JPS5833147Y2 - コンクリ−ト杭 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、杭の下端部に設けた有孔端板の強度を増強
したコンクリート杭に関するものである。

出願人は先に杭の埋設工法として、予め掘削した埋設用
の穴内にコンクリート製杭を沈設し、設置最終時に杭を
回転させて杭の下端部を支持地盤に喰い込ませ堅固に支
持させるようにした工法について提案したが、この工法
における杭の下端部は環状の端板下側に羽根金具を放射
状に固着していたので、この下端部に必要な強度を保有
させる為には端板の厚さを厚くしておかなければならな
い問題点があった。

然るにこの考案はコンクリート製の杭本体の下端面を覆
う端板の中央透孔部へ、透孔部被覆用の筒体を固着して
、透孔穿設による端板の強度低下を、前記筒体で補強し
たので、杭下端部の強度を増強し、透孔のない場合と同
等以上の強度として取扱い得ることになり、前記の１、
丹題点を解決したのである。

即ちこの考案を実施例にて・いて説明すれば、第１図お
よび第２図はコンクリート製の杭本体１の下端面を覆う
ように設けた端板２の中央部に透孔３を設け、この透孔
３の下側に、側壁に泥土排除孔４．４を穿設した有底筒
体５を固着したもので、図中６はピーシ−鋼棒である。

第３図および第４図は、前記同様の杭本体１の端板２の
中央部透孔３の上側に、側壁に泥土排除”ＪＬ７，７を
設けた有頂筒体８を固着したものである（即ち有頂筒体
は杭の内側にある）。

次に第５図および第６図は、上記第２の実施例の端板２
の上側に有頂筒体８を固着したものに、更に、端板２の
下側に弧状の羽根金具９，９を放射状で、等間隔に固着
したものである。

尚、塩２上の実施例では、有底筒体５又は有頂筒体８の
径および高さは杭本体１の内径の半分内外とし、側壁に
設けた泥土排除孔４，７の総開口面積は端板２の透孔３
の面積とほぼ等しくしたが、この考案はこれらの実施例
に限定されるものではない。

以上の実施例のコンクリート杭を、前記の工法における
埋設用穴に沈設すると共に、杭を回転させれば、埋設用
穴の底部の泥土が有底筒体５又は有頂筒体８の泥土排除
孔４，７および端板２に穿設の透孔３を通って、杭本体
１の中空部側に排除される。

然して杭の下端部は、端板２の中央透孔部を、有底又は
有頂筒体で被覆することにより補強され、透孔を有しな
い端板と同等以上の強度を保有させたので、杭の回転に
当り杭下端部を支持地盤に確実に喰い込ませることがで
きる。

即ちこの考案によれば、コンクリート製杭本体の下端面
を覆う端板の中央透孔部による端板の強度低下を、中央
道孔部被覆用の泥土排除孔付筒体で補強したので、杭下
端部に必要な強度を保有させ得る効果がある。

従って先に出願人の提案した杭の埋設工法により、杭の
支持地盤への定着を確実に達成できるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例の一部縦断面図、第２図は同
しく横断底面図、第３図はこの考案の他の実施例の一部
縦断面図、第４図は同じく横断底面図、第５図はこの考
案の別の実施例の一部縦断面、第６図は同じく底面図で
ある。 １・・・・・・杭本体、２・・・・・・端板、３・・・
・・・透孔、４，７・・・・・・泥土排除孔、５・・・
・・・有底筒体、６・・・・・・ピーシ−鋼棒、８・・
・・・・有頂筒体、９・・・・・・羽根金具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．コンクリート製杭本体の下端面を覆う端板の中央透
   孔部を覆うように、泥土排除孔を有する筒体を固着した
   ことを特徴とするコンクリート杭。 ２、実用新案登録請求の範囲第１項記載のコンクリート
   杭において、端板の下側へ羽根金具を放射状に設けたも
   の。 ３、実用新案登録請求の範囲第１項記載のコンクリート
   杭において、筒体は杭内に設ける有頂筒体又は核外へ設
   ける有底筒体とし、その側壁に泥土排除孔を穿設したも
   の。