JPS5832924Y2 - フォ−ム複合パネル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は例えば金属薄板のような面材とこれより剛性の
乏しい面材を所要布を存して平行に置き、この間に硬質
ポリウレタンフォーム原液の如き発泡性物質を注入発泡
させた複合パネルの剛性の乏しい面材（以下裏面材と略
）にすし状の切れ目を施したフオーム複合パネルに関す
る。

剛性の大きな面材（以下表面材と略）と剛性が表面材よ
り乏しい裏面材との間に硬質ポリウレタンの如き材料を
注入発泡させた複合パネルは屡々裏面側にそりが生ずる
ことがあり、特に裏面材に紙状材料特にクラフト紙など
を使用したときにはこの傾向は甚しい。

これは発泡成形後のパネル中の発泡層には収縮歪が残留
し、その応力により裏面材は発泡層の残留応力により収
縮しそのためにそりが生ずるのである。

然るに本考案により裏面材にすし状の切れ目をつけてお
くと応力はこの切れ目に集中し切れ目を拡げる働きをし
パネル全体の歪はこれで無くなるのでパネルにそりが生
ずる恐れが消滅する。

切れ目の数や間隔はパネルの巾、厚さ、面材の種類如何
により適宜決定される。

切れ目は長手方向および短手方向の縦横二方向に設けら
れる。

この結果、大きなパネルでもそりが生ぜず、寸度変化も
小さくなる。

第１図は本案品の１例の部分斜視説明図であて、１は剛
性の大きな表面材、２は剛性の乏しい裏面材、３は発泡
層、４は縦方向の切れ目、４′は横方向の切れ目を示す
。

このようなものでは大きなパネルでも実質的なそりは全
く生じず、寸度変化も少ない。

しかし第２図に示すような切れ目４゜４′のないパネル
では、歪が残存して→方向のそりが必ず生じ、寸度変化
も太きい。

また、大きなパネルでは、上記方向と直角方向のそりも
問題となる。

従って本考案は手段の簡単さに拘らず効果は極めて大き
い。

又成形品としてだけではなく現場施工品にも適用できる
のでその利用範囲も広いという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案品の１例の部分斜視説明図、第２図は従来
品の断側面図である。 １・・・・・・表面材、２・・・・・・裏面材、３・・
・・・・発泡層、４・・・・・・縦方向の切れ目、４′
・・・・・・横方向の切れ目。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 剛性を異にする２枚の面材１，２の間に面材に固着した
   発泡硬化層３を有する複合パネルにおいて、剛性の乏し
   い面材の側にすし状の縦方向の切れ目４および横方向の
   切れ目４′を施したことを特徴とするそり変形防止性の
   フオーム複合パネル。