JPS5831152Y2 - 定着装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は熱源ランプを用いた、転写トナー像の加熱定着
装置に係り、特に該熱源ランプの発熱体の長さを印刷用
紙の巾に合せるようにした定着装置に関する。

従来の定着装置では転写により印刷用紙表面に形成さ・
れたトナー像を熱源ランプで照射による加熱をし、トナ
ーを溶融させ該印刷用紙に融着する定着する方式で、該
印刷用紙の巾は印刷物に適した巾としているため、一定
ではないが、該熱源ランプの発熱体の長さは該印刷用紙
の最大中に合せた一定の長さで常に照射を行っていた。

最大中の該印刷用紙を使用している場合は該発熱体の長
さと該印刷用紙中か′一致しているので、問題ないが、
巾の狭い該印刷用紙を使用する場合は、該印刷用紙のな
い部分の熱板等を常時照射することになり、過熱され、
焦げが発生するため冷却する必要があった。

又実際必要とする該発熱体の長さより長くして照射する
ことは電力を消費し不経済である。

本考案の目的は上記問題点を除去することであり、この
目的は熱源ランプを用いて、転写されたトナー像を印刷
用紙に加熱定着する定着装置であって該印刷用紙の用紙
巾に応じた長さの発熱体を有する熱源ランプを少なくと
も使用する該印刷用紙の用紙巾の種類だけ備え、該熱源
ランプを回転可能な用筒形部材の周囲に設けたことを特
徴とする定着装置により遠戚される。

以下本考案を添付図面を参考に詳細に説明する。

第１図は定着装置の構成図で印刷用紙５は５′に示す方
向に進行し、ドラム６の表面に形成されたトナー像を転
写帯電器８によって印刷用紙５の表面に転写し、転写し
た印刷用紙５をヒータ４を内蔵した予熱板７で裏面より
温ため、次に熱源ランプ１を点灯し１′と反射鏡２によ
り反射した１″の光で表面よりトナー像を照射し、裏面
はヒータ４を内蔵した熱板３と両面より加熱し、印刷用
紙５にトナー像を融着させて定着を行う、定着完了した
印刷用紙５はローラ９により排紙を行う構成である。

第２図は従来の熱源ランプ１の発熱体の長さと印刷用紙
５の巾関係を説明したもので、熱源ランプ１の取付部の
詳細図である。

Ａは平面図Ｂは正面図で、Ａに示す熱源ランプ１の巾Ｉ
Ｌａに対して印刷用紙５は最大中の場合は５Ｌｂ、最小
巾の場合は５Ｌａに示す位置を通過することになる。

Ｂは最小巾の印刷用紙５が通過する場合を示したもので
、熱源ランプ１を点灯させて発熱させると、発熱体１′
の長さＩＬｂより均一な単位中あたりＱなる熱量が送出
される。

そこで熱板３に対して印刷用紙５の通過面５′〜５″間
は印刷用紙５により熱量が持ち去られ、単位中あたりＱ
１′なる熱量となる。

一方印刷用紙のない部分の熱量は異なってＱ２′となる
。

したがって、Ｑの熱量は熱板３に吸収されＱ１′とＱ２
′となる。

０１′よりも０２′が当然大きな熱量となるため０２′
とＱ、／の熱量の差Ｑ３は印刷用紙中の５′〜５″の部
分に熱移動を起こすことになす、５″に示す個所は極端
に加熱され印刷用紙５を焦がすことになる。

即ち発熱体１′の長さＩＬｂと印刷用紙中５Ｌａ又は５
Ｌｂが同等巾であれば良いが、印刷用紙中が小さいと通
過する印刷用紙の５″個所が過熱され変色又は焦げを発
生することになる。

第３図は本考案による熱源ランプ巾と印刷用紙中の関係
を説明した図で、Ａは平面図で印刷用紙５の走行方向に
沿って熱源ランプ１ａ〜１ｅを設け、それぞれの熱源ラ
ンプ１ａ〜１ｅの発熱体の長さｌａ’〜ｌｅ’はｌａ’
が最大長で順次短くシ、１ｅが最小長にしである。

一方印刷用紙５の巾は最大５ＬＣから最小５Ｌａがあり
、たとえば、５Ｌａの巾の印刷用紙５を定着するときは
熱源ランプ１ｅを点灯させ、他の熱源ランプ１ａ〜１ｄ
は消灯状態にする。

このように印刷用紙５の巾に一致した発熱体の長さ１′
を持った熱源ランプを使用することにより、印刷用紙の
過熱を防止することか゛できる。

ＢはＡの側面図であり、熱源ランプ１ａ〜１ｅの照射効
率を良くするように、２に示す反射鏡を印刷用紙５の走
行面と反対側に設け、２′は熱源ランプ１ａ〜１ｅの点
灯により受けた熱を放熱するフィンで、ファン１０によ
り空冷を行う、３は印刷用紙の裏面を加熱するための熱
板であり、２ａは熱源ランプ１ａ〜１ｅを保護するため
の板ガラスである。

しかし、第３図に示す構造では印刷用紙５の巾の種類が
多くなると、熱源ランプを設置するための広い場所が必
要となり、印刷用紙の走行スパーンｌが長くなり、装置
構成上不利である。

したか゛つて、実際には第４図及び第５図によって実施
することが望ましい。

第４図は平面図で熱源ランプ１ａ〜ＩＣと反射鏡２′〜
２″′を印刷用紙５の上面に傾斜させて、配置して印刷
用紙５の巾５Ｌａ〜５ＬＣに熱源ランプの発熱体１ａ’
〜１ｃ’の長さを組合せることにより、一致させるよう
に、しかも、印刷用紙走行スパーンｌを極力小さくする
ようにしたものである。

たとえば、印刷用紙５の巾５Ｌｂの定着を行う場合は１
ａと１ｂの熱源ランプを点灯し、１Ｃの熱源ランプは消
灯して、定着するようにしたものである。

第５図は発熱体の長さｌａ’〜ｌｅ’が異なった熱源ラ
ンプ１ａ〜１ｅを円筒形部材２（以下ドラム状マガジン
と称す）に設け、スリツＩ・状にした反射面に取り付け
て、ドラム２は両側面より金具２Ｃによって、回転軸２
ｂを支持し、回転軸２ｂによって回転し、熱板３の上面
に配置した構造である。

ドラム状マガジン２の内面にあるフィン２′は熱源ラン
プの点灯によって、発熱した熱をドラム２の内面に強制
的に通風し、冷却効果を得るためのもので、２ａは熱源
ランプ１ａ〜１ｅを保護するための板ガラスである。

定着は印刷用紙５の巾に合せた発熱体の長さを持った、
熱源ランプ１ａ〜１ｅをドラム２を回転させて選択し、
熱板３の直上に移動して行う。

したがって、印刷用紙走行スパーンｌは熱源ランプ１本
分のスペースにできる利点がある。

以上説明したように本考案による発熱体の長さを異にし
た熱源ランプを設け、印刷用紙中に合せて、熱ランプを
選択又は組合せによって用いることにより、印刷用紙の
中挟でも焦か゛すことなく、常に一様な照射をすること
ができ、又従来と比較して印刷用紙中に応じた熱源ラン
プの点灯を行えるため、電力消費の節約ができる利点が
ある。

また、複数の熱源ランプをドラム状マガジンに装着した
ため、従来通り熱源ランプ１本分のスペースで定着装置
内における印刷用紙の搬送長が決まるという効果がある
。

【図面の簡単な説明】

第１図は構成説明図で、第２図は従来の熱源ランプの説
明図で、第３〜５図は本考案による説明図である。 図において、１．ｌａ〜１ｅ・・・・・・熱源ランプ、
２・・・・・・反射鏡、２ａ・・・・・・板ガラス、２
ｂ・・・・・・軸、２Ｃ・・・・・・金具、３・・・・
・・熱板、４・・・・・・ヒータ、５・・・・・・印刷
用紙、６・・・・・・ドラム、７・・・・・・予熱板、
８・・・・・・転写帯電器、９・・・・・・ローフ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 熱源ランプを用いて転写されたＩ・ナー像を印刷用紙に
   加熱定着する定着装置であって、該印刷用紙の用紙巾に
   応じた長さの発熱体を有する熱源ランプを少なくとも使
   用する該印刷用紙の用紙巾の種類だけ備え該熱源ランプ
   を回転可能な円筒形部材の周囲に設けたことを特徴とす
   る定着装置。