JPS5830339Y2 - 送受器ハンガ−のフツクボタンへの固定構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は送受器ハンガーのフックボタンへの固定構造に
関する。

従来の一般送受器を使用したハンガーは機器の筐体表面
部に支点を設はフックスイッチを直接作動させる構造の
もの、または壁掛電話機として使用する時でも卓上形で
使用しているフックボタンを用い、ハンガ一本体を筐体
外部に固定したもの等がある。

前者は壁掛専用電話機であり卓上形として設置する場合
はフックボタンの取り替え等にかなりの作業時間を必要
とする。

後者はハンガーが固定のため送受器の半掛は状態がおこ
り易い欠点がある。

本考案は上記の欠点を解決したものであって設置様式に
よる電話機の卓上、壁掛形の交換が現地においても簡単
に行なえ、またハンガーとフックボタンが一体戒形のも
のと同等の機能動作を行なう構造としたので、送受器掛
は時にハンガーに作用する一連の動作をフックボタンに
確実に伝達させることができる。

内容はハンガーを着脱することにより卓上、壁掛は相方
に使用できるフックボタンとハンガーの構造である。

フックボタンの背面部にスライド用角穴と、その内部に
ハンガーとの嵌合用の穴を有するフックボタンを装えた
卓上形電話機に、嵌合用突起を有する弾性舌片状の可動
片がちなるハンガーを装着することにより壁掛形電話機
として使用できる。

また着脱作業は取付用の部品及び工具等を使用すること
なく、−回の操作で完了する。

以下図面に示す本考案の一実施例について説明する。

なお各図とも共通な部位には同一符号を用いた。

第１図は本考案の一実施例であるハンガーの外観図であ
る。

１ａは舌片状の可動片、１ｂは舌片状の可動片を形成す
るための頭部逃げ穴である。

第２図は本考案の一実施例であるフックボタンである。

２ａは突きあて部、２ｄはフックボタン２の頭部、２ｅ
は支点転である。

第３図はハンガー１をフックボタン２に挿入しようとし
ている状態を示す断面図である。

第４図はハンガー１をフックボタン２に装着した状態を
示す断面図である。

ハンガー１のフックボタン２への装着方法は、第３図に
示すごとくフックボタン２の頭部２ｄにハンガー１の頭
部逃げ穴１ｂを合わせ、ハンガー１の弾性を有する舌片
状の可動片１ａをフックボタン２のスライド用角穴２ｂ
にそって挿入する。

動作途上スライド用角穴２ｂの底面により押し上げられ
たハンガー１の舌片状の可動片１ａの先端の突起１Ｃは
舌片状の可動片１ａの付は根がフックボタン２の突きあ
て部２ａまで挿入することにより、フックボタン２の嵌
合穴２Ｃと挿入嵌合し、第４図に示すごとく装着が完了
する。

取り外すにはハンガ゛−１をフックボタン２のスライド
用角穴２ｂより引き抜くことだけで゛よい。

第５図〜第８図は本考案による他の実施例である。

第５図はハンガーである。１ａ′はナンガーの舌片状の
可動片である。

第６図はフックボタンである。

２ａ′は突きあて部、２ｂ’はハンガーをガイドするス
ライド用溝、２ｅ′は支点軸である。

第７図はハンガー１′をフックボタン２′に挿入しよう
としている状態を示す断面図である。

ｌｂ’は嵌合穴、２Ｃ’は半球状の突起である。

第８図はハンガー１′をフックボタン２′に装着した状
態を示す断面図である。

ハンガー１′のフックボタン２′への装着方法は第７図
に示す位置よりハンガー１′をフックボタン２′の第６
図に示すスライド用溝２ｂ’にそって半球状の突起２Ｃ
’の方向に挿入する。

動作途上ハンガー１′の舌片状の可動片１ａ′の先端が
フックボタン２′の半球状の突起２Ｃ’に押し下げられ
ハンガー１′の舌片状の可動片１ａ′の付は根がフック
ボタン２′の突きあて部２ａ′まで挿入されることによ
りフックボタン２′の半球状の突起２Ｃ’がハンガー１
′の嵌合穴１ｂ’と挿入嵌合し第８図に示すごとく装着
が完了する。

取り外すにはハンガー１′をフックボタン２′のスライ
ド用溝２ｂ’より引き抜くだけでよい。

第９図は卓上用として用いた電話機であり、送受器を取
り外した状態を示すと共に送受器受は部を断面とした図
である。

３は電話機、４はフックスイッチ２の支点軸２ｅの軸受
部である。

５はフックスイッチ、６はフックスイッチ５及び電気部
品（図示してない）を備えた基板である。

７は補助底板であって、電話機が卓上用として使用でき
るように電話機筐体に取り付けられている。

第１０図は壁掛用として用いた電話機であって、フック
ボタン２に装着されたハンガー１に送受器を掛けた状態
を示すと共に送受器受は部を断面とした図である。

８は壁取付具、９は送受器、１０は壁である。

補助底板７は電話機が壁掛用として使用できるような電
話機筐体の位置に取り付けられている。

この第１０図で示されている補助底板７と第９図で示さ
れている補助底板７は同一のものである。

卓上用として使用される第９図の電話機３は送受器が外
されているのでフックスイッチ５がオンの状態になって
いる。

フックボタン２の支点軸２ｅは電話機筐体の軸受部４に
挿入されており、送受器が置かれるとフックボタン２は
支点軸２ｅを中心として右回転しフックスイッチ５をオ
フの状態にする。

この状態は第１０図で示されているフックボタン２とフ
ックスイッチ５が示す状態である。

送受器を取り上げるとフックスイッチ５の復元力により
フックボタン２は支点軸２ｅを中心として左回転し第９
図の状態になる。

第１０図は第９図の電話機３の補助底板７を壁掛用とな
るように取付場所を変更する。

例えば補助底板７を一動作で電話機筐体にはめ込むと共
に既に電話機に設置されているフックボタン２に電話機
筐体の外側からハンガー１を前述したように挿入し、壁
取付具８で壁１０に電話機３を取り付けたものである。

送受器９がハンガー１に掛けられているのでフックスイ
ッチ５はフックボタン２に押されオフの状態になってい
る。

送受器９を取り外すとフックスイッチ５の復元力により
ハンガー１が装着されたフックボタン２は支点軸２ｅを
中心として左回転し、フックスイッチ５はオンとなる。

この状態が第９図のフックボタン２とフックスイッチ５
が示す状態である。

再び送受器９をハンガー１に掛けるとハンガー１の装着
されたフックボタン２は支点軸２ｅを中心として右回転
し、フックスイッチ５をオフにし第１０図で示す状態に
戻る。

壁掛用としである電話機を卓上用とするには補助底板７
の取付位置を変更することとハンガー１をフックボタン
２から一動作で引き抜けばよい。

また本考案の他の実施例である第５図及び第６図で示し
たハンガー１′とフックボタン２′を使用しても前述し
たような本考案の機能を発揮できる。

以上説明したようにハンガーをフックボタンに取り付は
及び取り外しするのに取付用部品、工具を使用せず一動
作で行えるので電話機の卓上と壁掛の切り換えが簡単に
できる。

また電話機を壁掛形で使用する場合壁掛専用電話機と同
様にハンガーに作用する一連の動作をフックボタンに確
実に伝達できる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は本考案における送受器ハンガーのフッ
クボタンへの固定構造の一実施例を示す。 第１図はハンガーの斜視外観図、第２図はフックボタン
の斜視外観図、第３図は組立中の断面図、第４図は組立
完了した断面図である。 第５図〜第８図は本考案における送受器ハンガーをフッ
クボタンへ固定する他の実施例を示す。 第５図はハンガーの斜視外観図、第６図はフックボタン
の斜視外観図、第７図は組立中の断面図、第８図は組立
完了した断面図である。 第９図は卓上用とした電話機を示す。 第１０図は壁掛用とした電話機を示す。 １・・・・・・ハンガー、１ａ・・・・・・舌片状の可
動片、１ｂ・・・・・・頭部逃げ穴、１Ｃ・・・・・・
突起、２・・・・・・フックボタン、２ａ・・・・・・
突きあて部、２ｂ・・・・・・スライド用角穴、２Ｃ・
・・・・・嵌合穴、２ｄ・・・・・・頭部、２ｅ・・・
・・・支点軸、１′・・・・・・ハンガー、１ａ′・・
・・・・舌片状の可動片、１ｂ′・・・・・・嵌合穴、
２′・・・・・・フックボタン、２ａ′・・・・・・突
きあて部、２ｂ’・・・・・・スライド用溝、２０′・
・・・・・半球状の突起、２ｅ′・・・・・・支点軸、
３・・・・・・電話機、４・・・・・・軸受部、５・・
・・・・フックスイッチ、６・・・・・・基板、７・・
・・・・補助底板、８・・・・・・壁取付具、９・・・
・・・送受器、１０・・・・・・壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ハンガーが該ハンガーの底面部に舌片を形成するような
   穴を有し、該舌片の先端には嵌合用突起を有し、機器の
   底板あるいは筐体に支点をもつフックボタンが前記ハン
   ガーのスライド用穴を有し、該スライド用穴の内部には
   前記ハンガーの舌片の突起に嵌合する穴を有し、前記ハ
   ンガーと前記フックボタンが挿入嵌合することを特徴と
   した送受器ハンガーのフックボタンへの固定構造。