JPS5831318Y2 - 円筒型電池 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は渦巻電極体を有する電池に係り、特に集電体を
兼ねる巻芯にセパレータを介して正・負極板を巻付けて
渦巻電極体を形成し、この電極体を収納せる電池外装罐
の折曲縁により絶縁バッキングを介して電池封口蓋を封
目する際の封口圧で渦巻電極体より延長せる集電体兼用
巻芯の一端を電池封口蓋の内底面に配設せる軟性金属層
に圧着せしめる構造の電池に係り、上記巻芯の形状を改
良して集電体兼用巻芯と軟性金属層との電気伝導性を改
善すると共に耐漏液性の向上を計るものである。

以下本考案の一実施例を円筒型非水電池を例にとり詳述
するに、第１図において１は正極端子兼用の電池外装罐
であり、その内底面に絶縁シート２が配設されている。

３は二酸化マンガンを主体とする正極板、４はリチウム
圧延板よりなる負極板、５はポリプロピレン不織布より
なるセパレータであり、これら極板群は負極集電体を兼
ねる巻芯７により巻回され渦巻電極体６を形成し、正極
集電体を兼ねる導電内鑵８に収納され、且つ導電内鑵８
が外装罐内に嵌着されている。

尚、前記渦巻電極体６の最外側には正極板３が位置し、
接触圧により導電内鑵に電気接続されている。

９はその鍔縁９′が絶縁バッキング１０内に埋設されバ
ッキングと結合一体化された負極端子兼用の電池封口蓋
であり、その内底面にはスポット溶接により固着された
集電網１１にリチウム、インジウム等の軟性金属層１２
が圧接されている。

電池組立に際しては負極集電体兼用の巻芯７により形成
せる渦巻電極体６を収納した導電内鑵８を有機電解液槽
中に浸漬してセパレータに所定量の電解液を含浸し、つ
いでこの内鑵を外装罐１内に嵌着したる後、前記内鑵８
の鍔縁８′にバッキング１０と結合一体化された電池封
口蓋９を載置し、外装罐１の折曲縁１′によりバッキン
グ１０を介して封口蓋９を封目して完成電池を得る。

而して、本考案の要旨とするところは負極集電体兼用の
巻芯７の形状にあり、第２図に示す如く芯枠７ａの端部
に円形状或いは角形状の拡大頭部７ｂが形設されたもの
であり、前記拡大頭部７ｂが電池組立時の封口圧で電池
封口蓋９の内底面に配設せ、る、軟性金属層１．２に喰
い込み電気接続されるものである。

さて、この種電池、即ち集電体を兼ねる巻芯に電極群を
巻付けて形成せる渦巻電極体を備え、上記巻芯の一端を
封口圧により電池封口蓋の内底面に配設せる軟性金属層
に圧着して電気接続する構造の電池においては一般に゛
第５図の如き導電棒を巻芯２７として用いていた。

；１・ ：：′然しながらくごの巻：、芯２７を用い
た場、合には、第６図に示す如ぐ電・油封口蓋２９゛の
内底面、に配設せる軟性金属層２・２．″に対する。

・巻芯１・２７の接触表面積が小さく、セのため封げ時
には巻芯２７の軟性金属層２２への喰い込み部分が犬“
、となる。

このことは封口後における軟性金属層２２の弾性復元力
を考慮上た場合、□軟性金属層２２と集電体２７と：の
密着性の低下は大とな、り接触抵抗が増大して軟性金属
層２２と集電体兼用巻芯２７′との電気体、導性が落ち
電池性能に悪影響を与えることになる・。

、−−又、対日時にお、いて軟性金属層２２に対する巻
芯２７の接触表面積が小さい故に軟性金属層２２の縁部
２２′が実線矢印・方向の圧を受（九絶縁バッキング２
０との密着性が低下す：：る・と共：′に電・油封口蓋
２９の側縁２９′も内方向へ□の１庄を受（す１て側縁
′２９′とバッキング２０′との密着性も損う・こと：
になり”Ｌ封厘蓋・２９・。

の側縁２９′を介し：ての漏液・が生：しること・にな
る。

Ｉ−・これに対して本考案（ごよれば集電体を兼ねる巻
芯７は芯枠７ａの端部に円形状或１ｙｔｈ＋、は角形状
の拡大頭部７ｂを形設せしめたものであり、・軟性金属
層に接する巻芯の・拡大頭部はその表面積が大であるの
で対日時、には巻芯ニアの軟性金属層１２への喰い込み
部分が小□どなり、ミその結果封口後１にお°ける軟性
金属層１２・□の：弾性１復元力が生じて、も両者間の
密着性の低下は極小とな、、り軟性金属層１２と集電体
を兼ねる巻芯７とは良好な、電、気体導性が保持できる
。

・ −又、軟性金属層１２に対する巻芯・
・７の接触面積が大きい故に前述した巻芯２７を用いた
場合に比し、対日時に軟性金属層１２の縁部に加わる下
方圧を抑制でき耐漏液性も改善しうるものである。

尚、第３図は巻芯の他の実施例を示し、軟性金属層に対
向する面に凹凸を形成せる拡大頭部７ｂ’を備えたもの
であり、軟性金属層との接触表面積をより増大しうるた
め軟性金属層と集電体兼用巻芯との密着性が向上し・電
気伝導性の面で極めで有利となる。

Ｊ’、１ 、、゛１ 、・・□ 、〜・１
１ ′上述した如く
、本考案・は集電体を兼ねる巻芯に電極群を巻付けて形
成せる：渦巻電極体を備え、上記巻芯の一端を封口圧に
より電池封口蓋の内底面に配設せる軟性金属層に圧着し
：て電気接続せる構造の電池に係す：：集電体を兼ねる
巻芯として心棒の端部に拡大頭部を形設し゛たもの用い
その拡大頭部を軟性、金属層に対向せしめる。

ことにより集電体兼用巻芯と軟性金属層どの［接触１面
積を大ならしめて巻芯と軟性金属層との電気伝導性企改
善すると共に対日時におけ；る軟性金属層、縁部の逃げ
を抑制して電池封口蓋の側縁を：介する漏液を阻止しう
るものであり、この種電池の性能及び耐漏液性の向上が
期待しうるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の＋実施例を示す円筒型電池の縦断面、
図、第２図は巻芯の斜視図、第３図は巻芯の他の実施例
を示す斜視図、第４図は本考案電池の要部拡大図、第５
図及び第：６図、は１本考案・の１前・提□どなる電池
における巻芯の斜視図及び要部拡大図である。 □ ・ ・ 、 ′ ・ １．、、、．１□ｔ゛
；Ｊｊｌｌ・・・・；・電池外装罐、６・・・・→、・
渦巻電極体、７．７’−・・・・：集電体を兼ねる巻芯
、９・・・・・・電池封口蓋ミ１２・・、・・・□・軟
性金属層。 □ 、 ・□

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 電池封口蓋の内底面に軟性金属層を配設すると共に
   、集電体を兼ねる巻芯にセパレータを介して正、負極板
   を巻付けて形成した渦巻電極体を収納せる電池外装罐の
   折曲縁により絶縁バッキングを介して前記封口蓋を封目
   するものであって、前記巻芯の上端に形設した拡大頭部
   を前記軟性金属層に圧着してなる円筒型電池。 ■ 前記巻芯の上端に形設した拡大頭部の前記軟性金属
   層に対向する面に凹凸部を形成してなる実用新案登録請
   求の範囲第■項記載の円筒型電池。