JPH10277123A - サウナ装置 - Google Patents

サウナ装置

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JPH10277123A
JPH10277123A JP9084176A JP8417697A JPH10277123A JP H10277123 A JPH10277123 A JP H10277123A JP 9084176 A JP9084176 A JP 9084176A JP 8417697 A JP8417697 A JP 8417697A JP H10277123 A JPH10277123 A JP H10277123A
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61HPHYSICAL THERAPY APPARATUS, e.g. DEVICES FOR LOCATING OR STIMULATING REFLEX POINTS IN THE BODY; ARTIFICIAL RESPIRATION; MASSAGE; BATHING DEVICES FOR SPECIAL THERAPEUTIC OR HYGIENIC PURPOSES OR SPECIFIC PARTS OF THE BODY
    • A61H33/00Bathing devices for special therapeutic or hygienic purposes
    • A61H33/06Artificial hot-air or cold-air baths; Steam or gas baths or douches, e.g. sauna or Finnish baths
    • A61H33/063Heaters specifically designed therefor

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温でも効率的に身体を加熱できるサウナ装
置を提供する。 【解決手段】 平板状の熱放射面を有する加熱体4と、
該加熱体4の一側に吸込口6を、他側に噴出口5を配列
し、更に該加熱体4の背面にダクト状の空気加熱室を形
成した発熱装置2をサウナ室1の天井面1aに設け、前
記空気加熱室で加熱された熱風を前記噴出口5より噴出
して床面1bの近傍まで到達させ、前記サウナ室内にお
いて反転還流した熱風を前記吸込口6より吸込んで加熱
するように構成しており、前記発熱装置2のサウナ室1
内への熱放射面積は、該サウナ室1の天井面1aの面積
の約30〜70%であり、かつ前記噴出口5から噴出す
る熱風は、ほぼ該サウナ室1の床面近傍まで到達する風
速を有しているサウナ装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はサウナ装置の改良に
関し、従来のサウナ装置における温度に比較して低温で
も十分に身体の発汗と、そして快適さが得られるサウナ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
A.多数の利用者が入室するサウナ風呂は一般に「高温
サウナ」と称するもので、赤熱した発熱体や過熱スチー
ムを使用した発熱体を使用することから、大型の室の隅
部に発熱体を設け、この発熱体より十分に離れた位置に
利用者が座る場所を設けたものであった。
【0003】B.また、最近、家庭用の小型サウナ装置
が開発され、次第に使用されるようになっているが、こ
のサウナ装置は通常は風呂場に配置できる小型の遠赤外
線を発生する発熱装置を配置したもので、この発熱装置
は箱状の本体の前面に、例えば円形の発熱面を持つ発熱
体を上下に複数個配置したものである。更にこのサウナ
装置で熱効率を向上させるタイプのものは、発熱体を設
けてある前面の背後に上下にダクトを通し、このダクト
を通じて上方より加熱された空気を吸い込み、利用者が
座っている椅子の下方から噴出させて当てるようにした
ものもある。
【0004】
【発明が解決すべき課題】前記A)の大型のサウナ風呂
の場合は、利用者が高温の発熱装置から放射される輻射
熱を受けて身体を加熱するために、前列の利用者と後列
の利用者との間にかなりの受熱量に差があり、その結
果、サウナ効果に大きな違いがある上に、高温の輻射熱
を利用者が受けるために数分から10分程度の短時間し
か入室することができない上に、基本的に体力を必要と
し、その体力差によって得られるサウナ効果に大きさ開
きがあった。また、発熱装置が配置される場所と利用者
が座る場所との間にかなりの空間を必要とすることか
ら、室内の利用効率が悪いという問題があった。
【0005】前記のように一般のサウナ風呂の場合には
通常の生活では経験できない高温に身体がさらされるこ
とになるが、70℃以上の高温においては血圧が上昇
し、60℃以下の温度においては血圧が低下すると言わ
れている。従って、老人や体力の劣る人にはサウナ風呂
を利用することが困難であった。一方、一般に老人は入
浴を嫌うことが多く、そのために看護する人の労力は大
変なものである。しかし、日光浴は安静な生活をする上
で必要なことであり、多くの老人や病人はこれを行う場
合が多い。そこで日光浴に近い条件でありながら、発汗
を伴うサウナ装置があれば、入浴の前に体温を上昇させ
て入浴し易い条件の準備ができる上で極めて有効であ
る。また、入浴後に身体を自然に乾燥し、その間におい
て老人や病人同士が会話し、コミニケーションを図るこ
とができれば、介護をする上でも極めて有効である。
【0006】B)の家庭用のサウナ装置は前記サウナ風
呂に比較して小型化された低温サウナ装置であり、一般
家庭の風呂場に配置して風呂と低温サウナ装置を併用で
きる点において有利である。しかし、この装置は身体を
加熱するのに装置の前面から放射される輻射熱を主体と
して利用するものであることから、身体の輻射熱を受け
る側とその裏側の面との間にはかなりの温度差があり、
従って身体に平均してサウナ効果を得るために、利用者
は適当な時間をおいて発熱体に対面する身体の表面を変
える必要があった。従ってこの装置は小型で簡便ではあ
るが、長時間リラックスした状態で、前記サウナ風呂に
近いサウナ効果を得るには今一つ作用効果が不足しがち
であった。
【0007】C.本発明者は、前記A)の大型の高温サ
ウナ装置は、室内が高温であることから老人や体の弱い
人には利用できず、更に前記のように大きな空間を必要
とすることから室内の利用効率が悪いという問題点と、
前記B)の小型の低温サウナ装置は効率的に受熱できな
いという問題点を解消するために、天井面に面状発熱体
を持つ発熱装置を配置し、この天井面から熱風をサウナ
室内に噴出して流下させることによって、輻射熱と熱風
による直接的な熱伝達によって身体を加熱して発汗させ
る装置を開発し、既に提案している。
【0008】D.前記C)の天井配置型のサウナ装置に
類似した装置として、浴室の天井部にフアンと発熱体を
設け、温風を天井面から浴室内に噴出して浴室内を暖房
したり、単に室内の空気を排気して乾燥室として使用す
る、所謂浴室換気乾燥器が提案され、特に新築のマンシ
ョン等ではかなり利用されるようになっている。この浴
室換気乾燥器は、通常の天井埋込型の空調装置のよう
に、天井面に小面積の加熱体とフアンとを組込んだもの
である。従って、この装置は送風量があまり多くなく、
しかも温風の噴出口と吸込口との間隔が著しく接近して
いることから、噴出口から噴出した加熱空気が浴室の高
さ方向の中間部まで到達することなく吸込口に吸引され
る、いわゆるショートサーキット現象を発生する。
【0009】この熱風のショートサーキット現象が発生
するとこの浴室換気乾燥器に近い、即ち浴室の天井部分
の加熱された空気のみを循環させることになり、ヒータ
ーがオーバーヒートするという問題がある。また、この
種の装置には吸引口にネット等のフイルターを設けてい
るが、このフイルターに捕捉されたゴミが時間と共に塊
状となり、遂に外れてヒーター部分まで吸引移動して発
火し、燃焼して火事を発生することがある。従って、市
販の浴室換気乾燥器は危険性がある。
【0010】また、浴室内の空気を排気して浴室を乾燥
室として使用する方法は、浴室のドアの下側等に設けた
空気供給口と浴室換気乾燥器との間を結ぶ狭い空気の通
路を形成することが多く、そのために浴室内に吊した洗
濯物に積極的に室外の空気を当てながら乾燥することが
できず、結局、半日以上も排気フアンを運転してもその
洗濯物を乾燥させることができないといった問題があ
る。
【0011】一方、前記浴室換気乾燥器を設置した浴室
内の上下方向の温度を測定して見ると、特に床面の温度
が浴室内で最低であることが判明しており、従ってこの
浴室換気乾燥器は浴室内の天井に近い上部の空気の温度
を僅かに上げる程度の、小さな暖房効果しか得ることが
できず、まして浴室を小型のサウナ室として利用するこ
とはできなかった。
【0012】本発明者等の多数の実験結果によると、従
来のサウナ装置は熱風を直接に身体にあてて熱伝達を行
う方法を採用していない点に問題がある。即ち、空気は
サウナ効果を得る高温に加熱すると、その比重が常温か
ら約30〜40%も減少する。このことからサウナ効果
を得る温度に達しない下層の空気は重く、その上層の熱
風は前記のように著しく軽いことから、天井面から噴出
した熱風は床面に近い空気層まで進入して混合すること
は困難である。更に装置の熱風の噴出口と吸込口との間
の間隔が比較的短いことから、この噴出口から噴出した
熱風は簡単にショートサーキットを形成してしまうとい
う問題がある。
【0013】本発明者は長年この種のサウナ装置を製造
販売しているが、その経験から本発明を得たものであ
り、前記A)〜D)のサウナ装置の持つ問題点を解析
し、効率的に室内を利用することができ、低温でありな
がら、十分にサウナ効果が得られ、サウナに慣れない人
でも十分にサウナ効果を得ることができるサウナ装置、
特に小型の装置であっても優れたサウナ効果を得ること
ができるサウナ装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係るサウナ装置は、A)平板状の熱放射面を
有する加熱体と、該加熱体の一側に吸込口を、他側に噴
出口を配列し、更に該加熱体の背面にダクト状の空気加
熱室を形成した発熱装置を、サウナ室の天井面に設け、
前記空気加熱室で加熱された熱風を前記噴出口より噴出
して床面の近傍まで到達させ、前記サウナ室内において
反転還流した熱風を前記吸込口より吸込んで加熱するよ
うに構成しており、前記発熱装置のサウナ室内への熱放
射面積は、該サウナ室の天井面の面積の約30〜70%
であり、かつ前記噴出口から噴出する熱風は、該サウナ
室の床面近傍まで到達する風速を有するように構成して
いる。
【0015】B)また、平板状の熱放射面を有する加熱
体と、該加熱体の一側に吸込口を、他側に噴出口を配列
し、更に前記加熱体の背面にダクト状の空気加熱室を形
成した発熱装置を、サウナ室の天井面に設け、前記空気
加熱室で加熱された熱風を前記噴出口より高速で噴出し
て床面の近傍まで到達させ、前記サウナ室内において反
転還流した熱風を前記吸込口より吸込んで加熱するよう
に構成しており、前記発熱装置のサウナ室内への熱放射
面積は、天井面の面積の約30〜70%であり、かつ前
記噴出口から噴出する熱風の速度は5m/s以上に高め
ている。
【0016】C)更に前記発熱装置の発熱体の温度が、
サウナ室内の平均温度の2倍以上に加熱制御されてい
る。本発明は、サウナ室の天井面に設けた発熱装置か
ら、床面ないしはこの床面に近い部分まで熱風を到達さ
せるように風量を増加して風速を早めた点と、天井より
輻射熱を放射するが、この放射面積を天井の面積の約3
0〜70%の、かなり広い面積より輻射熱を放射するよ
うに配慮している。
【0017】そして発熱装置より噴出する加風の速度は
5m/s以上、好ましくは7m/s以上が必要である。
本発明は前記のように発熱装置から噴出される熱風を床
面に到達させることが必要であるが、熱風の温度とサウ
ナ室内の温度との差や熱風が室内を移動する際の抵抗等
による気流の経路によって、その熱風の全部を床面まで
到達させることが困難な場合もあるので、このような状
態を「床面の近傍まで到達させ」と表現している。
【0018】本発明においては従来の天井部より熱風を
噴出するタイプのサウナ装置あるいはこれに同様な機能
を持つ装置に比較してかなり高い速度で熱風を噴出さ
せ、この熱風で利用者の身体を包んで加熱することに意
義があり、このような効果が得られるものであれば、本
発明の技術的範囲に属するものである。本発明のサウナ
装置は、前記のように高速で流下する熱風と、輻射パネ
ルより放射される輻射熱の両者で身体を複合的に加熱し
て発汗させるものであるが、特に熱風で身体を包むこと
ができるものであるから、伝熱効率が極めて良く、従っ
てこの熱風の温度を、例えば50〜60℃程度の低温に
保持しても、速やかに身体を加熱して、短時間に快い状
態で発汗させることができる。
【0019】また、前記のように本発明の装置は、従来
の装置に比較してサウナ室内を低温に保持することが可
能であることから、老人や女子など高温サウナに行く機
会のない人達でも十分にサウナ効果を楽しむことができ
るものである。
【0020】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して本発明の実施
の形態を説明する。図1は本発明に係るサウナ装置の基
本的な構成を示し、図2はそのサウナ装置に使用する発
熱装置の斜視図、図3は発熱装置の要部を示す正面図、
図4は同側面図、図5は図3の左側面図、そして図6は
発熱体である輻射パネルの側断面図、図7は前記輻射パ
ネルの一部を切開して示す平面図である。
【0021】前記図において、サウナ装置Sは、周囲が
断熱されたサウナ室1と、このサウナ室1の天井面1a
に取付けられた発熱装置2等で構成されている。この発
熱装置2は、図2〜図7に示すようにケーシング3の下
面に加熱されると多量の遠赤外線を放射する輻射パネル
4と、この輻射パネル4の一方に配置した熱風噴出口5
と、サウナ室1内を還流する加熱空気を吸い込む吸込口
6を開口している。この輻射パネル4は、図4に示すよ
うに上面にヒーター7(シーズヒーター)が蛇行状態
で、止め金7aを利用して固定されている。
【0022】また、図6及び図7に示すようにこの輻射
パネル4はアルミ板からなる上板3aと下板3bからな
る薄い箱状に形成しており、この下板3bの表面に遠赤
外線を多量に放射するセラミックをプラズマ溶射してセ
ラミック層3cを形成し、上板3aの裏側にヒーター7
を取付けている。また、上記上板3aと下板3bとの間
に連結部材3dを設けて二枚の金属板の間に所定の間隔
を保持しながら連結している。
【0023】前記セラミック層3cを形成するセラミッ
クスは人体に吸収され易い波長の赤外線を発生するもの
を選定するが、具体的にはその波長は8〜10μm程度
のものである。そして図4に示すように輻射パネル4の
上面には空気加熱室2aをダクト状に形成し、この室2
a内をヒーター7の伝熱と輻射によって加熱するように
している。
【0024】また、詳細は図示されていないが、サウナ
室1と天井部と発熱装置2の上面との間には空間が形成
されており、この空間内にガラス繊維等の耐熱性のある
断熱材を配置して熱の放散を防止している。前記図1及
び図4に示すように、前記吸込口6にフイルター8が設
けられ、更にその背後にフアンモーターユニット9が設
けられている。このフアンモーターユニット9は風量の
多いフアン9aと、これを駆動するモーター9bからな
り、このフアンモーターユニット9に隣接して配置した
端子ボックス9cを経由して操作されるようになってい
る。
【0025】また、前記吸込口6には排気口6aが設け
られており、図1に示すようにこの排気口6aに排気ダ
クト6bを接続し、この排気ダクト6b中に設けたダン
パー6cによって排気量を調節しながらサウナ室1内を
排気するようにしている。本発明を実施するサウナ装置
Sにおいては、本発明者等が行った多数の実施例から判
断して次の条件で設計されることが必要である。
【0026】1)輻射パネル4の面積 発熱装置2の輻射パネル4の面積は、サウナ室1の天井
面1aの面積に対して30〜70%の範囲が良い。従っ
て、この輻射パネル4の幅を、前記天井面1aの幅に近
い寸法とした場合、この輻射パネル4の長さHは天井面
1aの長さLに対して30〜70%の範囲で形成される
ことになる。
【0027】また、天井面1aの幅に対する輻射パネル
の幅は、約70〜95%程度とするのが良い。この発熱
装置2の長さは、輻射パネル4の一方に配置した噴出口
5から噴出する熱風Aが、吸込口6側に簡単に還流する
ショートサーキットを実質的に形成しなく、サウナ室1
内に長く留まって十分に放熱させる意味を持つものであ
る。
【0028】2)フアンの風速 フアンモーターユニット9のフアン9aの風量も、本発
明において重要な要素である。例えば、図3〜図5に示
ように輻射パネル4の長さと幅が900mm、吸込口の
幅が180mm、噴出口5の幅が30mmの発熱装置2
を使用して、床面から噴出口5に向かう高さTmmに対
する前記噴出口5から噴出する熱風の風速Fm/秒との
関係を測定すると次の通りであった。なお、床面から発
熱装置2の下面(輻射パネルの下面)との距離は244
0mmであった。
【0029】高さTmmが100,500,1000,
1500,2000,2440の位置にそれぞれ対応す
る風速Fm/秒は、0.7,0.81,1.3,1.5
2,1.80,7.38であった。即ち、前記のように
噴出口5から風速7.38m/秒の速度で熱風を噴出し
た場合、床面から100mmの場所では0.7m/秒の
速度に低下している。従って床面近傍までかなりの風速
を得ようとすると、7.0m/秒以上、好ましくは1
0.0m/秒以上の風速とするのが良いことが分かる。
【0030】しかし、サウナ室内には椅子を持ち込んで
使用することがあり、利用者はこれに座って輻射パネル
からの熱放射線を受けることになるので、ショトサーキ
ットが発生せず、ほどほどにサウナ効果が得られる範囲
を考慮した場合、熱風の風速は5.0m/秒以上であっ
ても利用者の身体を熱風で包むことができる。図1を参
照して、噴出口5より床面1b側に噴出する熱風Aの経
路を測定した結果を説明すると、ほぼ図1に示したよう
な経路となる。この熱風Aがサウナ室1の壁面の近くに
噴出されると太い矢印で示すように床面1bに向かう
が、このサウナ室1内にはこの熱風Aをガイドするダク
トや案内板のような手段がないことから、熱風Aの一部
はa1 ,a2 と枝分かれするが、多くはa3 のように床
面1b上に沿って流れ、前記熱風a1 ,a2 はこのa4
等と合流して吸込口6側に向かって流れる。
【0031】3)熱風の温度 前記噴出口5より噴出する熱風Aの温度も重要である。
この熱風Aの温度を得るためにはヒーター7の温度Tを
制御する必要があるが、この温度Tは室温tの2倍以上
好ましくは3倍程度が必要である。実際問題として、ヒ
ーター7の部分にはフアン9aによって送られるサウナ
室1内の空気を所定の温度に加熱して大量の熱風Aを噴
出する必要があるが、サウナ室1内の空気が前記ヒータ
ー7の部分を通過して加熱されるために、このヒーター
7の温度が低下しがちである。
【0032】そこでこのヒーター7の温度を測定しなが
ら前記のように5m/s以上、好ましくは7m/s以上
の風速を保ち、更にヒーター7の温度Tが室温tの2倍
以上に保たれるようにヒーター7の通電量を制御する。
次にサウナ室1と発熱装置2との関係を説明する。図8
(A)はサウナ室の側断面図、同(B)は天井部から見
た平面図である。この発熱装置2の輻射パネル4の長さ
Hとサウナ室1の長さLとの関係は前記の通り、H/L
=30〜70%である。そしてサウナ室1の幅Bに対す
る発熱装置2の幅bとの関係は前記の通りb/B=70
〜95%である。
【0033】なお、前記H/Lの範囲は、は輻射パネル
4の幅bをほぼサウナ室1の幅Bに等しくした場合であ
るが、実際には天井面の面積に対する輻射パネル4の放
熱面積との関係が30〜70%になるように計算して決
定する必要がある。そして次に重要な点は、発熱装置2
の噴出口5と吸込口6との間を可能な限り離すことであ
る。
【0034】図9は長さの長いサウナ室1に対して複数
台の発熱装置2A,2Bを天井面に配置した場合を示し
ている。複数台の発熱装置2A,2Bを使用する場合
は、本発明の根本的な思想である熱風Aのショートサー
キットを避けるように、噴出口5Aと5bを室1の両端
に配置し、吸込口6A,6bを室1の中央部に配置する
のが良い。このように熱風の通路を形成することによっ
てサウナ室1内全体が所定の温度に加熱されて良好なサ
ウナ効果を得ることができることになる。
【0035】図10は更に別の形式のサウナ室1Aを示
すもので、天井面には発熱装置2Cが配置されている
が、この発熱装置2Cには複数本の噴射口5C,5D,
5Eが配列されている。そして床面1bの下方には広い
吸引口10が設けられ、この吸引口10はダクト11に
よってフアン12と接続され、このフアン12の吐出側
はダクト13によって前記発熱装置2Cの天井部と接続
されている。なお、この発熱装置2Cの内部構造を示し
ていないが、前記図3〜図5で示した構造を応用した構
造が採用されている。
【0036】この図10のサウナ装置の場合は、は熱風
は天井面から床面に一方的に、しかも強制的に流下する
ことになるので、サウナ室1A内の温度を所定の温度に
保持し易いという特徴がある。前記したように70℃以
上の熱風を身体に受けると血圧が上昇するが、60℃以
下であると血圧がそれほど上昇しないと言う知見がある
ことから、このような低温においても従来のサウナ風呂
と同様な、あるいはこれに類似したサウナ効果を得るた
めには、熱風で身体を包むことが重要であるが、本発明
はこのような用途にも利用することができる。
【0037】更に病院や老人介護施設等で老人や病人の
身体を加熱して発汗させることは、老人達に入浴させる
場合の準備処理としても極めて有効に利用できるもので
あり、この場合は本発明の装置を利用して低温の熱風で
老人達の身体全体を包んで、この老人達の気分を爽快に
することができ、その状態で入浴させたり、更に入浴後
の身体の自然乾燥を行うことができ、それに伴なって身
体の拭き取り作業を省略することができる等、従来のサ
ウナ装置にない優れた効果を得ることができる。
【0038】また、図1に示したようにサウナ室1内を
排気するように構成することによって、このサウナ室1
内を僅かであるが減圧状態とすると、発汗を更に促進さ
せることができる。
【0039】
【発明の効果】本発明の請求項1の発明は、平板状の熱
放射面を有する加熱体と、該加熱体の一側に吸込口を、
他側に噴出口を配列し、更に該加熱体の背面にダクト状
の空気加熱室を形成した発熱装置をサウナ室の天井面に
設け、前記空気加熱室で加熱された熱風を前記噴出口よ
り噴出して床面の近傍まで到達させ、前記サウナ室内に
おいて反転還流した熱風を前記吸込口より吸込んで加熱
するように構成しており、前記発熱装置のサウナ室内へ
の熱放射面積は、該サウナ室の天井面の面積の約30〜
70%であり、かつ前記噴出口から噴出する熱風は、ほ
ぼ該サウナ室の床面近傍まで到達する風速を有している
サウナ装置である。
【0040】従って、天井面に設けた発熱装置から噴出
する熱風は、床面の近傍まで到達することになり、この
サウナ室の利用者は、天井面からの輻射熱と熱風に包ま
れて大量の熱量を受けることになるので、この熱風が通
常のサウナ装置のそれよりも低温であっても、短時間で
身体を適度に加熱して発汗させ、優れたサウナ効果を得
ることができる。
【0041】請求項2の発明により、熱風の風速が更に
明確になり、これによって利用者を効果的に熱風で包
み、この熱風の熱と熱放射面からの熱により加熱してサ
ウナ効果を得ることができる。また、請求項3の発明に
よると、この熱風の温度を必要とする範囲に保持でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】サウナ装置の正断面図である。
【図2】発熱装置を下から見た斜視図である。
【図3】発熱装置の1例を示す正面図である。
【図4】同発熱装置の側面図である。
【図5】図3の左側面図である。
【図6】発熱装置に組込まれる輻射パネルの要部の断面
図である。
【図7】図6に示す輻射パネルを一部切開した正面図で
ある。
【図8】(A)は、図1と同様なサウナ装置の正断面
図、(B)は、同平面図である。
【図9】2台の発熱装置を設けたサウナ装置の正断面図
である。
【図10】(A)は、別のサウナ装置の正断面図、
(B)は同平面図である。
【符号の説明】
S サウナ装置 1 サウナ室 1a 天井面
1b 床面 2 発熱装置 3 ケーシング 4 輻射パネル
5 熱風噴出口 6 吸入口 6a 排気口 6b 排気ダクト
6c ダンパー 7 ヒーター 8 フイルター 9 フアンモータ
ーユニット 9a フアン 9b モーター 9c 端子ボック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状の熱放射面を有する加熱体と、該
    加熱体の一側に吸込口を、他側に噴出口を配列し、更に
    該加熱体の背面にダクト状の空気加熱室を形成した発熱
    装置をサウナ室の天井面に設け、前記空気加熱室で加熱
    された熱風を前記噴出口より噴出して床面の近傍まで到
    達させ、前記サウナ室内において反転還流した熱風を前
    記吸込口より吸込んで再加熱するように構成しており、 前記発熱装置のサウナ室内への熱放射面積は、該サウナ
    室の天井面の面積の約30〜70%であり、かつ前記噴
    出口から噴出する熱風は、ほぼ該サウナ室の床面近傍ま
    で到達する風速を有しているサウナ装置。
  2. 【請求項2】 平板状の熱放射面を有する加熱体と、該
    加熱体の一側に吸込口を、他側に噴出口を配列し、更に
    前記加熱体の背面にダクト状の空気加熱室を形成した発
    熱装置をサウナ室の天井面に設け、前記空気加熱室で加
    熱された熱風を前記噴出口より噴出して床面の近傍まで
    到達させ、前記サウナ室内において反転還流した熱風を
    前記吸込口より吸込んで加熱するように構成しており、
    前記発熱装置のサウナ室内への熱放射面積は、天井面の
    面積の約30〜70%であり、かつ前記噴出口から噴出
    する熱風の速度は5m/s以上に高めたサウナ装置。
  3. 【請求項3】 前記発熱装置の発熱体の温度が、サウナ
    室内の平均温度の2倍以上に加熱制御される請求項1記
    載のサウナ装置。
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