JPS5832548Y2 - 折り畳み間仕切 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、複数板の帯状パネルを枢支体にて連結して折
畳自在な間仕切本体を形成し、該間仕切本体の側端部及
び側端部より一つおきの枢支体の上下両端部に主ランナ
ーを設けると共に、間仕切本体の上端部の前記主ランナ
ーの間にガイドランナーを設け、上側の主ランナー及び
ガイドランナーを溝型上レールに、下側の主ランナーを
下レールに各々係合し、溝型上レールの端部付近に、ガ
イドランナーのみが出入可能な出入口を設けて、間仕切
本体が順次折り畳まれてスライド開閉されるようにした
折り畳み間仕切に関するものである。

従来のこの種の折り畳み間仕切は、例えば、第１図、第
２図に示す如きである。

該折り畳み間仕切は、複数板の帯状パネル１を枢支体２
にて連結して折畳自在な間仕切本体３を形成し、該間仕
切本体３の側端部４及び側端部４より一つおきの枢支体
２の上下両端部に主ランナー５，５′を設けると共に、
間仕切本体３の上端部の前記主ランナ−５の間にガイド
ランナー６を設け、上側の主ランナ−５及びガイドラン
ナー６を溝型上レール７に、下側の主ランナ−５′を下
レール８に各々係合し、溝型上レール７の端部付近に、
ガイドランナー６のみが出入可能な出入口９を設けて、
間仕切本体３が順次折り畳まれてスライド開閉されるよ
うにしたものである。

該折り畳み間仕切が伸張され閉じられた状態は第１図に
示す如きであり、該状態において間仕切本体３を出入口
９の方へスライドさせてやれば、第２図に示す如く、ガ
イドランナー６のみが出入口９において溝型上レール７
より外れて、間仕切本体３が順次折り畳まれ開けられる
ものである。

しかしながら、該折り畳み間仕切においては、第１図に
示す如く閉じられた状態で、主ランナー５，５′の設け
られていない枢支体２の下方がぐらつき易く、該枢支体
２の部分で間仕切本体３が折曲するようにがたつき動き
易いものであった。

ここで、間仕切本体３の下端部にもガイドランナー６を
設けると共に、下レール８を溝型上レール７と同様に形
成して出入口９を設けてやれば前記問題は解決するので
はあるが、間仕切本体３の下端部の下レール８より外れ
る部分にガイドランナー６の如き大きな突出物を設けれ
ば、床面と摺接して床面を傷つけたり開閉がスムーズに
行えないようになる恐れがあり、又下レール８を溝型上
し−ル７と同様に形成して出入口９を設けなければ、該
下レール８は床面より上方へ突出することになり、床面
上の歩行に支障を来たす等のさまざまな不都合を生じる
ものである。

本考案の折り畳み間仕切は、係る点に鑑みて考案された
もので、上記従来の問題を悉く解消するものである。

以下、本考案を図面に基いて説明する。

第３図、第４図に示す折り畳み間仕切は本考案の一実施
例である。

該折り畳み間仕切は、複数板の帯状パネル１を枢支体２
にて連結して折畳自在な間仕切本体３を形成し、該間仕
切本体３の側端部４及び側端部４より一つおきの枢支体
２の上下両端部に主ランナ５，５′を設けると共に、間
仕切本体３の上端部の前記主ランナ−５の間にガイドラ
ンナー６を設け、上側の主ランナ−５及びガイドランナ
ー６を溝型上レール７に、下側の主ランナ−５′を下レ
ール８に各々係合し、溝型上レール７の端部付近に、ガ
イドランナー６のみが出入可能な出入口９を設けて、間
仕切本体３が順次折り畳まれてスライド開閉されるよう
にした折り畳み間仕切において、主ランナー５，５′の
設けられていない枢支体２の下端部に係止凹部１０を設
け、該係止凹部１０と、間仕切本体３の伸張時に係合す
る、スプリング１１のバネ力によって突出自在な係止凸
部１２を、下レール８の主ランナ−５の軌道より外れた
位置に設けたことを特徴とするものである。

該折り畳み間仕切においては、上側の主ランナ−５及び
ガイドランナー６は水平方向に回動するローラ状であり
、下側の主ランナ−５′は垂直方向に回動する戸車状で
ある。

又下側の主ランナ−５′は、下レール８内に設けられた
軌道凸条１３上を転動するものである。

又スプリング１１及び係止凸部１２が納められているの
は、下レール８の軌道凸条１３の側方に一体に形成され
た凹溝１４である。

したがって該折り畳み間仕切においては、間仕切本体３
が伸張されて閉じられた際に、係止凹部１０と係止凸部
１２が係合するので、間仕切本体３ががたつき動くこと
がないものであり、しかも、枢支体２の下端部に係止凹
部１０が設けられるだけで、間仕切本体３の下端部の下
レール８より外れる部分には大きな突出物が設けられて
いないので、床面１５を傷つけたり開閉がスムーズでな
くなったりする恐れはないのものであり、又下レール８
に設けられた係止凸部１２は、スプリング１１のバネ力
に抗して下レール８内に入り込み得るものであるため、
歩行に支障を来たすことがなく、又下レール８を床面１
５下に納めて、床面１５上にはバネ力に抗して引込み得
る係止凸部１２以外の何物も突出しないように、床面１
５上をスッキリさせることができたものである。

又該折り畳み間仕切を開ける際には、間仕切本体３を出
入口９の方へスライドさせてやれば、ガイドランナー６
のみが出入口９において溝型上レール７より外れて、間
仕切本体３は順次折り畳まれるものであるが、その際、
係止凸部１２は下レール８の主ランナ−５′の軌道より
外れた位置に設けられ、しかもバネ力に抗して下レール
８内に入り込み得るものであるため、間仕切本体３は何
等支障なくスライドされるものである。

又第５図、第６図に示す折り畳み間仕切も本考案の一実
施例であり、該折り畳み間仕切においては、ガイドラン
ナー６は、枢支体２の上端部にバネ力によって突出自在
に設けられており、該ガイドランナー６は、傾斜蹴り出
しブロック１６の設けられた出入口９より引込められて
外れるものであり、又溝型上レール７の前端には傾斜板
１７が設けられており、該傾斜板１７に摺接案内されて
、ガイドランナー９は溝型上レール７に嵌まり込むので
ある。

又、間仕切本体３は伸張され閉じられた状態でも、その
両側方に設けられたスプリング１８のバネ力に抗して左
右に動く余裕があり、しかも、係止凹部１０はスライド
方向に開口した溝状に形成されているので、係止部１２
と係止凹部１０の係合の着脱は、通常はスプリング１１
のバネ力に抗することなくスムーズに行なわれるもので
あり、通常通りに係止凸部１２と係止凹部１０が係合し
なかった場合のみに、傾斜面１９に押えられ引込められ
ても係止凸部１２は係止凹部１０に係合するものである
。

又該折り畳み間仕切においても前記実施例と同様に、間
仕切本体３は伸張時に枢支体２の部分でぐらつき動くこ
とがなく、又下レール８を床面１５下に納めれば床面上
に突出するのはバネ力に抗して引込み得る係止凸部１２
のみなので、歩行に支障を来たすこともなく、又係止凸
部１２と係止凹部１０が係合する位置が主ランナ−５′
の軌道より外れているので、間仕切本体３は何等支障な
くスライドされるものであり、又床面１５を傷つける恐
れもないものである。

上述の如く、本考案の折り畳み間仕切は、間仕切本体が
その伸張時には係止凸部と係止凹部が係合するので、枢
支体の部分でぐらつき動くことがなく、又下レールを床
面下に納めれば床面上に突出するのはバネ力に抗して引
込み得る係止凸部のみなので、歩行に支障を来たすこと
もなく、又係止凸部と係止凹部が係合する位置が主ラン
ナーの軌道より外れているので、間仕切本体は何等支障
なくスライドされるものであり、又間仕切本体の下端の
下レールより外れ出る部分には係止凹部が設けられてい
るだけで、大きな突出物が形成されていないので床面を
傷つける恐れもないものである。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本案の従来例を示す正面図と平面図、
第３図、第５図は本考案の各々異なる実施例を示す正面
図、第４図、第６図は各々第３図、第５図におけるＸ−
Ｘ断面図、Ｙ−Ｙ断面図である。 図において、１は帯状パネル、２は枢支体、３は間仕切
本体、４は側端部、５，５′は主ランナ−，６はガイド
ランナー、７は溝型上レール、８は下レール、９は出入
口、１０は係止凹部、１１．１８はスプリング、１２は
係止凸部、１３は軌道凸条、１４は凹溝、１５は床面、
１６は傾斜蹴り出しブロック、１７は傾斜板、１９は傾
斜面である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数枚の帯状パネルを枢支体にて連結して折畳自在な間
   仕切本体を形成し、該間仕切本体の側端部及び側端部よ
   り一つおきの枢支体の上下両端部に主ランナーを設ける
   と共に、間仕切本体の上端部の前記主ランナーの間にガ
   イドランナーを設け、上側の主ランナー及びガイドラン
   ナーを溝型上レールに、下側の主ランナーを下レールに
   各々係合し、溝型上レールの端部付近に、ガイドランナ
   ーのみが出入可能な出入口を設けて、間仕切本体が順次
   折り畳まれてスライド開閉されるようにした折り畳み間
   仕切において、主ランナーの設けられていない枢支体の
   下端部に係止凹部を設け、該係止凹部と、間仕切本体伸
   張時に係合する、バネ力によって突出自在な係止凸部を
   、下レールの主ランナー軌道より外れた位置に設けたこ
   とを特徴とする折り畳み間仕切。