JPS5833246Y2 - ２サイクルエンジンの吸気ガスコントロ−ル装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、２サイクルエンジンの吸気ガスコントロー
ル装置の改良に関する。

２サイクルエンジンは、アイドリンク運転等の低負荷時
に、吸気ガスと燃焼ガスの交換が不十分で不整燃焼する
。

これをさけるため減速時に吸気通路を閉じ、特定のシリ
ンダに通じる吸気路だけ開いておき、この特定のシリン
ダだけで運転するようにしたものがある。

この考案は、これを一層、エンジンの回転にマツチング
できるように改善したもので、以下図面に示す本考案の
実施例について説明する〇吸気多岐管１の各吸気管２１
．２□ 、２３に、蝶弁型の開閉弁３１ ＊ ３２
ｐ３３を回転自在に設け、その軸４を気化器５のスロッ
トル弁６の軸７に、リンク８で連動するように連結する
。

開閉弁３１．３２，３３は、それらのうち特定の開閉弁
３３だけ、他の開閉弁３１．３□とは、開き方向に遊び
９を設けて連結する。

そして、特定の開閉弁３３の軸１０を、負圧開き装置１
１に連結する、負圧開き装置１１は、負圧室１２に働く
負圧で、ロッド１３を引き、特定の開閉弁３３を開くも
のである。

そして、負圧室１２は、回転数によって開閉される弁１
４を介して、吸気多岐管１に連結する。

弁１４は、エンジン回転がアイドリンク回転に下ったと
き閉じる遠心スイッチと電磁ソレノイドでよく、エンジ
ン回転がアイドリンク回転に下ったとき、吸気負圧が負
圧室１２に働く。

１５は、特定の開閉弁３３を閉じ方向に引くバネである
。

作用について説明する。

気化器５のスロットル弁６を閉シて、エンジンが減速す
るようにすると、リンク８で軸４が連動して、開閉弁３
□ 、３゜、３３が閉じて全閉になり吸気が供給されな
くなる。

この状態は第４図イに示されたように、特定の開閉弁３
３の軸１０も全閉になる。

減速して、アイドリング回転渣で落ちると、回転数によ
って開閉される弁１４が開いて、吸気多岐管１の負圧が
負圧室１２に働き、遊び９の範囲で、特定の開閉弁３３
をアイドリング開度オで開く、この状態は第４図口で示
す。

こうして、特定の開閉弁３３が開かれ、この吸気管２３
に吸気ガスが送られ、このシリンダだけでアイドリンク
運転する。

一つのシリンダが働き、他が休んでいるので、吸気ガス
も十分で不整燃焼がさけられる。

スロットル弁６を開いて加速に移ると、連動して、軸４
及び軸１０が回動し、全部の開閉弁３１．３２．３３が
開いて、全部の吸気管２０，２□ 、２３Ｉ／Ｃ吸気ガ
スが送られて、全部のシリンダで運転される。

このときは、第４図ハに示すような軸４と軸１０の関係
になる。

以上説明したように、この考案は、多気筒２サイクルエ
ンジンの各吸気管に開閉弁を設けて気化器のスロットル
弁に連動させて開閉し、減速時に開閉弁を全閉させると
共に、それらの開閉弁のうち、特定の開閉弁を、開き方
向に遊びを持たせ、アイドリング時に特定開閉弁だけア
イドリング開度１で開いて、特定開閉弁に連なるシリン
ダでアイドリンク運転をするようにしたので、減速時は
全開閉弁が閉じて吸気ガスが送られなくなり、不整燃焼
することもな（、エンジンブレーキも効いて早く減速で
き、燃料も節約できる。

そして、アイドリング回転普で下ると、特定開閉弁だけ
開いて、十分な吸気ガスで不整燃焼もなく、正常なアイ
ドリンク運転ができる。

特に特定開閉弁だけ、他の開閉弁との間に開き方向の遊
びを設けたので、全開閉弁を開くときは同期し、アイド
リンク開度の調整も容易になる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は一部を切欠した
平面図、第２図は第１図Ａ−Ａ矢視部断面図、第３図は
第１図Ｃ矢視図、第４図は第１図Ｂ−Ｂ矢視部萌面図で
、イは減速、口はアイドリンク、ハは加速の各状態を示
す。 ２１．２２，２３・・・・・・吸気管、３□、３□ 、
３３・・・・・・開閉弁、３３・・曲特定開閉弁、５・
曲・気化器、６・・・・・・スロットル弁、９・・曲遊
ヒ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 多気筒２サイクルエンジンの各吸気管に開閉弁を設けて
   気化器のスロットル弁に連動させて開閉し、減速時に開
   閉弁を全閉させると共に、それらの開閉弁のうち、特定
   の開閉弁を−聞き方向に遊びを持たせ、アイドリング時
   に特定開閉弁だけアイドリング開度筐で開いて、特定開
   閉弁に連なるシリンダでアイドリング運転をするように
   したことを特徴とする２サイクルエンジンの吸気ガスコ
   ントロール装置。