JPH0231202Y2 - - Google Patents

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JPH0231202Y2
JPH0231202Y2 JP1984018706U JP1870684U JPH0231202Y2 JP H0231202 Y2 JPH0231202 Y2 JP H0231202Y2 JP 1984018706 U JP1984018706 U JP 1984018706U JP 1870684 U JP1870684 U JP 1870684U JP H0231202 Y2 JPH0231202 Y2 JP H0231202Y2
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seal
roll
scale
lip
pressurized fluid
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JP1984018706U
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【考案の詳細な説明】 本考案はロールネツク用シールの改良に係り、
さらに詳しくはそのシール性と長期耐久性を向上
させることを目的とする。
従来、冷間圧延装置および熱間圧延装置用ワー
クロール、バツクアツプロールのロールネツク用
シールとして、モーゴイル型シールとメスタ型シ
ールが主流で使用されているが、これらシールに
はつぎのような問題点があり、シール寿命が不安
定なものとなつていた。
ゴム製リツプシールのために摩耗が早い。
周速のはやい設備においては、リツプの焼き
付き、クラツクの発生による油洩れまたはリツ
プのヘタリによる油洩れが多い。
ロール組み立て時にシール位置が安定せず、
シールの適正締代が得られない。
また前記ロールル本体のネツク部にラビリンス
シールを用い、その中間にガスをパージする方法
もあるが、この方法によるときわめて多量のパー
ジ流体が消費されるという問題がある。
本考案のロールネツク用シールは以上の点に鑑
み、圧延機用ロールまたは圧延機用ガイドロール
のロールネツク等回転部材の外周に該回転部材を
軸支するハウジング等の固定部材を配し、該固定
部材のロール寄りの位置に前記回転部材と摺接し
て大気側への水やスケールの侵入を阻止するリツ
プシールまたはスケールシールを配し、前記固定
部材内周における前記リツプシールまたはスケー
ルシールの大気側に、2組のシール面を備え該シ
ール面間へ加圧流体が送入されるとともに前記シ
ール面間から前記リツプシールまたはスケールシ
ールの背面側への力圧流体の僅かな流出を許容す
る限定漏洩型シールであるセグメントシールまた
はフローテイングリングシールを配したことを特
徴とするものである。かかる構成を備える本考案
シールによると、前記リツプシールと限定漏洩型
シールとによる2段のシール部が構成されるほ
か、前記限定漏洩型シールのシール面間から僅か
に流出する前記加圧流体がリツプシールの背面を
押圧し、該リツプシールを挾んで水やスケールと
圧力バランス状態を形成するようになり、シール
機能を高めるのみでなく、リツプシールを一種の
アイドリング状態におくことになり、該リツプシ
ールの回転部材との摺接による早期摩耗等を防止
することができる。
以下、本考案の実施例を図面にしたがつて説明
すると、第1図は第1の実施例に係るロールネツ
ク用シールの取り付け状態を示すものである。す
なわち1は圧延機用ロール、2は圧延機用ロール
1のネツク部、3は該ネツク部2とともに、ある
いは別個に回転するロール支持部材であつて、こ
れらネツク部2および支持部材3等回転部材の外
周に、該回転諸部材を軸支する非回転のハウジン
グ4が配置されている。図中4a,4b,4c,
4dにて示す4部材から形成された該ハウジング
4にあつて、図中右側の第3および第4のハウジ
ング部材4c,4dの外周面は同径に形成され、
該外周面に、略軸方向に延び、前記圧延機用ロー
ル1の端面に圧接摺動するスケールシール5が固
着されるとともに、両ハウジング部材4c,4d
の内周面に、該両者4c,4dに挾持される形
で、前記ロール支持部材3の外周面に圧接摺動す
るリツプシール6が配置されている。また7は前
記ハウジング4の内周面において、第2および第
3のハウジング部材4b,4cに囲まれるごとく
形成された環状凹部であつて、該環状凹部7内
に、限定漏洩型シールとして、軸方向前後一対の
セグメントシール8,9が嵌挿されている。この
セグメントシール8,9はノツクピン10により
ハウジング4に対して回り止めされ、かつその中
間に挿着されたコイルスプリング11と外周面に
嵌着されたガータスプリング12,13によりハ
ウジング部材4b,4cの端面と支持部材3の外
周面に対し密接摺動する幅の狭い2組のシール面
8a,8bと9a,9bを有する。14は前記ハ
ウジング4外周面から、前記セグメントシール
8,9によつて限定的に封塞された環状凹部7に
連通せしめられる加圧流体の送入ラインであつ
て、前記第2のハウジング部材4bを径方向に貫
通するパイプラインが設けられ、ハウジング4外
周面側の開口に連結される流体送入機器(図示せ
ず)から環状凹部7内へ適宜圧力の加圧流体を送
り込む。また15は前記加圧流体送入ライン14
とは別途に形成される漏液回収用のラインであつ
て、前記第3のハウジング部材4cを径方向に貫
通するパイプラインが設けられ、セグメントシー
ル8,9とリツプシール6の間に浸入した漏液を
図示しないポンプ等によつて機外へ回収するもの
である。なお、この後者のライン15は前記流体
送入機器と連結することにより、今ひとつの加圧
流体送入ラインとして使用することもできる。
上記構成になるロールネツク用シールにおい
て、加圧流体送入ライン14から環状凹部7内へ
加圧流体を送り込むと、該環状凹部7内には加圧
流体が充満する。セグメントシール8,9は、そ
のシール面8a,8bと9a,9bの幅が狭いた
め、軸方向および径方向にほぼ圧力バランス状態
にあり、前記環状凹部7内の加圧流体の僅かな流
出を許容しているので、該セグメントシール8,
9とリツプシール6間の空間16と該セグメント
シール8,9の大気側(オイルミスト側)Aの空
間17に流れ出す。このうち前者のセグメントシ
ール8,9とリツプシール6間の空間16に流れ
出した加圧流体は、該空間16内に蓄えられ、リ
ツプシール6に対する背圧として作用するように
なり、該リツプシール6とロール支持部材3周面
との摺動荷重を低下させるとともに、前記スケー
ルシール5を漏れて該スケールシール5とリツプ
シール6間の空間18に浸入した冷却水等の大気
側Aへの漏出を阻むようになる。前記セグメント
シール8,9とリツプシール6間の空間16に
徐々に蓄えられた加圧流体は、該空間16内の圧
力を所定圧力に維持するように、徐々に前記漏液
回収ライン15から回収され、再使用に供され
る。また万一、前記リツプシール6を漏れて該空
間16に浸入する冷却水等があつても、該漏液は
前記セグメントシール8,9から漏れ出る加圧流
体に押し戻され、前記漏液回収ライン15により
回収される。このように前記セグメントシール
8,9は、加圧流体が送入されている限りにおい
て、該加圧流体と相埃つて冷却水やスケールに対
する2次シールとしての役割を充分に果たし得る
ものである。また加圧流体の送入が何らかの理由
によつて停止された場合もセグメントシール8,
9は限定漏洩型の2次シールとして働き、前記漏
液回収ライン15による回収機構と相埃つてある
程度のシール効果を維持することができる。した
がつて上記構成のロールネツク用シールによれ
ば、加圧流体によつてリツプシール6を背面から
押圧して、該リツプシール6と回転部材周面との
摺動荷重を低下させ、従来において摩耗の著しか
つた該リツプシール6の耐久性を向上させ得るほ
か、冷却水やスケールを確実にシールし、あわせ
て前記スケールシール5のシール負担を軽減させ
て該スケールシール5の寿命を延ばすことができ
る。
つぎに第2図は本考案の第2実施例に係るロー
ルネツク用シールを示すものである。19は圧延
機用ロールのネツク部、20はハウジングであ
り、上記第1図とは逆に図中左側にある冷却水や
スケールの右側へ向けての漏出を阻止するように
構成されている。
すなわち冷却水やスケール側に接するリツプシ
ール21の図中右側の大気側に、上記第1実施例
と同様、加圧流体の送入ライン23が開口する環
状凹部22に嵌挿されたセグメントシール24,
25を設けたものである。
第3図は本考案の第3実施例に係るロールネツ
ク用シールを示し、上記第2実施例におけるセグ
メントシール24,25に代え、同じく限定漏洩
型シールとしてフローテイングリングシール26
が嵌挿されている。このフローテイングリングシ
ール26は、一端面に形成した切欠27に対しハ
ウジング20に突設したノツクピン28を係合し
てハウジング20に対する回り止めがなされると
ともに、その両端面および内周面に形成された2
組のシール面26a,26b,26c,26d
が、ハウジング20とネツク部19とわずかに離
間して微小な隙間29,30,31,32を形成
し、該隙間29,30,31,32と当該シール
26に穿設した貫通孔33から加圧流体を該シー
ル26の両側へ逃がすように構成されている。
また第4図は本考案の第4実施例に係るロール
ネツク用シールを示し上記第2実施例におけるセ
グメントシール24,25に代え、今ひとつリツ
プシール34が配設されている。このリツプシー
ル34は、その受圧面を大気側Aへ向け、加圧流
体に対して背向することになり、このため限定漏
洩型のシールとして機能することになる。加圧流
体の送入ライン23は両リツプシール21,34
間の空間35に直接開口されている。
本考案のロールネツク用シールは以上説明した
ように、水やスケールを1次的にシールするリツ
プシールやスケールシールの外側に限定漏洩型の
シール部材を配設し、さらに両シールの間に加圧
流体を送入する加圧流体送入ラインを設けてな
り、限定漏洩型シールから流出する前記加圧流体
の圧力によりシール性能が格段に向上するほか、
前記リツプシール等に、前記加圧流体の圧力を背
圧として作用させ、該リツプシール等をアイドリ
ング状態におき、該リツプシール等の早期摩耗を
防止できる等の特徴を有し、本考案の実用的効果
はきわめて大きい。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すものであり、第1
図ないし第4図は各々異なる実施例に係るロール
ネツク用シールの要部断面図である。 1……圧延機用ロール、2,19……ネツク
部、3……ロール支持部材、4,20……ハウジ
ング、5……スケールシール、6,21,34…
…リツプシール、7,22……環状凹部、8,
9,24,25……セグメントシール、10,2
8……ノツクピン、11……コイルスプリング、
12,13……ガータスプリング、14,23…
…圧力流体送入ライン、16,17,18……空
間、26……フローテイングリングシール。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 圧延機用ロールまたは圧延機用ガイドロールの
    ロールネツク等回転部材の外周に該回転部材を軸
    支するハウジング等の固定部材を配し、該固定部
    材のロール寄りの位置に前記回転部材と摺接して
    大気側への水やスケールの侵入を阻止するリツプ
    シールまたはスケールシールを配し、前記固定部
    材内周における前記リツプシールまたはスケール
    シールの大気側に、2組のシール面を備え該シー
    ル面間へ加圧流体が送入されるとともに前記シー
    ル面間から前リツプシールまたはスケールシール
    の背面側への加圧流体の僅かな流出を許容する限
    定漏洩型シールであるセグメントシールまたはフ
    ローテイングリングシールを配したことを特徴と
    するロールネツク用シール。
JP1870684U 1984-02-14 1984-02-14 ロ−ルネツク用シ−ル Granted JPS60131211U (ja)

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