JPS6135640Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、集水器とエルボの接続構造に関す
る。

たて樋には、丸形と角形の２種類がある為、た
て樋と集水器をエルボで接続する場合、従来は、
丸形エルボ接続用集水器と角形エルボ接続用の集
水器を用意しておき、たて樋の種類に応じていず
れかの集水器を用いるようにしている。この為、
２種類の金型を必要とし製造コストが高くなる
上、在庫管理が面倒であるという問題があり、
又、特に角形エルボと集水器の従来の接続構造は
複雑で、丸形エルボの場合に比して製造コストが
高く、作業性も悪く、確実性を欠くという問題が
あつた。

本考案は、上記した従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、集水器排水筒を丸形とし、これに突
起係止される角形エルボの嵌合部を上記排水筒に
外接する角形とすることにより、角形及び丸形の
両エルボを接続することが可能で、しかも角形エ
ルボ接続作業が従来に比し簡単、確実である集水
器とエルボの接続構造を提供することを目的とす
る。

以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明
する。

第１図において、１は合成樹脂製の集水器であ
つて、一体成形された短尺の丸形の排水筒２を底
に具え、該排水筒２の外周面軸方向適所に直径を
へだてる一対の係止爪２ａ，２ａが突設されてい
る。３は合成樹脂製の角形のエルボであつて、正
方形をなす集水器側嵌合部４の対向する一対の壁
の巾方向中央部に互いに対称な係合孔４ａ，４ａ
が夫々設けられており、上記集水器側嵌合部４は
排出筒２に外接する大きさの寸法を有している。

この集水器１とエルボ３の接続手順を第２図イ
〜ハに示す。即ち、同図イに示す如く、エルボ３
の集水器側嵌合部４の角隅４ｂ，４ｂを集水器１
の排水筒２の係止爪２ａ，２ａに夫々ほゞ対向さ
せて嵌合部４を排水筒２の根元まで嵌め、次いで
同図矢印で示す方向へエルボ３を回動すると同図
ロの如く嵌合部４内面が係止爪２ａ，２ａに接触
し、更に回動すると同図ハに示す如く係合孔４
ａ，４ａに係止爪２ａ，２ａが夫々嵌合する。

この集水器１の排水筒２は丸形であるから、第
３図に示す丸形エルボ５と接続することができ、
この場合、丸形エルボの嵌合部には同図に示す如
く、排水筒２の係合爪２ａ，２ａを嵌合する為の
係合用溝６と係合爪２ａ，２ａを係合溝６に導く
為の案内縦溝６ａ，６ａを設けておく。接続に当
つては、上記エルボ５の嵌合部を、案内縦溝６
ａ，６ａの位置を係止爪２ａ，２ａの位置に夫々
合せて嵌め、次いで該エルボを回動すればよい。

なお、角形エルボ３の係合孔４ａは第４図イに
示す如く各壁に夫々設けてもよく、該係合孔に代
えて係止爪２ａが嵌入可能な係止凹印を設けても
よい。又、角形エルボ３の嵌合部４は第４図ロに
示す如き形状であつてもよい。

以上の如く、本考案によれば、集水器排水筒を
丸形として係止爪を設け、角形エルボはその嵌合
部を排水筒に外接する大きさとして係止爪と係合
する係合孔或いは集合凹部を設けたことによつ
て、両者の接続は、角形エルボを排水筒に嵌めて
回わせばよいので実質上ワンタツチで確実に行う
ことができ、又上記のように排水筒は丸形である
ので丸形エルボの接続も簡単であつて、上記集水
器は丸形及び角形エルボの両者に兼用することが
できる為、従来に比して、製造コストを下げ、在
庫管理の労を低減して無駄を省くことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による集水器とエルボの接続構
造の実施例を示す斜視図、第２図イ〜ハは上記実
施例における集水器とエルボの接続手順を説明す
る為の図、第３図は上記集水器に接続される丸形
エルボの斜視図、第４図イ，ロは本考案の他の実
施例の角形エルボの斜視図である。 １……集水器、２……排水筒、２ａ……係止
爪、３……角形エルボ、４……嵌合部、４ａ……
係合孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 集水器の排水筒が外周面に係止爪を具える丸形
   の排水筒であり、これに嵌合される角形エルボの
   嵌合部が上記排水筒に外接する角形をなし外接部
   分に上記係止爪が嵌合する係合孔もしくは係合凹
   部が設けられていることを特徴とする集水器とエ
   ルボの接続構造。