JPH04591Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は送信機に係り、更に詳述すれば電池
ケースを兼ねたグリツプ付きの遠隔制御用携帯送
信機に関するものである。

〔従来の技術〕

電動レーシングカー、エンジンカーあるいは電
動バギーまたはエンジンボート等を遠隔無線制御
（ラジオコントロール）する無線機としては筐体
そのものを持つか電池ケースを兼ねたグリツプを
持つて操作レバーを操作するように構成された小
型コントローラと、筐体に固定された吊り金具に
ネツクストラツプを利用して首から吊るして操作
レバーを操作するように構成された大型コントロ
ーラとがある。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし、従来のグリツプ付き送信機は、グリツ
プ内を電池収納ボツクスとすると共にグリツプの
一端にマイクロコンピユータ、無線周波発信回
路、制御回路の入つたコントローラボツクスが取
付けられており、前記コントローラボツクスには
アンテナ、ステアリングホイール、各種の制御ツ
マミ、メータ類が取付けられているため、グリツ
プの一端側に重心があるので、ラジオコントロー
ルカーレース等では微妙な指先の運動（トリガー
レバーでのスピードコントロール、ステアリング
ホイールでの方向コントロール）が要求され、そ
の指先の運動に最も敵した状態には構成されてい
ない。また、このグリツプ付き無線機の場合、右
きき用、左きき用と専用のものが用意されてはい
るが、これはコスト面で高くなり、グリツプを取
替えるものやグリツプがコントロールボツクスに
対して回動し右きき、左きき用となる共用タイプ
のものもあるが、これは右きき用にした場合と左
きき用にした場合とではグリツプ位置とステアリ
ングホイール位置とのバランスが異なり、又、重
心位置も右きき用にした場合と左きき用にした場
合とでは変化が生じ、その結果共用化した分だけ
更に使用しにくくなつたと云う欠点がある。

〔考案の目的〕

この考案は上述した欠点を解決することを目的
とするもので、グリツプ内位置に重心が位置し、
しかもコントローラの最も良好な重心位置を変化
させることなく右きき、左きき用に容易に変換し
得る携帯無線送信機（ラジオコントローラ）を提
供するものである。

〔考案の概要〕

この考案の携帯無線機は上記した目的を達成す
るためにグリツプの一端に電池収納ボツクスを、
他端にコントローラ収納ボツクスを配置して、前
記コントローラ収納ボツクスに取付けられている
ステアリングホイールを前記コントローラ収納ボ
ツクスの前後いずれの面に対しても着脱出来るよ
うに、ステアリングホイール取付けユニツトボー
ドとコントローラ収納ボツクスとの電気的接続を
コネクタを介して接続したものである。

〔考案の実施例〕

この考案の携帯無線機は、第１図に示すように
グリツプ１の一端に充電可能な二次電池あるいは
一次電池の複数個及び制御回路用基板を収容する
と共に外側に電源スイツチ２１、サーボリバース
スイツチ２２、充電プラグ挿入ジヤツク２３等を
設けた電池収納ボツクス２を、他端に一面に電池
レベルメータ３１、ステアリングホイール３２該
ホイールで制御されるボリユーム３３およびコネ
クタ３４を取付けたステアリングホイール取付け
ユニツトボード３５およびスイングアンテナ３６
を取付けたコントローラ収納ボツクス３とで構成
されている。尚、図中３７は速度制御用のトリガ
ーレバー、CGはこの携帯無線機の重心である。

尚、最も良好な重心位置はグリツプ１を手で握
つた時、トリガーレバー３７に人差し指をかけ、
中指をグリツプ１の前方側面にあてがつて、その
中指の先端内面がグリツプ１の側面に接する位置
がグリツプ１を側面方向より見た重心の高さ位置
で、重心のグリツプ１の厚みに対する深さは略中
央付近である。

この考案の携帯無線機は以上の如く構成されて
おり、第１図は右きき用としての構成で、左きき
用としては、第２図に示すようにコントローラ収
納ボツクス３からステアリングホイール取付けユ
ニツトボード３５をその四隅で前記ボツクス３に
取付けた４本のビスを外し、前記ボードをボツク
スより外すと共にボード取付けボリユーム等の電
気回路素子とボツクス内にコントローラ構成回路
とをコネクタ３４で外し第３図に示すように盲板
３８を外してコントローラ収納ボツクス３の一面
側から他面側に前記盲板を他面から一面側にビス
をもつて取付けることにより、無線機を重心位置
を変えることなく左きき用とすることができる。

〔考案の効果〕

以上述べたようにこの考案の携帯無線機は、グ
リツプの一端に電池収納ボツクスを、他端にコン
トローラ収納ボツクスを配置して、前記コントロ
ーラ収納ボツクスに取付けられているステアリン
グホイールを前記コントローラ収納ボツクスの前
後いずれの面に対しても着脱出来るように、前記
ステアリングホイール取付けユニツトボードとコ
ントローラ収納ボツクスとの電気的接続をコネク
タを介して接続したので、一部の部品をボツクス
の一面から他面側に移し替えることで、重心移動
を伴なわず右きき用のものを左きき用に変更でき
る等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図はいずれもこの考案の一実施例を示すもの
で、第１図は右きき仕様の場合の側面図、第２図
はコントローラ収納ボツクスよりステアリングホ
イール取付けユニツトボードを外した状態の側面
図、第３図は左きき仕様の場合の側面図である。 １……グリツプ、２……電池収納ボツクス、３
……コントローラ収納ボツクス、３２……ステア
リングホイール、３４……コネクタ、３５……ス
テアリングホイール取付ユニツトボード。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. グリツプの一端に電池収納ボツクスを、他端に
   コントローラ収納ボツクスを配置して、前記コン
   トローラ収納ボツクスに取付けられているステア
   リングホイールを前記コントローラ収納ボツクス
   の前後いずれの面に対しても着脱出来るように、
   ステアリングホイール取付けユニツトボードとコ
   ントローラ収納ボツクスとの電気的接続をコネク
   タを介して接続したことを特徴とする携帯送信
   機。