JPS583177B2 - 送風装置の風向変更装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、空気調和機等の如く貫流式羽根車等を具備し
た送風装置の風向変更装置に関するもので、送風装置よ
り吐出される気体の流量の変化が極めて少なく、確実に
風向変更が行える風向変更装置を提供するものである。

従来、この種の風向変更装置は、例えば空気調和機の場
合第３図、第４図に示す如く熱交換器ａ、羽根車ｂ等を
設けた本体ｃに複数個の吹出口ｄ，ｅを設け、この吹出
口ｄ，ｅを交互に開閉するダンパｆによって切換える構
成あるいは、一つの吹出口ｄに複数枚の風向変更羽根ｇ
を設けた構成が知られている。

ところが、このような構成であると、構成は簡単である
が、前記風向き変更羽根ｇあるいはダンパｆを回動した
時にそれらの停止位置により、空気抵抗が大きく変化し
、送風機の送風能力が大きく変化するとともに、前記風
向変更羽根ｇの大きさや枚数あるいはダンパｆの大きさ
が制約されることから充分な風向き変更効果が得られな
い等の問題があった。

本発明は、上記従来の風向変更装置にみられる欠点を除
去するものである。

以下、本発明をその一実施例を示す添付図面の第１図、
第２図を参考に説明する。

第１図において、１は空気調和機本体、２は吹出口３を
備えた送風ユニット、４は基板、５は前記送風ユニット
２の回動ガイド２ａを兼用したエアガイダ、５ａはエア
ガイダ５の側板、６は空気吸入口７を具備した前面グリ
ル、８はエアフィルタ、９ は熱交換器、１０は水受皿
をそれぞれ示している。

次に、本発明の要旨である上記送風ユニット２について
第２図をもとに詳細に説明する。

同図において、１１は送風用の貫流羽根車、１２はスタ
ビライザ、１３はリアガイダ兼前記送風ユニット２の回
動用ガイド、１４は側壁であり、これらの部品により送
風効果を得るためのケーシング１５を形成し、その内部
に前記貫流羽根車１１が収納されている。

また前記貫流羽根車１１は、前記側板１４の裏面に具備
した前記貫流羽根車１１駆動用電動機（図示せず）に取
りつけられており前記羽根車１１が回転することにより
前記吹出口３より空気を吹出す。

１６は前記側壁１４の外側に必要に応じて一体に取り付
けられた軸で、前記送風ユニット２を前記エアガイダ側
板５ａに具備した軸受け（図示せず）に回動自在に取り
つけられている。

１７は前記送風ユニット２と前記エアガイダ５の間のシ
ール材兼用スベリ防止具で、前記送風ユニット２を実線
で示す位置より一点鎖線で示す位置まで前記軸１６を中
心に回動した場合、任意の位置で停止が可能となるよう
に作用する。

１８は左右方向の風向き変更羽根である。上記構成にお
いて、前記送風ユニット２が実線状態にある時は、貫流
羽根車１１が回転することにより矢印Ａで示す如く空気
は空気吸入口７、前記エアフィルタ、前記熱交換器９を
順次通過し、送風ユニット２の側板１４からなる開口面
ａに流入し、前記貫流羽根車１１を通過して前記左右風
向き変更羽根１８により左右方向に方向変換しながら矢
印Ｂで示す如くほぼ下方に吹出口３より吹出される。

また、前記送風ユニット２を一点鎖線の状態まで回動し
た時、前記矢印Ａで示す如く空気は流入し、さらに空気
は前記送風ユニット２の側板１４からなる開口部βに流
入し、前記貫流羽根車１１を通過し、矢印Ｃで示す如く
ほほ水平に前記吹出口３より吹出される。

したがって、送風ユニット２を回動することにより上下
方向の風向変更が行えるため、従来の如く上下風向変更
羽根あるいはダンバを不要とすることができ、これによ
って前記貫流羽根車１１の吹出側の通風抵抗を減少し、
風向きを変更した際の空流吹出量の差を極めて少なくす
ることができまた前記空気吹出口３の方向が貫流羽根車
１１の吹出方向と一致することから前記貫流羽根車１１
より吹出口３へ流れる空気はより円滑となり、確実に前
記吹出口３の方向に風の向きを変更することが可能とな
る。

また、空気調和機本体１の奥行寸法Ｄが薄くなれがなる
ほど貫流羽根車１１の吹出側流路長さＥを長くすること
ができず、上下方向の風向変更度合が大きくできないと
いう欠点も解消できる。

なお、本実施例では送風ユニット２の回動を手動で行な
う例を示したが、リンク機構等の如く周知の技術を用い
て自動的に回動する構成としてもよい。

また貫流羽根車１１を一直線状に配設した複数個の遠心
羽根車とし、この個々の遠心羽根車に対応するケーシン
グを同様に一直線上に配設して送風ユニットを構成し、
この送風ユニットを上記実施例と同様回動自在に取付け
た構成としても同様の作用効果が期待できる。

上記実施例より明らかなように、本発明における送風装
置の風向変更装置は、吸込口と、一端が前記吸込口と連
通し、他端が開口したエアガイダと、前記エアガイダの
開口端に連続して設けられ、た曲面状のガイドに．よっ
て送風装置本体を構成し、さらに貫流式羽根車、あるい
は複数の遠心式羽根車を同軸上に連結した配列羽根車と
、前記羽根車を両側で支持する側板と、前記側板間に設
けられた羽根車のケーシングと、前記ケーシングの先端
に設けられた吹出口と、羽根車駆動用のモータからなる
送風ユニットを設け、前記送風ユニットを前記送風装置
本体の開口端に、前記ケーシングが前記ガイドの曲面に
沿って回動するよう取付けたもので、風向変更を送風ユ
ニットごと行うため、所望する方向への確実な風向変更
が行え、また従来の如く風向変更羽根、切換ダンパ等が
不要となるため、風向変更に起因する通風抵抗が大巾に
低減でき、送風能力の向上がはかれるとともに奥行寸法
の縮少化がはかれ、また送風ユニットを送風装置本体に
設けたガイドに沿って回動する構成とすることにより、
送風ユニットの外周を流れる空気の洩れ防止がはかれる
等、種々の利点を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における送風装置の風向変更
装置を具備した空気調和機の断面図、第２図は第１図の
要部拡大断面図、第３図、第４図はそれぞれ従来の空気
調和機の断面図である。 １・・・・・・空気調和機本体（速風装置本体）、２・
・・・・・送風ユニット、２ａ・・・・・・回動ガイド
、５・・・・・エアガイダ、１１・・・・・・貫流羽根
車、１３・・・・・・回動用ガイド、１４・・・・・・
側壁、１５・・・・・・ケーシング。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 吸込口と、一端が前記吸込口と連通し、他端が開口
   したエアガイダと、前記エアガイダの開口端に連続して
   設けられた曲面状のガイドによって送風装置本体を構成
   し、さらに貫流式羽根車、あるいは複数の遠心式羽根車
   を同軸上に連結した配列羽根車と、前記羽根車を両側で
   支持する側板と，前記側板間に設けられた羽根車のケー
   シングと、前記ケーシングの先端に設けられた吹出口と
   、羽根車駆動用のモータからなる送風ユニットを設け，
   前記送風ユニットを前記送風装置本体の開口端に１前記
   ケーシングが前記ガイドの曲面に沿って回動するよう取
   付けた送風装置の風向変更装置。