JPS5830400Y2 - 電気メガホン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は機能毎に分割することができ、かつその重心
位置に応じて把手の移動ができる電気メガホンに関する
。

従来把手付の手持ち電気メガホンは、磁気回路ユニット
と電池が比較的重いので、その付近に把手を取り付けて
持った時の重量感を軽減するように構成されている。

即ち持ち易く、使い良く、シかも疲労感をなくするため
には電気メガホンの把手はその重心位置に取り付けるこ
とが望ましい。

然るに、機能別ユニットを別途用意しておき、これらを
組み合わせて使用する新規な電気メガホンにおいては、
各機能ユニットの重量を均一化することは至難であり、
従って重心位置の移動にもそのままでは対応できないと
いう問題点がある。

そこで本考案の目的は把手の取り付は位置をスライドさ
せることによって上記重心の不平衡を解悄し得る電気メ
ガホンを提供せんとするものである。

図面はこの考案を実施した態様を例示するもので、第１
図はその一例を示す電気メガホンの斜視図、第２図は第
１図の分解斜視図を示している。

これら図面に基づいて、この考案の詳細を以下に説明す
る。

電気メガホンはホーンスピーカユニット１と磁気回路な
らびに増幅回路ユニット２とは一体に形成され、または
各別に形成され互いにネジ止め等の手段で結合されてい
る。

磁気回路ならびに増幅回路ユニット２の後面にはオプシ
ョナルな機能ユニット３、その後面に電池ユニット４、
マイクロホンユニット５がそれぞれ結合されている。

ただし図では電池ユニット４とマイクロホン５は一体に
形成した態様を示す。

各ユニット間は第２図に示すようにプラグ２１とレセプ
タクル３１を互いに嵌合することにより直列に結合する
と共に電気的な接続をも行う。

オプショナルなユニット３は図では超小型テープレコー
ダとした態様を示しているが、他にワイヤレスチューナ
、その地竜子音発生回路ユニット等任意の機能を有する
ものと交換使用しうるものであり、そのためケースの寸
法形状または電気的な接続関係は共通化する必要がある
。

ここで３２はカセットテープ、３３は操作用押釦スィッ
チである。

各ユニットの底部はそれぞれ二個以上でかつ各ユニット
結合時等間隔となるネジ穴２１．３３．４１をそなえ、
また軸対称に左右両側には軸とな平行に延びる各二本の
溝２３，３５．４２が設けられている。

一方把手８は各ユニットの溝２３，３５．４２と嵌合し
スライドしうるレール８１とネジ穴２１等の間隔と等し
い間隔で二個以上複数個設けられたネジ穴８２をそなえ
、ネジ８３で各ユニットのネジ穴２２，３４．４１にネ
ジ止めする。

この際把手は前後にスライドさせて最もバランスのよい
個所に適合するネジ穴同志をネジ８３で止めるようにす
れば電気メガホンの重心位置に把手８をセットすること
ができる。

把手８は少くとも各ユニットに取り付けられたとき、二
組上のユニット、場合によっては三つのユニットにまた
がって取付けられるようレール８１の長さとネジ穴８２
の数を工夫し図示の場合では五個とすることによって各
ユニット間の連結を兼ねて強固に固定することができる
。

なお図中の把手８ではネジ穴８２は三個の態様を示して
いるがこの場合上記のメリットは少ない。

オプショナルなユニット３は不必要な場合これを取り外
せばよく、この場合ユニット２のネジ穴は三個、電池ユ
ニットのネジ穴４１を二個とすれば把手８のネジ穴８２
を五個とすれば過不足なく取り付けることができるが、
スライドさせる余地がないから把手８の位置は重心位置
に来るようあらかじめ設定しておかなければならない。

以上のように本考案によれば、電気メガホンとしての機
能以外の多機能ユニットをあらかじめ用意しておき、こ
れを脱着可能とした。

しかも把手８をスライドして任意の位置に固定し、かつ
各ユニット間の結合にも資するので使用時持ち上げても
疲労感が少ないなど極めて実用的な効果の高いものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を実施した電気メガホンの斜視図、第２
図は第１図の分解斜視図である。 １・・・・・・ホーンスピーカユニット、２・・・・・
・磁気回路ならびに増幅回路ユニット、３・・・・・・
オプショナル機能ユニット、４・・・・・・電池ユニッ
ト、５・・・・・・マイクロホンユニット、８・・・・
・・把手、２３，３５．４２・・・・・・溝、８１・・
・・・・レール、２２，３４，４１．８２・・・・・・
ネジ穴。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）把手を有する電気メガホンにおいて、電気メガホ
   ンを二組上に分割したユニットで構威し、電気メガホン
   の前記各ユニットの底部を把手が軸とは平行に前後にス
   ライド自在に形成するとともに、前記各ユニットと前記
   把手に対応して等しい数、寸法、間隔のネジ穴を複数個
   設け、かつ電気メガホン全体の重心位置近傍で前記把手
   をネジ止めにより固定したことを特徴とする電気メガホ
   ン。
2. （２）電気メガホンの各ユニットの底部に溝を設け、把
   手のレールと嵌合してスライド自在とした実用新案登録
   請求の範囲第１項に記載された電気メガホン。