた
め、歯科の診断・治療にも有用ではあるが、一般の歯科
診療所に充分普及するに至っていない。
【0004】また、従来のX線CT装置で用いられるX
線検出器は、小形のX線検出素子(例えばBGO結晶)
を多数配置したものを用いている。検出素子のピッチを
小さくすると空間分解能が上がるのであるが、その反
面、S/Nの低下、コストアップを招くなどの弊害が生
じるので、検出素子のピッチをあまり小さくすることが
できない。そのため、従来のX線CT装置では、検査部
位が小さい歯科用途では空間分解能が不足するという問
題点がある。
【0005】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、歯科用途に適した小型軽量で、しか
も高い空間分解能を得ることができるX線CT装置を提
供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、この発明に係るX線CT装置は、被検体の頭部の進
入を許容する釣鐘状を呈し、外部光から遮蔽された内部
空間をもつ暗箱と、前記暗箱内の下端に水平面に対して
傾斜した状態でリング状に配置され、X線が入射するこ
とによって発光する蛍光体と、前記暗箱の頂部に設けら
れ、前記蛍光体の発光像を撮像するテレビカメラと、前
記暗箱の下端周囲を旋回可能に支持され、前記暗箱の下
端をかすめて反対側の蛍光体に達するようにX線を照射
するX線照射手段と、前記テレビカメラからの映像信号
に基づいて断層像を再構成する画像再構成手段とを備え
たものである。
【0007】
【作用】この発明の作用は次のとおりである。暗箱を被
検体の頭部にかぶせた状態で、その周囲をX線照射手段
が旋回する。X線照射手段から照射されたX線は、暗箱
の手前下端をかすめて被検体の検査部位を透過し、反対
側の蛍光体に達する。X線が入射することにより蛍光体
が発光する。X線照射手段が暗箱の周囲を旋回すること
によって得られた蛍光体の発光像は、テレビカメラで撮
像されて画像再構成手段に送られる。画像再構成手段は
テレビカメラからの映像信号に基づいて断層像を再構成
する。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
説明する。図1はこの発明に係るX線CT装置の一実施
例の概略構成を示した図、図2は図1のA−A矢視図で
ある。
【0009】図において、符号Mは被検体の頭部であ
り、検査部位は顎関節、歯根などの歯科領域部分であ
る。符号1は、被検体の頭部Mの進入を許容する釣鐘状
を呈し、外部光から遮蔽された内部空間をもった暗箱で
ある。X線が入射する暗箱1の下部内側には、例えばア
ルミニウムやプラスチックなどX線透過材料で形成され
たリング状のX線透過窓1aがある。また、X線透過窓
1aと反対側の外壁には、鉛などのX線遮蔽材料からな
るX線遮蔽板1bが付設されている。
【0010】暗箱1内の下端には、水平面に対して中心
側が低くなるように傾斜した状態(図中の傾き角度θが
170度程度)で配置されたリング状の蛍光体2があ
る。蛍光体2は被検体の頭部Mを透過したX線を可視光
像に変換するためのものである。また、暗箱1の頂部に
は、蛍光体2の発光像を撮像するために、レンズ3aを
含むテレビカメラ3が取り付けられている。
【0011】暗箱1の軸心P回りに回転可能に支持され
たLの字形の支持アーム4の下端にX線管5が取り付け
られており、モータ6により支持アーム4が回転駆動さ
れることにより、X線管5が暗箱1の下端周囲を少なく
も180度旋回できるように構成されている。X線管5
は、そこから照射されたX線が暗箱1の手前側下端をか
すめて被検体の頭部Mを透過し、反対側の蛍光体2に入
射するように、若干傾斜した状態で支持されている。な
お、モータ6の回転軸にロータリエンコーダ7が接続さ
れており、このロータリエンコーダ7によってX線管5
の位置検出を行うようになっている。
【0012】図2に示すように、暗箱1とX線管5との
間に、X線管5とともに旋回するフィルタ8が配置され
ている。このフィルタ8は、中央で薄く、両端部で厚く
なるようにアルミニウムなどを成形して作られている。
フィルタ8は、その肉圧部を通過したX線を減衰させる
ことにより、被検体の頭部Mを外れたX線が蛍光体2に
入射しても、蛍光体2の発光輝度が高くなり過ぎないよ
うする。
【0013】図1に戻って、テレビカメラ3から出力さ
れた映像信号はA/D変換器9でデジタル信号に変換さ
れ、さらに対数変換器10で対数変換された後、コンピ
ュータで構成された画像再構成部11に与えられる。画
像再構成部11は、入力された映像信号を基に、検査部
位の断層像を再構成する。再構成された断層像はモニタ
12に映し出される。
【0014】次に、上述した構成を備えた実施例装置の
動作を説明する。図2に示すように、X線管5を所定位
置から一定方向(ここでは右回り)に、少なくとも18
0度とX線束の開き角度との和に相当する角度分旋回さ
せながらX線を照射する。X線は連続的に照射してもよ
いし、パルス的に照射してもよい。照射されたX線は、
暗箱1の手前側の下端をかすめて被検体の頭部Mを透過
し、反対側の蛍光体2に入射する。図3は、X線管5が
図2の位置にあるときに、蛍光体2の発光像がテレビカ
メラ3で撮像されて得られたデータ領域を示す。図中の
斜線領域が一回のX線照射によって得られる有効データ
領域Dである。なお、図3では、一画面は512×51
2のピクセル群で構成されている。X線管5の旋回とと
もに有効データ領域Dも右回りに移動し、X線管5が少
なくとも180度とX線束の開き角度との和に相当する
角度分旋回することにより、画像再構成に必要なデータ
が採取される。
【0015】蛍光体2は水平状態から若干傾斜している
ので、図4に示すように、被検体の断層厚さtが蛍光体
2上では厚さTに拡大される。例えば1mmの断層厚さ
tは、蛍光体2上では5〜10mmに拡がる。つまり、
被検体の断層像の1画素は、撮像された発光像の数画素
に対応することになる。そこで、画像再構成部11で
は、図5に示すように、実線矢印で示したX線入射方向
の複数の画素のデータを積算して得られた結果を一つの
データとして取り扱うことになる。この場合、X線管5
(X線焦点)の位置が変わると、図5中に破線矢印で示
したように、X線の入射方向が変わるので、精度よく画
像を再構成する場合には、ロータリエンコーダ7で検出
されたX線管5の位置に応じて、一つのデータを得るた
めの画素の位置を変えていく。このようにして得られた
被検体の断層面のデータを使って、周知のコンボルーシ
ョン法などにより画像を再構成し、得られた断層像がモ
ニタ12に表示される。
【0016】なお、図6に示すように、透過X線は蛍光
体2に対して水平に近い状態で入射するので、X線が垂
直に入射する場合に比較して、蛍光体2の実効厚さd
(蛍光体2中のX線の経路長さ)が厚くなる。したがっ
て、それだけ蛍光体2の変換効率が高くなるので、透過
X線を感度よく検出することができる。
【0017】次に、実施例装置によって複数のスライス
画像を得る手法を説明する。図7に示すように、一回の
X線照射によって、図中に斜線で示した検査部位を透過
したX線が蛍光体2に入射する。検査部位の上側スライ
スSU を透過したX線は蛍光体2の上側に入射し、検査
部位の下側スライスSD を透過したX線は蛍光体2の下
側に入射する。したがって、図8に示すように、リング
状に採取された有効データ領域Dを同心円状の複数のデ
ータ領域D1 〜DN (Nはスライス数)に分割し、各デ
ータ領域ごとに画像を再構成すれば、複数枚のスライス
画像を容易に得ることができる。
【0018】上述した実施例では、静止した暗箱1に対
して、斜め下方向からX線を照射するように構成したの
で、合対向する位置からX線を照射した場合、X線の経
路が少し異なってくる。そのため、画像にアーチファク
トを生じる可能性がある。これを防ぐために、図9に示
すように、暗箱1の軸芯Pを鉛直軸Oに対して少し傾斜
させて取り付け、X線管5の動きに同期させて、X線管
5に対向する暗箱1の下端部が少し持ち上がるように暗
箱1を歳差的に変位させる。このように構成すれば、X
線を水平に照射することができるので、対向する位置か
らのX線の経路が同じになり、画質を向上させることが
できる。
【0019】図1に示した実施例では、リング状の蛍光
体2を中心部から外側に向かって高くなるように傾斜状
態に設置したが、蛍光体はその中心部から外側に向かっ
て低くなるように傾斜状態に取り付けてもよい。
【0020】また、暗箱1をできるだけ小さくするため
に、図10に示すように、蛍光体2とテレビカメラ3と
の間の光路を、反射鏡13などを使って折り曲げて構成
してもよい。
【0021】さらに、テレビカメラ3の前段に、液晶を
使った空間光変調素子や、マイクロチャネルプレートな
どの光増幅装置を配備して蛍光体2からの光強度を増幅
するのも好ましい。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、被検体の頭部にかぶせられる暗箱内にリン
グ状の蛍光体を傾斜状態に取り付けるとともに、暗箱の
周囲からX線を照射し、被検体を透過したX線を前記蛍
光体で検出し、その発光像をテレビカメラで撮像して得
られたデータに基づき、被検体の断層像を再構成してい
るので、従来のX線CT装置に比較して極めて小型で、
かつ軽量な歯科用途に適したX線CT装置を実現するこ
とができる。
【0023】また、X線検出手段として蛍光体とテレビ
カメラを用いるので、多数のX線検出素子を並設してX
線を検出していた従来のX線CT装置よりも高い空間分
解能を得ることができる。
【0024】さらに、蛍光体に対して透過X線が斜め方
向に入射するので、蛍光体の実効厚さが増し、透過X線
が効率よく可視像に変換され、感度のよいX線CT装置
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るX線CT装置の概略
構成を示した図である。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】有効データ領域の説明図である。
【図4】被検体の断層厚さと蛍光体上のその厚さとの関
係を示す図である。
【図5】有効データ領域内の各画素の読み取り方向の説
明図である。
【図6】蛍光体の作用説明図である。
【図7】マルチスライス撮影の説明図である。
【図8】マルチスライス撮影時のデータ領域の説明図で
ある。
【図9】別実施例の概略構成を示した図である。
【図10】さらに別の実施例の概略構成を示した図であ
る。
【符号の説明】
M…被検体の頭部 1…暗箱 2…蛍光体 3…テレビカメラ 4…支持アーム 5…X線管 6…モータ 11…画像再構成部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体の頭部の進入を許容する釣鐘状を
    呈し、外部光から遮蔽された内部空間をもつ暗箱と、前
    記暗箱内の下端に水平面に対して傾斜した状態でリング
    状に配置され、X線が入射することによって発光する蛍
    光体と、前記暗箱の頂部に設けられ、前記蛍光体の発光
    像を撮像するテレビカメラと、前記暗箱の下端周囲を旋
    回可能に支持され、前記暗箱の下端をかすめて反対側の
    蛍光体に達するようにX線を照射するX線照射手段と、
    前記テレビカメラからの映像信号に基づいて断層像を再
    構成する画像再構成手段とを備えたことを特徴とするX
    線CT装置。
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