JPS591507B2 - 時間比率による溶接開先面間中心検出方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は振動片を便用する検出器により溶接開先など
の相対向する面間の中心と振動片保持部中心とのずれを
振動片接触の時間関係を信号として検出する方法に関す
る。

発明者はさきに振動片を用いて対象物との相対位置を検
出する装置を提案しているが、まずその構造を図面によ
り説明する。

検出器の一部材たる固定ブロック１には振動系に振動を
与える振動付与装置例えば直流モータ２が固定される、
、この直流モータ２には交流電源３から交流電圧が印加
され、その周波数に応じてモータ軸４は往復回動する。
このモータ軸４により振動される振動系は中心設定用振
動片５、前記モータ軸４に固定される締付治具６、振動
片Ｔよりなる。振動片Ｔはその形状、材料、寸法に応じ
て第３図に示すように１次モードの共振状態または第４
図に示すように２次モードで共振状態で振動し、対象物
例えば左側開先面Ｂａ、右側開先面８ｂの何れか、又は
これら双方の両面に接触し、前記開先面又はその中心線
に対する直流モータの軸の中心ひいては固定ブロック１
、これに接続する溶接トーチの相対位置を検出するもの
である。この振動片の接触は電路９、１０により電気的
に検出され、その信号により母材８の開先中心線１３に
検出器ひいては溶接トーチを倣い誘導変位させることを
可能とするものである。この発明は、この様な発明者の
提案する装置により振動片が溶接開先などの相対向する
両側壁に接触する時間的態様を検知し開先中心と振動片
保持部中心との「ずれ」を検出する方法を提案すること
を目的とする。

要するにこの発明は前記の「ずれ」を、左側溶接開先面
に接触してから右側溶接開先面に接触するまでの時間ｔ
ａと右側溶接開先面に接触してから左側溶接開先面に接
触するまでの時間ｔｂとの比率により検出することを特
徴とする。

この発明を、関連をもち位置させ画いた第５図第６図に
より説明する。

第５図は一定の振幅をもち共振状態で振動している振動
片１の振動状態を示すもので、母材８の幅ａをもつ開先
面間中心を検知しようとする状態にあり面間中心例えば
開先中心線１３は振動片保持部（モータ軸）４の中心と
寸法ｅだけ「ずれ」ている場合である。このような状態
で振動片１を開先部にその端部を挿入するときは、左側
開先面Ｂａに接触開始（イ点）してから右側開先面８ｂ
に接触開始（口点）するまでの時間Ｔａと、前記口点よ
り左側開先面８ａに接触（ハ点）するまでの時間Ｔｂは
中心線のずれｅがあるときは図面からも判るように明確
に相違し、かつ月なる時間の比率と寸法ｅは関ゝ
Ｔｂ連をもつものである。

従つてこの比率を電気的信号として取り出し、また容易
にオツシロスコーブ観察することができる。この信号を
第２図リード線９，１０の端子より取り出し制御箱（図
示せず）に送るときは誘導すべき装置例えば溶接トーチ
等固定プロツク１に接続する装置を開先中心線との「ず
れ」をなくすように誘導位置させ修正するを容易にする
ものである。この発明を実施するときは、「ずれ」量ｅ
を電気信号として容易に取り出すことができ、開先面間
中心の検出精度の向上及び誘導すべき装置例えば溶接ト
ーチを開先中心線に沿つて移動させることができ、溶接
部についての品質、信頼性の向上に著るしく貢献すると
いう効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は検出器の正面図、第２図は側面図、第３図は振
動片の１次モード振動を示す図面、第４図は振動片の２
次モード振動を示す図面、第５図は振動片と開先中心線
の［ずれ」ｅを示す図面、第６図はこの発明にかかる振
動片の開先面との接触により流れる電流１と時間ｔの関
係を第５図に関連して示す図面である。 １・・・・・・固定プロツク、２・・・・・・直流モー
タ、４・・・・・・モータ軸、７・・・・・・振動片、
８・・・・・・母材、８ａ・・・左側開先面、８ｂ・・
・・・・右側開先面、１３・・・・・・開先中心線、Ｔ
ａ，ｔｂ・・・・・・開先面への接触から接触までの時
間。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 相対向する溶接開先面間の中心を接触片で検出する
   方法において、前記溶接開先面間の中心と検出器の共振
   状態で振動する振動片が前記開先の左側面に接触開始し
   てから次に前記開先の右側面に接触するまでの時間ｔ＿
   ａと、前記右側面に接触開始してから前記左側面に接触
   するのでの時間ｔ＿ｂとの比率を信号として取り出し前
   記相対向する面間の中心を検出することを特徴とする時
   間比率による溶接開先面間中心検出方法。