JPS5833928B2 - クランプソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はクランプ装置に関するものであり、更に具体的
に言えば、異なる数量のケーブルをクランプし且つひず
みを除去するための単純な構造のクランプ装置に関する
ものである。

ケーブル・クランプ装置は精密な寸法を要しない単純な
構造でなければならないが、一方組立てが簡単で且つケ
ーブルを確実に支持し得ることが必要である。

更に、広範囲に適用し得るような単一の型及びデザイン
のクランプ装置が用いられることが望ましい。

本発明によるクランプ装置の構造は、例えば鋼板の様な
弾性薄板材の単一素材から形成された支持脚部材とケー
ブルと係合するスプリング・クランプ部材とを具備する
。

クランプ装置を使用するために必要な唯一の協働部材は
、ケーブルが保持されるべき表面を形成する一対の開孔
を有するプレートである。

ケーブルを両側の脚部によりまたぐようにして保持する
ためにクランプ装置をプレートに組込む際には、折り返
された脚部の末端部が対向プレートの裏面を離れて弾き
戻る迄垂下脚部を協働プレートの一対の開孔中に挿入だ
けで確実に保持される。

特にフラット・ケーブルを保持するのに適した図示のデ
ザインの場合には、単一のケーブル若しくは多数の積層
ケーブルをクランプするのに適しており、同様に異なる
厚さの協働開孔プレートにも適用し得る。

従って、同じ型及び寸法のクランプ装置はケーブルの数
量の如何のみならず、また異なる厚さのパネルにも使用
され得、比較的薄い金属面若しくは比較的厚いフレーム
素子もクランプすることが可能である。

更に、クランプ装置の収容力を適度に越えて保持する場
合には、脚部の終端部から離れて配置されたクランプ脚
部の肩部によって保持され得る。

本発明の目的は単純なデザインで取付けが簡単でしかも
必要な協働部材が最小限度でよいケーブル・クランプ兼
ひずみ除去装置を提供することにある。

本発明の他の目的は単一の型で異なる数量のケーブルを
クランプするのに使用し得、且つ異なる厚さの協働開孔
部材と協働し得るクランプ装置を提供することにある。

以下に図面を参照して本発明の良好なる実施例を詳細に
記述する。

第１図乃至第３図を参照するに、クランプ兼ひずみ除去
装置１０は、例えば薄鋼板の如き弾性材料の単一素材か
ら作られる。

概して平坦なボディ１１は長手方向前端部１２で折り曲
げられて鋼柱を増強する。

長手方向後部は下方向に折り曲げられてボディ１１の下
側に延びるスプリング・アーム１３を形成する。

ボディ１１とスプリング・アーム１３との連接部におり
る円筒状面１４は、スプリング・アームがボディと接触
して押し下げられる際弾性材料が弾性限度の範囲内に留
まるのを許容するのに充分な大きさの半径である。

スプリング・アーム１３は末端部の境界縁に隣接する脹
み面１５を有する。

ボディの横方向縁の各々から垂下がるのは折り返し末端
部１８を有する垂下脚部（以後単に脚部という）１７で
ある。

脚部１７は最初の広がり部分２０から延びて両側に肩部
２３を有する一定の幅に狭められた部分２１を具備する
。

脚部の末端部は反対側の肩部２６を有するタブ２５で終
る。

図示の如きクランプ装置１０は特にフラットケーブルに
使用するのに適しており、単−若しくは多重に積層され
たフラットケーブルを保持し得る。

第１図に示されている如く、クランプ１０は一対の離隔
された開孔３２を有するプレート３０と協働してケーブ
ル３３を両側の脚部によりまたぐようにして保持する。

通常のクランプ動作は第４図に示される如く、−組の積
層ケーブル３４がプレート３５とスプリング・アーム１
３との間に保持される。

脚部１７が開孔３６を貫通して挿入される際に、末端部
１８は協働するプレート（以下単にプレートという）の
下面３７の下方位置に弾き戻る、即ち復原する。

この位置において、末端部１８はプレートに対してクラ
ンプを確実にロックし、そして振動の結果として離脱さ
れることがない。

プレートの板厚が厚いため若しくは保持されるケーブル
が多数のため並びにその両方の原因のために、バイアス
スプリング・アーム１３に抗してクランプを押し下げて
タブ２５を十分にプレート４２の下面４１を越えて位置
決めすることが不可能な場合には、タブ２５に隣接する
肩部２６が下面４１を越えて延在することにより可能に
なり、従って、この様な肩部２６が下面４１で係合位置
に弾き戻ってクランプを保持する。

この場合の配置は第５図に示されている。

実際には、脚部１７の肩２３が協働開孔３２内への挿入
を制限する。

図示の如き一実施例においては、肩２３と肩２６との間
の脚部の幅がプレート３０の協働開孔３２の直径の約２
／３であり、折り返し末端部１８が垂下部分２１から開
孔の直径にはマ等しい距離に離れて突き出る。

図示の如きデザインのクランプ装置ではケーブルの厚さ
により１若しくは多数のフラットケーブルを保持し得る
。

接地ケーブルの厚さの寸法は最小であるが異なる厚さの
絶縁ケーブルにも使用され得る。

このデザインの場合には、８本の接地ケーブルだけでな
く一般に７本以上使用される多重信号導線ケーブルをも
クランプし得る。

このスプリングアーム１３は単一のケーブルからクラン
プの最大限の収容力までの任意の数量の保持されたケー
ブルに対して正確な保持圧力を維持する。

即ち、ケーブルに損傷を与えるような圧力を及ぼすこと
なくケーブルを保持するのに十分な力である。

従って、異なる厚さのプレート及び異なる厚さで異なる
数量のケーブルにも単一型のクランプの使用が適用され
得る。

スプリング・アーム１３の前方縁の脹み面１５が脚部１
７相互間の横方向に延在するクランプされたケーブルと
ばゾ線接触することによりクランプ力及び対抗する保持
力を互に直接対抗させるので長手方向の片寄りによって
引き起される偶力を生じることがない。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明のクランプ兼ひずみ除去装置の開孔プレ
ートとの間にクランプされるケーブルとの関係を示す斜
視図、第２図は第１図のクランプ装置の側面図、第３図
は正面図、第４図はクランプが協働開孔プレートに組込
まれて積層ケーブルを普通の組立状態に閉じ込めた状態
を示す図、第５図はプレートの厚さとケーブルの積層の
厚さとの組合わせによりクランプ脚部の末端部がプレー
トの下面を越えて挿入されることを防げられた変形の組
立状態を示す図である。 １０・・・・・・クランプ、１１・・・・・・ボディ、
１３・・・・・・スプリング・アーム、１５・・・・・
・脹み面、１７・・・・・・脚部、１８・・・・・・末
端部、２３．２６・・・・・・肩部、２５・・・・・・
タブ、３０・・・・・・プレート、３２・・・・・・開
孔、３３・・・・・・ケーブル。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 上面及び下面並びに一対の離隔した開孔を有するプ
   レートとの間に物体を保持するクランプ装置において、 ボディ部と、 前記プレートの一対の開孔に対応して前記ボディ部の横
   方向の両縁から下方向に延びる一対の垂下弾性脚部と、 前記垂下弾性脚部の垂下部分と鋭角をなすように該脚部
   を折り返して形成された末端部と、前記プレートと前記
   ボディ部との間において物体を押圧して保持するために
   前記ボディ部の縦方向縁部から前記垂下弾性脚部の間の
   前記ボディ部の下の位置へ延びるスプリング・アームと
   、を具備し、 前記垂下弾性脚部及び前記末端部が前記プレートの上面
   から前記開孔に挿入され、前記末端部が前記プレートの
   下面に係合することにより前記開孔からの離脱が防止さ
   れるクランプ装置。