JPS5833737Y2 - 電気回路収納ケ−ス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はプリント基板や絶縁板を有する電気回路を収納
するケースに関するものである。

一般に、非常灯等の電気回路の構成は、全体をコンパク
ト化し、また組立てや保守を容易にするために、能動素
子を除く電源回路素子をプリント基板に組込み、このプ
リント基板をケースの底辺部に取付けている。

このケースとプリント基板との組付方法はネジ止めや、
かしめ、半田付けなどがあるが、簡単なものとして、ケ
ースに打抜きで各種の突起片を設け、この突起片でプリ
ント基板等を係止する方法がある。

この係止による方法は、従来では次のようになしていた
。

即ち、第１図に於て、１はケース、２はプリント基板、
３は絶縁板である。

ケース１は底面１ａと底面１ａの両側を対向させて折り
曲げた側壁１ｂで構成され、この底面１ａに前記絶縁板
３が敷設される。

またプリント基板２はケース１の底面１ａより浮かせて
、後述要領で側壁１ｂに係止されて取付けられる。

このプリント基板２の下面には電気回路のプリント配線
が施され、上面には各種の回路構成素子４が組付けられ
ている。

またプリント基板２と外部との配線はプリント基板２と
ケース１の底面１ａとの隙間を利用して行われるため、
プリント基板２の下面と絶縁板３との間から数本の絶縁
電線５が外部へ導出される。

尚、絶縁板３はプリント基板２の下面のプリントパター
ンとケース１の底面１ａとを確実に絶縁するために設け
られている。

次に、上記プリント基板２の係止構造であるが、これは
ケース１の側壁１ｂに設けた打出片６と切起片７とで行
っていた。

前者打出片６はプリント基板２をケース１の底面１ａか
ら一定の高さに係止するものであり、後者切起片７は打
出片６で係止されたプリント基板２の前後端面に接当し
て、プリンＩ・基板２が縦方向に動かないようにする。

ところで、上記切起片７は側壁１ｂから内側に向って、
単に１回だけ折り曲げただけの構造のものを用いていた
。

そのため切起片７の先端面がプノンＩ・基板２の前後端
面に沿ってケース１の内側に突出して、絶縁電線５の絶
縁被膜に当り、これを損傷する欠点があった。

本考案は上記従来の欠点に鑑み、これを改良・除去した
もので、例えば第２図に示すようなケース８にプリント
基板２や絶縁板３を装着する。

即ち、このケース８は従来同様に底面８ａと側壁８ｂを
有し、側壁８ｂには打出片９と切起片１０を設ける。

この打出片９はプリント基板２をケース８の底面８ａか
ら所定の高さに浮かせて係止するものためのであり、ま
た打出片９と底面８ａとの間に隙間を設け、この隙間に
シート状絶縁板３を嵌挿するようにする。

次に切起片１０はケース８の側壁８ｂから先ず内側に向
け、次いで外側に向けたＬ字状に折曲した切起部分から
戒るもので、この切起片１０の下端面はケース８の底面
８ａの側端面に接する。

そして、切起片１０の側壁８ｂからの折曲面１０’でも
って打出片９上のプリント基板２の前後端面を係止して
、プリント基板２の縦方向の抜けを防止する。

また、切起片１０はケース８の底面８ａの側端面と接す
ることにより、絶縁板３の前後端面も折曲面１０′でも
って係止し、シート状絶縁板３の縦方向の抜けをも防止
する。

尚、切起片１０は対向する側壁８ｂ、８ｂの夫々反対の
側端部に１個づつ設ければよい。

また切起片１０や打出片９はケース８の板金からの打抜
き時に形成すればよい。

以上説明したように、本考案によればプリント基板や絶
縁板がＬ字状の切起片で係止されるため、プリント基板
や絶縁板の形状を簡単にでき、またケースへの組付は保
持が容易になる。

また切起片をＬ字状になしたから、プリント基板から外
部に導出される絶縁電線が切起片の先端面に当って損傷
するようなことがなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の電気回路収納ケースの斜視図、第２図は
本考案に係る電気回路収納ケースの実施例を示す斜視図
である。 ２・・・・・・プリント基板、３・・・・・・絶縁板、
８・・・・・・ケース、８ａ・・・・・・底面、８ｂ・
・・・・・側壁、１０・・・・・・切起片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ケース底面に絶縁板を配置すると共に底面から離間して
   プリント基板を保持した収納ケースに於て、ケース側壁
   から底面に接するＬ字状の切起片をケースの内側から外
   側に向けて設け、該切起片のケース側壁からの折曲面で
   プリント基板及び絶縁板を係止させたことを特徴とする
   電気回路収納ケース。