JPS5832078B2 - 洋上備蓄タンクにおける油の拡散防止兼緩衝装置 - Google Patents

洋上備蓄タンクにおける油の拡散防止兼緩衝装置

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JPS5832078B2
JPS5832078B2 JP54036606A JP3660679A JPS5832078B2 JP S5832078 B2 JPS5832078 B2 JP S5832078B2 JP 54036606 A JP54036606 A JP 54036606A JP 3660679 A JP3660679 A JP 3660679A JP S5832078 B2 JPS5832078 B2 JP S5832078B2
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JP
Japan
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fender
tank
offshore storage
oil
float
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JP54036606A
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JPS55132378A (en
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弘毅 若林
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Hitachi Zosen Corp
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Hitachi Zosen Corp
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Publication date
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【発明の詳細な説明】 この発明は、たとえば原油等の油の洋上備蓄タンクにお
ける油拡散防止兼緩衝装置に関し、その目的とするとこ
ろは、タンクより漏洩した油の拡散を充分な収容スペー
スによって確実に防止することができ、併せて船舶等の
衝突に対して洋上備蓄タンクを防護することができるう
えに、使用材料が少なく、その製造を安価になし得る構
造を提供しようとするにある。
この発明を、以下図面に示す実施例に基づいて説明する
第1図〜第3図において、1は原油等が貯えられる洋上
備蓄タンクで、これはたとえば100mX80??ZX
307?Zの大きさを有する4個の角形タンク1aによ
って構成され、その海面Aのレベルの周縁部にフロート
・プロテクター2が装備せられている。
フロート・プロテクター2は、洋上備蓄タンク1の全周
をめぐる横断面三角形状のネオプレン・ゴム製のフェン
ダ8と、これの内側に同じくタンク1の全周をめぐるよ
うに配置されたネオプレン・ゴム製の当て板9と、これ
ら両者を連結しかつ中空直方体の形状を有していて屈曲
可能な所要数のフロート10とによって構成せられてい
る。
フェンダ8は、タンク1と船舶等衝突物との間の距離を
できるだけ大きくしかつ使用材料を少なくするために、
横断三角形状につくられており、その三角形の頂点を外
側にして海面Aのレベルに保持した状態に配置せられて
いる。
なおフロート10はタンク1の全周に設ける必要はなく
、第1図に示すように、これを部分的に設けるだけでよ
い。
そしてこれらのフロート10により中実のフェンダ8と
当て板9とを海面Aのレベルに浮かせるだけの浮力を得
るようにする。
フェンダ8の内側においては、各フロート10同志の間
にタンク1より漏洩した油が溜められる。
また流出した油の拡散を防止するために、フェンダ8の
下縁に合成樹脂製のスカート11が垂下状にかつ海中に
おいてタンク1の下半部の全周をめぐるように取り付け
られている。
フロート・プロテクター2に船舶や浮遊物などが衝突し
たさいには、フェンダ8とフロート10とが変形するこ
とにより、その衝撃を緩和するものである。
なお、フェンダ8の継ぎ目部分には、フェンダ8の両接
続端部を跨ぐようにフロート10をその内側より当て\
、フロート10の側よりボルトをねじ込むことにより、
フェンダ8の接続端部同志を互いに接続するようにする
とよい。
3は洋上備蓄タンク1に取り付けられた固定滑車で、こ
れはタンク1の上面に設けられた4個上部固定滑車3a
と、タンク1の下面に設けられた6個の下部固定滑車3
bとよりなるものである。
4は各固定滑車3に巻き掛けられたワイヤー等の係留索
で、これの一端が各固定滑車3の真下の海底Bに固定せ
られた杭5に連結されるとともに、同他端に錘6が取り
付けられて、これが各固定滑車3より垂下状に吊り下げ
られている。
したがって洋上備蓄タンク1は前後左右の横方向にほと
んど揺れ動くことがなく、潮の干満により自由に上下動
するだけで、非常に安定に係留せられている。
なお、上部固定滑車3aに巻き掛けられた長い係留索4
aの上半部は、タンク1に垂直に設けられた一対のガイ
ド・パイプ7内に挿通せられている。
また固定滑車3は、相互に隣接する角形タンク1a同志
の間の仕切板の延長線上に設置するのが強度的に有利で
ある。
また下部固定滑車3bに巻き掛けられたワイヤー等係留
索4に付着するカキ殻および海苔などを取り除くには、
たとえば固定滑車3bの両側に、係留索4の直径よりも
若干大きい内径を有する短い筒体(図示時)を垂下状に
取り付けて、係留索4がこれらの筒体の内部を通過する
ようにすればよい。
12は洋上備蓄タンク1を構成する各角形タンク1aに
装備せられた油供給兼排出管で、これの上端部は2つに
分岐しており、その一方の油供給管部には玉弁13が設
けられ、他方の油排出管部には油を吸い出し易くするた
めに逆止弁14が設けられている。
また油を取り出すために洋上備蓄タンク1の一隅にポン
プ・ルーム25が設けられており、カーゴ・ポンプ(図
失略)は陸上からの電気により駆動せしめられる。
15は洋上備蓄タンク1の上面に設けられた空気抜き、
16は4個の角形タンク1aにそれぞれ設けられた測深
管座である。
なお、上記において、洋上備蓄タンク1の上面に4個の
上部固定滑車3aが取り付けられ、これにタンク1を貫
通した長い係留索4aが巻き掛けられているのは、たと
えば台風などの場合に適宜の固定手段によってこの係留
索4aを固定することにより、洋上備蓄タンク1を完全
に固定して、その上下動をも抑制せんとするためのもの
である。
このような長い係留索4aの固定手段としては、たとえ
ば上部固定滑車3aの一端にラチェット式ストッパ装置
(図示時)を装備するか、またはボルト・ナツトにより
締め付けられる一対の締付は部材の間にワイヤー等係留
索4aの中間部を挿通して、これを締め付は固定するよ
うにしてもよい(図示時)。
第4図と第5図は、この発明の第2実施例を示すもので
、上記第1実施例の場合と異なる点は、洋上備蓄タンク
1が、海底Bの杭18に接続された4本のチェノ等の主
係留索17によって係留せられるとともに、各固定滑車
3に巻き挫ケられたワイヤー等の係留索4の一端が、海
底Bに着地した大きい錘19によって海底Bに固定せら
れている点である。
なお、海底Bに着地した大きい錘19は、係留索4の他
端に吊り下げられた錘6よりもかなり重いものとなされ
ている。
またチェ7等の主係留索17は、それの自重がオートテ
ンションの働きを果すものであるが、自重だけで不足の
場合には、主係留索17の途上に錘(図示時)を吊下げ
状に取り付けて、これを補充してもよい。
この第2実施例において、洋上備蓄タンク1にフロート
・プロテクター2が装備せられている点は上記第1実施
例の場合と同様であり、図面において同一のものには、
同一の符号を付した。
なお、上記各実施例において、洋上備蓄タンク1を構成
する4個の角形タンク1aには、備蓄するべき油を均等
に入れるのが望ましいが、やむを得ない場合には不均等
であってもよい。
この場合にはタンク1の上面はわずかに水平とならない
この発明による洋上備蓄タンクにおける油拡散防止兼緩
衝装置は、上述のように、洋上備蓄タンク1の全周をめ
ぐるようにゴム等の緩衝性を有する素材よりなる当て板
9がタンク1に対して自由に上下動し得るように配置さ
れ、この当て板9の外周面に所要数の屈曲可能な中空状
フロート10が相互に所定間隔をあけた状態に取り付け
られ、これらのフロート10の外側にゴム等の緩衝性を
有する素材よりなる横断面三角形のフェンダ8がその頂
点を外側に内軟状態にかつ当て板9の全周をめぐるよう
に配置され、フェンダ8と当て板9とがフロート10を
介して相互に連結され、フェンダ8の下縁全周に油拡散
防止用スカート11が垂下状に取り付けられているもの
で、つぎのような効果を奏する。
(1)ゴム等の緩衝性を有する素材よりなるフェンダ8
と、口当て板9と、両者を連結する所要数の屈曲可能な
中空状フロート10とよりなるものであるから、船舶等
衝突物による衝撃を確実に吸収することができて、タン
ク1を充分に防護することができる。
(11)フェンダ8が横断面三角形状につくられていて
、かつその頂点を外側に向けた状態に配置されているか
ら、タンク1と船舶等衝突物との間隔をできるだけ大き
くあけることができて、衝突によるタンク1の損傷を確
実に防止し得る。
GiD タンク1の外周をめぐるフェンダ8が横断面
三角形を有するとともに、フェンダ8と当て板9とを連
結する中空状フロート10が、タンク1の全周に連続的
でなく部分的に所要数使用されているだけであるから、
材料の使用量が少なくてすみ、したがって製造コストが
安くつく。
qv)当て板9、およびこれに結合されたフロート10
とフェンダ8とがタンク1に対して自由に上下動し得る
から、潮の干満に応じてこれらを常に海面レベルに保持
することができ、したがって、常時充分な緩衝機能を発
揮し得る。
たとえばフェンダ8をタンク1の側壁全周に直接固定す
るような場合には潮の干満を見込んで広範囲にこれを増
り付ける必要があるが、これに比べて上記のようにフェ
ンダ8と当て板9とフロート10とを一緒に自由に上下
動し得るようにすると、材料の使用量が最少限ですみ、
しかも常に確実に緩衝機能を発揮し得る。
M タンク1の周囲に配置されたフェンダ8によって油
の拡散を防止することができるとともに、このフェンダ
8の下縁全周にスカート11が垂下状に増り付けられて
いるので、タンク1外周における漏洩油の収容スペース
をさらに増大することができ、油の拡散防止を確実に果
し得る。
(Vl)フェンダ8と、当て板9と、両者を連結するフ
ロート10とがタンク1と別体につくられているから、
フェンダ8等をタンク1に結合する必要が全くなく、し
たがってフェンダ8等をタンク1の外周に装備する作業
をきわめて簡単に行なうことができるし、また船舶等の
衝突によりたとえばフェンダ8等に損傷が生じたような
場合でも、その増替えおよび補修作業をきわめて簡単に
行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の2つの実施例を示すもので、第1図は
第1実施例の概略平面図、第2図は第1図II−、nH
に沿う断面図、第3図は第1図■−■線に沿う断面図、
第4図は第2実施例の概略平面図、第5図は第4図■−
■線に沿う断面図である。 1・・・・・・洋上備蓄タンク、2・・・・・・フロー
ト・プロテクター 8・・・・・・フェンダ、9・・・
・・・当て板、10・・・・・・フロート、11・・・
・・・油拡散防止用スカート、A・・・・・・海面、B
・・・・・・海底。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 洋上備蓄タンク1の全周をめぐるようにゴム等の緩
    衝性を有する素材よりなる当て板9がタンク1に対して
    自由に上下動し得るように配置され、この当て板9の外
    周面に所要数の屈曲可能な中空状フロート10が相互に
    所定間隔をあけた状態に取り付けられ、これらのフロー
    ト10の外側にゴム等の緩衝性を有する素材よりなる横
    断面三角形のフェンダ8がその頂点を外側に向けた状態
    にかつ当て板9の全周をめぐるように配置され、フェン
    ダ8と当て板9とがフロート10を介して相互に連結さ
    れ、フェンダ8の下縁全周に油拡散防止用スカート11
    が垂下状に取り付けられている洋上備蓄タンクにおける
    油拡散防止兼緩衝装置。
JP54036606A 1979-03-27 1979-03-27 洋上備蓄タンクにおける油の拡散防止兼緩衝装置 Expired JPS5832078B2 (ja)

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JPS55132378A JPS55132378A (en) 1980-10-15
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS51151985A (en) * 1975-06-20 1976-12-27 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Flo ating structure mooring method

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