JPS5833479Y2 - ダンボウソウチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電気温風機などの暖房装置に関し、ヒーターに
よって有効に空気が熱せられ ヒーターの熱が水平方向
に有効に輻射される暖房装置を提供するものである。

従来のシーズヒーター等の棒状のヒーターを使用する暖
房装置は第３図に示すように空気の対流による熱交換が
効率よく行なわれるように各々のヒーター１，２，３．
４の上下方向の延長線を互にずらしていた。

すなわち、ヒーター２，４によって熱せられた空気が上
昇してヒーター１，３に当り、ヒーター１，３の温度が
異常に上昇して寿命が短くなったり、ヒーター１，３の
放熱効果が低下したりしないよう各々のヒーターの上下
方向の延長線を互にずらしていた。

しかし各々のヒーターの水平方向の延長線が重なってい
たためヒーター１，２より輻射される輻射熱は有効に水
平方向に輻射されないものであった。

室内を暖房する場合空気の対流によって室内全体の温度
が上昇するが、対流によって室内の温度が十分上昇する
には時間が掛り、対流のみで室内を暖房すると暖房装置
を動作させた後しばらくは寒いのをがまんしなければな
らない。

しかし一般にヒーターの輻射熱はヒーターを動作させた
後比較的短時間で十分放出されるようになる。

したがって暖房装置を動作させた後対流によって室内の
温度が十分上昇する１での間ヒーターの輻射熱によって
暖をとるようにすると暖房装置を動作させた後短時間で
暖をとることができる。

本考案は以上のことよりなされたもので、以下一実施例
について第１図、第２図に泊って詳細に説明を行う。

５〜１０は各々棒状のヒーターで、それぞれヒーター５
，６．ヒーター７．８、ヒーター９，１０で３組のＵ字
形となったシーズヒーターを形成している。

このヒーター５〜１０は上下方向の延長線がそれぞれ水
平方向に間隙ａｋもって互に重なることなく等間隔にな
るようずらして設けられている。

またヒーター５〜１０は水平方向の延長線がそれぞれ上
下方向に間隙ｂｉもって互に重なることなく等間隔にな
るようずらして設けられている。

ヒーター５〜１０は水平方向の延長線が暖房装置の本体
１１の前面に設けられたスリット１２（スリット１２の
上部は輻射熱放出用の開口部、下部は空気の流入用の開
口部）の各開口部のほぼ中央に位置するよう設けられて
いる。

１３は本体１１の上面に空対放出用の開口部として設け
られたスリットでヒーター５〜１０により熱せられた空
気が上方に抜ける開口部となっている。

本考案は以上のような構成よりなり、スリット１２の下
方より入った空気はヒーター５〜１０に熱せられてスリ
ット１３より上方へ放出される。

この時ヒーター６．８．１０によって熱せられた空気は
真直ぐ上昇するためヒーター５，７．９に当たることが
なくヒーター５，７．９の温度は異常に上昇せず、また
空気を効率よく温める。

またヒーター５〜１０より放出される輻射熱は水平方向
には例も障害物がないため効率良く放出される。

このためスリット１２の前方では暖房装置の動作開始の
後短時間で効率良く輻射熱が得られる。

以上のように本考案の暖房装置はヒーターによって有効
に空気が熱せられるとともにヒーターの熱が水平方向に
有効に輻射される実用価値の犬なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の暖房装置の一実施例における要部拡大
断面図、第２図は同斜視図、第３図は従来例の要部断面
図である。 ５〜１０・・・ヒーター １１・・・本体、１２・・・
スリット（開口部）、１３・・・スリット（開口部）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下方に空気の流入用の開口部、上方に空気の放出用の開
   口部、中部に輻射熱放出用の開口部を有する本体と、こ
   の本体内の上記輻射熱放出用の開口部と対向する部分に
   水平に複数設けた棒状のヒーターとを備え、上記複数の
   棒状のヒーターは水平方向と垂直方向に複数段設け、上
   記本体の前方より見た場合、各ヒーターの水平方向の延
   長線が互いに重ならないように、かつ上方より見た場合
   、各ヒーターの上下方向の延長線が互いに重ならないよ
   うにずらして配置した暖房装置。