JPS583149B2 - メカニカルシ−ル - Google Patents

メカニカルシ−ル

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JPS583149B2
JPS583149B2 JP12361978A JP12361978A JPS583149B2 JP S583149 B2 JPS583149 B2 JP S583149B2 JP 12361978 A JP12361978 A JP 12361978A JP 12361978 A JP12361978 A JP 12361978A JP S583149 B2 JPS583149 B2 JP S583149B2
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JP
Japan
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driven ring
action chamber
mechanical seal
internal fluid
external fluid
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JP12361978A
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JPS5551166A (en
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滉 井上
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、回転機械の内部流体の流出を防止するメカニ
カルシール、更に詳しくは圧縮機やポンプにおいて内部
流体圧力と外部流体圧力との差圧が正負逆に入り変わる
場合でも密封性能を発揮するメカニカルシールに関する
ものである。
第1図は従来の静止バランス形メカニカルシールを示す
もので、図において、1はケーシング、2は回転軸、3
は回転軸2に固定したシートリング、4はシートリング
3と共に密封面5を形成する従動リングで、この従動リ
ング4はその内周面においてリテーナ6によって軸方向
移動可能に保持されている。
7は従動リング4の背端面に設けられたばねで、従動リ
ング4をシートリングに押圧させる働きをする。
8は従動リング4の回り止めピン、9はリテーナ6と従
動リング4の内周面との間に設けられた二次シールであ
る。
この形式のメカニカルシールは、内部流体10の圧力P
1と外部流体11の圧力P2との間に、P1>P2の関
係が成立するとき有効である。
この密封原理を第2図について説明する。
従動リング4の背端面に作用するばね7の力をFa、従
動リング4に作用する内部流体圧による押付け力をFf
、密封面5に浸入した内部流体10の流体膜反力をFh
とすると、密封面5の外径Daおよび内径Di,従動リ
ング4の背端面側内径Daは、内部流体10の圧力が高
圧力になることを考慮してつぎの(1)式すなわち Ff+Fa>Fh……(1) を満足するように定められている。
この結果、高い圧力の内部流体10は密封面5から低圧
の外部流体11側に漏洩することがない。
ところが、上述した圧力関係とは逆に、内部流体10の
圧力P1が外部流体11の圧力P2よりも小さくなった
場合には、第3図に示すように押付け力FfはFf’に
、また流体膜反力FhはFh’になり、これらの間には
、 Ff’+Fa<Fh……(2) の関係が生ずる。
すなわち、押付け力Ff’+Faは流体膜反力Fh’よ
りも小さくなるので、密封面5には間隙ができ、この間
隙を通って外部流体口が内部流体10内に浸入する。
このため、シール機能を発揮できない憾みがあった。
この対策としてばね7のばね力Faを大きくすることが
考えられるが、このようにすると従動リング4の密封面
5への押付け力Ff+Faが高くなり密封面5を傷付け
ることになり、良い対策手段ではない。
本発明は上記の点にかんがみ密封しようとする内部流体
の圧力が外部圧力よりも高い場合はもちろん、低い場合
でもシール性能を発揮することができるメカニカルシー
ルを提供することを目的とする。
本発明の特徴とするところは、シートリングと従動リン
グとによって従動リングの外周面側の内部流体と内周面
側の外部流体とを密封する密封面を形成し、従動リング
の周面とこれに対向する従動リングの軸方向移動を案内
する案内部材との間に、二次シールを備えるメカニカル
シールにおいて、従動リングの二次シール側の周面と従
動リングの案内部材とに、それぞれ二次シールが軸方向
に移動し得る幅を有する段差部を設け、この段差部によ
って形成される空間内に、二次シールを軸方向移動可能
に圧縮挿入して、前記空間内を内部流体作用室および外
部流体作用室に区画形成したものである。
以下本発明の実施例を図面について説明する。
第4図は本発明のメカニカルシールの一実施例を示すも
ので、図において第1図と同符号のものは同一または相
当する部分である。
この実施例は従動リング4を静止側に設けた静止形のも
のを示してある。
従動リング4の内周面とリテーナ6の外周面には、それ
ぞれ二次シール9が軸方向に移動し得る幅を有する段差
部4a,6aが形成されている。
この段差部4a,6aによって形成される空間内には、
二次シール9が軸方向に移動できるように圧縮挿入され
ている。
この二次シール91のシール面は従動リング4の内周面
との接触面S1とリテーナ6の外周面との接触面S2と
の2個所を有している。
二次シール9は段差部4a,6aによって形成される空
間内への挿入により、この空間における密封面5側を外
部流体作用室12に、従動リング4の背端面側を内部流
体作用室13に区画形成している。
内部流体作用室13は従動リング4の背端面側の内周面
とリテーナ6の外周面との間の間隙を通して内部流体側
に連通している。
外部流体作用室12は従動リング4に少なくとも1つ設
けた通孔14を通して外部流体作用室12に連通してい
る。
次に上述した本発明の一実施例の動作を説明する。
内部流体10の圧力P1が外部流体11の圧力P2より
も大きい場合には、内部流体10は従動リング4の背端
面部および従動リング4の背端面側の内周面とリテーナ
6の外周面との間の間隙を通って内部流体作用室13に
流入し、二次シール9を従動リング4の段差部4aに押
付ける。
このため、従動リング4の背端面および内部流体作用室
13には、内部流体10の圧力P1が作用する。
そして従動リング4および密封面5には第5図に示すよ
うな圧力関係が生ずるので、従動リング4はシートリン
グ3に強く押付けられ、密封面5により内部流体10の
漏洩を防ぐことができる。
また上述とは逆に、内部流体10の圧力P1が外部流体
11の圧力P2よりも小さくなった場合には、外部流体
11が従動リング4の内周面とリテーナ6の外周面との
間の間隙および通孔14を通して外部流体作用室12内
に流入する。
そしてこの外部流体作用室12内に流入した外部流体1
1は第6図に示すように二次シール9をリテーナ6の段
差部6aに押付けるとともに、従動リング4の段差部4
aに従動リング4の密封面5への押付け力を加える。
このときの従動リング4の背端面側に作用するばね7の
力Faおよび外部流体11による押付け力Ff”と従動
リング4の密封面5の流体膜反力Fh”との間の力関係
は、第7図およびつぎの(3)式に示すようになる。
Ff”+Fa>Fh”……(3) このため、従動リング4は内部流体10の圧力P1の変
動に対してもシートリング3に強く押付けられ、密封面
5を維持することができる。
なお上述した第4図に示す実施例においては、通孔14
を従動リング4に少なくとも1つ設けた場合を示したが
、外部流体11の圧力P2を従動リング4の段差部4a
にすばやく伝えるために、第8図および第9図に示すよ
うに従動リング4の段差部4aに開口する通孔14を円
周方向に複数個設けることがよい。
また第10図および第11図に示すように、従動リング
4の段差部4aに円周溝15を設け、この円周溝15に
複数個の通孔14を開口させるように構成してもよい。
このように構成すると、逆圧時(P2>P1)には外部
流体11の圧力P2が円周溝15に均一に作用するので
、従動リング4の密封面5への押付力Ff”をその円周
力向に一様に作用させることができる。
これによりさらに密封性を改善することができる。
第12図は本発明のメカニカルシールの他の実施例を示
すもので、この図において第4図と同符号のものは同一
または相当する部分である。
この実施例はケーシング1に従動リング4の外周面を案
内保持させた静止形の構造を示すものである。
この実施例の場合にはケーシング1と従動リング4の外
周面との間において、ケーシング1に設けた段差部1a
,従動リング4の外周面に設けた段差部4bによって空
間を形成し、この空間内に二次シール9を軸方向移動可
能に圧縮挿入し、前述した空間を内部流体作用室13お
よび外部流体作用室12に区画形成したものである。
そして内部流体作用室13はケーシング1と従動リング
4の外周面との間の間隙を通して内部流体側に、また外
部流体作用室12はケーシング1に設けた通孔14によ
って外部流体側に連通されている。
このように構成することにより、第4図に示した実施例
と同様に外部流体11の圧力P2が内部流体10の圧力
P1よりも大きくなった場合でも密封面5を維持するこ
とができる。
第13図は本発明のメカニカルシール9のさらに他の実
施例を示すもので、第4図と同符号のものは同一または
相当する部分である。
この実施例は従動リング4を回転軸2とともに回転する
ように回転軸2側に設けた回転バランス形の場合である
この実施例の場合には従動リング4の内周面に設けた段
差部4cと回転軸2に設けた段差部2aとによって空間
を形成し、この空間に二次シール9を圧縮挿入して、空
間を外部流体作用室12と内部流体作用室13とに区画
形成し、内部流体作用室13を従動リング4の内周面と
回転軸2の外周面との間の間隙を通して内部流体側に、
また外部流体作用室12を従動リング4に設けた通孔1
4によって外部流体側に連通させたものである。
このように構成することによって、回転バランス形の場
合において外部流体11の圧力P2が内部流体10の圧
力P1よりも大きくなっても、前述した実施例と同様な
作用により密封面5を維持することができる。
また本発明は第14図に示すように従動リング4とシー
トリング3との間に中間リング16を介在させた形式の
メカニカルシールについても、実施することができるも
のである。
第14図において第4図と同符号のもめは同一または相
当する部分を示す。
なお、上述の実施例において、従動リング4、リテーナ
6などに設けた通孔14によって外部流体作用室12を
外部流体11側に連通したが、同様な通孔を従動リング
4、リテーナ6などに設けて、内部流体作用室13を内
部流体10側に連通ずるようにしてもよい。
特に、本発明のメカニカルシールを、液化天然ガス用ボ
イルオフガスターボ圧縮機のように、回転軸が停止する
と機内ガスが上昇する回転機械に実施すれば、機内ガス
圧(前述した外部流体圧力P2に相当する)が上昇して
も密封面が維持されて、天然ガス(外部流体11に相当
する)を外部に漏洩させることがない。
以上説明したように、従来のメカニカルシールは内部流
体圧P,と外部流体圧P2との間に、P1>P2の関係
が成立しているときのみ、シール機能が有効に発揮され
、前述した圧力関係が逆になると、そのままではシール
機能が発揮されないものである。
これは従動リングの背端面に作用する流体の押付け力が
常に密封面の流体膜反力よりも小さくなるためである。
しかしながら、本発明によれば内部流体圧力、外部流体
圧力の大小に関係なく、従動リングの背端面に作用する
流体の押付け力を密封面に介在する流体膜反力よりも大
きくすることができるので、常にシール性能を維持する
ことができる。
また本発明は構造が簡単であり、使用上の効果が著しい
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のメカニカルシールの縦断面図、第2図お
よび第3図は第1図に示す従来のメカニカルシールの圧
力作用状態を示す説明図、第4図は本発明のメカニカル
シールの一実施例を示す縦断面図、第5図は内部流体圧
力が外部流体圧力よりも高い場合における第4図に示さ
れる本発明のメカニカルシールの圧力作用状態を示す説
明図、第6図は内部流体圧力が外部流体圧力よりも低い
場合における第4図に示すメカニカルシールの動作を示
す図、第7図はそのときの圧力作用状態を示す説明図、
第8図は本発明のメカニカルシールにおける外部流体流
通用の通孔の一例を示す縦断面図、第9図は第8図の■
−■矢視図、第10図は本発明のメカニカルシールにお
ける外部流体流通用の通孔の他の例を示す縦断面図、第
11図は第10図の■−■矢視図、第12図〜第14図
は本発明のメカニカルシールの他の実施例を示す縦断面
図である。 1……ケーシング、1a……段差部、2……回転軸、3
……シートリング、4……従動リング、4a,4b……
段差部、5……密封面、6……リテーナ、6a……段差
部、9……二次シール、10……内部流体、11……外
部流体、12……外部流体作用室、13……内部流体作
用室。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 シ一トリングと従動リングによって従動リングの外
    周面側の内部流体と内周面側の外部流体とを密封する密
    封面を形成し、従動リングの周面とこれに対向する従動
    リングの軸方向移動を案内する案内部材との間に、二次
    シールを備えるメカニカルシールにおいて、従動リング
    の二次シール側の周面と従動リングの案内部材とに、そ
    れぞれ二次シールが軸方向に移動し得る幅を有する段差
    部を設け、この段差部によって形成される空間内に、二
    次シールを軸方向移動可能に圧縮挿入して、前記空間内
    を内部流体作用室および外部流体作用室に区画形成した
    ことを特徴とするメカニカルシール。 2 従動リングの案内部材は従動リングの内周面に配置
    され、この従動リングの内周面と前記案内部材との間に
    おいて、段差部および二次シールによって内部流体作用
    室を従動リングの背端面側に、外部流体作用室を従動リ
    ングの密封面側に区画形成したことを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載のメカニカルシール。 3 内部流体作用室は従動リングの案内部材と従動リン
    グの背端面側の内周面との間の間隙を通して内部流体側
    に、外部流体作用室は従動リングに設けた通孔を通して
    外部流体側に連通したことを特徴とする特許請求の範囲
    第2項記載のメカニカルシール。 4 従動リングの案内部材は従動リングの外周面に配置
    され、この従動リングの外周面と前記案内部材との間に
    おいて、段差部および二次シールによって外部流体作用
    室を従動リングの背端面側に、内部流体作用室を従動リ
    ングの密封面側に区画形成したことを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載のメカニカルシール。 5 内部流体作用室は従動リングの案内部材と従動リン
    グの密封面側外周面との間の間隙を通して内部流体側に
    、外部流体作用室は従動リングの案内部材に設けた通孔
    を通して外部流体側に連通したことを特徴とする特許請
    求の範囲第4項記載のメカニカルシール。 6 従動リングは回転軸と共に回転するように回転軸側
    に取付けられ、回転軸の外周面と従動リングの内周面と
    の間において、段差部および二次シールによって外部流
    体作用室を従動リングの密封面側に、内部流体作用室を
    従動リングの背端面側に区画形成したことを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載のメカニカルシール。 7 内部流体作用室は回転軸の外周面と従動リングの背
    端面側内周面との間の間隙を通して内部流体側に、外部
    流体作用室は従動リングに設けた通孔を通して外部流体
    側に連通したことを特徴とする特許請求の範囲第6項記
    載のメカニカルシール。
JP12361978A 1978-10-09 1978-10-09 メカニカルシ−ル Expired JPS583149B2 (ja)

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JPS5551166A JPS5551166A (en) 1980-04-14
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GB9707754D0 (en) * 1997-04-17 1997-06-04 Aes Eng Ltd Mechanical seal
CN101975276B (zh) * 2010-10-21 2012-12-05 李兴斌 动密封装置及采用该装置的翻转式混合机

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JPS5551166A (en) 1980-04-14

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