JPS5833455Y2 - 空気調和機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は結露防止を図った空気調和機の改良構造に関する
ものである。

以下本案の実施例を図面に基づいて説明すると、第１図
に於いて１は遠心型送風機２及びドレンパン３付き熱交
換器４を内蔵した機械室５と、別体結合されるプレナム
室６とを仕切板Ｉにて区画すると共にこれら画室の外底
壁を構成する外装底板８を備えた天吊型空気調和ユニッ
トで、背面吸気口９より室内空気を吸入して熱交換器４
で熱交換させた後、送風機２にて通風口１０よりプレナ
ム室６を介して吹出グリル１１から破線矢印の如く送出
して室内を空気調和するものである。

斯かる構造に於いて、熱交換器４を冷却器として作用さ
せて室内を冷房する場合、機械室５及びプレナム室６の
内壁及び外装底板８の内壁にグラスウール等の繊維系断
熱材１２ａ 、１２ｂ、１２ｃ。

１２ｄを貼着してユニット１外表面の結露防止を図って
いるが、正圧域のプレナム室６から負圧域の機械室５へ
第１図に示す実線矢印の如く仕切板７の下部折曲片１３
と外装底板８との隙間１４から冷気が逆流して折曲片１
３と対向する外装底板８の外表面箇所に結露１５が生じ
てしまうことが判明した。

この為、第２図に示すように折曲片１３と外装底板８と
の間に断熱材１２ｅを圧縮させた状態で介在させてみた
が、この断熱材１２ｅは本来通気性を有するグラスウー
ル製である為、冷気が実線矢印の如く断熱材１２ｂ、１
２ｅ、１２ａ中を順次通過してしまい、結露１５を確実
に防止することは不可能であった。

従って第３図に示すように断熱材１２ｅの代わりに通気
性のない例えば発泡ポリエチレン、発泡ウレタンフオー
ム、発泡ゴム等の軟質シール材１６′を折曲片１３と外
装底板８との間に介在させ冷気流を遮断するようにした
が、第４図に示すように外装底板８の中央箇所１７が一
点鎖線の如く自重及び経年変化により若干垂れ下がって
間隙ｔが生じる為、第３図に示すようにこの間隙ｔを経
て冷気が逆流し、外装底板８の中央箇所１７表面に結露
してしまい、完全に防止することは困難であった。

本案は上述の諸点に鑑み、第５図に示すように通気性の
ない軟質シール材１６を幅広くして外装底板８の内壁１
８より機械室５側の通気性断熱材１２ａに跨がらせた状
態で実線矢印方向に外装底板８を仕切板７へ押し当てる
と第６図に示すように折曲片１３の角部１９と、一部抑
圧により変形した断熱材１２ａの角部２０との間で介在
圧縮されるようになり、この圧縮変形箇所２１で確実に
伶気流の遮断を行なうようにしたものである。

斯かる構造により第４図で上述したように外装底板８の
中央箇所１７が垂れ下がって第７図に示すように軟質シ
ール材１６と折曲片１３とに間隙２２が生じても第６図
と同様に圧縮変形箇所２１′で確実に冷気流の遮断を行
うことができ、外装底板８は全域に渡って確実に霜付防
止を行なうことができる。

又、軟質シール材１６を外装底板８と断熱材１２ａとに
接着剤２３で貼着してむけば位置ずれが生じる虞れはな
く好ましい。

このように本案によれば簡単に且つ確実に結露防止を図
ることができ、実用上極めて有益である。

【図面の簡単な説明】

第１図は空気調和機の断面図、第２図及び第３図は本案
改良前の異なる構造を示す空気調和機の要部拡大断面図
、第４図は第１図のＩＶ−ＩＶ断面図第５図は本案一実
施例による空気調和機の要部分解断面図、第６図、第７
図は夫々第５図の組立状態時を示す要部拡大断面図であ
る。 ２・・・送風機、４・・・熱交換器、５・・・機械室、
６・・・プレナム室、７・・・仕切板、８・・・外装板
、１２・・・断熱材、１３・・・折曲片、１６・・・軟
質シール材、１９゜２０・・・角部、２１，２１’・・
・圧縮変形箇所、２３・・・接着剤。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）熱交換器及び送風機を内蔵した機械室と、該室よ
   り熱交換空気を送出するプレナム室とを仕切板にて区画
   すると共に前記画室の外壁を構成する外装板を通気性の
   ない軟質シール材を介して前記仕切板に当接させ、且つ
   この軟質シール材を前記外装板の内壁に貼着された通気
   性の断熱材と、前記仕切板の角部との間で圧縮変形させ
   たことを特徴とする空気調和機。
2. （２）軟質シール材を外装板と断熱材とに貼着した実用
   新案登録請求の範囲第１項記載の空気調和機。