JPS5833591Y2

JPS5833591Y2 - 腕時計ケ−スの中枠体

Info

Publication number: JPS5833591Y2
Application number: JP1981007559U
Authority: JP
Inventors: 昭清水
Original assignee: 巻田巧
Priority date: 1981-01-22
Filing date: 1981-01-22
Publication date: 1983-07-27
Also published as: JPS56133579U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は腕時計ケースの中枠体に関し、その目的は防塵
、防水及びショックを防ぐ緩衝の諸機構の他に、ブツシ
ュボタンに対応する接点機構をも備えた単一部材に一体
形成された中枠体な提供せんとするものである。

腕時計にあっては、ケースに装着されろ時計機構の保護
のため防塵、防水及び緩衝効果の高いものが望まれてい
るが、従来提案されているケースにあっては、これら諸
機構を単一部材で一体形成されているものは存在せず１
例えばスイス特許第２３７６５７号明細書には、プラス
チックスで袋状に一体形成した中枠の技術が開示されて
いる。

しかし、この中枠は防塵と防水効果の２点は期待できる
が、ショックな防ぐ緩衝効果は期待できない。

また、中枠の上端部に特別な装置がないため。ガラスと
胴部との接合部の防水効果にも疑問が残る構成であり、
しかも袋状の中枠であるために。

スイッチをどのように設けるかの説明がなく、その防水
機構の説明がないものであれば、このスイス特許の防水
装置は実施化できるか否か疑問である。

本考案は上記観点に鑑み創作したものであり。

防嘔、防水及び緩衝機構の他に、これら諸機構を損なう
ことのない接点機構をも備えた新規構成の中枠体に関す
るものである。

周知の如く、腕時計にあっては、そのケースに装着され
る時計機構の保護のため防塵、防水効果の高いものが望
まれ、さらにショック防止にも考慮しなげれびならない
ものである。

これは機械式の腕時計にあっても、電子式腕時計にあっ
ても前記効果の高いものが望まれている。

従来これら諸点につき、各種創作が存在しているが、多
くは上蓋とガラスの接合部、竜頭の接合部及び胴体と裏
蓋の接合部の計３ケ所にパツキン板バネ等の単品部材を
配して防塵、防水及び緩衝機構を施している。

しかし、かような構成では組立部品数が多く、構造が複
雑になり、いかに精密な効果を有する部材であっても、
コスト面で割高になる欠点は否定できないものである。

本考案は上記観点に鑑み考案されたもので、上記防塵、
防水機構及び緩衝機構を兼ね備えた単一部材で一体形成
される構造簡易な時計ケースの中枠体を提供せんとする
ものである。

以下本考案の実施例を図面を参照しながら説明すると、
本考案に係る中枠体の基本形状は１合成樹脂、ゴムのよ
うな若干弾性な有する軟質材を用いて、その内側は内部
に装着する時計機構の形状に、外側はこれを内装する時
計ケースの形状に合わせ、その内面及び外面形状を所定
形状の袋状に一体形成しである。

次に図面に従って各実施例について説明すると。

第１図、第２図に示す中枠体１は、特に導電を必要とし
ない時計ケース用のもので、側面２の上端部を内側に折
曲げ先端肉厚部３とした折曲片４な形成し、底面５に時
計機構を装着するための座部６を形成してあり、側面２
の外周及び底面５の下面に複数個のボス７．７．・・・
を突出してあり、また、側面２の内周及び底面５の内面
にボス８，８゜・・・、９，９．・・・を夫々複数個突
出しである。

さらにこの側面２０所定位置にブツシュボタン１０に接
する接点１１を外側に突出しである。

このような中枠体１は胴体１２、裏蓋１３から構成され
る時計ケース１４にその先端肉厚部３にガラス１５の外
周縁部を接合し、さらに胴体１２の上端段部１６とガラ
ス１５の外周縁部とを嵌合すると共に胴体１２の上端突
出端縁１７と中枠体１の折曲片４とを嵌合するようにし
て中枠体１を時計ケース１４に組込むものである。

第３図及び第４図に示す中枠体１８は、特に導電を必要
とする時計ケース用のもので、前記中枠体１とは底面５
の形状を若干具にするのみで、他の構成は同様のもので
あり、ブツシュボタン１０に接する測面２の所定位置に
通電性のある接点（リベット）１９を設けである。

なおこれら接点ＩＬ１９はブツシュボタン１０に対応し
た任意の数設けるものとする。

図中２０は時計機構を示している。

本考案は以上の構成であれば、胴体１２とガラス１５と
の接合部は、前記のように中枠体１゜１８によって、密
に嵌合するものであれば、その防塵、防水効果は完全で
あり、しかもボス７．７゜・・・の存在により、ショッ
ク防止作用として緩衝効果がある。

また、中枠体１，１８の内面に設げたボス８゜９、・・
・により、このボス８，９．・・・が目印となり、装着
する時計機構２０の位置決め操作が極めて簡易となり、
その装着は簡便となる効果がある。

さらに従来の竜頭あるいは胴体と裏蓋との接合部は１本
考案では接点１１．１９を設けであるし。

中枠体１，１８は袋状の構成であれば、これらの防塵、
防水効果は完全なものとなる。

以上のように本考案の中枠体は、軟質材で構成され、か
つ単一部材によって一体形成されているため、防塵、防
水効果に秀れたものがあり、しかもボスにより緩衝効果
にも秀れた効果がある。

また、中枠体の唄０面に設けた接点は、防塵、防水効果
を損なうスイッチ孔のようなＪ−ＪＬを穿設する構成の
ものではなく、小孔を必要としな（・リベット構成のも
のであれば、これら諸効果は完全な効果を期待できるも
のである。

さらに部品点数の削減により、加工、組立工程の省力化
が可能となり。

価格面も安価となる等実用的効果大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の中枠体を組込んだ腕時計ケースの縦断
面図、第２図はその中枠体、第３図は他の中枠体を組込
んだ腕時計ケースの縦断面図、第４図はその中枠体であ
る。１．１８・・・・・・中枠体、２・・・・・・側面、３
・・・・・・先端肉厚部、４・・・・・・折曲片、５・
・・・・・底面、７，９・・・・・・ボス１１，１９
・・・・・・接点。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

側面２の内外面と底面５の上下面に夫々複数個のボス７
．８，９．・・・を設げ、この側面２の先端部には内側
に折曲げた折曲片４から上方に起立する先端肉厚部３を
有する起立片を形成し、一方側面２の下端部には座部６
を介して平らな底面５を形成し、さらに前記側面２の所
定個所に任意数の接点１１．１９を設けた軟質材で袋状
に一体形成しでなる腕時計ケースの中枠体。