JPS5832806Y2 - 転回式型鋼取込み装置

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【考案の詳細な説明】本考案は、型鋼圧延設備の冷却台出入口に設ける。

型鋼取込み装置に係りとくに取込みの途中に於いて型鋼
を転回させるものに関する。

従来、型鋼を転回して取込む装置としては、リンク機構
のもの、又は一般的に傾斜面を滑らせる方式等がある。

前者の方式では、転回用に、専用の駆動源を設ける必要
があり、高価でしかも、メインテナンスを要するものが
増えると云う欠点がある。

後者の方式では、傾斜面及びスキッド上を滑らせるため
材料の傷付きや変形が生じると云う欠点がある。

本考案は従来技術の欠点を解消し、取込みフックの一端
を取込みフレームにピンにて接続し、他端を上下方向に
フリーにさせ、Ｔ側のガイドに依り取込み動作と同時に
転回させるものである。

以下本考案の実施例を図面を参照して説明する。

第１図は本考案の実施例である。

型鋼１は冷却コンベアー２の上を搬送されて来る。

本考案の装置はこの型鋼１を搬出ローラーテーブル１４
上に９０°転回させて移載する装置である。

取込みフレーム３は車輪４を備え取込み駆動機５に依り
横送り作動をする。

取込みフレーム３の先端には、取込みフック６が接続ピ
ン７にて連結されている。

取込みフック６の他端はピン７を中心に回動し上下方向
に自由になっている。

フック６の先端下部には車輪８が設置されており、ガイ
ド９上を走行する。

冷却コンベアー２からの型鋼１の取出しは、ガイド９の
下部に設けたガイド昇降装置にて行なう。

軸１００回転に依り、レバー１１は回転し接続されたリ
ンク１２にてガイド９を昇降させる。

ガイド９の他端は、ピン１３にて固定されている。

第２図、第３図は、本考案の動作を説明するもので、型
鋼冷却コンベアー２に依り搬送された型鋼１を、取込み
駆動機５の作動に依り取込みフレーム３が、左側に移動
し、取込みフック６が取込み位置に停止する。

次に軸１０の回転に依り、レバー１１が回転し、リンク
１２にて接続されたガイド９が上昇し、ガイド上を走行
する取込みフック６が上昇して型鋼１を持ち上げる。

次いで、取込み駆動機の作動に依り、取込みフレーム３
、取込みフック６が右側に移送される。

間もなく取込みフック６に設けた車輪８はガイド９に当
り、車輪８はガイド９上を走行する。

このガイド９の形状に依り、取込みフックは図示時計方
向に転回され、この取込みフック６上に積載された型鋼
１も９ｄ）転回されることになる。

この状態にて、搬出ローラーテーブル１４上迄移送され
、再度軸１００回転により、リンク１１が回転し、ガイ
ド９が下降、型鋼１′はローラテーブル上に移載される
。

この様にして、型鋼１を９φ販回の上、搬出ローラーテ
ーブルに取込む、転回式型鋼取込み装置である。

以上の説明は、型鋼を冷却台より、搬出する場合である
が、冷′却台に挿入する場合は、逆方向にフレームを作
動することに依り、可能であることはいう昔でもない。

咬た図面では、Ｈ型鋼を、転回させた場合を説明したが
、Ｕ型鋼、Ｉ型鋼も同一機構で、転回取込みが可能であ
る。

本考案によれば、一つの駆動源で型鋼のローラテーブル
への搬出又は冷却床への挿入と同時に型鋼を転回するこ
とができる。

また、従来の装置に比べ、型鋼に傷付きや変形を生じる
ことなく転回動作が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の正面断面である。第２図、第３図は本考案の動作を説明する図である。１・・・型鋼、２・・・冷却コンベアー、３・・・取込
みフレーム、６・・・取込みフック、γ・・・ピン、８
・・・車輪、９・・・ガイド、１４・・・搬出ローラー
テーブル。

【実用新案登録請求の範囲】