JPS5831277Y2

JPS5831277Y2 - 電離式火災感知器

Info

Publication number: JPS5831277Y2
Application number: JP1980145326U
Authority: JP
Inventors: トーマス・ランパルト; マクス・クーン
Original assignee: ツエルベルス・アクチエンゲゼルシヤフト
Priority date: 1980-10-14
Filing date: 1980-10-14
Publication date: 1983-07-11
Also published as: JPS56168890U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、放射線源が感知器外に脱落しないように構成
された電離式火災感知器に関するものである。

従来電離式火災感知器に使用される放射線源は微量であ
り、また、感知器内に固定されると共にカバーで隔離さ
れているので、平常時は直接線源に手を触れることもな
く安全であった。

しかしながら、火災の場合に感知器が高温にさらされる
と、上記部材が主として合成樹脂などで形成されている
ために軟化溶融して感知器外に脱落し、直接人体などに
触れる恐れがあり、危険であった。

本考案は１．従来の放射線源を有する電離式火災感知器
における以上のような欠点に鑑がみ、高温にさらされて
も放射線源が外部に脱落しない構造の電離式火災感知器
を得ることを目的とするもので、本考案は少なくとも１
対の電極お□よび放射線源を有する煙が進入できる電離
室と、インピーダンス変換素子とを備えた電離式火災感
知器において、感知器の外殻を形成する主要部分を金属
製の外殻とし、該外殻か金属製のソケットに金属製の係
止部材を介して固定されるようにしたことを特徴とする
ものである。

以下、本考案をその１実施例を示す第１および２図に基
づいて説明する。

本考案による電離式火災感知器は、第一、二及ひ三の部
分から構成されるが１．まず、その第一の部分はソケッ
トであって、金属製の円筒形のケーシング１によって構
成され、その底部２は天井面あるいはアウトレットボッ
クスに取付けられるように構成される。

該ケーシング１の複数箇所には周縁を内側に折曲げるこ
とにより形成されたスリット３が設けられ、折曲げられ
た周縁部分は目板４を構成する。

また、ケーシング１の底部２には合成樹脂あるいはセラ
・ミック製の絶縁部材５が設けられＪ鉄部材５の下面に
は接点ばね石が固着される。

このばね６は、導線７に接続されると共に第二の部分の
接点面８と相対するように構成される。

更に、ケーシング１は必要に応じて合成樹脂製のカバー
９によって外装される。

次ぎに、感知器の第二の部分は、基準電離室と電気回路
および放射線源などが収容される部分で、絶縁材料によ
っ□て形成されたリング１０と、対応してプリント配線
された回路を有する絶縁板１１とを含んでいる。

該絶縁板１１の周縁には多くのスリット１２と、これに
近接した突起１３とが設けられ、該スリット１２を介し
て感知器の第一の部分の金属製の目板４がはめ込まれ、
感知器の第二の部分を回動させることにより、目板４が
突起１３の上を滑動し、接点ばね６の抑圧によって絶縁
板１１の上に第一の部分が載置される。

また、合成樹脂リング１０にはスリット１４が設けられ
、該スリット１４によって感知器の第二の部分の回動が
制限される。

更に、絶縁板１１の下面には金属リング１５が固着され
、該金属リング１５の周縁の複数箇所にクランプばね１
６とＪ目板１７とが設けられる。

該クランプばね１６は、後記する感知器の第三の部分を
保持するのに使用され、また、目板゛１７は火災のため
に絶縁板１・、１が軟化溶融しても、金属製の目板４に
引掛けられて、金属リング１５が脱落しないようにする
ことに役立つものである。

更Ｚご、□絶縁板１１の上面には金属製のボンネット１
８が固着・され、基準電離室が形成される。

また、ボンネット１Ｂには１個又は複数個の案内用の突
起１９が設けられ、前記感知器の第一の部分の絶縁部材
５に設けられたスリット２０とかん合され、感知器の第
一および第二の部分が正しく組立て□ら・れるようにす
る。

リング１０の中央部には絶縁板１１を貫通してプランジ
ャ状の中央電極、２丁が取付けられ鵠・該電極２１のプ
ランジ・ヤ面には放射線源２２，２３が固着される。

更に、リング１０と絶縁板１・１とによって区画される
空間内には、インピーグシス変偵素子を含む電気回路部
品２４．２５が配置される。

最後に感知器の第三の部分は中央電極２１に対する一方
の電極として働き、電離室を形成する金属ボンネット２
７によって構成され、該ボンネット２７には大気を導入
するための開口２Ｂ、２９が設けられ、また、ボンネッ
ト２７の上縁３０は前記クランプはね１６と係合するよ
うに外方に曲げられる。

□ 。本考案の感知器は以上
のように構成されるので、平常の場合は感知器の第一の
部分と第二の部分とは、第一の部分の金属製のケーシン
グ１の目板４と、第二の部分の金属リング１５が固着さ
れている絶縁板１１の突起１３との係合により固定され
、また、感知器の第二の部分と第三の部分とは、第二の
部分の絶縁板１１に固着された金属リング１５の久ラン
プばね、１６と、第三の部分の金属ボンネット２７の上
縁３０との係合により固定されて全体として感知器が構
成され、天井面あるいはアウトレットボックスに固定さ
れる。

従って、感知器が火災時の高温にさらされ、合成樹脂製
のカバー９、リング１０および絶縁板１１並ひに突起１
３が軟化溶、融した場合でも、・感知器の第一の部分で
ある金属製のケーシング１と、第二の部分とは、目板４
ど突起１３□との係合に代わり、目板４と金属リング１
５の目板１７とにより新たに係合される。

更に、第二の部分の金属リンク１５．のクランプばね１
６は、第三の部分の金属ボンネット２７をその上縁３０
により係合するので、プランジャ状の中央電極２１．に
設けられた放射：線源２２゜２３は、ボンネット、２７
の内部底面上に・落下するだけで、感知器外に脱落する
（とは防止される。

本考案は以上、のよう、な構成及び作用を有するので、
火災・より電離式火災感知器が加熱さ：れ、：合成樹脂
などで構成された。

部分が軟化溶融しても、感知器のボンネツ、ト２７など
の外殻は金属で構成され、該外殻は金属製の金属リング
１５のクランプばね１６および・目板１７などの係止部
材を介して、ソケットとしての金属製のケーシングある
いは、アウトレットボックスに固定されていることとな
るので、内部に設けら□れた放射線源２２．２３は感知
器の′９＋部に脱落すること、なく、アウト、レソトボ
ックス等に取付けられた外殻の中に、また、ソケットと
外殻とによって構成された容器内にとどまるので、きわ
めて安全である。

【図面の簡単な説明】第１図は本考案による電離式火災感知器のＩ実施例の分
解断面図、第２図は第１図の感知器の分解斜視図である
。１・・・・・・ソケットとしての金属製のケーシング；
４・・・・・・目板；６・・・・・・接点ばね；１５・
・・・・・金属リング；１６・・・・・・クランプばね
；１７・・・・・・目板；２２゜２３・・・・・・放射
線源；２７・・・・・・金属製のボンネット；３０・・
・・・・上縁。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

天井面あるいはアウトレットボックスに取り付けられる
金属製のケーシング１から成る第一の部分と、絶縁材料
リング１０、電気回路を有する絶縁板１１、放射線源２
２．２３が固着された中央電極２１及び絶縁板１１に固
着された金属リング１５が設けられた第二の部分と、煙
流入用の開口２８．２９を有すると共に前記中央電極２
１の対向電極として作用をする金属製のボンネット２７
から戒る第三部分とから構成され、平常時には、前記第
一の部分と第二の部分とは、前記第一の部分必前記ケー
シング１め上に設けられた目板４などの係合部と、前記
第二の部分の前記絶縁板１１に設けられた突起１３並ひ
に前記金属リング１５に設けられた目板１７などの係止
・部とによって一諸に係合され、また、前記第二の部分
と前記第三の部分とは、前記第二部分の前記金属リング
１５に設けられたクランプはね１６などの保合部と前記
第三の部分の前記ボンネット２７の上縁３０によって設
けられた係止部とによって一諸に係合され、このように
して、火災により前記第二の部分の絶縁材料リング１０
などが溶融した場合には、前記第一の部分と前記第二の
部分とが、前記第一の部分の前記ケーシング１に設けら
れた前記目板４などの保合部と、前記第二の部分に設け
られた前記金属リンブト５の前記目板１７などの係止部
とによって係合されるようにした電離式火災感知器。