JPS5833186Y2 - 外部管立設固定用具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は便器のロータンク蓋の土壁部等の壁板上に、手
洗吐水管等の外部管を立設するための外部管立設固定用
具に関する。

以下に、本考案を、その実施例を示す図面に基いて説明
する。

本考案は第１図に示す如き金属、プラスチック等からな
る雄型管１と第２図ａ、ｂに示す如き、下半部に可撓性
を有するプラスチックからなる管状雌型部材２（以下、
単に雌型部材という）との組合せからなる外部管立設固
定具である。

前記雄型管１の上方寄りには、第１図に示す如く外フラ
ンジ３が形成されているとともに、該外フランジ３より
の下方の外周面１ａには、例えば同図に示す如く外周面
１ａより突出して、あるいは第５図に示す如く外周面１
ａより突出せずに、環状の外周保合段部４が形成されて
いる。

また前記雌型部材２の上方寄り内周面２ａには、第２図
ａに示す如く該内周面２ａより突出して、あるいは第４
図に示す如く内周面２ａより突出せずに環状の内周保合
段部５が形成されている。

該内周係合段部部５の大きさ、形状は第６図に示す如く
、前記雄型管１の外周保合段部４に上側且つ外側から係
合可能なものとされている。

また、第２図ａに示す如く該内周保合段部５よりの下方
の外周２ｂには、外下りの傾斜面６が形成されている。

該傾斜面６は、図示実施例においては、第２図すに示す
如く、雌型部材２の外周２ｂに４個の三角翼体７を軸方
向に立設することにより形成しである。

該傾斜面６は、第６図に示す如く雄型管１の外周係合段
部４と雌型部材２の内周係合段部４とを係合させる際、
雄型管１の外フランジ３に対して対向するような位置関
係となるものである。

更に前記雌型部材２の下半部８には、該下半部８に可撓
性を付与するため、第２図ａ、ｌ）に示す如く、下端部
２Ｃから軸方向に延びる数本の楔状等の細長切欠９が形
成されている。

上記の如く構成された本考案は以下に示す如く使用する
。

第６図、第７図に示す如く、前記雄型管１の上端１１に
手洗吐水管等の外部管１２の管端１２ ａを螺合等によ
り接合固定する。

次にロータンク蓋１０の土壁部等の壁板１３に穿設され
た孔１４内に、前記雄型管１の主要部を挿入する。

次に壁板１３の下方に突き出た雄型管１の下部１５に、
下方から前記管状の雌型部材２を押し上げながらかぶせ
、前記内周係合段部５と前記雄型管１の外周保合段部４
とを無理嵌め係合する。

これにより、前記雌型部材２の外下り傾斜面６は、前記
雄型管１の外フランジ３と対向して位置し、該外フラン
ジ３の下面３ａとの間に前記孔１４の周囲の壁板１３を
挾み込む。

その際前記外フランジ下面３ａと前記傾斜面６の壁板１
３に当接する個所６ａとの間隔距離が壁板１３の厚さよ
りやや小さくなるように設計しておくと、壁板１３は前
記外フランジ下面３ａと前記傾斜面６の当接個所６ａと
によって強固に挟圧されることになる。

また壁板１３の厚さに少々寸法誤差があっても、当接個
所６ａが傾斜面６になっているので、該傾斜により該誤
差を吸収することが出来る。

このようにして外部管１２を連結した雄型管１が、壁板
１３に固定されるので、外部管１２を簡単に壁板１３に
立設することが出来る。

次に上記の如くして壁板１３上に立設固定された外部管
１２を壁板１３から取りはずす場合について述べる。

第６図に示す如き雌型部材２の前記細長切欠９を形成し
た下半部８を、第３図の白抜き矢符に示す如く内方（軸
心側）へ押圧すると、図に示す如く、可撓性を有する雌
型部材２の上端寄りに形成されている前記内周保合段部
５が外方−３開くから、これにより前記外周保合段部４
との係合が容易にはずれ、雌型部材２を下方へ引くと、
該雌型部材２と雄型管１とを分離することが出来る。

このようにして外部管１２を壁板１３から簡単に取りは
ずすことが出番る。

以上に述べた如く本考案によれば、雌型部材を単に押し
上げて雄型部材に無理嵌め係合させるだけで、外部管を
壁板に立設させることが出来ると共に、これを取りはず
す時も雌型部材の下半部を押圧し、下方へ引っばるだけ
で簡単にはずすことができるから、極めて容易に外部管
を壁板に対して着脱することが出来るものである。

又雄型管と雌型部材の保合手段が、従来品の如くネジ止
め方式ではないので、締めつけすぎたり、緩んだりする
心配がないのみならず、コストも安く出来る。

更に又、壁板や固定用具等に少々の寸法誤差があっても
雌型部材の傾斜面の作用によりこれらの誤差を吸収する
ことが出来るので非常に便利である。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれも本考案にかかる外部管立設固定用具の実
施例を説明するためのものであって、第１図は雄型管の
半裁縦断側面図、第２図ａは雌型部材の半裁縦断側面図
、第２図すは同上の底面図、第３図は雌型部材を雄型管
からはずす方法を説明するための雄型管、雌型部材の右
半部端面図、第４図、第５図はいずれも本考案の別態様
の実施例を示す右半部端面図、第６図は本考案にかかる
外部管立設固定用具を用いて外部管を壁板に固定した状
態を示す半裁縦断側面図、第７図は便器のロータンクの
一部切截正面図である。 １・・・・・・雄型管、１ａ・・・・・・雄型管の外周
面、２・・・・・・管状雌型部材、２ａ・・・・・・管
状雌型部材の内周面、３・・・・・・外フランジ、４・
・・・・・外周係合段部、５・・・・・・内周係合段部
、６・・・・・・傾斜面、８・・・・・・下半部、９・
・・・・・細長切欠、１２・・・・・・外部管、１３・
・・・・・壁板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上方寄りには外フランジを、該外フランジより下方の外
   周には外周係合段部を夫々有する雄型管と、上方寄り内
   周には内周保合段部を、該内周係合段部より下方の外周
   には係合時に前記雄型管の外フランジに対向する外下り
   傾斜面を夫々有し、下半部の軸方向に数本の細長切欠を
   設けて可撓性を付与した管状雌型部材との組合せからな
   り、手洗吐水管等の外部管を前記雄型管の管端に接続固
   定することにより、該雄型管の外フジンジと前記管状雌
   型部材の外下り傾斜面との間に挟圧した壁板上に外部管
   を立設し得るようにしたことを特徴とする外部管立設固
   定用具。