JPS5832846Y2 - 絶縁皮膜破壊部付き振動片 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は対象物と検出器の相対位置を検出する検出器
に取付けする振動片の構造に関する。

考案者はさきに振動片を用いて対象物との相対位置を検
出する装置を提案しているが、まずその構造を図面によ
り説明する。

検出器の一部材たる固定ブロック１には振動系に振動を
与える振動付与装置例えば直流モータ２が固定される。

この直流モータ２には交流電源３から交流電圧が印加さ
れその周波数に応じてモータ軸４は往復回動する。

このモータ軸４により振動される振動系は中心設定用振
動片゛５、前記モータ軸４に固定される締付治具６、振
動片７よりなる。

振動片７はその形状材料、寸法に応じて第３図に示す１
次モード又は第４図に示す２次モードで振動し、対象物
例えば左側開先面８ａ、右側開先面８ｂの何れか、又は
これら双方の両面に接触し、前記開先面又はその中心線
に対する直流モータの軸の中心ひいては固定ブロック１
、これに接続する溶接トーチの相対位置を検出するもの
である。

この振動片の接触は電路９，１０により電気的に検出さ
れ、その信号により母材８の開先中心線１３に検出器ひ
いては溶接トーチを倣い誘導変位させることを可能とす
るものである。

この考案は検出器の振動片の端部が絶縁皮膜を破壊し接
触時電流の流れを良好にし検出性能の向上をする振動片
の構造を提案することを目的とする。

要するにこの考案は検出器の振動片の一端を交流電源に
接続する直流モータの軸に一端を接続し、他の端部に対
象物例えば開先部の表面に生ずる絶縁皮膜を破壊し接触
時の電流の流れを良好にするように、振動片端部に絶縁
皮膜破壊部を設けたことを特徴とする。

この考案の一実施例を図面により説明すると、振動片の
端部を鋸歯状にしその端部を交互に左右に突出させた突
出端部１５ａ、１５ｂ”ｅもつ所謂「あさり」を設けて
絶縁皮膜破壊部１５とするものである。

このような構造にすると、従来溶接アーク発生中に、場
合によっては母材開先表面に導電性の悪い溶接フユーム
が付着して薄く絶縁皮膜が形成され、従来の単なる平板
状の振動片では接触状態が的確に検出されないという欠
点が除かれ、鋸歯状の端部でその皮膜を破壊して通常の
溶接フユーム環境でも充分に接触状態を検出することを
可能とするものである。

この考案を実施することにより、溶接フユームのある環
境においても充分に振動片の接触状態を検出することが
でき検出器の信頼性を向上させるという効果を奏するも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は検出器の正面図、第２図はその側面図、第３図
は振動片の１次モード振動を示す図面、第４図は振動片
の２次モード振動を示す図面、第５図はこの考案にかか
る絶縁皮膜破壊部付き振動片の正面図である。 １・・・固体ブロック、２・・・直流モータ、４・・・
モータ軸、Ｉ、１４・・・振動片、１５・・・絶縁皮膜
破壊部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 対象物と検出器との相対位置を対象物との接触によ
   り電気的に検出する振動片にむいて、交流電源に接続す
   る直流モータの軸に一端を接続し他の端部に絶縁皮膜破
   壊部を設けた絶縁皮膜破壊部付き振動片。 ２ 実用新案登録請求の範囲第１項記載の絶縁皮膜破壊
   部付き振動片に釦いて、絶縁皮膜破壊部を鋸歯状にしか
   つあさりを設けたもの。